生落花生の正しい茹で方を解説!旬の美味しい食べ方・レシピや炒り方
生落花生を見たことはありますか?もし旬の時期に生落花生が手に入れば、ぜひ茹でた落花生を食べてみてもらいたいものです。カリッとしたピーナッツからは想像もつかない、ホクホクとした食感と甘みのある味で病みつきになる美味しさです。今回は、生落花生の家庭でもできる簡単な茹で方や、炒り方などを紹介します。落花生の茹で方以外にも食べ方やレシピも紹介しますので、ぜひお試しください。
目次
生落花生とはどんな状態?
落花生とピーナッツの違いは分かりにくい場合もありますが、一般的には殻があるかどうかの違いで使い分けています。落花生というのは、殻に入った状態のもので、ピーナッツは殻が剥かれている実だけの状態のものの事を言います。普段よくスーパーなどの店頭で見かける落花生は、炒られて乾燥した状態のものが多いです。市販のものは、長期の保存に向く乾燥しているものの方が多いでしょう。
落花生の旬は9月下旬から10月いっぱいになります。日本の落花生の生産の4/3ほどは千葉県産になります。千葉県のお土産で生落花生をもらったことがある人もいるのではないでしょうか?落花生は育てやすい丈夫な品種も多いので、家庭菜園でも人気です。家庭菜園で作った自家製の生落花生を収穫する人もいるでしょう。家庭菜園のおすそ分けの生落花生を頂く事もあるでしょう。意外と生落花生は身近にあります。
落花生の状態としては、収穫してすぐの水分の多い状態の生落花生と、水分をしっかり乾燥させた生落花生があります。茹でたり炒ったりと加熱していなくても、充分に乾燥させた生落花生は水分が少ないので長期保存に向きます。殻を剥いた状態の乾燥しただけの生ピーナッツや、焙煎して味付けしているピーナッツやは店頭でよく見かけます。加熱されたピーナッツは酸化しやすくなっているので、乾燥生落花生より賞味期限は短いです。
最近では、真空パックのパッケージにして酸素に触れないようにすることで、保存期間を長くすることができています。真空パックで水分の多い状態の生落花生や乾燥した生落花生、茹で落花生などを販売していることも増えました。市販のものでも、乾燥していない生落花生や茹で落花生は開封するとすぐに傷んでくるので早めに消費しましょう。
生落花生の茹で方は難しい?
収穫したばかりの生落花生を入手できたなら、ぜひ茹で落花生は試してみたい食べ方です。生落花生の産地ではポピュラーな食べ方ですが、落花生を作っている人が身近にいないなど、生の落花生を見たことがないなら茹で方は知らない場合が多いでしょう。身近でない分難しい気もしますが、生落花生の茹で方は難しくありません。ただ、塩水から茹でていくだけです。
旬の生落花生の食感を生かした茹で方をしよう
秋の旬の時期に生落花生を入手したことがある人ならご存知のはずですが、掘りたての生落花生は殻を触るとしっとりと感じるほどに水分の多い野菜です。生落花生を茹でて食べると、ほくほくとした食感で甘さが際立ち、本当に美味しいです。生落花生の水分が多い状態を生かした茹で落花生をぜひ試してみてください。茹でた栗の食感にも似ているとも言われています。
生落花生の美味しい茹で方と食べ方
生落花生の良さを生かした美味しい食べ方は、ほくほくとした食感を味わうことです。あまり茹ですぎても柔らかすぎて美味しくありません。生落花生のもともとの水分量によって、茹で方が同じでも茹で加減がかなり変わります。途中で茹で具合を確認しつつ、茹でるのが一番確実です。そのまま食べるか、料理に使うか食べ方次第で、ちょうどいい固さを選んで茹でましょう。
茹でた落花生の殻は柔らかいので簡単に剥くことができます。水を切っていても茹で汁が殻の中に残っていることもあるので注意して剥いてください。茹で落花生は粗熱が取れた程度で、まだ温かいうちに食べるのをおすすめします。温かいうちだとほくほくとした食感が更に際立ち、とても美味しいです。冷蔵庫で冷たく冷やしてから食べると、少し締まった感じになり、違った美味しさになります。
生落花生の茹で方の手順・用意するもの
生落花生を茹でるときは吹きこぼれる事もあるのでできるだけ、大きな鍋て茹でることをおすすめします。自宅にある大きいサイズの鍋を用意しましょう。後は、水と塩だけを用意するだけです。生落花生500gに対し水は10L、塩50gです。水の量に対し、塩は5%が適量でが、おつまみにも美味しい塩加減レシピなので塩分を控えている人や、塩ゆで後に料理に使う予定なら半分程度に減らした方がいいでしょう。
生落花生の茹で方の手順・下準備
生落花生をお店などで購入した場合は、きれいに洗浄されていることがほどんどですが、栽培しているところから直接買ったり、貰ったりした場合には土などが付いている場合があります。しっかりと洗ってから茹でましょう。その場合は、しっかりと水につけて生落花生同士をこすり合わせるように、ゴシゴシと洗います。何度か水を替えて洗いましょう。きれいな状態のものを購入した場合も、軽く水洗いしましょう。
生落花生の茹で方の手順・鍋での茹で方
鍋に水と塩、洗って水を切っておいた生落花生を入れ火にかけます。沸騰してきたら弱火にして、そこから30~35分程度茹でます。吹きこぼれないように火加減に注意してください。20分程度茹でた時に、一度一粒取り出して固さを確かめてみましょう。余熱でもう少し柔らかくなるので、落花生の実を指で軽く押して柔らかくなっていたら大丈夫です。
生落花生の茹で方の手順・圧力なべでの茹で方
生落花生を圧力なべで茹でるなら、普通の鍋よりも早く茹で上がります。圧力をかけて茹でるのでしっかりとした形が残りながらも、芯まで柔らかい美味しい茹で落花生が出来上がります。洗った生落花生を圧力なべに入れます。水は落花生がひたひたになる程度の量です。塩も通常の鍋の時より減らしてもいいでしょう。500gの生落花生に塩30g程度です。火にかけて、圧力状態になってから弱火にして10分茹でます。
生落花生の茹で方の手順・茹で汁に入れたまま冷ます
普通のなべでも、圧力なべで茹でても、火を止めた後は茹で汁に漬けたままで冷まします。ここで塩味が落花生の内側までしみ込みます。火を止めた段階で少し固めでも余熱で充分に柔らかくなります。ある程度、冷めたらざるに上げ、水を切ります。まだ余熱が残っている温かい状態で食べると、ほくほくとした食感が更に増してとても美味しいです。茹で汁に長く漬けすぎていると塩辛くなるので注意してください。
生落花生の茹で方の手順・保存の仕方
茹でた落花生は日持ちがしません。冷蔵庫に入れても数日置いておけば傷んでべたべたになってしまいます。茹で落花生は、翌日までには消費してしまいましょう。できれば食べる分だけを茹でればいいですが、大量に生落花生が手に入った場合なら、茹でなくても痛んでくるので、一度すべて茹でて、必要な分だけを取り、それ以外は冷凍保存しましょう。冷凍した茹で落花生なら1~2か月程度なら保存できます。
茹で落花生をジッパー付きの保存バッグに平らに広げ、できるだけ空気を抜いてバッグを閉めます。重ならないように平らにしておけば、次に使う時にバラバラになりやすく便利です。冷凍には殻付きのままでも、殻を剥いてからでも大丈夫です。使う際には必要な分だけを取り出して、冷蔵庫内で自然解凍するか、電子レンジの解凍機能を使って解凍してください。塩ゆでしてあるので解凍後の食べ方も自由自在です。
乾燥した生落花生の茹で方
掘りたての生落花生は茹で落花生におすすめですが、旬の時期以外でも茹で落花生を食べたくなった場合には、乾燥した生落花生を茹でる方法でも茹で落花生になります。乾燥処理だけしている生落花生は日持ちがして便利です。落花生の専門店や、ナッツを色々扱っているお店やネットショップなどなら簡単に手に入ります。最近ではスーパーなどでも乾燥生落花生を入手できる場合も増えました。
乾燥した生落花生は一晩、水に漬けて水分を落花生に戻します。水に漬けておいた落花生は水分を含んで少し膨らみます。殻の表面を指で軽く押して柔らかくなっていたら、生落花生を茹でる要領で茹でれば同じように茹で落花生になります。水戻ししてあっても、乾燥した生落花生を使うならしっかり水分が中まで浸透するように圧力なべで茹でる方がおすすめです。
乾燥した殻なし生ピーナッツの茹で方
乾燥生落花生と同じように、殻のない状態の乾燥しただけの生ピーナッツでも同じように茹で落花生にすることができます。薄皮がある場合は剥けやすいので注意してください。やはり一晩水に漬けておいてから、塩水で茹でます。殻がない分、殻付きのものより茹で時間は短くて大丈夫です。普通の鍋で20分程度、圧力鍋なら7,8分程度で様子を見てください。殻を通して出ない分浸透しやすいので、塩分も控えめに入れましょう。
生落花生の茹で方の注意
生落花生を茹ですぎると、どうしてもべちゃっとした食感になってしまいます。茹で汁に漬けて置く時間を取るのでどうしても、余熱で柔らかくなるので火を止めるときは少し固めの状態で止めて置く方がいいでしょう。一度に茹でたもので、そのまま食べるものと、料理に使うものと別々に分ける場合などは、塩をかなり減らして茹でて、あとでそのまま食べるものだけに塩を振りかける方法でもいいでしょう。
生落花生は茹で方で味や食感が変わる
生落花生を塩水で茹でるのは塩味を付けるという意味もありますが、塩の入ったお湯で茹でることで、お湯の温度も高くなり、浸透圧の関係で締まった食感になるので塩分が気になる方も、茹で上げる際は少量でも塩を加えることをおすすめします。茹で上がって茹で汁に漬けておく時間を短くすれば、薄めの塩味になります。もし茹でた後に、料理に使う場合も、少し塩分を控えめに茹でておきましょう。
生落花生の茹でる以外の調理方法
落花生を栽培しているところから生落花生を購入したり、貰ったりする場合には、一度に大量に入手することがあります。すべて茹で落花生にして、冷凍保存することもできますが、茹でる以外の方法を知っておけば便利です。生落花生は乾燥すれば長期保存に向くようになります。家庭でも出来る炒り方もあります。色々なレシピに応用でき、食べ方のアレンジも多く便利です。
生落花生を乾燥させる
生落花生は触るとしっとりするほど水分が多いので、その分保存には向きません。その水分を乾燥させることで保存することができます。天気のいい日に、風通しのいい場所で、新聞紙やざるの上に広げて天日干しします。重ならないように、できれば落花生同士の隙間が空いていた方が乾燥しやすいです。時々転がすと更に早く乾燥します。
下に新聞紙を敷いている場合なら、新聞紙を一日おきに交換するといいでしょう。下の新聞紙からも水分を吸収しているので交換すれば早く乾きます。乾燥した生落花生は、振るとカラカラと音がするほどになります。表面もよく市販されている落花生のように固くなってくるはずです。ここまで乾燥すれば水分の少ない冷暗所なら1年程度は保存可能です。家庭なら野菜室でない冷蔵庫か冷凍庫がおすすめです。
生落花生を自宅で焙煎する炒り方
たまに、店頭で落花生が焙煎器で炒られているのを目にすることもあります。お店の炒り方は焙煎器を使うことが多いですが、家庭でならフライパンやホットプレートを使えば落花生の炒り方は難しくないので、炒り落花生をぜひ味わってもらいたいものです。乾燥させた生落花生をフライパンで炒る炒り方なら、簡単に試すことができますので、ぜひ試してみてください。
フライパンでの炒り方は、フライパンに落花生を広げて火にかけます。軽く揺するか、菜箸で混ぜるなどしてかき混ぜながらゆっくりと炒っていきます。生落花生を炒るなら水分が抜けるまでにかなり時間がかかるので、乾燥した落花生を使う炒り方の方が早くていいでしょう。炒り始めからかなり香ばしい香りがして食欲をそそります。
ホットプレートを使う炒り方もあります。ホットプレートを使えば、温度が一定になるので簡単です。180℃で設定したホットプレートに落花生を敷き詰めます。少し隙間が空いている方が炒る時に混ぜやすいです。フライパンと同じように菜箸でかき混ぜながら30分から40分くらい炒り続けます。殻がパチパチと音を立て始め、割れるなどしてきたら、一粒取り出して殻を割て、中の実の炒り方の具合を確認してください。
殻付きの落花生を使う炒り方の方が、殻の香ばしい香りが実にもついていいのですが、時間がかなり掛かるので、殻から取り出した状態で炒る炒り方の方が、簡単です。殻から出しておけば、傷んでいるピーナッツは外して炒ることもでき、合理的です。炒り方の手順は殻付きと同じです。薄皮のまま炒り、薄皮がパチパチとはぜる音がしてきて、少し剥がれてくるほどになればいいでしょう。
更に簡単なのは、電子レンジを使う炒り方です。殻を剥いた薄皮つきのピーナッツを茶封筒に入れ、口部分を折り返して封をし電子レンジにかけます。一度2~3分ほど加熱して、様子をみてください。薄皮がバリバリと剥がれてきているようなら大丈夫です。温かいうちに塩を振りかける食べ方が一番シンプルで美味しいです。
生落花生の栄養をしっかり取れる美味しい食べ方
ピーナッツは栄養豊富な野菜です。実は重量の半分ほどが脂分ですが、含まれる脂質は不飽和脂肪酸であるリノール酸やオレイン酸が多く、悪玉コレステロールを減らす効果もあります。ピーナッツにはビタミンEも多く含まれており、ビタミンEには血行を良くする効果もあります。代謝を良くするので、適量を食べる分には太りにくい食材です。
茶色の薄皮には、抗酸化作用の高いポリフェノールの一種の「レスベラトロール」が多く含まれています。ですが、苦みがあって苦手という人もいるかもしれません。ですが、栄養も多く健康にいいのでぜひ薄皮が付いた状態で食べて貰いたいです。茹で立ての茹で落花生の薄皮はあまり苦みを感じません。特に薄皮の状態にしてから煎った炒り方のピーナッツは、香ばしさが際立つので薄皮の苦みを感じにくくなります。
生落花生を使う美味しいレシピ
生落花生を茹でれば、ほくほくとした食感が美味しいので、旬の取れたて生落花生なら塩茹でにしただけのシンプルな食べ方をおすすめします。塩をしっかり効かせて茹でていると他に味付けは必要ありません。塩分を控えて茹でたものなら、料理に活用できます。茹で落花生をサラダに入れると生野菜の歯触りと、茹で落花生の歯ごたえのバランスでとても美味しいサラダになります。生落花生は色々なレシピで活躍します。
生落花生を使って美味しいレシピ・ピーナッツ味噌
生落花生が手に入れば、ぜひ試して貰いたいレシピです。ピーナッツ味噌はそのまま食べてもよし、色々なレシピにアレンジしてもよしの、便利なレシピなので、作っておいて損はありません。刻んだピーナッツ50gをフライパンで炒ります。香ばしさが出たら味噌、砂糖、みりん各大さじ2を加えて混ぜるだけです。野菜スティックにピーナッツ味噌をディップしするとおしゃれで美味しい食べ方です。
ピーナッツ味噌で、茹でたほうれん草やインゲンに和えると、あっという間に美味しい副菜が出来上がります。野菜炒めに少し加えるとグレードアップした美味しさになります。ピーナッツを100gに増やして刻まずに作ると、そのままおつまみや、ご飯のお供で食べる場合でも食べ応えのあるレシピになります。
生落花生を使って美味しいレシピ・ピーナッツバター
市販のピーナッツバターは甘くて、保存料などが沢山入っていることが多いですが、自分でシンプルなレシピのピーナッツバターを作れば、調味料としても便利です。簡単レシピなので試してみてください。皮をむいたピーナッツ100gをすり鉢ですり潰します。ある程度滑らかになったら常温の無塩バター15gを加えて更にすり混ぜれば完成です。フードプロセッサーですり潰すと簡単に出来上がります。
パウンドケーキやカップケーキに自家製ピーナツバターを加えると、コクのある美味しいケーキになります。刻んだピーナッツを乗せて、更に自家製ピーナッツバターにレモン汁と胡椒を加えたものをドレッシングにすると美味しいサラダになります。ピーナッツバターをトーストに乗せて食べるなら、甘みが欲しいところです。使う分のピーナツバターにはちみつを加えるか、パンに塗った後にはちみつを掛ける方がいいでしょう。
生落花生を使って美味しいレシピ・鶏肉とピーナッツの中華炒め
中華の炒め物には、ナッツ類が活用されたレシピが多いです。乾燥したカリッとしたピーナツを使ったレシピが多いですが、生落花生を茹でたほくほくとした食感の落花生を使うと、一味違った美味しい炒め物になります。茹でピーナッツを使うなら柔らかい食感とマッチするので、他の野菜はシャキシャキに仕上げた方が美味しいレシピになります。
鶏もも肉を削ぎ切りにし、片栗粉をまぶし下茹でします。くし形切りに切った玉ねぎとざく切りにしたピーマンを合わせて炒めます。下茹で済みの鶏肉と、茹でピーナッツを加え炒めます。醤油、酒を各大さじ1、砂糖、豆板醤小さじ1を合わせた調味料を入れざっと炒めれば完成です。乾燥したピーナッツでは出せない美味しい炒め物になります。
生落花生を使って美味しいレシピ・落花生ごはん
取れたてのグリーンピースで豆ごはんを作るように、取れたての生落花生を使って豆ごはんを作りましょう。生の落花生の殻を剥いてピーナッツの状態にします。茹で落花生を使うなら、固めに茹でたものを使いましょう。炊飯器に研いだ米と水に、ピーナッツと塩を混ぜ込み炊きます。塩ゆでの落花生を使わないなら小さじ1の塩を加えます。炊き立ての落花生ご飯は、おかずなしでも美味しいご飯になります。
生落花生が手に入ったら美味しい茹で方で味わおう
美味しい旬の時期の生落花生を茹でたものを食べると病みつきになること、間違いなしです。一度、生落花生の美味しい味を味わって以来、毎年生落花生を手に入れて楽しんでいる人もいます。シンプルな茹で落花生が一番美味しい食べ方になります。今回の茹で方や炒り方は家庭用に簡単なので、参考に自宅で色々なレシピを試してみてください。