舞茸は洗う必要なし!洗わない理由とは?栄養効果や保存方法も紹介

舞茸は何故洗う必要がないのか?その理由についてまとめてみました。舞茸に限らずきのこ類は洗うことなく調理することを推奨されていますが、果たしてその理由とは一体何なのでしょうか?また、舞茸の栄養効果や保存方法等も併せて紹介します。

舞茸は洗う必要なし!洗わない理由とは?栄養効果や保存方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1舞茸は洗うべき?
  2. 2舞茸は洗う必要がない理由
  3. 3舞茸の主な栄養効果
  4. 4舞茸以外の洗う必要がないきのこ
  5. 5舞茸の下処理や保存方法
  6. 6舞茸は洗う必要のないきのこ!

舞茸は洗うべき?

舞茸を調理する際には、洗った方がいいのかどうかが気になるところです。答えとしては、舞茸は洗わずに調理して問題のない食材です。なぜ洗う必要がないのかを説明していきます。また、最後には舞茸の下処理方法をお伝えします。

舞茸は洗う必要がない理由

舞茸は洗う必要がない食材といわれていますが、なぜ洗う必要がないのでしょうか。大きく2つに分けて紹介します。

舞茸は菌床栽培されている

舞茸の栽培方法は、舞茸のもとになる菌を人工的に作られた培地で育てる菌床栽培が一般的です。菌床栽培は、温度・湿度・日当たりなどに成長を左右されやすいため、徹底的に管理された場所で栽培されてます。

そのため、温度調節や湿度調節が難しい屋外ではなく、管理や調節がしやすい屋内で栽培されることがほとんどです。そして、そのまま屋内で収穫され、袋詰めをして出荷されています。舞茸は屋外に出ることなく市場に出回るのです。

洗うと舞茸の栄養成分が溶け出してしまう

舞茸は、健康維持に関わる成分を多数含んでいて、医学的にも大変注目されている食材です。しかし、舞茸に含まれている成分は水溶性のため、洗ってしまうと水に溶け出してしまいます。そのため、舞茸は洗わずに調理することが望ましいとされています。

ホクトの舞茸は農薬が使用されていない

日本で生産・販売されているきのこ類の全体シェア約3分の1を誇るホクトでは、きのこ類・栽培培地をすべて無農薬で栽培しています。ホクトの舞茸は農薬の残りがついているという心配がないため、安心して調理に使用できます。

原料 | ホクト株式会社

汚れが気になる場合はキッチンペーパーで拭き取る

舞茸は管理された屋内で栽培されているため、そもそも土汚れや虫がつくことがありません。そのため、洗わずに調理しても問題はありません。水洗いをしてしまうと風味や香りが落ち、劣化も早まります。気になる汚れがある場合のみ、湿らせたキッチンペーパーや布巾でさっと拭くようにしてください。

舞茸の主な栄養効果

①デトックス効果【食物繊維】

舞茸には食物繊維の一種である水溶性食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は老廃物の排出を促す効果をもっているため、腸に溜まった老廃物の排出します。

食べたものの栄養素をしっかりと吸収し、デトックスの手助けをしてくれるので、便秘や腸内環境でお悩みの方にはうってつけの食材といえます。また、食後の急激な血糖値の上昇を抑えてくれる効果もあるため、太りにくい体質づくりにもつながります。

②疲労回復【ビタミンB1】

ビタミンB1には、糖質の代謝に疲労回復効果があります。疲労回復というと、アロマやマッサージなどを思い浮かべがちですが、舞茸を食べることによっても疲労回復効果を得ることができます。

また、ビタミンB1には糖質を代謝してエネルギーに換える働きがあるため、しっかりと摂取することでスタミナアップや集中力の向上、疲労感の軽減効果が期待できます。なので「今日は疲れたな」という日には舞茸を使った料理が最適です。

③美肌効果【ビタミンB2】

人の成長に欠かせないといわれているビタミンB2は、肌を健康な状態に導く役割を果たします。ビタミンB2が不足してしまうと、肌荒れや乾燥を引き起こします。肌荒れや乾燥は、更なる肌トラブルを引き起こす可能性があります。肌トラブルを未然に防ぐためにも、ビタミンB2は積極的に摂取しておきたい栄養素のひとつです。

④骨を丈夫にする【ビタミンD】

ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にしてくれる効果をもちます。ビタミンDは日光に当たることで、体内に生成されます。しかし、日光を浴びることで発生する紫外線の影響は気になるところです。

その場合、ビタミンDを食材から取り入れることでビタミンDを摂取することが可能といわれています。きのこ類は生鮮食品の中で唯一ビタミンDを含む食材といわれており、油とともに摂取することで吸収を更に促すことができます。そのため、調理の際には炒め物や揚げ物など、油を使用するとよいでしょう。

⑤血圧を下げる【カリウム】

カリウムは体内の余分な塩分を排出し、血圧を抑える効果があります。カリウムが不足すると、血圧の上昇だけでなく、筋力低下や消化器官へのダメージが加わるため、必要な量を摂取することが大切になってきます。

カリウムは過剰摂取をしても、健康に影響が少ないと言われている栄養素のひとつです。しかし、カリウムの量を調節している腎機能が低下している場合には、摂取量の制限がかかる場合があります。

⑥生活習慣病予防【キノコキトサン】

キノコキトサンとは、きのこ特有の成分といわれています。キノコキトサンがメタボ予防に効果があるということは、学会誌にも取り上げられ、その効果が実証されています。

キノコキトサンには脂肪の吸収を抑える作用があります。脂肪の吸収を抑えることで、コレステロール値の上昇や中性脂肪の増加を防ぐことが可能となるのです。その結果、生活習慣病の一種であるメタボの予防に繋がります。このキノコキトサンの効果は既に学会誌にも取り上げられており、その効果が実証されています。

肥満モデル動物におけるキノコキトサンの抗肥満効果

⑦基礎代謝を上げる【MXフラクション】

MXフラクションはあまり馴染みのない栄養素ですが、これは舞茸だけに含まれる成分です。この成分は神戸薬科大学で発見されたものになります。MXフラクションの働きは大きく分けて2種類あり、1つは肝臓におけるブドウ糖の合成を抑えること、そしてもう1つはインスリン受容体の感受性を高めることです、

キノコキトサンには脂肪の吸収を抑えることで、コレステロール値の上昇や中性脂肪の増加を防ぐ効果があります。よって舞茸を食べることでキノコキトサンとMXフラクションの相乗効果が期待できるのです。また、コレステロールの吸収を抑えて排泄を促進するため、ダイエットにも効果的です。

舞茸以外の洗う必要がないきのこ

舞茸は洗う必要がないきのこですが、舞茸以外のきのこ類の適切な処理の仕方は度どのようになっているのでしょうか。洗わない方がいいきのこ・洗った方がいいきのこに分けて、それぞれ説明します。

しめじ・エリンギ・しいたけは洗わない

洗う必要のないしめじ・エリンギ・しいたけ

しめじ・エリンギ・しいたけなど、多くのきのこは舞茸と同じように菌床栽培されています。そのため、土汚れがついていることはなく、洗わなくても調理に使えます。また、洗うときのきのこに含まれる栄養分が流れてしまったり、火を通した時に食感が固くなってしまうため、汚れが気になるときには汚れがついているところをさっと拭くだけに留めておきましょう。

Thumbきのこを洗うか洗わないかは種類で決まる?正しいきのこの下処理を紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

マッシュルームは洗った方が良い

洗う必要があるマッシュルーム

マッシュルームはきのこ類の中では珍しく、生で食べることができるきのこになります。加熱処理をして食べる時は、他のきのこ類と同じように汚れが気になる箇所をさっとペーパータオルで拭くだけで問題ありません。

しかし、生で食べる場合は念のため軽く水洗いをしてから食べるとよいでしょう。水につけすぎると風味が落ち、水を吸って食感が悪くなるため、早めに使い切りましょう。

Thumbマッシュルームの下ごしらえ方法!きのこは洗う?洗わない? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

舞茸の下処理や保存方法

舞茸の美味しさを最大限に生かすためには、どのように下処理や保存をするとよいのでしょうか。調理の際のポイントも確認していきます。

舞茸の保存方法

舞茸は、傷みやすい食材です。そのため、冷蔵庫にいつまでも入れておくと悪くなってしまいます。すぐに使う場合は、石づきを切り落として食べやすい大きさにちぎり、密閉できる袋にいれましょう。

すぐに使わない場合は、石づきを切り落として食べやすい大きさにちぎってから密閉できる袋にいれ、冷凍庫で保管するようしましょう。冷凍庫保管では約3週間ほど美味しく食べることができます。

舞茸の下処理方法

舞茸の調理ポイントと下処理の仕方をまとめました。明日から使えるものばかりですので、この機会にぜひチェックしておきましょう!

舞茸の調理のポイント

舞茸にはたくさんの栄養素が含まれていますが、水溶性の成分が多いため、もともと含まれている成分を逃がさないような調理方法がよいとされています。具体的には、油で表面をコーティングして炒め物にしたり、味噌汁などに入れて汁物に仕上げたりするのが最適です。

舞茸の調理時に注意すること

舞茸の栄養素を逃さないようにするために、舞茸を水洗いしないように注意しましょう。また、舞茸に含まれる栄養素は水に溶けてしまうため、水を使った調理の場合は、炒め物もしくは舞茸が入っている汁物を飲むことができるメニューがおすすめです。

舞茸は洗う必要のないきのこ!

舞茸は洗う必要なし!

舞茸を洗わずに使用できる理由や含まれている栄養素、舞茸の下処理方法を紹介しました。舞茸は、健康に必要な栄養素を多く含んでいます。正しい下処理の仕方と保存方法を覚えて、上手に調理に取り入れていきましょう。

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