クミンとはどんなスパイス?効能や香り・味は?おすすめの活用法も紹介!

クミン、というスパイスがあるのを知っていますか?カレーに使われることでお馴染みのクミンですが、香りや味のアクセントだけでなく、さまざまな有効成分が含まれているので健康や美容、ダイエットなどの効能が得られる万能スパイスなんです。そこで今回はクミンの効果効能を中心に、おすすめの使い方やレシピを大公開します。クミンパウダー便利な使い方も紹介していますので、早速取り入れてみてはいかがでしょうか?

クミンとはどんなスパイス?効能や香り・味は?おすすめの活用法も紹介!のイメージ

目次

  1. 1クミンとは?
  2. 2クミンの効果効能
  3. 3クミンの使い方
  4. 4クミンの効果を高める組み合わせ
  5. 5クミンの活用レシピおすすめ
  6. 6クミンは気軽に使えて体に嬉しい効能がたくさん!

クミンとは?

カレーの香り付けとしても有名なクミン。味付けのアクセントとしてはよく知られていても、実は健康や美容にさまざまな効能のある優れたスパイスだということはあまり知られていません。今回はダイエットや便秘解消など女性にも嬉しい効果効能が満載のクミンについてリサーチしました。最後までぜひご覧下さい!

クミンはどんなスパイス?

クミンは現在ではインドやエスニック料理に使われていることが多いのですが、その歴史をさかのぼれば古代ギリシャやローマ時代から栽培され、人々に愛されてきたスパイスです。セリ科の一年草であるクミンは日本では馬芹と呼ばれ、中国ではその効能から漢方薬としてとしても使われています。

クミンという名前は諸説ありますがギリシャ語のクノミンを由来としていて、ラテン語でクミノムと変化し、英語でクミンと呼ばれるようになりました。クミンは、コショウやターメリック、チリペッパーなどと比べるとマイナーな存在ですが、カレー以外にもソーセージやミートローフなどの香り付けなどいろんなレシピで活用されています。

現在クミンの最大輸出国はイランですが、南アジアやヨーロッパでも栽培されています。近年研究が進み、その健康効果からダイエットや美容への効能も得られるということで意識の高い人の間で静かなブームを呼んでいます。

味や香りの特徴は?

クミンの香りは、カレーを連想させるエスニックな強い香りが特徴となっています。実際カレーパウダーにクミンが使用されていて、カレーらしい香りをプラスする目的で使われています。クミン自体は驚くようなインパクトのある香りはありませんが、余韻のある独特の刺激的でスパイシーな香りをしています。

味は口の中で強く残るほろ苦さとわずかな辛みが特徴で、食欲をそそる味わいとなっています。料理のレシピに使用すると、少量でもエスニックらしい味や香りをプラスしてくれるので重宝します。

クミンの種類と特徴

クミンと一口に言っても、実は種類が2つある事を知っていましたか?ここでは2種類のクミンについてその特徴を解説していきます。

クミンシード

クミンの種類、1つめはクミンシードです。シードとは種、という意味で緑がかった茶色の種子状の形状をしています。インド料理では料理の最初にクミンシードを油で炒め、香りを十分に引き出してからその他の具材を炒めるという使い方が用いられ、スタータースパイスとも呼ばれています。

クミンシードは独特の強い芳香があり、カレー的な香りが特徴となっています。パウダー状に粉砕したものはクミンパウダーと呼ばれ、ひき肉などの臭み消しや炒め物の風味付けとして多く使われています。

ブラッククミンシード

クミンの種類、2つめはブラッククミンシードです。ニゲラという植物の種子で、名前のとおり黒い見た目をしていて、独特の苦味、辛みを持っています。ブラッククミンシードは100種類余りの有効成分がありその効能から、古くから多くの疾患の治療に効果があるとされ、万能薬として用いられてきました。

イスラム教の預言者であるモハメッドが「死以外のあらゆる病気に効果がある」と称したこともあります。料理の香りや辛味を引き立てる香辛料としてだけでなく、その効能からアロマオイルやサプリメントなどさまざまな形で利用されています。

クミンの効果効能

クミンを摂取することによって得られる効果効能にはどのようなものがあるのでしょうか?クミンに含まれる代表的な栄養素には疲労回復に役立つビタミンB1、皮膚の粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2、脳神経を正常に働かせるナイアシン、細胞の生まれ変わりをサポートする葉酸、骨や歯の構成に役立つカルシウムなどがあります。

そのほかにも鉄分、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、リモネン、クミンアルデヒド、植物ステロールなど多種多様な効能を持つ有効成分を含んでいます。特にクミンだけに含まれるクミンアルデヒドという成分には注目が集まっています。これらの成分によって得られる効能を順に紹介してきます。

食欲増進効果

クミンの効能、まずひとつめは食欲増進効果です。クミンだけに含まれるクミンアルデヒドには独特の香り成分があり、消化器官を刺激して食欲を増進させる効果が見込まれています。インドや中近東など暑い国ではよくクミンを使用したカレーが食されていますが、暑い中でも食欲を減退させない効能があるためだと言われています。

昨今日本でも猛暑が続き、食欲が減退しがちですがクミンの使い方をマスターすると、食欲を増進させる効能でしっかり食事ができ、夏バテを防止することができそうです。

便秘解消・デトックス効果

クミンの効能、続いては特に女性に嬉しい便秘解消効果です。クミンに含まれるクミンアルデヒドには消化器官の働きを活性させる効果があり、お通じをスムーズにする効果があります。また、食物繊維が豊富に含まれてるので、酵素分泌を刺激、腸のぜん動運動を促して便秘を解消するのに役立ちます。

実際その効果は強力で、クミンパウダーが天然のお通じ薬として使用されることもあります。また、クミンにはデトックスの効能があることも有名で、体に溜まった有害成分や脂肪に変わる老廃物を体の中から流してくれます。このことから数あるスパイスの中でもトップクラスのデトックス効果があると言われています。

貧血予防・改善

クミンの効能、続いて紹介するのは貧血予防や貧血改善効果です。クミンに含まれるビタミンB6は赤血球を運ぶヘモグロビンの生成を助けたり、葉酸が細胞分裂を助け赤血球の生成を補助するほか、マグネシウムや鉄分が体内に酸素を運び、貧血を予防してくれます。インドや中東ではクミンが貧血を改善する効果的なサプリメントとしての使い方で用いられることもあるそうです。

遠くに女性は貧血がちな方が多いため、そのままスパイスとして使用したり、クミンパウダーを隠し味として使うなど積極的に活用するとよいでしょう。

血流改善

クミンの効能、次は血流改善効果です。クミンに含まれるカリウムには、ナトリウムの排出を促すことで血流を上げたり、心拍数を整えて血流を一定に保ち、血管を拡張させて血液の廻りをよくするといった血流を整える作用があると言われています。

血流が滞ると全身に血液や酸素を送って生命活動を維持している心臓に悪影響を及ぼし、心筋梗塞や狭心症、心不全など重大な病気を引き起こす原因にもなりかねません。クミンの効能を享受して、健全な血流は体に栄養や酸素を運び、健康的な体を維持していきたいものです。

免疫力アップ

クミンの効能で続いて紹介するのは免疫力アップ効果です。クミンにはリモネンという成分が含まれていて、人間が本来持っている免疫力を高め、体に入ってきたウィルスを積極的に退治し、風邪を予防したり、喘息や肺炎退治など多くの病気に活躍してくれます。

免疫力をアップすることで、ガンの予防にも効能があると言われているので、積極的に摂取することが望ましいです。インドやギリシャでは、クミンは天然の抗生物質と呼ばれ、病気になった時にクミンパウダーを混ぜたお茶を飲む習慣もあるそうです。自然由来のクミンで科学的な治療薬に頼らず免疫力をアップし、健康的な体を維持していきましょう。

リラックス効果

クミンの効能で意外なのがリラックス効果です。クミンの特徴でもある独特の香りの元であるクミンアルデヒドやリモネンには鎮静作用があり、神経の興奮を落ち着かせリラックス効果を得ることに役立ちます。緊張を落ち着かせ、心に安心感を与える効能があるので、忙しい毎日を送っている方はクミンのパワーを借りるとリラックスできそうです。

アンチエイジング

クミンに含まれているクミンアルデヒドやリモネン、ビタミンC、ビタミンEなどには強い抗酸化作用があることから細胞の老化や酸化を抑える効能があります。抗酸化作用は体に有害な活性酸素を除去し、細胞の衰えを防いだり、肌のたるみやシワ、病気を予防して若々しさをキープするアンチエイジング効果が期待できるのです。

クミンの高い抗酸化作用はスパイス類の中でもトップクラスで、肌トラブルを予防し、美肌作りに効能があるので、特に美容に関心のある女性はクミンを食生活に取り入れるのがおすすめです。

ダイエット効果

クミンの効能、最後に紹介するのはダイエット効果です。クミンに含まれる植物ステロールには、体内のコレステロールの吸収を抑える作用があるほか、脂質を調整することができるのでダイエットにつながると言われています。

そのほかのダイエット効果としてクミンに含まれるリモネンには代謝を高める効果があり、脂肪燃焼に役立つことからダイエットに効果的となっています。

また、クミンには豊富なカリウムが含まれていて、ナトリウムの排出を血管を広げて血流を促す効果があることから、体の代謝を上げ、安静時や運動時に消費エネルギーを増やす働きで痩せやすい体質を作ってくれます。

これらの効能からクミンを使ったクミンダイエットが話題で、クミンを摂取することで脂肪燃焼や新陳代謝の活性化でダイエットに取り組む方も増えています。

クミンの使い方

クミンには実にさまざまな効果効能があることがわかりましたが、食生活にどうやって取り入れたらよいのかわからない方も多いと思います。そこでカレー以外の使い方を紹介します。継続的に続けることでダイエットや整腸効果が期待できます。いろんな使い方を知って、積極的に暮らしに取り入れていきましょう!

食事で摂取する

クミンの使い方で最もメジャーな使い方が食事で摂取するという取り入れ方です。高い香りで食欲を増進させたり、香辛料としてスープや肉料理のスパイスとして用いると使いやすいです。1日に小さじ1杯程度摂取することでダイエットや整腸効果が期待できるので、さまざまな使い方を知っておくと便利です。

炒め物

クミンは炒め物に使うとスパイシーな香りをプラスしてくれ、エスニックな味わいで料理を引き立ててくれます。スタータースパイスと呼ばれる特徴を生かし、オイルで炒めて香りを出したあと、野菜やお肉を炒めるとおいしい炒め物が出来上がります。料理の最後にかけるとほどよい香りがつくので、お好みのレシピで使い分けてください。

肉料理

クミンの使い方でおすすめなのが、タンドリーチキンやソーセージなどの肉料理のレシピに使う方法です。少量使うだけで一気にエスニック料理店のような味わいになるので、おもてなしにも重宝します。また、肉の臭み消し効果もあるので、クミンパウダーをハンバーグやミートローフの材料に混ぜて使う使い方も人気です。

サラダ

クミンの使い方で手軽に使える使い方といえばサラダです。スパイシーな香りや味わいがワンランク上のサラダに仕上げてくれます。グリーンサラダも良いですが、おすすめレシピはポテトサラダに少量のクミンパウダーをプラスした使い方です。ピリっとスパイシーでいつものポテトサラダとは違った味わいになりますので、ぜひ試してみてください。

スープ

クミンの使い方で代表的なものといえばカレーですが、同じつながりでスープに使うのもおすすめです。クミンの香りと味が食欲を増進させてくれ、食欲の落ちる季節にもぴったりです。普通の野菜スープなどにクミンパウダーを少量プラスするだけと使い方も簡単なので、初心者の方も気軽に試しやすいレシピとなっています。

ヨーグルト

クミンの使い方で意外なおすすめが、ヨーグルトです。プレーンヨーグルトにクミンパウダーやシードを加えるだけで、ダイエット目的でも気軽に食べることができます。甘味が欲しい方ははちみつをプラスしてもよいでしょう。ヨーグルトはダイエットや美容にも効果抜群なので、組み合わせた使い方でダブルの効果が得られそうです。

アロマとして使用する

クミンには高いリラックス作用があるため、アロマとしての使い方も人気です。クミンを利用したアロマオイルやエッセンシャルオイルもあるので、強いストレスを感じたときや、穏やかな気持ちで眠りにつきたい時などに上手に利用するのはいかがでしょうか?あまり大量に使いすぎると逆効果になることもあるため、数滴程度で十分です。

サプリメントとして摂取する

クミンは高い効果効能があることから、サプリメントを利用して継続摂取する手もあります。毎日飲み続けることで、疲労回復やダイエット、美容、便秘改善などの効果が期待できるので、得たい効能に合わせて選んでみてください。一度に大量に摂取したからといって効能が得られるわけではないのでサプリメントの商品に従うようにしてください。

シードとパウダーはどっちが良い?

クミンにはシードとパウダー状のものがあるので、どちらを使えば良いか悩んでしまう方もいると思います。これは用途によって使い分けるのがよいでしょう。例えばシードは料理のアクセントとして高い香りと食感を楽しむのに向いています。長時間加熱する煮込み料理やドレッシングやソースなどに混ぜた使い方もおすすめです。
    
一方パウダーは粒子が細かいので混ぜやすく、素材に練りこんだり下ごしらえに使うのに向いています。パウダーを単品で使うのも良いですし、数種類のスパイスのパウダー混ぜ、パウダーをブレンドするとより深みのある料理が完成します。ただしパウダースパイスは煮込むと香りが飛びやすいので料理の仕上げに少量加えるのがおすすめです。

クミンの効果を高める組み合わせ

クミンは組み合わせる食材によって、より高い効能を得ることが出来るマルチなスパイスです。そこで効果をぐんと高めてくれるおすすめの組合せをいくつか紹介します。ぜひ参考にしてください。

クミン+コリアンダー

便秘がちでガスや便が溜まったお腹をすっきりとさせたい、デトックスしたい、という方におすすめなのがクミンとコリアンダーの組み合わせです。白湯にそれぞれパウダー状のクミンとコリアンダーを加えて混ぜ、空腹時、または朝起き抜けに飲むとすっきり爽快になれます。

クミン+生姜

風邪の引き始めや、喉が痛い時におすすめなのが、クミンと生姜のコンビです。レシピは2カップの水にクミンシードを一粒加えて沸かし、すりおろした生姜を加えれば元気になれるドリンクが完成します。体調が悪い時にはこまめに飲むことで改善してくれるので、こまめに飲みましょう。

クミン+バナナ

不眠症の方や寝付きの悪い方は、睡眠ホルモンの生成を促すクミンとバナナの組み合わせがおすすめです。レシピはつぶしたバナナにクミンパウダーを小さじ1杯程度加えるだけ、ととっても簡単です。夕食後に食べるだけでぐっすりと眠れたという方もいるので、最近眠れないという方は試してみる価値アリです。

クミン+ヨーグルト

ダイエット中の方や体重が気になる方は、クミンとヨーグルトを組み合わせてください。カルシウムと乳酸菌でダイエット効果のあるヨーグルトに、代謝アップを促すクミンをプラスするクミンダイエットも人気です。レシピはプレーンヨーグルトにクミンパウダーを加えるだけど簡単なので、毎日続けたいダイエットにもぴったりです。

クミンの活用レシピおすすめ

クミンをさらに活用して効果効能を得るために、おすすめのレシピを紹介します!どれも簡単なレシピばかりなので、気軽にチャレンジしてはいかがでしょうか?

豚肉と野菜のスパイシー炒め

  • キャベツ 100g
  • にんじん 1/4本
  • ピーマン 1個
  • 豚バラ肉薄切り 70g
  • クミンシード 小さじ1/2
  • Aおろしにんにく 小さじ1/2
  • Aオイスターソース 小さじ1
  • サラダ油 適量
  • 塩胡椒 適量
 
  1. キャベツは3cm角、にんじんはせん切り、ピーマンは細切りにします。
  2. 豚肉はひと口大に切って、塩胡椒します。
  3. フライパンににサラダ油を入れ、クミンシードを加えて炒め、香りがたってきたら、豚肉と野菜を加えて炒めます。
  4. 材料Aを加えて味を調えたら出来上がりです。

いつもの野菜炒めを香り高くアレンジしたレシピを紹介しました。エスニックな香りがクセになりそうです!

クミン風味のキャロットラペ

  • にんじん 1本
  • レーズン 20g
  • オリーブ油 大さじ1
  • クミン 小さじ1/2
  • A酢 大さじ1
  • A塩 小さじ1/2
  • Aこしょう 少々
 
  1. ボウルに千切りにしたにんじんと塩を入れてひと混ぜしてしばらく置きます。
  2. フライパンにクミン、オリーブ油を入れて中火にかけ、香りが立ったらにんじんに加えて和えます。
  3. 材料Aで味を整えくるみとレーズンを入れたらたら完成です。

クミンの風味をきかせたさっぱり味のレシピです。副菜やお弁当にもぴったりのレシピなので、たくさん作り置きしておくと便利です。

クミンのジャーマンポテト

  • じゃがいも 450g
  • 玉ねぎ 100g
  • にんにく 1片
  • ソーセージ 8本
  • 白ワイン 大さじ2
  • クミンパウダー 大さじ1
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 塩、ブラックペッパー 適量
 
  1. じゃがいもは皮付きのままくし切りにし、水にさらし水分をよくふき取っておきます。        
  2. 玉ねぎはくし切りにし、にんにくは包丁の腹でつぶします。       
  3. フライパンに、オリーブオイルとにんにくを入れ火にかけ、香りが立ったらじゃがいもを加え火を通します。          
  4. 玉ねぎ、ソーセージ、塩、ブラックペッパーを加え炒め、白ワインを入れアルコール分を飛ばしながら炒め、クミンを入れ和えたら完成です。
     

ジャーマンポテトにクミンを加えたエスニックテイストのレシピです。ビールとも相性抜群のレシピなので、さっと作ると喜ばれること請け合いです!

クミンは気軽に使えて体に嬉しい効能がたくさん!

クミンの驚くべき効能を中心に紹介してきました。今まで食生活に取り入れるにはハードルが高そうなイメージでしたが、意外とどんな料理にも相性がよいので、気軽に取り入れて健康や美容のサポートに役立てましょう!

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