大根おろしの汁の便利で美味しい活用法！含まれる栄養・効能も紹介

焼き魚や卵焼きなどに添えられている大根おろし。醤油やポン酢をかけても美味しいですが、普段、大根おろしをすった後の汁を捨ててしまっている方もいるのではないでしょうか？大根おろしの汁には実は、大根の野菜としての栄養が豊富に含まれています。今回は大根おろしの汁に含まれている栄養、効能を紹介していきます。また、大根おろしの汁の美味しい活用法や使い道も合わせて紹介します。

大根おろしに含まれる栄養はイソチアシアネート、ビタミン、リパーゼ、ジアスターゼ(アミラーゼ)、プロテアーゼが主に含まれています。また大根の葉の部分にはビタミンA、カロチン、ビタミンB、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄分などの多くの栄養が含まれています。大根は野菜の中でも豊富な栄養が含まれていて、余すことなく葉から根まで食べられる野菜です。

大根おろしの汁に含まれているイソチアシアネートは、実は大根には含まれていない栄養素です。しかし大根おろしにしたり、大根を切ることにより、大根の栄養素の細胞が壊れて他の栄養素と結合し生成されます。イソチアシアネートは大根おろしの辛味成分になります。大根おろし以外にもわさびにも含まれ、大根以外の野菜には白菜、ブロッコリーなどにも含まれています。

イソチアシアネートの効能は発がん抑制、抗酸化作用、殺菌作用、解毒作用があります。健康面ではがんや生活習慣病の予防、血液の血栓などの血行障害の予防、白血球の活性化のよる殺菌効果が期待出来ます。美容面では、抗酸化作用によるアンチエイジングにも効果があります。

また新陳代謝を高めて脂肪をつきにくくする効能もあるので、健康的にダイエットしたい方にも大根おろしの汁はおすすめです。イソチアシアネートをより多く摂取するためには、大根をする際に出来るだけ大根の皮・根の部分も一緒に大根おろしにするといいでしょう。イソチアシアネートは分解の早い成分なので、大根おろしにしたらなるべく早めに食べることをおすすめします。

大根は野菜の中でも、多くの酵素を含む野菜として知られています。大根おろしの汁にもリパーゼ、ジアスターゼ、プロテアーゼのいわゆる酵素が含まれています。酵素の働きは、健康面・美容面でも注目されていてサプリメントにもなっています。

大根おろしの汁に含まれる酵素の効能の1つには、便秘解消があります。食べ物をうまく消化するには酵素が必要なので酵素を補うことにより、消化を助け便秘解消につながります。また便秘解消だけではなく、消化吸収も良くなり新陳代謝を上げることも出来ます。特にダイエット中の方は、基礎代謝を上げることも重要なので大根のような酵素を多く含む野菜からの摂取をおすすめします。

立ち仕事が多かったり、お酒や塩分を取りすぎると体がむくみます。特に筋肉量の少ない女性の方で、むくみに悩まさている人も多いのではないでしょうか？体のむくみの原因は様々ですが、根本的な原因は体に溜まった水分や老廃物が原因です。大根おろしの汁に含まれている酵素は、便秘解消などの老廃物を排出する効果が高いのでそれに伴い、むくみにも効果があります。

アンチエイジングとは肉体的な加齢を若返らせることですが、大根おろしの汁に含まれる酵素には、老化の原因の活性酸素を排除する働きがあります。日々の生活のストレスは、体内で活性酸素を増殖させて体を酸化へと導きます。大根おろしの汁を定期的に摂取することによって、体が錆びるのを防ぐことが出来ます。いつまでも若々しくいれることは素敵なことですよね。

大根おろしの汁は消化に良いので、美肌効果や免疫力アップにもつながります。美肌になる秘訣はまずは老廃物を溜めないことですが、大根おろしの汁を摂取することにより、常に老廃物が排出されます。すると老廃物が排出されることにより、肌のターンオーバーも上がるので常に新しい細胞の状態にすることが出来ます。

酵素は腸内の善玉菌を増やす働きもします。腸内の善玉菌が増えると、必然的に体の免疫力もアップすることが出来ます。体の免疫力がアップすることにより、風邪を引きにくくなったり、体力の増加も期待出来ます。大根おろしの汁を活用するだけで免疫力アップが出来るので、美味しい活用法を利用して上手に取り入れてみてはいかがでしょうか？

大根おろしの汁に含まれている豊富な栄養素を出来るだけ、手軽に摂取したい方にはそのまま飲むことをおすすめします。しかし大根おろしの汁は、辛味が強いためそのまま飲むのは飲みにくいです。そこでりんごジュースと混ぜて飲むととても飲みやすくなります。

りんごジュース以外でもオレンジジュースでも美味しく活用することが出来ます。大根の汁の辛味を抑えるためには、果汁100％のものを使うといいでしょう。ジュースと合わせるだけではまだ飲みにくいという方は、はちみつを加えても美味しいです。ジュースと合わせることにより、とても飲みやすくなり効率良く大根の汁の栄養を摂取することが出来ます。

大根おろしの汁は麺つゆにも活用することが出来ます。そばやうどんを食べる際に使う、希釈タイプの麺つゆを薄める時に水半分、大根おろしの汁半分で割るとさっぱりとした風味になります。また大根おろしの汁をそのまま使うことにより、豊富な栄養分を余すことなく摂取することが出来ます。大根おろしの汁を使うことにより、天ぷらなどの油っこいものの消化を助ける効能も期待出来ます。

古くなってしまったお米を普通に炊くと、匂いや黄色に変色することが気になる方もいるのではないでしょうか？古くなってしまったお米を炊く時に大根おろしの汁を少量入れて炊くと、古いお米の匂いや黄ばみを消してくれる作用もあります。せっかく食べるのなら美味しいご飯の方が、嬉しいところです。身近な野菜で簡単に古いお米が美味しくなるので、是非試してみてはいかがでしょうか？

大根おろしの汁の最も便利な使い道の1つ、あく抜き。特にたけのこのあく抜きは、手間と時間がかかってしまいます。従来のあく抜きのやり方は糠と鷹の爪を使い、半日以上煮込む作業が必要です。長時間煮込むことにより、たけのこのエグミは抑えることが出来ますが、たけのこ本来の栄養素や旨味成分も一緒に流れ出てしまうというデメリットもあります。

そこで大根おろしの汁を活用することにより、時間短縮にもなり、栄養素の流出も最小限に抑えることが出来ます。使い道は簡単で、水で薄めた大根おろしの汁に塩を加えます。この時に塩の入れ過ぎには注意しましょう。塩濃度1％にした大根おろしの汁にたけのこを1〜2時間浸けておけば、あく抜きしたたけのこの完成です。大根おろしの汁を活用することにより、調理時間が半分以下になるのでおすすめです。

大根おろしの汁が余ってしまった場合は、うがいをする使い道もあります。大根の汁には殺菌作用や炎症を抑える働きもあるので、うがいをすると口内炎や虫歯などの炎症の緩和にもつながります。また口臭予防や虫歯予防にもなります。もし口内炎や虫歯で歯茎などが痛む場合は、大根おろしの汁に浸した脱脂綿で患部を湿布すると、炎症を抑える効果も期待出来ます。野菜なので、お子様にも安心して使える使い道です。

お肌にも嬉しい抗酸化作用や殺菌効果もある大根おろしの汁を直接お肌に塗ることも出来ます。使い道は簡単で、大根おろしの汁にコットンを浸して直接肌へパックする方法です。お肌全体ではなくても、特にくすみやニキビが気になる部分に大根おろしの汁を塗るだけでも効果があります。

肌の体質により、刺激が強くしみたり荒れてしまったりする場合もあるので、顔に塗る前に腕の内側など皮膚の薄い部分でパッチテストをすることをおすすめします。また顔だけではなく、関節部分のくすみや怪我などで炎症している部分に塗っても効果が期待出来ます。

大根おろしの汁には発がん抑制、抗酸化作用、殺菌作用など様々な効能があります。大根おろしの汁に含まれる酵素には便秘解消、美容効果、アンチエイジング効果などがあります。消化吸収にも良いのでダイエット中の方にもおすすめです。そのまま飲んでもよし、りんごジュースと合わせても美味しいので定期的に大根おろしの汁を飲んでみてはいかがでしょうか？