2019年07月02日公開
2024年09月21日更新
タピオカの成分・原料とは?黒いタピオカパールの栄養や作り方を解説
タピオカの原料や栄養成分、黒いタピオカパールがどのように作られているのか知っていますか?今回はタピオカに含まれている栄養成分と原料について調べてみました。調べてみると栄養成分は特定の栄養素を除きほとんど含まれていないことが分かりました。カロリーについても調べ、最後には黒いタピオカパールの作り方も紹介しています。食べ過ぎると太るのかどうかも紹介していますので参考にしてみてください。
タピオカが大ブーム
タピオカはモチモチっとした食感と噛むとほんのりとした甘さがあり、女性を中心に人気がでました。コンビニでもタピオカを使った商品が発売されたり専門店が続々とオープンするなどのブームが起こり、その人気が伺えます。大きな黒い粒が特徴的でドリンクやスイーツに使われることが多いです。
タピオカの原料
タピオカの原料はなにか知らずに飲んでいるという方も多いのではないでしょうか?原料には意外なものが使われています。
タピオカの原料はキャッサバ
原料はキャッサバですが、キャッサバと聞いてタピオカを想像できる方もいるかもしれません。キャッサバから作られるタピオカ粉が原料です。キャッサバは有毒なので、無毒化したあとにデンプンを抽出します。作り方は、キャッサバの根の部分を水に溶かしつつ砕き、繊維質の部分を濾して水に溶けているデンプン質を抽出します。
キャッサバは気候管理が難しいので北東ブラジルや南米でしか原料をとることができません。
キャッサバとは?
キャッサバは南米原産の芋の根っこや茎の部分です。亜熱帯植物で、トウダイグサ目トウダイグサ科イモノキ属です。和名だと芋の木(イモノキ)と呼ばれており、その他にもタピオカ・マニオク・マンジョカとも言われています。
キャサバの形はさつまいもに似ていますが、先にいくにつれて細長くとがった形をしています。果肉の部分は白くて固く、水分や甘みは少ないです。でんぷん質が多いのでモチッとした食感があり粘りはあまりないです。
キャッサバの根っこや茎の部分には多くのデンプンが含まれていますので、世界各地で食用や原料として幅広く使われています。
キャッサバの種類
キャッサバは2種類あり、甘味種と苦味種があります。甘味種は甘さが控えめのさつまいもみたいな味をしており、根菜のように蒸したり揚げたり茹でるといった調理法で使われています。苦味種はシアン化合物という有毒な成分が多く含まれていますので、食用として使うのなら毒抜きをしなければなりません。
日本でのタピオカは「タピオカパール」
キャッサバからおなじみのパール状態になるまでにはいくつかの工程があります。キャッサバから作られるタピオカ粉のデンプンを水で溶いてから加熱し、その後粉にして乾燥させることでパールのように丸い形のタピオカパールになります。
タピオカの栄養成分
タピオカには栄養はほとんど含まれていません。ですがまったくないというわけではありませんので、含まれている栄養成分についても見ていきましょう。
主成分は炭水化物
原料のキャッサバは芋の一種ですので、主な栄養はデンプン質です。そのため炭水化物が多く含まれています。冷凍の生ブラックタピオカを例に挙げてみると100gあたり炭水化物が64.1gで、ほとんどの栄養が炭水化物なんだというのが分かります。
カリウム
キャッサバにはカリウムが含まれています。カリウムはむくみの予防効果が期待でき、身体の余分なナトリウムを排出する手助けをしてくれます。汗をかいたりすると身体から排出されてしまいます。特に夏は汗を多くかきますので、カリウム不足が夏バテの原因になる恐れもあります。
カルシウム
カルシウムは骨や歯を作るのに欠かすことのできない栄養成分であることは有名でしょう。骨粗しょう症の予防になもなりますし、カルシウムはイライラの抑制にも効果が期待できますので、カルシウムが不足することでイライラしやすくなってしまいます。
カルシウムが不足してしまうと血管系疾患になる恐れがあるとも言われており、高血圧や動脈硬化など恐ろしい病気の原因になってしまうかもしれません。
マグネシウム
マグネシウムの働きはカルシウムに似ているところもあり、骨や歯を作るのに欠かせない栄養素です。ストレスを和らげたり精神を安定させる役割もあります。マグネシウムが不足することでイライラしてしまったり神経質になったりします。
慢性的に不足してしまうと、心筋梗塞や狭心症の原因になるとも言われていますので気をつけたいです。
リン
リンもカルシウムやマグネシウムと同じく、骨や歯を作るのに大切な栄養成分です。リンは加工食品に多く含まれている成分で過剰摂取に気をつけないといけませんが、タピオカには過剰摂取に値する量は入っていませんので心配する必要はないでしょう。
タピオカの作り方
タピオカはドリンクに入れたりスイーツに使ったりと色んな使い方ができます。実際にどのようにして作っていけばいいのが紹介していきましょう。
材料
- 乾燥したブラックタピオカ30g
- 水(漬け込み用)500ml
- 水(茹でる用)500ml
- 砂糖大さじ1杯
作り方
- 乾燥したブラックタピオカを水に漬けて7時間以上11時間未満で浸しておきましょう。
- 時間が経ったらタピオカが割れないように気をつけながら漬け込んだ水をやさしく捨てていきます。
- 鍋に茹でる用の水と砂糖、タピオカを入れて混ぜながら沸騰させていきます。
- タピオカが浮いてきたら硬さを確認し、好きな硬さになったらザルに上げて冷水でしめて完成です。
タピオカは食べ過ぎると太る?
食べ過ぎると太る原因になってしまうこともあります。乾燥しているものはカロリーも高かったですが、実際には茹でたりするためカロリーは下がります。どちらかというと、甘い飲み物と合わせないなどの食べ方に注意することが大切です。
タピオカのカロリー
乾燥させたタピオカパールのカロリーは、100gあたり346kcalと高カロリーです。ご飯100gあたりが168kcalなのと比較するとそのカロリーの高さが分かるでしょう。実際には茹でることで炭水化物が茹で汁の中に流れ、水分で膨張してg数も増えますのでカロリーは下がります。
ミルクティーなどの甘い飲み物と合わせると高カロリーな飲み物には変わりないですが、合わせるドリンクを考えたりすればカロリーはあまり気にならないでしょう。
甘いドリンクは太る原因に
コンビニなどで見かけるタピオカドリンクはミルクティーが使われているものが多いです。ミルクティー自体にはカロリーが高いというイメージはないかもしれませんが、タピオカドリンクはデザートとした考え方がありますので、砂糖を多く含んだミルクティーが使われておりカロリーや糖質が高いです。
紅茶感覚で飲んでいるとカロリーや糖質の摂取量が多くなり太る原因になりえます。ドリンク感覚で飲むのではなくデザートとして飲むようにし、前後の食事やカロリーを調整することも大切です。
冷たいドリンクは甘さを感じにくいのでお店によってはかなりの砂糖が含まれているかもしれません。タピオカもミルクティーも糖質で食物繊維はあまり含まれていませんので血糖値の急上昇も気になるポイントです。
タピオカはグルテンフリー食品?
タピオカはグルテンフリーの食品です。グルテンフリーとはグルテンが含まれていないということで、小麦粉などに含まれているグルテンが入っていません。グルテンに含まれているアミロペクチンには血糖値を急上昇させる作用があります。血糖値が急激に上がることでインスリンという成分が分泌され脂肪が蓄えられやすくなってしまいます。
グルテンフリーの食事を行うことで体質改善にも役立ちます。タピオカはダイエット向きの食品とも言われていますが、甘い飲み物と合わせると太る恐れもありますのを気をつけましょう。
タピオカ自体はお腹の持ちもいいので、間食や夕食前に食べることで食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。タピオカ粉を使ったポンデケージョというブラジル発祥のパンも人気です。
タピオカはイモのデンプンからできている!
タピオカの原料はキャッサバという南米原産の芋の根っこや茎の部分でした。栄養も含まれていますがほとんどなく、大部分が炭水化物です。タピオカはグルテンフリーの食品でダイエットにも向いていると言われていますが、ミルクティーなどの甘い飲み物と合わせるとカロリーも高いのでおすすめできません。
飲み方や食べ方に注意すれば食感も楽しくお腹の持ちもいいので、間食にも最適でしょう。黒いタピオカパールも乾燥ブラックタピオカを使えば簡単に作れますので、ご自身で作ってみてもいいでしょう。