2019年04月09日公開
2024年09月10日更新
ペペロンチーノとは?意味や名前の由来は?レシピも紹介
ペペロンチーノとはイタリア語で唐辛子を意味する単語で、日本では唐辛子の辛みとニンニクの風味がきいたパスタ料理をさすことが多いです。しかし、イタリア料理にはニンニクの香りと辛みをきかせた野菜をいためた料理もあるため、しっかりと区別できるように呼ばれています。また、非常にシンプルな料理のためアレンジしやすいのがペペロンチーノの特徴です。今回はペペロンチーノの意味や由来、語源だけではなく、おすすめのアレンジレシピを紹介します。
目次
ペペロンチーノの意味や由来を詳しく知りたい!
イタリアのパスタ料理の一つとして知られているペペロンチーノですが、ペペロンチーノという名前の意味や由来などを知らずに食べている人が多いのではないでしょうか?
日本ではペペロンチーノといえばニンニクの風味と唐辛子の辛みをきかせたパスタ料理を意味する言葉として使われていますが、本場イタリアでは意味合いが異なります。今回はペペロンチーノの意味や語源おいしいアレンジレシピなどを紹介していきます。
ペペロンチーノの意味とは?
イタリア料理を取り扱うお店のほとんどで提供されているペペロンチーノですが、ペペロンチーノとはどのような意味を持っているのでしょうか?まずは、ペペロンチーノの意味や語源、イタリアでの呼ばれ方について紹介します。
イタリア語でアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ
日本ではペペロンチーノと言ったらニンニクの風味と唐辛子の辛みがきいたパスタのことをさすことが多いですが、本来イタリア語で唐辛子という意味を持つ単語です。そのため、日本人がペペロンチーノと呼んでるパスタ料理はイタリアではアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと呼ばれています。
アーリオとはイタリア語でニンニという意味で、オーリオは油を意味する単語です。そのためアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノは直訳するとニンニクとオイルとペペロンチーノという意味になります。
しかし、イタリア料理にはパスタだけではなく野菜を使ったニンニクの風味と唐辛子の風味をきかせた料理もあるため正確にはパスタを意味する単語が最初につくことがほとんどです。
ペペロンチーノの名前の由来・語源
イタリア料理についている名前の語源はレシピの考案者から由来するものや、昔その料理を気に入ってよく食べていた貴族や歴史的な人物が名前の語源になっているものもあります。ほかにも発祥地を意味する言葉やよく食べられている地域を意味する単語が料理名になることもあります。
しかし、ペペロンチーノの場合はそのまま使っている唐辛子が語源で、唐辛子を意味するペペロンチーノという単語が由来している珍しい料理です。
イタリアでは絶望のパスタや貧乏人のパスタとも
イタリアではペペロンチーノを絶望のパスタや貧乏人のパスタとも呼ばれれています。イタリアでそのように呼ばれる由来は使われている材料からで、トウガラシやニンニク、パスタとオイルというシンプルな材料でお金がかからないことからそう呼ばれています。
しかし、使っている材料が少なくシンプルな調理法のため誤魔化しがききません。そのため、イタリアでは絶望のパスタや貧乏人のパスタと呼ばれていますが、おいしく作るのが意外と難しいと言われています。
ニンニクと赤唐辛子とオイルがあればいい
イタリア語でアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと言われている通り、ペペロンチーノはとりあえずニンニクと赤唐辛子、オリーブオイルがあれば大丈夫です。
使うパスタはスパゲッティを使うことが多いですが、スパゲッティ以外のロングパスタやショートパスタでも意外と合っておいしくいただけます。このようにペペロンチーノは非常にシンプルな料理のため、さまざまな食材を追加してアレンジするのも簡単です。
ペペロンチーノの基本の作り方
ニンニクを意味するアーリオ、オイルを意味するオーリオ、そして唐辛子を意味するペペロンチーノをっくつけてイタリアではアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと呼んでいる通り、おいしく作るポイントはこの三つの食材にあります。
日本では唐辛子を意味するペペロンチーノだけで呼ばれていますが、唐辛子の辛みやニンニクの風味をしっかりとオイルに出すのがおいしいペペロンチーノの基本です。
- スパゲッティ160g
- ニンニク2片
- 赤唐辛子2本
- オリーブオイル適量
- イタリアンパセリ適量
- 塩適量
- ニンニクは皮をむいて中心にある芽を取り除いて薄切りにする。
- 赤唐辛子は半分にして種を取り出しておき、パセリはみじん切りに切っておく
- 冷たいフライパンにニンニクと赤唐辛子を入れ、オリーブオイルを浸るぐらい入れたら弱火でじっくりと加熱する
- ニンニクが色づき始めたら火を止めて余熱で火を入れていき、このタイミングでパスタをゆで始める。
- ゆでたパスタとゆで汁を4のフライパンに入れ、火にかけながら水分と油分の比率を調整してゆで汁とオイルを乳化させる。
- 火を止めてパセリとエキストラバージンオイルを適量加えてしっかりと混ぜ合わせる。
ペペロンチーノを作る時のポイント
火をかける前に材料を入れる
正式にはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと呼ばれるペペロンチーノですが、名前の意味する通りニンニクと唐辛子がキーポイントになってきます。ニンニクの風味と唐辛子の辛みをしっかりとオイルへ出すことがおいしいペペロンチーノを作る第一歩になります。
ニンニクと赤唐辛子、オリーブオイルをフライパンに入れるときは冷たいフライパンに入れ、ニンニクや赤唐辛子がしっかりとオイルで被るようにしてから火にかけることによってじっくりと香りと辛みをオイルに引き出せます
弱火で焦がさない
ゆっくりと火にかけてオイルにニンニクの風味などを出すためには弱火でじっくりと火にかけることも大切になってきます。弱火でじっくりと加熱することによってニンニクや唐辛子が焦げにくく、しっかりと香りと辛みを引き出せます。
ゆで汁との乳化が美味しさのカギ
おいしいペペロンチーノを作るためにはオイルにニンニクの香り赤唐辛子の辛みをしっかりとうつすことが大切ですが、同時にゆで汁とオイルをしっかりと乳化させることも大切になってきます。
パスタのゆで汁をとオイルは1対1の割合で合わせるのが理想的で、一番乳化しやすい割合です。また、ゆで汁の塩気も非常に重要な要素の一つで、パスタをゆでるときはお湯の1%の塩を入れることもポイントになってきます。
ペペロンチーノのおすすめアレンジレシピ
基本的なペペロンチーノはニンニクと赤唐辛子の香りと辛みをオイルに出し、ゆでたパスタと絡め合わせるシンプルな料理です。そのためアレンジがしやすく、さまざまな材料を加えることによっていろいろなペペロンチーノを楽しめます。
続いては、簡単に作れておすすめなペペロンチーノのおすすめアレンジレシピを紹介していきます。
大葉たっぷりペペロンチーノ
- スパゲッティ160g
- 大葉20枚
- オリーブオイル適量
- ニンニク2片
- 赤唐辛子2本
- ベーコン60g
- 塩適量
- 麺つゆ適量
- ケッパー大さじ2
- こしょう適量
- ニンニクは皮をむいて芽を取り薄切りにし、赤唐辛子は半分に割って種を取り出しニンニクと一緒にフライパンに入れてオリーブオイルを加えて弱火にかける。
- 大葉は粗目のみじん切りに切り、ベーコンは5mm程度に切っておく。
- ニンニクが色づき始めたらベーコンを加えて炒め、パスタをゆで始める
- ベーコンがカリカリになったら火を止めてパスタのゆで汁を加えてパスタがゆで上がるのを待つ。
- パスタがゆで上がったらしっかりと湯を切って4のフライパンを加え、水分と油分のバランスを整えながらケッパーを加えて仕上げる。
- 完成したペペロンチーノをお皿に盛り、その上から粗目のみじん切りに切った大葉を散らす。
春きゃべつと生ハムのペペロンチーノ
- 生ハム50g
- 春キャベツ1/8個
- ニンニク2片
- 赤唐辛子2本
- オリーブオイル適量
- スパゲッティ160g
- 塩適量
- 顆粒コンソメ小さじ1
- こしょう適量
- ニンニクは皮をむいて芽を取って薄切りにし、赤唐辛子は半分に割って種を取り出す。
- キャベツは一口大の大きさに切り、生ハムは5cmくらいの大きさに切る
- 冷たいフライパンにニンニクと唐辛子、オリーブオイルを入れ、弱火にかけてじっくりと辛みと香りを出していく。
- パスタをゆでると同時に春キャベツも一緒に触感が程よく残るようにゆでる。
- ゆで上がったパスタと春キャベツを3のフライパンに加え、ゆで汁とコンソメを加え塩コショウで味を調える。
- お皿にパスタを盛りつけ、上に切った生ハムを散らせば完成です。
きのこの和風ペペロンチーノ
- スパゲッティ160g
- しめじ50g
- まいたけ50g
- エリンギ50g
- しいたけ2枚
- ニンニク2片
- 赤唐辛子2片
- パセリ適量
- オリーブオイル適量
- 塩適量
- だしの素適量
- しょうゆ適量
- ニンニクは皮をむき芽を取って薄切りに切り、赤唐辛子は半分に割って種を取りだしておく。
- しいたけは薄切り、まいたけは適当な大きさに手で割いてエリンギは食べやすい大きさに手で割いておく。
- 冷たいフライパンにニンニクと唐辛子、オリーブオイルを入れ、弱火にかけてしっくりと辛みと香りを出す。
- パスタをゆでる。
- ニンニクが色づき始めたらキノコ類を加えて炒める。
- パスタがゆで上がったらゆで汁と一緒に5のフライパンを加え、しょうゆとだしの素で味付けして仕上げる。
ペペロンチーノはシンプルでアレンジしやすい!
今回は日本人にもなじみ深いイタリア料理のペペロンチーノの語源や由来、おいしい作り方の他に、おすすめのアレンジレシピを紹介しました。唐辛子を意味するペペロンチーノは唐辛子の辛みとニンニクの風味が合わさったシンプルなパスタ料理です。
シンプルな料理だからこそ誤魔化しがきかないためおいしく作るのは大変難しいですが、様々なアレンジをしやすいのも特徴です。語源となった唐辛子の辛みをきかせたペペロンチーノをアレンジを加えながらさまざまな楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか?