落花生とピーナッツの違いはなに?食べ方・バターの作り方も解説

落花生とピーナッツ、よく聞く食べ物ですが同じように思っていても、実は調べて見ると違いがあるのでしょうか?今回はどのような違いがあるのかを調査しました。ナッツ類と同じように栄養価の高いピーナッツは、どんな栄養素があるか、落花生やピーナッツの美味しい食べ方、ピーナッツバターの簡単なつくり方も紹介します。その他にも普段の料理にアレンジができるピーナッツ料理の作り方も紹介します。ぜひ、美味しいピーナッツを日常に取り入れて下さい。

落花生とピーナッツの違いはなに?食べ方・バターの作り方も解説のイメージ

目次

  1. 1落花生?ピーナッツ?同じもの?
  2. 2落花生とピーナッツの違い
  3. 3落花生は栄養満点!
  4. 4落花生・ピーナッツの状態
  5. 5落花生の殻の剥き方
  6. 6落花生・ピーナッツの美味しい食べ方
  7. 7落花生から自家製ピーナッツバターを作る
  8. 8落花生・ピーナッツの保存方法
  9. 9落花生・ピーナッツアレルギー
  10. 10落花生・ピーナッツを普段の食事に取り入れましょう

落花生?ピーナッツ?同じもの?

落花生とピーナッツ、南京豆という言い方もありますが、どのように違いがあるのか改めて考えると分からないこともありますね。今回は、落花生とピーナッツの違いや、美味しい食べ方、料理にアレンジできる作り方などを調査します。ピーナッツといえばのピーナッツバターを自宅で簡単にできる作り方も紹介します。

落花生とピーナッツの違い

落花生もピーナツもどちらも同じものを指します。今の一般的な表現としては、落花生は殻が付いた状態で、ピーナッツは殻をむいたもののことを言います。落花生は江戸時代に日本に入ってきて、そのころは南京豆(南京から来た豆)と呼ばれていました。そこから、落花生と呼び方が変化していったようです。そのため南部せんべいなどの昔ながらのお菓子などに使われている際は落花生と表現することが多いです。

落花生は、花が地中に落ちて生まれる様子からそう呼ばれるようになりました。ナッツ類のと同じ扱いになることも多いですが、落花生は木の種子であるナッツと違い土の中で育つものです。ピーナッツというのは、畑に出来る木の実という意味です。木の実のナッツと似ていて、畑の土の中で取れるのからでしょう。英語と日本語の違いですが、面白いことに同じ表現を言っているということです。

落花生は栄養満点!

落花生はとても栄養価の高い食べ物です。本来であれば固い殻のある木の実のことをナッツと分類しますが、栄養価や使い方が似ているため、マメ科のピーナッツもナッツ類と同じ扱いになることが多いです。他のナッツ類と同じく、ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミン類や、カリウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラルなども含まれています。

ピーナッツ100gのカロリーは585kcalです。脂質が49.4g、タンパク質が26.5gとほぼ半分が脂質です。脂肪分が多くても、良質な植物性の油脂でオレイン酸・リノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富です。不飽和脂肪酸は生活習慣病を予防することで知られています。抗酸化作用の高いビタミンEも豊富で、血流を良くし代謝が良くなります。脂溶性ビタミンなので、油脂分が多いピーナッツなら効率よく吸収されます。

落花生の茶色い薄皮には「レスベラトロール」という成分が含まれます。ポリフェノールの一種で、抗ガン作用や美肌効果、アンチエイジング効果もあると言われています。少し渋みがありますが、美容にも健康にもいいので皮つきのものをそのまま食べる方がいいでしょう。炒りたての皮つきピーナッツなら香ばしさが際立っているので、渋みを感じにくいので試してみてはいかがでしょうか?
 

ピーナッツを食べすぎるとニキビができる!といった話を聞いたことはないでしょうか?確かにピーナッツは油分が多いですがニキビができやすい訳ではありません。ビタミンEは抗酸化作用が高く血流促進の働きもあり肌の新陳代謝も向上するので、むしろ肌にいい食材と言えます。市販のピーナッツには油を使う作り方の物や、添加物が多い味付けの物も多いので、そういったピーナツを食べすぎると肌によくない場合も多いでしょう。

落花生・ピーナッツの状態

落花生は家庭菜園でも人気なので、おすそ分けで頂いたりすることもあります。殻付きや殻を剥いた状態だったり、生のものか乾燥しているかの状態の違いごとにどのような使い方をすればいいかを紹介します。落花生の特徴を知っておけば、お店で買う場合にも役立ちます。

殻付き落花生

殻が付いた状態だと殻を剥く必要があるので避ける人もいるかもしれません。収穫したての生の落花生は、乾燥したものと違い、殻を触るとまだしっとり感じるほど水分が残っている状態です。旬の時期にしか出来ない作り方なので、ぜひそのまま茹でてすぐに味わっていただきたいものです。殻付きで生のまま乾燥したものや、殻付きで焙煎しているものもあります。

薄皮の付いたピーナッツ

お店で購入するなら殻はない状態の場合が多いです。薄皮の付いた状態のピーナッツは、乾燥しただけの生の状態のものか、加熱された状態のものがあります。加熱されたものは焙煎しているものがほとんどですが、茹でピーナツも販売していたりします。生のものは味付けがされていないことが多いので、調味料や食材としての使い方もでき便利です。焙煎したものと茹でたものは食感が違いますので、好みで選びましょう。

味付け済みピーナッツ

市販品によくあるローストピーナッツやピーナッツバターのことです。柿ピーのピーナッツもそうです。油で揚げたり、焙煎して加熱処理済みなのですぐに食べることができます。市販のものは味付けが濃い場合や、添加物が多い作り方のものがあるのであまり食べ過ぎない方がいいでしょう。使っている油によっては酸化が早い場合もあるので、早めに食べきるようにした方がいいです。

落花生・ピーナッツを使った料理・お菓子

南部せんべいなどには皮付きのまま使われています。こんがりと焼きあがったせんべいの風味と、落花生の香ばしさが相まって美味しいお菓子です。沖縄ではピーナッツをすり潰して作るジーマーミ豆腐も有名です。香りがいいのでついつい箸が進みます。中華料理には、砕いたピーナッツを使ったものも多くあります。ごまなどと同じように香ばしさと旨味をプラスする使い方をされています。

チョコレートにピーナッツが入ったものも多く商品化されています。チョコレートの風味とピーナッツの香ばしさがマッチして美味しいコンビネーションだからでしょう。ピリ辛の柿の種と香ばしいピーナッツの組み合わせもついつい手が伸びる組み合わせです。

落花生の殻の剥き方

落花生の殻を剥くときにきれいに剥けなくて殻に力を入れすぎて割ってしまうと中のピーナッツまで割れてしまう事もあります。きれいに簡単に殻を剥く方を調べました。殻の上下には尖った側と丸い側があります。尖っている方の少し下あたりを、親指で押すとパキッと音がして殻が二つに割れていきます。少し指をずらし割れ目を広げていくと、殻がきれいに半分に割れ、中身も簡単に取り出すことができます。

剥いた後の殻も、活用できることを知っていましたか?落花生の殻には消臭効果があり、有害物質も吸着する性質があります。細かく割って布の袋などに入れて、部屋の中や臭いの気になる場所に置いておくだけです。もともと捨てるものなので、有効活用するとお得な気分になります。細かく砕いた方がよりよく吸着することが分かっています。

落花生・ピーナッツの美味しい食べ方

ピーナッツといえば、ピーナッツバターでそのまま食べるだけの人もいるかもしれません。他の食べ方も色々あります。料理に取り入れても美味しく食べることができます。様々な食べ方や使い方があるので、ピーナッツを取り入れてみてください。

殻ごと落花生を茹でる

もし新鮮な掘りたて落花生が手に入ったら、殻ごと塩ゆでにすることをおすすめします。塩ゆでした落花生は殻を剥いてそのまま食べると、煎った落花生とは違い、むっちりした食感で格別な美味しさです。圧力鍋なら10分程度、普通の鍋なら30分程度茹でます。冷めるまでゆで汁に入れたまま置いておくと塩味がしっかり染みて美味しくなります。

香ばしく焙煎したピーナッツ

お酒のおつまみにナッツ類がよく提供されますが、焙煎したピーナッツは香ばしいカリッとした食感が美味しくアルコールのお供にぴったりと言えます。自分で焙煎するなら、弱火のフライパンで常に菜箸で混ぜながら炒めます。パチパチと薄皮がはじけてくる音が完成の目安です。温かいうちに食べるとしっとりした触感ですが、冷めてくるとカリッとしてきます。温かいうちに塩を振って薄皮ごと食べると美味しいです。

ピーナッツを料理に取り入れる

煎ったピーナッツを刻んで、料理に使うこともできます。炒め物に入れると香ばしさがアップします。小松菜とベーコンと刻みピーナッツを一緒に炒めると、簡単で美味しいです。鶏肉とキノコの炒めものなら、刻まなくて粒のままでも美味しいです。サラダの上に刻みピーナッツを振りかけてもいいでしょう。

刻んだピーナッツと味噌、砂糖を軽く炒めると簡単に味噌ピーナッツが出来上がります。くるみ味噌やごま味噌のように田楽や五平餅に塗って焼くと香ばしくて美味しいです。炒めたピーナッツに黒砂糖を絡めて固めると簡単ヘルシーなお菓子になります。どれも普段の作り方にピーナッツを加えるだけや、混ぜるだけの作り方なので試してみてください。

落花生から自家製ピーナッツバターを作る

市販のピーナッツバターも美味しいですが、添加物が多く入っていたり、甘すぎたりと健康を考えると二の足を踏むものです。ピーナッツバターの作り方は意外と簡単です。今回紹介する作り方なら市販品と違い甘みを加えていないので、料理の調味料としての使い方もできるのでおすすめです。

焙煎して皮をむいたピーナッツ100gを細かく刻み、すり鉢ですり潰していきます。室温に戻した無塩バター15gを加えてさらにすり潰していき滑らかになれば完成です。バターをオリーブオイル大さじ1に変更して、同じようにすり潰していくとヘルシーピーナツバターになります。甘さを加えたいときは、使う分だけに砂糖やはちみつを混ぜた方がいいでしょう。

すり潰す手間が面倒ならフードプロセッサーを使えます。混ぜにくい時はピーナツは同じ量で、バターやオリーブオイルを少し増やすと滑らかになり混ざりやすいです。熱湯消毒した清潔な容器に入れて冷蔵庫で1週間程度は保存できます。冷凍なら1か月程度は保存可能です。ピーナッツバターは水分が入ると傷む原因になるので、調理器具や保存容器などに水滴がないようにしてください。

ピーナッツバターを使って簡単に料理にアレンジもできます。ごまあえのように、ピーナッツバターでほうれん草やインゲンと和えると美味しい一品になります。トーストに塗っても美味しいです。甘みをプラスしたいなら、はちみつがおすすめです。ピーナッツバター大さじ3にレモン汁大さじ1、はちみつ小さじ1、塩少々を加えて混ぜるとドレッシングと同じように使えます。胡椒を効かせるのもおすすめです。

Thumbピーナッツバターの作り方と日持ちは?簡単自家製レシピを紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

落花生・ピーナッツの保存方法

落花生の保存方法

殻付きの状態でも乾燥していない掘りたてなのか、乾燥した状態なのかで処理は変わってきます。水分があるとすぐに傷んでしまうので、できるだけ早く使い切ったほうがいいでしょう。1週間以内なら冷蔵庫か野菜室に入れておけば使用できますが、すぐに茹でておくことをおすすめします。茹でた落花生は冷凍すれば長持ちします。もし乾燥させて保管するつもりでも同じく入手後早めに処理をしましょう。

風通しのいい場所で天日干しを1週間程度したら、振るとカラカラと音が鳴る程に乾燥します。新聞紙の上で乾燥させる場合は新聞紙を一日ごとに交換すれば、下からも水分が抜け乾きやすくなります。しっかり乾燥すれば、あとは密封容器に入れて、水分が入らないように保管すれば冷暗所で1年程度なら持ちます。シリカゲルなどの除湿剤を入れて置く方がいいでしょう。湿度が少ないので冷蔵庫に入れて保管するのもおすすめです。

ピーナッツの保存方法

乾燥した生ピーナッツも湿度の低い冷暗所で保存してください。冷蔵庫か冷凍庫がおすすめです。空気に触れていると、どんどん酸化していくので、真空パックができるといいでしょう。自宅でも食品保存バッグに入れて出来るだけ空気を抜いてパッキングすれば、酸素に触れにくく保存できます。

使う分だけを取り出して加熱すれば料理などにも利用できます。冷凍の場合は、取り出した後自然解凍してから加熱してください。作り方としては、フライパンで香ばしくなるまで煎るか、茶封筒に入れ口を折り、レンジで3~4分様子を見ながら加熱してください。加熱調理する場合は、1日水につけてから調理しましょう。

焙煎したピーナッツや、ピーナッツバターなどの味付け済みピーナッツは酸化すると味が落ちるので空気に触れないように保管してください。真空状態のパッケージのままなら、直射日光を避ければ常温保存できます。袋を開けたら、できれば空気を抜いた状態で食品保存バッグに入れるといいでしょう。冷蔵庫など低温で保存すれば、酸化する速度を遅くすることができます。
 

落花生・ピーナッツアレルギー

ピーナッツなどのナッツ類はアレルギー反応が出やすい食材になります。もし、アレルギー判定で落花生に数値が出ていたら、きちんと避けましょう。ないとは思いますが、落花生アレルギーなのでピーナッツは大丈夫とは思わないでください。ピーナッツは特にアナフィラキシーショックを起こすなど、激しいアレルギー反応が出やすい食材なので、充分気を付けましょう。

落花生・ピーナッツを普段の食事に取り入れましょう

ビタミンやカリウムが多く美容にもいいピーナッツです。アンチエイジングを気にするなら、ぜひ皮付きのまま食べることをおすすめします。今回作り方を紹介したピーナッツバターや、刻んでクラッシュピーナッツなどにしていると日常の料理にも取り入れやすくなります。無添加のピーナッツを取り入れて健康的な食生活に役立ててください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ