2019年06月26日公開
2024年09月19日更新
ハヤシライスのおすすめ隠し味15選!コクと深みでプロ並みの味に!
ハヤシライスは定番ハンバーグやカレーライスの洋食の中で根強い人気があります。「ハヤシ」の名前の語源は諸説ありますが「ハヤシライス」は「ハッシュドビーフ」と同じ料理です。ハヤシライスは牛肉とタマネギを炒めデミグラスソースで煮たものをご飯の上にかけた料理です。デミグラスソースを作る時間や手間を省き、市販のルーやトマト缶を使って作ったハヤシライスに、スパイスなどの隠し味を加えるだけでコクと香りが増し老舗洋食屋のハヤシライスの味になります。ハヤシライスのおすすめ隠し味15選です。
目次
美味しいハヤシライス作りは隠し味がポイント
美味しいけれど少し物足りない「いつものハヤシライス」に隠し味を加えることで、コクとまろやかさがプラスされ、より美味しくなります。隠し味として家庭にある食材、調味料、スパイスを使うだけでハヤシライスの風味やコクが増し、味わいがまろやかになり、ひと手間加えるだけで老舗の洋食屋で食べるようなハヤシライスになります。
ハヤシライスの作り方と隠し味を入れるタイミング
手軽に作れる市販のルーを使ったハヤシライスは美味しいけど、少し物足りない時はスパイスなどの隠し味を加えて味の格上げをしましょう。隠し味は入れるタイミングで味が変わるので香りの強い隠し味の食材・調味料などは野菜や玉ねぎを炒める段階で一緒に入れると香ばしさや香りが引き立ちます。
市販のルーを使った場合はルーを入れて煮込むタイミングで一緒に入れるのが失敗が少なく味も隠れやすく、ほのかに口の中で感じるくらいの隠し味がおすすめです。
ルーを使わないハヤシライスの作り方
トマト缶を使うとフレッシュな味わいとコクが出てルーなしでも美味しいハヤシライスが出来ます。コツもあり、玉ねぎは甘みが出てソースに溶ける薄切りと歯ごたえが出るくし切りに切り分けて下さい。
牛肉の旨味を閉じ込めるために小麦粉でコーティングします。水よりも赤ワインで煮込むとコクが出ます。いろいろな食材や調味料、スパイス等を隠し味として少量ずつ加えて下さい。材料が多いですが切り方や簡単な下準備で炒める・煮込むの2つの調理工程で作れるハヤシライスです。
材料
- 牛肉:300g
- 玉ねぎ:1と1/2個
- ニンニク:1片
- バター:30g
- マッシュルーム(しめじ1パック)):6個
- 赤ワイン:200ml
- オリーブオイル:大さじ2
- 小麦粉:大さじ2
- 塩胡椒:少々
- ホールトマト缶:1缶
- ウスターソース:大さじ3
- 砂糖:大さじ1
- ケチャップ:大さじ3
- はちみつ:大さじ1/2
- コンソメ:1個
- ローリエ:1枚
- 生クリーム(牛乳):大さじ2
- バジル好み
作り方
- 牛肉は食べやすい大きさに切り小麦粉と塩・胡椒少々で揉み込みます。玉ねぎは薄切りとくし切りにカットします。
- フライパンにオリーブオイルとバターを熱し、薄切りにしたニンニクを弱火で色つくまで炒め、薄切り玉ねぎを加え飴色になるまで弱火でじっくり炒めます。
- 玉ねぎが飴色になったら薄切りにしたマッシュルーム・牛肉・くし切り玉ねぎを加え火が通るまで炒めます。赤ワインを入れ、沸騰させアルコールを飛ばします。
- (3)にトマトホール缶、ウスターソース、ケチャップ、砂糖、はちみつ、コンソメ、ローリエを入れ混ぜながら弱火で15分煮込みます。火を止めて味の調整をして、生クリームをまわしかけます。
隠し味を入れるタイミング
「いつものハヤシライス」を、より美味しくするために、もっとコクが欲しい、もっと酸味が欲しい、もっと甘みが欲しい時に隠し味を使います。隠し味に使う食材や調味料、スパイスによって調理工程の入れるタイミングが違います。
肉や玉ねぎを炒める段階で入れる、市販のルーを使う場合はルーを入れ溶け込んだ後に入れ・煮込む、材料を煮込むときに一緒にいれる、最後の仕上げに使うなどの入れるタイミングがあります。香ばしさや香りが引き立たせ、旨味のある味を作る隠し味は基本的には具材を煮込む時に入れると失敗がありません。
市販のルーに入っているスパイス・隠し味
市販のハヤシライスのルーにも隠し味が入っています。 旨味やコク、まろやかさを出す為にココアパウダー、じっくり炒めた玉ねぎ、トマト、醤油が使われています。風味を出す為にカルダモン、ジンジャー、ナツメッグ等のスパイス、甘みを出し子供にも食べやすいような味にはりんご、ハチミツ、砂糖などが隠し味として使われています。
ハヤシライスにコクを出したい時の隠し味
デミグラスソースを使うハヤシライスは家庭で作るのは難しいイメージすが、デミグラスソース無しで、市販のルーを使っても、使わなくても家庭で簡単に作れます。いつものハヤシライスに飽きを感じてしまったら、隠し味でワンランク上の出来栄えにしましょう。
コクをだす、酸味をだす、甘みをだすなど、どういう味にしたいかで隠し味に入れるものが変わってきます。ハヤシライスを食べた時に美味しいと思う一番の理由は、コクがあることです。
バター
牛肉を炒める際のサラダ油をバターに変えて使うとバターの風味も加わり香りがふくらみ、よりコクが出ます。牛肉を炒める時にサラダ油を使い、最後の仕上げに風味付けの為に火を消してから予熱だけでバターを溶かし「バターモンテ」風にするとコクも出て、プロっぽい風味になります。
チーズ
市販のルーにもハヤシライスと相性がぴったりとチーズが入っています。チーズを入れることでハヤシライスとの味わいの一体感とコク、香りが引き立ちます。チーズを隠し味に使う場合は鍋への焦げ付きや風味を損なわないように仕上げに使います。
コンソメ
コンソメは具なども入って出来上がったコンソメスープのことで、ブイヨンは、そのスープのダシ汁のことです。日本で市販されている固形や顆粒のコンソメはブイヨンと厳密な区別がなく、あまり使い分けを気にする必要はありません。
レシピ通りに作っても味が物足りない時は野菜や牛肉を煮込む際に隠し味として素材の味が凝縮されたコンソメキューブ/粉末をプラスするとハヤシライスの深みやコクが出て美味しく仕上がります。コンソメキューブは溶けにくいので、具材を煮込んでいる時に加えます。
味噌
味噌には白味噌、赤味噌、八丁味噌、西京味噌などの種類があります。味噌を隠し味で使うとコクと甘みが増し、ご飯によく合う甘じょっぱさも加わります。トマトベースの場合の少しある酸味も、まろやかに仕上がるでしょう。八丁味噌のあの独特の渋みと風味が洋風に合うのでおすすめです。
合わせ味噌は老舗洋食店でも隠し味として使われていて味付けに失敗がありません。市販のルーを入れるタイミングで味噌も溶かしながら入れると全体に行き渡ります。
醤油
日本料理の基本的な調味料の一つ醤油をハヤシライスに隠し味として加えるとコクや風味が出て味に深みがでます。隠し味として加えるタイミングは、肉や玉ねぎを炒める段階でスパイス等と一緒に加えると香ばしさや香りが引き立ちます。醤油は意外と塩分が多いので、味を見ながら少しずつ加えて下さい。
にんにく
薄くスライスしたニンニクを弱火で炒め、香りをうつした油で玉ねぎを炒めます。ニンニクは肉の臭みを消してくれる効果がありハヤシライスのコクや風味が増します。ニンニクの量は1~2片くらいがちょうど良く多いと香りが強くなりすぎます。
インスタントコーヒー
インスタントコーヒーはカレーの隠し味として多くの人に知られています。カレー同様にハヤシライスに加えると、味に深みと香ばしさとコクが出て美味しくなります。
加えるタイミングは玉ねぎを炒める段階でインスタントコーヒーを入れて香ばしさを出す方法がありますが、ルーを溶かしたあとに加えると失敗がありません。入れすぎは苦みが増すので、味を見ながら少しずつ加えましょう。
ハヤシライスに酸味を出したい時の隠し味
少し酸味のあるトマトベースのハヤシライスに、より酸味をプラスしたい時は料理の隠し味として万能に使える調味料や酸味を持つ材料、スパイスを加えることで酸味が増し、旨味がでます。
ウスターソース
ウスターソースは野菜や果汁の旨味がたっぷり入ったソースです。ハヤシライスに旨味・酸味をプラスして、さっぱりとした仕上がりになります。ウスターソースは辛口なもの、スパイシーな仕上がりのものがあります。とろみが低くサラサラしているので、スプーンですくってかけるなど大さじ1を目安に加えすぎには気をつけて下さい。
ウスターソース発祥の地イギリスではトマトジュースに隠し味として数滴入れて飲むこともあり、ウスターソースとトマト味は相性が良いのです。
ケチャップ
もともとトマトが入っているルーにケチャップを加えると甘みがより引き立ち、マイルドな味になります。ケチャップには、トマトの旨味グルタミン酸が凝縮されています。甘味・酸味・塩味もあるので、他の調味料の塩の量を減らし、減塩料理を作るのにも便利な調味料です。ケチャップを少量加えることで、ハヤシライスの酸味と香りが増します。
生のトマト
代表的な栄養素のリコピンを含み、さまざまな栄養成分が豊富なトマトに、昆布に含まれるイメージが強い旨味成分のグルタミン酸が含まれています。
ソースを煮込み時に1個分の生トマトをざく切りにして加えると、酸味がプラスされ、フレッシュでさっぱりとした仕上がりになります。トマト感が出て本格的な味に変わります。トマト缶でも代用出来ます。
ハヤシライスに甘みを出したい時の隠し味
料理に使う隠し味によって幅広く味の変化を付けることが出来ます。旨味と甘みを持ち合わせた調味料や材料、スパイスを隠し味で加えてハヤシライスを甘みのある、まろやかな味に変化させます。ハヤシライスの酸味が苦手な人でも、まろやかさが加わっただけで食べやすくなるでしょう。
飴色玉ねぎ
洋食屋のさまざまなメニューで使われている飴色玉ねぎは定番の隠し味です。玉ねぎを飴色になるまでじっくり炒めることで、自然な甘みとコクが生まれます。電子レンジで加熱してから炒めると、簡単に炒め玉ねぎを作れます。
いつものハヤシライスに加えれば、コクと深みが加わってプロの味に近づくことでしょう。玉ねぎの歯ごたえを出したい場合はくし切りの玉ねぎと飴色玉ねぎを加えましょう。
はちみつ
みりん・砂糖・炒め玉ねぎなど、甘みを加える方法は多くありますが、はちみつは、まろやかな甘味に加えてコクもありハヤシライスの隠し味にぴったりです。はちみつの量は、大さじ1杯くらいから試して、ハヤシライスの作る量や好みに合わせて調節します。はちみつはルーを入れる前にお鍋へ加えて調理します。
牛乳・生クリーム
ハヤシライスに牛乳・生クリームを加えるとクリーミーで優しい甘みがプラスされて口当たりがやさしくなります。まろやかな美味しさになり、豊富な栄養も摂取出来ます。濃くなったハヤシライスに牛乳を加えると、水っぽくならず、まろやかな仕上がりになります。
牛乳・生クリームを沸騰させてしまうと、たんぱく質が固まって分離したような状態になり、口当たりがザラつきます。加熱しすぎない・煮込みすぎないで仕上げに牛乳・生クリームを少量ずつ足していきます。
チョコレート
海外では苦みとほのかな甘さ、香りとコクの素として、スパイスやハーブと同じように、普段のお料理にも使われているチョコレートをハヤシライスに少し加えることでコクと深み引き立ちます。
チョコレートを隠し味に入れる際には、甘さ控えめのカカオ含有の割合が高いビターチョコの苦みが、大人の向けの味わいになります。子供向けの場合は甘さのあるミルクチョコレートを使うことで、コクのある口当たりのよい仕上がりになります。
黒糖
酸味よりも甘味が強いハヤシライスを作りたい時は、黒糖をプラスすることで、砂糖とは違った深い甘みが生まれます。白砂糖や三温糖よりも栄養価が高く、黒糖はビタミンやミネラルが豊富に含まれています。甘味料の中で黒糖は低カロリーでヘルシーな食材で、甘みの隠し味・味付けにおすすめです。
好みのハヤシライスができる隠し味を見つけよう
ご飯に何かをかけて食べる料理は、ご飯好きな日本人にとって人気のメニューです。多種のスパイスで作られるカレーライス・デミグラスソースで作るハヤシライスは共に日本人好みにアレンジされた人気の洋食です。
家庭でハヤシライスを作る時は市販のルーを使わずに作るレシピとルーを使ったレシピがあります。どちらも美味しいけど、ちょっと物足りないと思った時に、いつもの「ハヤシライス」をグンと格上げしてくれる隠し味があります。
おなじみの素材や調味料からチョコレートのような意外なものまで、家にあるもので調達出来ます。良く使われる隠し味15選を紹介しました。いろんな隠し味を試して、あなた好みの味を見つけて下さい。