水菜は生で食べても大丈夫?生で食べる美味しいレシピも紹介!
水菜の生食が可能かどうかを解説します。水菜を生で食べる時のポイントや、美味しい水菜の品種についても詳しく説明します。最後には生で食べても美味しいおすすめレシピも紹介しますので、最後までチェックしてください。
水菜の生食を解説
クセがなく、特有のシャキシャキ感が楽しめる水菜。もともとは京野菜として一部地域で食べられていましたが、スーパーなどでも多く出回るようになり、今や全国区の知名度を誇る野菜です。
冬の鍋の定番野菜としても有名なので、加熱して食べるのが当然と思っている方も多いですが、生で食べることはできるのでしょうか?本記事では水菜の生食が可能なのか徹底リサーチし、その答えをまとめました。また生で食べる場合のポイントや、おすすめレシピも紹介しますので、最後までぜひチェックしてみてください。
水菜を生で食べても良い?種類別に紹介
水菜は生でも食べることができます。シャキシャキとした食感を活かしてサラダにしても良いですし、和え物などのおつまみにしても美味しくいただけます。和食に使用するイメージが強いですが、生食でも美味しくいただけ、イタリアンやエスニック料理などのレシピにも広く活用されています。
産地や品種も豊富で、生で食べるのに向いているものや、彩りがきれいでサラダ向きのものなどさまざまにあります。ここでは一般的によく食べられている生食向きの水菜の品種を紹介します。
京しぐれ
京しぐれは秋から春に採れる良質早生種です。鮮緑の葉と、細く純白の軸とのコントラストが美しく、食感が良くアクが少ないのが特徴です。クセも少ないので、サラダや炒め物、漬物など広い用途で食べることができます。
京みぞれ
早生種で鮮やかな緑の細葉と純白の軸が特徴の京みぞれは、アクも少なく、生で食べるのにも向いている品種です。サラダ専用に品種改良されたサラダ水菜は、もともとこの京みぞれを小株化にしたものと言われています。生育が盛んで株揃いが良いので、家庭菜園でもよく利用されています。
千筋京水菜
約300年前から栽培されてきた千筋京水菜は、2~3ヶ月かけて大株に育てる晩生種です。京都では水菜、ほかの地方では京菜という名前で親しまれています。鮮緑色の葉と、白くて細い軸が特徴で、大きいものになると1株2kg以上になるものもあります。生食でも食感がやわらかく、程よい苦味と旨みがあるので、サラダや浅漬で食べると香りや歯ざわりが最高です。
鍋や炒め物にしても美味しくいただけ、幅広いメニューで楽しむことができます。ちなみに大阪名物のハリハリ鍋はもともとこの早生千筋京菜が使用されていました。
広茎京菜
主に関東地方で出回っているのが、こちらの広茎京菜です。現在主流になっている茎が細くて葉が柔らかいものとは違い、茎と幅に厚みがあり、葉もしっかりとしているのが特徴です。別名ヒイラギ菜と呼ばれることでもわかるように、ヒイラギの葉のような形をしています。
茎も葉もしっかりとしているので、そのままいただくよりはどちらかというと鍋や漬物などに向いています。収穫時期は12月頃から2月頃の寒い冬の間で、生で食べる場合は早い時期の初冬の頃のものがおすすめです。
紫水菜
その名前のとおり葉の色が深い紫色をしているのが特徴です。この葉の紫色はアントシアニンを含んでいるためで、通常のものより10倍の量が含まれているそうです。アントシアニンといえばブルーベリーが有名ですが、眼精疲労回復や視力改善作用、活性酸素の除去、コラーゲンの合成を促進する作用などさまざまな効果効能が得られます。
茹でるとアントシアニンが流出し、肝心の水菜は緑色になってしまいます。そのため加熱調理するよりは、紫色を活かしてサラダなどの生で食べるほうがおすすめです。茎の部分は太くしっかりしているので、さっと茹でてお浸しなどにして食べましょう。
赤水菜
大きさや太さ、葉の形は一般的な水菜とほぼ同じですが、茎の色だけがきれいな紫色をしているユニークな品種です。この紫色はアントシアニンを含んでいることによるもので、通常は茹でると色が流出し緑色になることが多いのですが、茹でてもほんのりと紫色が残るのが特徴です。
特に酢に反応して発色が良くなるので、浅漬けなどにしていただくと美しい仕上がりになります。葉はやや固めでしっかりとしているため、サラダなどで食べる時は若い葉の部分を選んで調理するようにしましょう。
壬生菜
壬生菜の葉はギザギザの切れ込みがなく、丸みが帯びて細長い形をしています。関西では古くから親しまれている冬の野菜で、京都の伝統野菜のひとつです。京漬物で使われることでも有名で、ピリっとした辛さが味わえます。
壬生菜は水菜よりも低カロリーで、発育促進屋美肌効果のあるビタミンA、腸内環境を整えてくれる食物繊維、自律神経やホルモンの分泌を整えるミネラル類を豊富に含み、栄養満点です。サラダや和え物など生で食べるのはもちろん、炒め物やチャーハンなどに使っても美味しくいただけます。
水菜を生で美味しく食べるには?
水菜を生食でいただく場合のポイントを紹介します。ちょっとした選び方や洗い方で、美味しさが変わってくるので、ぜひ参考にしてください。
生食におすすめな水菜の特徴
昨日の朝食。
— 舩橋 陽/Yow Funahashi (@yow_f) November 4, 2019
赤水菜と紅玉と蕪と赤玉葱のサラダ。
ドレッシングは直七の果汁と塩と黒胡椒とフラックスシードオイル。トッピングは生黒胡椒の塩漬けとピンクペッパー。
[2019.11.3] pic.twitter.com/RROw90DjSn
水菜は食べられます。
その際は、若い細めの株の方が良いと思います(一株がゴツいのじゃないやつ)。
生食に向いているのは、若くて細めの株のものです。大きく育ちすぎた水菜は、葉がごわごわしていたり、軸が固く苦味を感じる場合があります。大きく育てて販売されているものほどその傾向が高いため、生で食べる予定がある時は小さい株の若い葉のものを選ぶようにしてください。
水菜には水耕栽培と露地栽培の2種類あり、露地栽培の方が株が大きめで風味も強くなっています。生で食べる時は水耕栽培の方が適していますので、覚えておきましょう。
生で食べる時は水菜の洗い方がポイント
#今日のひとまわし
— まき☆ねりまき (@makidekazu) September 24, 2019
大公開された正しい切り方「水菜の切り方は、根元から1~2cm程度を切り落としてから、よく水洗いした後、食べやすい大きさにざく切りするだけと、いたって簡単だ」
え?
◆水菜の正しい切り方を大公開! https://t.co/zJjZh0vW9u
水菜はサラダに良く使われます。シャリシャリという食感で、レタスなどの味に近いと思います。
生で食べる際には、良く洗ってください。洗ったあとよく水分を切って、5cm~10cmくらいに切ってドレッシングなどでどうぞ。
泥などがついていると、口の中でジャリジャリしてしまいます。
茎や葉には土が付着していることがあるので、しっかりと土を洗い落とすようにしましょう。特に茎の部分は密集していて洗いにくいです。茎をかき分けるように流水でよく洗い流してください。
水洗いしたあとは、水気をしっかり切ってキッチンペーパーなどで水気を拭き取りましょう。その後塩コショウやオリーブオイルなど好みのドレッシングをかけていただくと、新鮮なシャキシャキ感が楽しめます。
生食に不向きな水菜とは?
大きく育ちすぎた水菜は、歯ざわりも悪く、ごわごわとした食感のものが多いです。そのため生食でいただくというよりは、鍋や炒め物など加熱して食べ方が美味しくいただけます。スーパーや八百屋で見かけたら、よく比較して調理にあった適切なものを選んでください。
水菜の保存方法
もともと水菜はあまり日持ちせずしおれやすいのが難点ですが、鮮度を長持ちさせるおすすめの保存方法を紹介します。ちなみに採れたての新鮮なものは、根元から葉先まで張りがあってみずみずしく、葉が鮮やかな緑色で葉脈がくっきり出ています。スーパーなどで選ぶときはこれらのポイントを抑えて購入すると良いでしょう。
水菜の冷蔵保存
水菜はキッチンペーパーでこうやって冷蔵保存すれば一週間は美味しく食べられる!日曜日の夜中はたまにこんな事してますw pic.twitter.com/OgL5Tx61hv
— ドラムタイガー (@drumtiger0305) May 12, 2019
4、5日で使い切る予定がある場合は、冷蔵保存します。保存方法は水洗いしたあと、使いやすい長さに切り分けます。水を張ったボウルに1~2分ほどさらし、ザルにあげ、しっかりと水気を拭き取ります。
その後、霧吹きなどで湿らせたキッチンペーパーで包んでから密閉容器に入れます。これで乾燥を防ぎ、シャキシャキの食感を長持ちさせることができます。あらかじめカットしているので、調理の時にすぐに使えるのも便利です。
保存期間
上記の方法で保存した場合、約10日間は日持ちします。保存中キッチンペーパーが乾燥した場合は、取り替えてください。まとめ買いした時や、しばらく使う予定のない時にぜひ試してください。
水菜の冷凍保存
【お鍋で大活躍】なかなか使いきれない「水菜」の保存方法はコレ https://t.co/nZRDAvkrr6 pic.twitter.com/AMn6aBdIzi
— クックパッドニュース (@cookpad_news) January 1, 2019
水菜は冷凍保存も可能です。保存方法はまず根元の部分を中心にしっかりと水洗いし、4~5cm程の長さにカットします。その後、キッチンペーパーなどでしっかりと水分を拭き取り、冷凍保存専用の袋などに入れて冷凍させてください。
保存期間
正しい保存方法で冷凍保存した場合、約1ヶ月程度は日持ちします。使いやすい大きさにカットしているので、そのまま料理の彩りに使ったり、汁物に入れることができて大変重宝します。解凍すると水分が出てべチャットなりやすいので、なるべく早めに食べるのがおすすめです。
水菜を生で食べる美味しいレシピ
ここから生で食べる水菜のとっておきレシピを紹介します。どのレシピも簡単に作れて美味しいと評判のものばかりです。サラダ以外にも生ハム巻きや、生春巻きなど新しい魅力に出会ってください!
水菜の生食レシピ①水菜の生ハム巻き
- 生ハム100g
- 水菜 1束
- 粉チーズ 適量
- オリーブオイル 適量
- ブラックペッパー 適量
- 水菜を洗い、生ハムの幅(4cmくらい)に切ります。
- ①を生ハムの上に乗せ、クルッと巻きます。
- ②をお皿に並べ、上から粉チーズ・ブラックペッパーをかけます。
- 最後に全体に適量オリーブオイルを回しかけたら完成です。
生ハムでくるっと巻くだけの簡単レシピです。シャキシャキの食感が程よいアクセントになって、いくらでも食べられそうな美味しさです。おもてなしにもぴったりなので、1品作ってみてはいかがでしょうか?
水菜の生食レシピ②水菜とベーコンのサラダ
- ベーコン 4枚
- 水菜 1/2袋(100g)
- しめじ1/2パック(50g)
- オリーブオイル 大さじ1
- A砂糖 小さじ1/2
- A塩 小さじ1/4
- A酢 大さじ1
- Aしょうゆ 小さじ1
- こしょう 少々
- 水菜は根元を切り落とし、食べやすい大きさに切ります。
- しめじは根元を切り落とし、小房に分けます。
- ベーコンは細切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、ベーコン、しめじを加えて中火で1分程炒め、粗熱をとります。
- フライパンに材料Aを加えて混ぜてドレッシングを作ります。
- 器に①を盛り、ドレッシングをかけ、こしょうをかけたら完成です。
シャキシャキの歯ごたえが楽しめるサラダです。ジューシーなベーコンと、旨みたっぷりのきのこと組み合わせることで、食べごたえも十分です。
水菜の生食レシピ③豚肉と水菜の生春巻き
- ライスペーパー 1枚
- 豚肉(ロース) 70g
- 水菜 60g
- タマネギ 1/4個
- シソ 2枚
- Aしょうゆ 小さじ2
- Aポン酢 小さじ2
- Aおろしショウガ 小さじ1
- Aマヨネーズ 小さじ1
- 材料Aをボウルに入れてソースを作ります。
- 豚肉はゆでて細かく切ります。
- タマネギは薄くスライス、シソは半分に切ります。
- 水菜はライスペーパーの幅に合わせて切ります。
- ライスペーパーを水に入れて戻します。
- ライスペーパーの手前の方にシソをのせ、②③④の順に具をのせます。
- ライスペーパーの手前を少し持ち上げて巻きます。
- 食べやすい大きさに切り、皿に盛り、ソースを添えれば完成です。
ちょっとめずらしいベトナム風生春巻きです。ポン酢マヨネーズソースがアクセントになっているので、エスクニック料理が苦手な方も美味しく食べられます。
水菜の生食レシピ③シャキシャキ無限水菜
- 水菜 1束
- ツナ缶 1缶
- 韓国海苔 8枚
- A鶏がらスープの素 小さじ1/2
- Aしょうゆ 小さじ2
- A酢 小さじ2
- A砂糖 小さじ1
- Aごま油 小さじ1
- Aおろしにんにく 少々
- A白すりごま 大さじ1
- 水菜は食べやすい大きさに切り、水で洗ってよく水気を切っておきます。
- ボウルにツナ缶を汁ごといれ、材料Aを全て入れてよく混ぜます。
- ①を入れてなじませ、韓国海苔を適当な大きさにちぎり入れて混ぜたら完成です。
思いたったらすぐにつくれるお手軽レシピを紹介しました。韓国のりがアクセントになった濃いめの味付けで食べる手が止まりません!ご飯のお供にも、お酒のおつまみにもどうぞ。
水菜の生食レシピ④たこと水菜のサラダ
- タコ 100g
- かぶの根(皮無し)1株分
- 水菜 2枝
- レモン 1/4個
- A酢 大さじ1
- A塩 小さじ1/2杯
- Aコショウ 少々
- Aオリーブオイル 大さじ1.5
- かぶは皮をむき、約1cmの厚さのくし形に切ります。
- 水菜は3~4cmの長さに切り、レモンはいちょう切りにします。
- たこはかぶと同じくらいの大きさの乱切りにします。
- 材料Aをよく混ぜ、①と②をあえて、器に盛ったら完成です。
たこを使ったちょっとお洒落なサラダレシピです。レモンの風味が爽やかで、ホームパーティやおもてなしにもぴったりです。
水菜は生で美味しく食べれる野菜!
リサーチの結果、水菜は生でも十分美味しく食べられることがわかりました。しかも水菜に豊富に含まれているビタミンCなどの栄養素は、加熱することで栄養素が減ってしまうので、生で食べるほうが効率よく栄養を摂取することができます。
どんな食材とも相性が良く、味にクセもないので、幅広いレシピに活用することができます。これからは生の水菜を食卓に取り入れ、シャキシャキの食感を楽しみましょう!