2019年12月12日公開
2024年10月06日更新
カップラーメンを毎日食べるとどうなる?健康に悪い?病気の心配は?
カップラーメンを毎日食べると体にどのような影響があるのか解説します。毎日カップラーメンを食べると健康に悪いのか、どんな病気を引き起こしてしまうのかを詳しく説明!健康的にカップ麺を食べる方法についても紹介します。
目次
カップラーメンを毎日食べると体調はどうなる?
カップラーメンは、お湯さえあれば、どこでも食べることができるので、とても便利です。もともとは日本で誕生したものですが、今では世界中で毎日食べられています。手軽でおいしいカップラーメンの気になる点は、健康面への影響です。カップラーメンを毎日食べると、塩分を取り過ぎてしまうイメージが強い人も多いはずです。
この記事では、カップラーメンを毎日食べると、どうなるのかを解説します。健康面への影響や起こりうる病気についても説明します。
カップラーメンを毎日食べた時の塩分によるリスク
カップラーメンを毎日食べることで考えられるリスクの1つが、単一成分の摂りすぎです。カップ麺を初めとしたジャンクフードには、炭水化物と脂質が多く含まれています。また、カップ麺には多くの塩分が入っています。塩分の摂りすぎは体にとって悪影響を与えます。
一食に含まれるナトリウム(塩)は大体1,150ミリグラムで、かなりの塩分量である。成人の場合、1日に推奨される塩の摂取量は2,300ミリグラム未満となっている。したがって、カップラーメンを2杯も食べれば、それをほぼ満たしてしまうことになる。
高血圧・脳梗塞などを引き起こす
カップラーメンを毎日食べると、塩分を取り過ぎてしまいます。そして、塩分の摂りすぎは高血圧や脳梗塞といった病気の原因になります。毎日、多くの塩分を摂ることで、腎臓が多くの水分を維持しようとします。水分量が増えると、動脈や静脈を流れる血液の量が増えます。すると、時間と共に血管が硬くなり、高血圧を引き起こす恐れがあります。
塩分過多が原因の病気
- 浮腫(手や腕、足、足首などのむくみ)
- 高血圧
- 脳梗塞
- 脱水症状
- 頭痛
- 便秘
- 骨粗鬆症の悪化
- 胃潰瘍
- 胃の感染症
- 胃がんの進行を早める
脱水による記憶力・注意力の低下
カップラーメンを食べると、喉が渇きます。これは体が体内のナトリウムと水分の比率を、正常な値に戻そうとするからです。水を大量に飲むと、むくみや高血圧が悪化してしまいます。だからといって、体内の水分が足りなくなると、体が細胞から水分を取ろうとするので、脱水症状を引き起こしてしまいます。
脱水症状が起こると、記憶力や注意力が低下して、さらには認知機能にもマイナスな影響を及ぼす可能性があるといわれています。
頭痛・便秘の原因に
辛さがたりない 🌶🌶
— ヒョン (@Game_hyomong) December 10, 2019
これ私が大好きなカップラーメン
パッケージには死ぬほどからいと書いたけど私にはぜんぜんたりなかった
次はとうがらし? 🌶<-これなんと言うだっけ
とにかく次はからいもの入れて食べてみよ🥰 pic.twitter.com/VF1nwHIimk
毎日カップラーメンを食べることで、大量の塩分が体内に取り込まれると、ナトリウムと水分のバランスが崩れてしまいます。体が細胞から水分を補おうとするため、脱水症状が引き起こされます。その結果、頭痛や便秘といった体調不良まで起こってしまいます。
頭痛や倦怠感がでた場合は、塩分を控えるようにして、アボカドやアスパラガス、カリフラワーといったカリウムが豊富に含まれている食べ物を食べるようにしましょう。ナトリウムのバランスを正常に戻す助けになります。
塩分の摂取量の目安
世界保健機関(WHO)では、1日あたりの食塩の摂取目標を5gとしています。アメリカの心血管疾患予防のためのガイドラインでは、1日3.8gから6.0gが目安とされています。また、厚生労働省が2014年に発表した食事摂取基準策定検定会の報告書では、18歳以上の男子は1日あたり8.0g未満、女性は7.0g未満という目標量が定められています。
それに対して、実際の日本の成人1日あたりの食塩平均摂取量は、男性が11.3gで、女性が9.6gといわれています。目標摂取量をかなり上回っているので、毎日できるだけ、塩分摂取を抑えるような心がけが大切です。
カップラーメンを毎日食べた時の塩分以外のリスク
カップラーメンを毎日食べることで引き起こされるリスクは、塩分だけではありません。カップラーメンに含まれている保存料や添加物なども、毎日食べることで、健康に害を与える危険性があります。
保存料・添加物の危険性
おはようございます☺️
— ショウ (@shou_kakuyasu) December 10, 2019
先日、横浜行った時にカップヌードルミュージアムに行ってきました^ ^
パッケージデザインが出来たり、過去のカップラーメンが飾ってあったりととても楽しかったです😊
カップヌードル味のソフトクリームも食べました!!
後味が醤油風味やカレー風味で初体験の味🤣
楽しかった pic.twitter.com/LIAAMIFddQ
カップラーメンを毎日食べることで、保存料や添加物も体内に取り込むことになります。うま味調味料、グルタミン酸ナトリウムもそういった添加物の1つです。グルタミン酸ナトリウム(MSG)は、特にアメリカ人から避けられており、中華料理のテイクアウトメニューには「MSG不使用」と明記することが当たり前になっています。
また、麺をコーティングしているワックスが消化器官に対して良くないため、麺自体が有害ともいわれています。ただし、野菜や果物にもワックスは付着しており、それほど害はない、といった声もあります。
コレステロール値が高くなる
おまけに釣られて
— みくたろう (@ngttk) December 9, 2019
カップラーメン購入😃
ローソンにて🥢 pic.twitter.com/6T1Ee8Vb6G
毎日カップラーメンを食べると、コレステロール値が高くなります。血管壁にコレステロールがたまると、コブのような動脈硬化ができます。それが悪化すると、心筋梗塞や狭心症、脳卒中といった重病を引き起こす恐れがあります。つまり毎日カップラーメンを食べていると、最悪の場合、死ぬ可能性すらあるということです。
コレステロール値を下げるためには、肉の脂身や乳製品を控えめにして、野菜や海藻、魚類、大豆製品などを毎日多く食べることが重要です。
ある研究によれば、定期的にインスタント麺を食べ続けると、高血圧、高血糖、体脂肪の増加、コレステロール値の異常な増加につながる恐れがあるという。
肥満になる
体が冷えきったからカップラーメン食べよ
— nh結花∞Ⅱ義 (@Acier_yuka) December 9, 2019
カップラーメンの中で私が1番好きなのはニュータッチのチャーシューメン(笑)これ最高だ♡ pic.twitter.com/oxG0FP3sE0
カップラーメンのカロリーは、だいたい1食で400kcalほどです。大盛サイズだと600kcalほどになります。もし、毎日の食事を3食カップラーメンで済ませば、合計で1200kcalほどになります。1日の摂取目安カロリーは男性が2600kcal、女性が2000kcalのため、それほどカロリーを摂っていないようにも思えます。
しかし、カップラーメンは脂質がとても多く、具材も酸化しており、古くなっていることが多いです。そのため、毎日カップ麺を食べることで、肥満になる可能性が高まります。
その他のリスクや影響
こんにちは!毎日寒いですねー❄️
— ぶーぶままちゃんねる (@bubumamayoutube) December 10, 2019
今日のお昼はカップラーメンです🍜プラレールが欲しくて食べています! pic.twitter.com/vWukPI5Tkw
カップラーメンを毎日食べることで、大量の塩分を摂取してしまうと、水分を摂りすぎてしまいます。そうすると、頻繁にトイレに行くようになります。排尿すると体からカルシウムが排出されます。毎日頻繁にトイレに行き、必要以上にカルシウムを排出してしまうと、骨が弱くなってしまい、骨粗鬆症が悪化してしまいます。
また、複数の研究から、塩分を過剰に摂ると胃潰瘍や胃の感染症を引き起こす上、胃がんの進行を早めてしまうという恐れがあることがわかっています。体質によっては下痢を引き起こすこともあるので、塩分の摂りすぎは控えましょう。
カップラーメンを健康的に食べる方法
食べ過ぎは体に悪いと分かっていても、カップラーメンを食べたくなることはあります。時間がないときは、ついついカップラーメンで食事を済ませてしまう人も多いでしょう。そんな方のために、カップ麺を健康的に食べる方法を紹介します。
カップ麺のスープを飲み干さない
カップラーメンのスープは、ついつい飲んでしまいます。しかし、塩分のほとんどはスープにあるため、全部飲み干してしまうと、塩分の過剰摂取になってしまいます。まったく飲まない、とはいわないまでも、残ったスープを飲み干さずに捨てるだけで、塩分の摂りすぎを防ぐことができます。健康のことを考えて、スープは飲み干さずに捨てるようにしましょう。
塩分は少なくないので特にスープは全部飲んでしまわない方がいいかもしれません。
食べる頻度を抑える
早めの昼飯タイム
— ひかっちぇ HIKACCHE (@HIKACCHE) December 10, 2019
仕事しているおじさんの
ご飯はー??
カップラーメン!
最近のカップラーメンって美味しいよなー
体に悪いんやろうなーって思うけど
たべてまう笑笑 pic.twitter.com/spvQ9k9S1m
毎日カップラーメンを食べることは、健康に対してかなりのリスクを及ぼします。食べる頻度を抑えれば、それほど恐ろしいものではありません。たまに食べる分には健康に悪影響を及ぼすようなことはありません。
ノンフライめん・生麺タイプを選ぶ
田中商店のお土産カップラーメン
— あつあつ(二郎好き) (@atsuatsuootaku) December 10, 2019
さぁ帰るか pic.twitter.com/tS12hJnQBy
脂質の摂取を控えたい場合は、ノンフライ麺や生麺タイプのカップラーメンを選びましょう。パッケージをよく見ると、そうした表示があるはずです。通常、カップ麺に使われているのは、油揚げめんです。ノンフライ麺は熱風によって乾燥させているので、油を使っていません。その分、低カロリーでヘルシーです。
野菜や海藻を足す
毎日カップラーメンだけだと栄養が偏ってしまうので、野菜や海藻などを足して栄養のバランスを取りましょう。最近ではコンビニでも野菜が売っているので、それを上手く活用するのが、お勧めです。職場などでは、サラダや野菜ジュースなどで、足りない栄養を補いましょう。
カップラーメンの主な栄養分は脂質、糖質、塩分です。体に良い食品といえないのはもちろんですが、他の食品を摂れないことがもっと問題です。ビタミンやミネラル、カルシウム、タンパク質も不足します。
一度お湯を捨てる
ここ数年で一番お気に入りのカップラーメン。 pic.twitter.com/GEvFC7ELS5
— タケ (@takeshik8) December 10, 2019
カップラーメンの容器からビスフェノールAという成分が溶解して、スープに溶け出してしまうことがあります。ビスフェノールAを消化するためには、大量の消化酵素が必要になるため、体に負担がかかってしまいます。
代謝に使われる酵素までが使われてしまうと、体内に毒素が溜まってしまうため健康に悪影響です。そういったリスクを避けるために、一度お湯を捨てたり、別の容器に移してから食べるのが有効です。
カップラーメンを毎日食べるのは控えよう
カップラーメンを毎日食べることは、健康にとって悪影響を及ぼします。カップ麺自体が悪いというわけではなく、毎日のように食べ過ぎることがよくありません。たまに食べるだけならば、特に問題はありません。また、カップ麺を食べる際に、スープを飲み干さない、野菜や海藻を足す、お湯を捨てるといった工夫をすれば、おいしく健康的に食べることができます。
時間がない昼食や夕食、夜食などに、簡単に作ることができるカップ麺は、とても便利です。まったく食べないのではなく、適度に食べることで上手く生活に活かすのがポイントです。