ナツメグの代用品で最適なのは?ない時の代わりになる調味料・スパイス

ナツメグをきらしてしまった時に、代用できる調味料やスパイスについて解説します。ハンバーグなど肉料理の臭み消しとして知られるナツメグがない時の代わりに最適なものは何でしょうか?代用に不向きなスパイスやナツメグの使い方、レシピまで紹介します。

ナツメグの代用品で最適なのは?ない時の代わりになる調味料・スパイスのイメージ

目次

  1. 1ナツメグの代用になるものとは?
  2. 2ナツメグの役割
  3. 3ナツメグの代用品一覧
  4. 4ナツメグの代用に適さないもの
  5. 5ナツメグの使い道
  6. 6ナツメグの代用まとめ

ナツメグの代用になるものとは?

たくさんのナツメグ

主にハンバーグなどの肉料理を作る時に良く使われるナツメグは、スパイスの一種で知っている方も多いのではないでしょうか?ナツメグには臭み消しの効果があり、特に肉の独特な臭みを消してくれる効果があります。できれば家庭に常備しておきたいものですが、うっかりきらしてしまうこともあります。

そのような時に普段家庭にあるもので代用できれば、ナツメグがない時でも安心です。普段使う調味料やスパイスなどで、ナツメグの代わりになるものを紹介します。

ナツメグの役割

臭み消し

ナツメグを入れたハンバーグ

ナツメグの効果で代表的なのが、臭み消しです。特に肉料理の際に肉の臭みを消してくれる働きがあります。ハンバーグなどを作る時に少し加えるだけで、肉独特の臭みを消します。ハンバーグはもちろんそうですが、肉の煮込み料理などにも加えても臭みがなくなります。

冬の鍋の季節には白菜のミルフィーユ鍋など、素材のうまみを感じたい肉料理の時に役立ってくれたり、何かと欠かせないスパイスです。

風味と香り付け

スパイスの一種であるナツメグは、詳しくはニクズク属樹木ニクズクの木の実です。ナツメグはニクズクの木の実を挽いて粉末状にしたものです。味はほぼないのですが少し苦味があり、漢方薬のような味がします。この独特な風味が料理にさらに深みを出し、本格的なメニューに仕上がります。

苦味は加熱すると甘みに変わるので、料理本来の味を邪魔することもありません。また、甘い香りは料理の香り付けの役割も果たしてくれます。バニラよりも甘みが強くないので、パンやクッキーなどとの相性もバツグンです。

野菜の甘みを引き出す

ナツメグで甘みを引き出す野菜

ナツメグには、野菜本来の甘みを引き出してくれる働きもあります。先ほど臭み消しのところでも述べましたが、肉と野菜を合わせた料理で、例えば白菜のミルフィーユ鍋があります。ナツメグを加えることで白菜の甘みをより感じることができます。

その他で代表的な肉野菜料理といえばポトフです。ポトフに加える人参やじゃがいも、キャベツなども肉の臭みを消し、野菜はさらに甘く感じられます。その他、ひき肉料理のミートローフやミートボール、コロッケなどにも役立ってくれます。

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ナツメグの代用品一覧

代用品①コショウ

ナツメグの代わりになる黒コショウ

コショウ、特にブラックペッパーと呼ばれる黒コショウは、ナツメグをうっかりきらしてしまった時の代用品に適しています。黒コショウにも食材の臭みを消してくれる働きがあり、特にひき肉などの肉の臭みを消してくれる働きがあります。

黒コショウは、最近では常備している家庭も多いので、ナツメグがない場合にも代わりとして気軽に使えそうです。

代用品②赤ワイン

ナツメグの代わりになる赤ワイン

ワインの中でも特に赤ワインは肉料理との相性が良く、ナツメグの代用品としても適しています。赤ワインはステーキを焼いたり、ビーフシチューを作る時にもよく使われます。肉を柔らかくする働きももちろんありますが、肉の臭みを消してさらにフルーティな風味も加えます。そのため、風味豊かなメニューに仕上がるでしょう。

赤ワイン自体は水分なので、粉末のナツメグの代用としては少し難しいかもしれませんが、煮込み料理などに代用品として使うといいでしょう。

代用品③生姜・ニンニクのすりおろし

ナツメグの代わりになる生姜とニンニク

ナツメグと似たような働きをする食材というと、生姜やニンニクのすりおろしがそれにあたります。生姜とニンニクはナツメグよりかなり強い香りを出しますが、肉の臭み消しの役割は果たしてくれます。

ただ、どちらの食材の香りも主張が強いです。多めに入れると臭み消しどころか生姜やニンニクの香りがかなり際立った料理になりやすく、代わりとしては少し注意が必要です。ナツメグには身体を温める効果があるので、身体への効能として生姜やニンニクのすりおろしで代用するのもいいでしょう。

代用品④スパイス類

ナツメグの仲間の様々なスパイス

スパイスの一種であるナツメグに似た働きをしてくれるスパイスといえば、オールスパイスがあります。オールスパイスはその名の通り、いろいろなスパイスを合わせたような香りを持つ単品のスパイスです。香りでいえば、シナモン、クローブ、ナツメグをミックスしたような爽やかでいて深みのある香りです。

また、後味に甘みが残ることから代用には適しています。オールスパイスはナツメグと同様、肉の臭み消しにも効果があります。また、野菜の甘みを引き出してくれる役割などもあり、スパイスの中ではナツメグに一番近い働きをしてくれます。

まさにスパイスのオールラウンダーなので、家庭に一つ常備しておくとあらゆる料理に使えます。これらから考えると、代わりとしてはオールスパイスが最適でしょう。

代用品⑤ハーブ類

ナツメグの代わりになるローズマリー

数あるハーブの中でも特に肉の臭み消しに使われるのは、ローズマリーです。スッキリとした爽やかな香りが特徴で、主に豚肉やラム肉などを焼く時の臭み消しに使われます。ローズマリーはハーブの中でも割と手に入りやすく、スーパーなどでも販売しています。肉料理をしたい時など気軽に使うことができ、ナツメグの代わりとしても適しています。

乾燥させたローズマリーももちろん効果がありますが、生のローズマリーのほうが香りが強いので、肉と一緒に焼く時にはより臭みを消してくれます。香りのアクセントにも適しています。

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ナツメグの代用に適さないもの

クミン

ナツメグの代用には不向きなクミン

クミンはスパイスの一種で、消化促進などの効果が期待できます。主にスパイスカレーなどの料理に使われます。主に香りを楽しむために使われることが多く香りそのものも強いので、料理のアクセントに適しています。

ナツメグはどちらかというと、料理にインパクトを与える役割ではなく、影に隠れて力を発揮するタイプです。そのため、クミンとはスパイスの働きが少し違ってくるでしょう。また、どの料理に使ってもクミンの香りが主張してしまうので、代わりにはなりません。

シナモン

ナツメグの代用には不向きなシナモン

シナモンもクミンと同じくスパイスの一種で、桂皮やニッキなどとも言われています。シナモンの香りはというと、京都の土産でもある八つ橋の香りを思い浮かべるというかたも多いのではないでしょうか?シナモンはクミンと違い、ナツメグに似た働きも持っています。例えば、肉の臭み消しの働きはシナモンにもあります。

また、甘い香りというところでも似ています。ただ、シナモンの香りは甘さの種類が違います。ナツメグの甘い香りはほんのりとして料理の邪魔をすることなく使えますが、シナモンの甘い香りは料理に使用するとどうしても香りが強調されてしまいます。ナツメグとシナモンの甘い香りは、全く逆の効果と言っても過言ではありません。

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ナツメグの使い道

ドリンクに入れる

ナツメグ入りの温かい紅茶

【材料】2人分

  • 紅茶 2杯分
  • りんご 2スライス
  • Aナツメグ 少量
  • Aカルダモン 少量
  • Aシナモン 少量
  • Aオレンジピール 少量

【作り方】
  1. ティーポットにAの材料を入れる。
  2. 紅茶をそそぐ。
  3. 2~3分蒸らす。
  4. ティーカップにそそぎ、リンゴのスライスを浮かべる。

フルーティーで温かい紅茶にスパイスを加えると、身体がとても温まります。リラックスしたい時などにおすすめです。

スイーツ作りに使う

ナツメグと相性のいい人参


【材料】直径15cm丸型1個分

  • 人参 130g
  • レモン汁 大さじ2
  • 薄力粉 170g
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • A卵 2個
  • A砂糖 100g
  • Aオリーブオイル 80g
  • Aナツメグ 小さじ1
  • Aシナモン 小さじ1

【作り方】
  1. ボウルにAの材料を入れ、泡立て器でしっかりと混ぜる。
  2. 人参をすりおろす。
  3. すりおろした人参とレモン汁を1のボウルに加え、混ぜる。
  4. 薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるいにかける。
  5. 4を3のボウルに加え、さっくりと混ぜる。
  6. 170度に熱したオーブンで40分焼き上げる。
  7. 粗熱がとれたら型から出して冷まして出来上がり。

スパイスを入れたキャロットケーキは、風味があって美味しいです。好みでくるみなどを入れてもいいかもしれません。人参もナツメグの効果で、甘みがさらに引き出されます。

ホワイトソースやスープに入れる

ホワイトソースやスープにも、ナツメグは大活躍します。野菜たっぷりのシチューやグラタンを作る時に、ホワイトソースを作る段階で加えておくことで、スパイスの粉っぽさも防げます。

スープに入れるなら、スパイスの効いたコンソメスープがおすすめです。また、韓国料理のスープの代表格でもある参鶏湯(サムゲタン)にナツメグを入れて、消化機能を良くしたり体調を整えたりするとよいです。

ひき肉料理に使う

ナツメグの肉の臭み消しという効果を生かすとなると、ひき肉料理に使うのが最適です。その中でも一番活躍の場があるのは、やはりハンバーグでしょう。家庭で作るハンバーグは合挽き肉で作ることが多いので、肉の臭みが出やすくなります。ハンバーグのたねを作る際に加えることで、さらに本格的なハンバーグになります。

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ナツメグの代用まとめ

ナツメグの仲間スパイスの販売風景

ナツメグをうっかりきらしてしまった時でも、コショウや赤ワイン、スパイスなどで気軽に代用できることがわかりました。代用品として最適なのは同じスパイスであるオールスパイスです。ですが、家庭に常備するのが難しい方は、コショウや赤ワインなどで代用することをおすすめします。

また、同じくスパイスの仲間であるクミンやシナモンは、香りの主張が強いので代用には不向きです。ナツメグの使い道は肉料理の臭み消しの他にもいろいろあるので、家庭に常備して大いに活用しましょう。

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