デミグラスソース缶のハヤシライスレシピ！おすすめの使い方も紹介！

デミグラスソースと言えば、バターと小麦粉を炒めて作ったルーを使い、牛肉と野菜を長時間煮込んで作ったフォンドヴォーとワインを加えた、西洋のお料理によく使われるソースです。アクを取りながら丁寧に煮詰め、全体の量が半分から場合によっては十分の一ほどになるまで煮込むので、大変な労力がかかるソースです。

そんな、家庭ではなかなか作ることのできないデミグラスソースを手軽に利用するには、デミグラスソース缶を使うのがおすすめです。ハインツ、カゴメ、S&B、明治屋などから販売されています。また、デミグラスソース缶を使ったレシピも多数考案されています。今回の記事では、そのデミグラスソース缶のおすすめの使い方を紹介します。美味しいデミグラスソース缶で美味しいレシピを作りましょう。

デミグラスソースを使ったお料理と言えば、何を思い浮かべるでしょうか？おいしい洋食屋さんのメニューが数々挙がると予想されますが、その中でも馴染み深いもののひとつにハヤシライスがあります。

そこでまず、デミグラスソース缶を使ったレシピの中から、ハヤシライスを紹介します。ここでは、4人分の材料として、デミグラスソース缶300gほどのものを2缶用意してください。水は300ccです。牛肉は200gとしています。

まずは、玉ねぎやにんじんなどの野菜と牛肉を一口大に切ります。野菜はお好みのものを用意してください。お鍋で油を熱し、まず玉ねぎを炒めます。さらに牛肉も入れて炒めます。牛肉に火が通ったら、水を加えて煮込みます。

沸騰したら丁寧にアクを取りながら煮込み、デミグラスソース缶を入れます。ジャガイモを使う場合、煮崩れが気になるのであれば、デミグラスソース缶を入れるタイミングで加えるのがおすすめです。さらに、ケチャップ大さじ3と、ウスターソース大さじ3を加えます。

野菜の具すべてに火が通って柔らかくなったら、味見をして塩コショウで調整します。仕上げにパセリをふったり、生クリームをかけるのもいいでしょう。牛肉の下準備で、赤ワインをもみ込んだり、煮込むときにローリエを入れたりすると、さらに本格的になるのでおすすめです。

デミグラスソース缶を使って簡単にできたハヤシライスのルーは、ご飯にかければハヤシライスですが、他にもおすすめの使い方があります。ちょっとしたいつもと違う使い方で、簡単にできるアレンジレシピですので、ぜひこんな使い方も試してみてください。少し残ってしまったハヤシライスのルーを次の日に別のメニューとして出すこともできます。

ふわとろ卵のオムライスに、ケチャップではなくハヤシライスのルーをかければ、コクのあるちょっとリッチなオムハヤシになります。ハヤシライスのルーとふわとろ卵を絡めて食べると絶品になる使い方です。

ゆでたパスタに、ハヤシライスのルーをかけてみましょう。ミートソースともボロネーゼとも違う、いつものパスタより豪華なメニューの出来上がりです。簡単なのに、サラダも添えたら立派なランチメニューになる、おすすめの使い方です。

ゆでたじゃがいもに、ハヤシライスのルーをかけて、さらにとけるチーズをトッピングしてオーブントースターで焼き目をつけたらかんたんグラタンの出来上がりです。じゃがいものかわりにマカロニをゆでたものや、軽く焼いたナスでも出来ます。お子さんにも喜ばれる組み合わせです。

コロッケやビーフカツなどの揚げ物にも、いつものソースやしょうゆではなく、ハヤシライスのルーをかけると、食べ応えも増してちょっとおしゃれな洋食屋さんメニューになります。ぜひ試していただきたい使い方です。

ナスやピーマン、パプリカ、トマトなどの野菜をハヤシライスのルーと合わせてラタトゥイユ風のおかずはいかがでしょうか？ニンニクとオリーブオイルで野菜を炒め、ハヤシライスのルーと水を、2:1の割合で入れて混ぜ、5分ほど中火で煮込んだら出来上がりです。

買ってきたデミグラスソース缶をそのまま使うのはちょっと物足りないというひとは、お鍋に赤ワイン100ccとみりん100ccを入れて煮詰めてください。そこにデミグラスソース缶を加え、ケチャップ・ウスターソース・しょうゆ・塩コショウで味を整えます。ローリエを使って煮込めば、ぐっとグレードアップしたデミグラスソースになります。
 

甘みとコクを追加するためには、はちみつを加えたり、水と砂糖を鍋で茶色くなるまで熱して、いわゆるカラメルソースを作って加えるのがおすすめです。香ばしさもアップします。また、市販のブイヨンを加えたり、隠し味にインスタントコーヒーを少し加えたりする方法もあるようです。

ではここから、ハヤシライス以外のデミグラスソース缶を使ったおすすめのレシピを紹介します。レストランで出てくる本格的メニューにもチャレンジできます。お子さんに喜ばれるメニューもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

本格的なビーフシチューがデミグラスソース缶を使うことで手軽に作れます。決め手はバターで牛肉を焼くことです。4人分のレシピの材料で、デミグラスソース缶を1缶（300gほど）、牛肉300g、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんをそれぞれ1個、トマトケチャップ大さじ1、赤ワイン100ml、水300ml、塩小さじ1/2、こしょう適量、バター15g、ブロッコリー適量です。

ブロッコリーは小房に分けて茹でておきます。他の野菜は一口大に切ります。牛肉も一口大に切ったら、塩コショウをもみ込んで下味をつけます。お鍋にバターを入れて熱し、焼き色がつくまで牛肉を焼きます。そこに、玉ねぎとにんじんを加えてさらに炒めます。

玉ねぎがしんなりしたら赤ワインと水を加えて煮込み、沸騰したら丁寧にアクを取りながら、牛肉が柔らかくなるまで煮込みます。（目安は1時間30分）じゃがいもとデミグラスソース缶、ケチャップを加えて、混ぜながらさらに20分ほど煮込んで、ブロッコリーをのせたら出来上がりです。

おしゃれで高級感の出るおすすめのデミグラスソース缶の使い方、牛肉の赤ワイン煮のレシピです。記念日のお祝いの席にいかがでしょうか？レシピの材料は4人分で、デミグラスソース缶1缶（300gほど）、牛肩ロースかたまり600g、にんじん1/4本、玉ねぎ1/2個、セロリ20g、赤ワイン250g、水200ml、バター20g、小麦粉大さじ2、塩コショウ適量、です。

野菜はすべて1cm角に切っておきます。牛肉は5cm角に切って塩コショウをもみ込んだら、小麦粉をふります。鍋にバターを入れて、切った野菜を玉ねぎが茶色になるまで炒めます。フライパンに油をひいて牛肉に焼き色がつくまで焼いたら、野菜を炒めた鍋に入れます。そこへ赤ワインを50mlだけ入れて、アルコール分を飛ばすために1分煮たててから、デミグラスソース缶と水を入れて蓋をし、2時間ほどじっくり煮込みます。

その間に別の鍋で、残りの赤ワインを量が1/3になるまで煮詰めます。2時間煮込んだ鍋に、煮詰めた赤ワインを加え、塩コショウで味を調えたら出来上がりです。もうひと手間かけるなら、煮詰めた赤ワインを加える前に、2時間煮込んだ鍋から牛肉だけを取り出し、野菜をこしておくと、ソースがなめらかな口当たりになります。

クックパッドで紹介されていた、失敗なしの簡単レシピです。材料は4人分でデミグラスソース缶1缶、牛ひき肉500g、玉ねぎ2個から3個、にんじん1本、しいたけ3個から4個、ケチャップ大さじ2、中濃ソース大さじ1、砂糖大さじ1、コンソメ2個、水250cc、パスタ400g、お好みでオレガノとナツメグを用意します。

みじん切りにした玉ねぎを色づくまで炒めます。そこに牛ひき肉を加え、色が変わるまで炒めます。さらにみじん切りのしいたけと、すりおろしたにんじんを入れて、全体がなじむまで炒めます。なじんだら、デミグラスソース缶と水、用意した調味料をすべて加えて10分ほど煮込んで好みのゆるさにします。パスタをゆでて、できたソースをかけて出来上がりです。

こちらもクックパッドで公開されているレシピです。働くお母さんが考案した、鶏肉を使ったデミグラスソース缶レシピです。材料は2人分になっています。チキンソテーの材料は、鶏もも肉300g、小麦粉大さじ1、塩コショウ適量です。ソースの材料は、デミグラスソース缶1缶と、赤ワイン50cc、水200cc、バター10g、ケチャップ大さじ4、コンソメ1個、はちみつ大さじ2、マッシュルームスライス缶75g、塩コショウ適量です。

そのほか、付け合わせの野菜はお好みで、ゆでておきます。そして、鶏もも肉は1cmから2cm幅で筋切りをして、皮を数か所フォークでさしておきます。これは焼いたときに縮んでしまうのを防ぐためです。塩コショウして小麦粉をまぶしたら、皮面からこんがり焼きます。裏返して弱火で中まで火が通ったら、食べやすい大きさに切っておきます。

ソースの材料を、マッシュルームと塩コショウ以外全部鍋に入れて煮立たせます。煮立ったら、マッシュルームを入れてひと煮立ちさせ、塩コショウで味を調えます。お皿にソースを敷き、切った鶏肉と付け合わせの野菜を並べたら出来上がりです。

カレーパンのようなお総菜パンの具としてもデミグラスソース缶の使い方がありました。チーズと合わせたデミグラスソースのちぎりパンです。材料は、デミグラスソース缶1/4個、強力粉300g、ぬるま湯（35度）180cc、砂糖大さじ1、塩小さじ1、ドライイースト小さじ1、ベビーチーズ4連もの2個、溶き卵1個です。

ボウルに、強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、そこにぬるま湯を加えてヘラでざっくり混ぜます。それを直接手で5分ほど練ります。生地がまとまってきたら、固く絞ったぬれ布巾をかぶせて、一次発酵として1時間発酵させます。チーズはその間に小さく切っておきます。1時間たったら、生地を12等分してさらに10分、ぬれ布巾をかぶせて寝かせます。

寝かせたら、手のひらで叩いてガス抜きをしてから生地を丸く延ばしてデミグラスソースを塗り、切っておいたチーズをのせてまるめます。まるめた12個の生地は、スクエア型にきれいに並べ、またぬれ布巾をかぶせて40分、二次発酵させます。その間にオーブンを190度に予熱しておき、発酵が済んだら表面に溶き卵を塗ってオーブンに入れます。20分焼いたら出来上がりです。チーズとデミグラスソースはよく合います。

お子さんも大好きなご馳走・煮込みハンバーグを、デミグラスソース缶を使って作ります。材料は4人分でデミグラスソース缶1缶、合いびき肉400g、玉ねぎ1と1/2個、パン粉大さじ2、牛乳大さじ4、卵1個、ナツメグ適量、塩コショウ適量、オリーブオイル適量、バター5g、しめじ1パック、にんじん1/2本です。

まず、玉ねぎ1個分をみじん切りにして、フライパンでバターを使って炒めます。透き通ったら冷まします。次に、ボウルに卵とパン粉を入れ、牛乳のうち大さじ2だけ加えて混ぜます。そこへ合いびき肉と炒めた玉ねぎ、ナツメグ、塩コショウを加えて練り混ぜます。そして形を整え、フライパンにオリーブオイルをひいて両面焼き目をつけ、取り出しておきます。

使ったフライパンをペーパーで拭いて、残りの玉ねぎ1/2個分を薄切りにしたものと、しめじ、食べやすく切ったにんじんを炒め、玉ねぎが透き通ったら、デミグラスソース缶と残りの牛乳大さじ2を加えて、焼いたハンバーグも入れて蓋をして煮込みます。具材に火が通って、ソースがなめらかになったら出来上がりです。仕上げにパセリと生クリームを添えると、おしゃれな一品になります。

ここまでいかがだったでしょうか？本来であれば、様々な材料をコトコトと長時間煮込んで、手間暇かけて作るデミグラスソースを、デミグラスソース缶を使えば簡単に家庭の料理に取り入れることができます。紹介したもの以外にも、いろいろなレシピを試して、ぜひあなただけの絶品料理作りにチャレンジしてみてください。