じゃがいもが苦い原因&対処法!苦いじゃがいもを食べると食中毒になる?

じゃがいもを苦いと感じる原因とその対処法を徹底解説!じゃがいもを食べた時に苦いと感じるその原因と、苦い時にはどうしたらいいのかを解明します。しびれやえぐみを感じるじゃがいもが持つ、食中毒の危険性も解説します。

じゃがいもが苦い原因&対処法!苦いじゃがいもを食べると食中毒になる?のイメージ

目次

  1. 1じゃがいもが苦いのはなぜ?
  2. 2じゃがいもが苦い原因! 食中毒の危険も?
  3. 3苦いじゃがいもの特徴と危険性
  4. 4じゃがいもが苦い時の対処法
  5. 5じゃがいもが苦い原因&対処法まとめ

じゃがいもが苦いのはなぜ?

じゃがいもは1年を通して手に入りやすく、調理法も多いので、常にストックしているという人も多いでしょう。ホクホクとした食感で色々な味付けをして楽しめる、汎用性の非常に高い食材の一つといえます。

じゃがいもを調理して食べた時に、苦いと感じた経験がある人も多いのではないでしょうか?食べて苦いと感じれば、不安を感じてしまうものです。もっと安心して美味しくじゃがいもを食べるために、苦いと感じる原因やその対処法などを知っておきましょう。

じゃがいもが苦い原因! 食中毒の危険も?

じゃがいもを食べて、苦いと感じることがあるのは、なぜでしょう?じゃがいもが苦い原因には、ある物質が大きく関わっています。また、その物質には食中毒を引き起こす危険もあるのです。じゃがいもを苦いと感じる原因を、詳しく見ていきましょう。

ポテトグリコアルカロイドという毒素

日が当たると皮は緑化しやすくなり緑化しなくても有毒成分のソラニンやチャコニンが生成されます。

じゃがいもを食べた時に苦いと感じる原因は、「ポテトグリコアルカロイド」という成分によるものです。ポテトグリコアルカロイドとは、主にソラニンやチャコニンという天然毒素の一種で、じゃがいもが元々持っている成分です。

上記の通り、表面に傷が付いたり、日に当たったりすることで、この毒素は増加し、体に悪影響を及ぼすほどの量になってしまいます。ポテトグリコアルカロイドは、じゃがいもの芽や発芽部分、皮にも多く含まれています。緑色に変色している皮には、特に多く含まれているので、注意が必要です。

苦いじゃがいもはしびれやえぐみを感じる

ソラニン等の毒素が多いじゃがいもを食べると、苦いだけでなく、舌にしびれやえぐみを感じることもよくあります。

ポテトグリコアルカロイドは、少量を摂取しても体にさほど影響はありません。しかし、大量に摂取すると、食中毒の症状を引き起こす可能性も高くなります。舌にえぐみやピリピリするようなしびれを感じるじゃがいもを食べてしまったら、飲み込まずに、すぐに吐き出すようにしましょう。

じゃがいもの毒性はどのくらい強い?

じゃがいもに含まれる毒素であるポテトグリコアルカロイドは、大抵の場合、芽や緑色になった皮に多く含まれています。緑色に変色している部分や芽を取り除けば、残りの部分には少量の毒素しか残っていません。少量であれば苦いと感じることもなく、食中毒を引き起こすこともないでしょう。

しかし、芽や皮といったポテトグリコアルカロイドの多い部分を大量に摂取すると、食中毒を起こして腹痛や吐き気、嘔吐、下痢といった症状が出てしまうことがよくあります。最悪、死に至るケースもゼロではないので、体の小さな子供や高齢の人が、じゃがいもを食べる際には、特に注意が必要です。

中毒を引き起こす量は?

体重が50 kgの人の場合、ソラニンやチャコニンを50 mg(0.05 g)摂取すると症状が出る可能性があり、150 mg~300 mg(0.15 g~0.3 g)摂取すると死ぬ可能性があります。ジャガイモの食中毒を防ぐには、ソラニンやチャコニンを多く含む芽や緑色の部分を十分取り除くことが大切です。

大人の場合、上記の通り0.05gほどのソラニンで食中毒を起こす可能性があります。じゃがいもの芽や皮に含まれるポテトグリコアルカロイドの量は、その他の部分と比べて、2~5倍といわれています。

特に小さな子供の場合は、体が大人よりも小さい分、1/10程度の量のポテトグリコアルカロイドでも食中毒を起こす可能性が高くなります。芽や緑色に変色している部分は、必ず取り除きましょう。

食中毒の予防法

食中毒を予防して安全にじゃがいもを食べるためには、いくつかの注意点があります。まずは、小さく未熟なじゃがいもは、できるだけ避ける、ということです。未熟な物は、完熟した物よりもソラニンが増えやすいからです。

さらに小さいがゆえに、皮ごと食べてしまうことが多いのも、未熟なじゃがいもが危険だといわれる理由の一つです。もう一つ気を付けるべきことは、調理の際には芽を必ず根元から取り除くということです。ソラニンは、200℃程度の高温で熱しても、なくなりません。そのため、きっちり取り除くことが大切なのです。

また、皮を薄く剥いても中身が緑っぽい場合には、緑色に変色した部分はすべて取り除くようにしましょう。このような方法でポテトグリコアルカロイドの多い部分を取り除けば、苦いと感じることもなく、安心してじゃがいもを食べることができます。

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苦いじゃがいもの特徴と危険性

新じゃがにも苦味やえぐみはある?

じゃがいもが苦いと感じる原因、ポテトグリコアルカロイドは、日に当たることで増えてしまいます。つまり、食中毒を引き起こすような場合、元々のじゃがいもに問題があるのではなく、保管方法に問題があるのです。

しかし、長期保管しているわけではないはずの新じゃがであっても、苦味やえぐみ、しびれを感じることがあります。その場合は、新じゃがを購入してきてからの自宅での保管方法に問題がなかったか、見直してみましょう。

新じゃがに限らず、じゃがいもは1個ずつ新聞紙で包み、湿度の低い風通しの良い場所で保管すると良い、といわれています。また、冷蔵庫で保管する場合には、りんごと一緒に保存すると、ソラニンの多い芽が伸びてくるのを抑える効果があります。

じゃがいもの芽や緑化は特に危険

前述の通り、じゃがいもにはポテトグリコアルカロイドという毒素が元々含まれています。中でも、芽や皮には多くの毒素が含まれているので、食中毒を予防するためには、できるだけ取り除いて食べることが大切です。

また、保管中に日に当たって緑化してしまった皮には、特に多くのポテトグリコアルカロイドが含まれています。緑色に変色してしまったじゃがいもを食べる際には、必ず皮を剥きましょう。中身も緑色に変色してしまっている場合には、その部分も皮と一緒に取り除いてから、調理するようにしましょう。

食べてしまった時の主な症状

苦いじゃがいもや、えぐみ、しびれを感じるじゃがいもには、通常よりも多くのポテトグリコアルカロイドが含まれています。すぐに吐き出せば、大抵の場合は問題ありません。しかし、苦味やえぐみ、しびれを我慢して、そのまま食べ続けてしまうと、吐き気や嘔吐、腹痛、下痢といった食中毒の症状が引き起こされます。めまいを感じることもあります。

嘔吐や下痢といった食中毒の症状が長く続くと、脱水症状を引き起こすことがあります。特に体の小さい子供や高齢の人は、脱水症状になりやすいので、症状がひどい場合には、早めに病院を受診するようにしましょう。

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じゃがいもが苦い時の対処法

苦いじゃがいもの見分け方

じゃがいもを苦いと感じるのは、ポテトグリコアルカロイドという毒素が多いからです。ポテトグリコアルカロイドは、芽や日に当たって緑色に変色した皮に多く含まれています。つまり、芽が出ていたり、緑色に変色しているじゃがいもは、苦い可能性が高いというわけです。うっすらでも緑色になっている場合には、避けた方が無難でしょう。

じゃがいもの苦味の取り方

緑色化したり、芽の出たジャガイモを使用する場合には、皮を厚めにむいて緑色の部分を取り除き、芽の部分を大きくえぐり取ることで、苦味成分は除去され、残りのジャガイモは食されても問題ありません。

上記の通り、芽を根元から取り除き、皮を剥いて緑色に変色した部分をすべて取り除けば、それ以外の部分には毒素は少ないので、食べても問題ありません。

もし、それでも不安な場合には、皮を剥いたじゃがいもを水に10分ほど浸けておくと、水溶性のポテトグリコアルカロイドが水に流れ出てくれます。また、レンジ加熱するよりも、水で茹でた方が、水溶性の毒素が水に流れ出てくれるので、苦みを感じにくくなるでしょう。

食べてしまった場合の対処法

毒素が多く残ったじゃがいもを食べると、苦いと感じたり、舌がピリピリとしびれたりするので、すぐに気付くことができるはずです。ポテトグリコアルカロイドは毒性のある成分なので、人の体にとって危険な物だと人間が察知できるように、苦味やしびれを感じるのです。

もし、舌に変な感覚があったら、すぐに吐き出して、飲み込まないようにします。苦いと感じながら食べてしまった後に、吐き気や腹痛を感じたら、食中毒の症状である可能性が高いでしょう。症状がひどくなると、脱水症状を起こし、回復に時間が掛ることもあるので、早めに病院を受診しましょう。

じゃがいもが苦い原因&対処法まとめ

じゃがいもを食べて、苦いと感じることがある原因を解説しました。苦いと感じるのは、人間の体にとって良くない成分が入っている、という信号でもあります。もし食べてしまったら、すぐに吐き出し、食中毒を防ぎましょう。

また、苦いじゃがいもと苦くないじゃがいもを、きちんと見分けられる目を持つことも必要です。芽や変色した部分は必ず取り除き、安心して食べられるように、正しい知識を持つことも大切でしょう。

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