2019年02月24日公開
2024年09月05日更新
インド米「バスマティライス」の炊き方!タイ米やジャスミン米と違う?
バスマティライスというインドのお米を知っていますか?バスマティライスはジャスミン米と同じく、香り米として有名です。日本ではタイ米の方が有名ですが、バスマティライスは香り米としてとても人気の品種です。今回は香り高くインド料理には欠かせない、バスマティライスについて詳しく調べていきましょう。タイ米と見た目が似ていますがその違いについても紹介していきます。バスマティライスの糖質量とともに、ダイエット効果があるのか?日本米とは違う独特の炊き方も紹介していきます。
目次
バスマティライスはインドやパキスタンのお米!
バスマティライスは香り米の一種
インド料理に欠かせないのがバスマティライスといわれる香り米です。香り米とは、独特の芳醇な香りが楽しめる米のことです。タイ料理ではジャスミン米(ジャスミンライス)が有名です。
香り米は「香米(かばしこ)」「匂い米」「鼠米(ねずみまい)」とも呼ばれ、日本でも栽培されています。日本の香り米は、高知の「ヒエリ」「さわかおり」などがあります。香り米は、ポップコーンやナッツのような自然の香りが特徴です。
芳醇な香りが特徴の香り米は、インドやタイなどの香辛料がたっぷりのエスニック料理によく合います。バスマティライスは、バースマティーとも呼ばれヒンドゥー語で「香りの女王」という意味があります。バスマティライスはインドの中でも1%しか作られていない貴重な品種で「お米のシャンパン」とも呼ばれています。
バスマティライスはインドやパキスタンで何百年にも亘って栽培されてきました。バスマティライスの中でも、ヒマラヤ山麓で栽培されたものが最高品質といわれています。その中でも、パキスタンから北インドのヒマラヤ山間部のデヘラードゥーン地方にかけて栽培される「スーパー・バースマティー」は、バスマティライスの中でも優良品種といわれています。
日本米との違い
バスマティライスと日本米の違いは一目瞭然です。日本米は私たちにとっておなじみなので説明するまでもないでしょう。バスマティライスは、タイ米などと同じく細長いお米です。
日本米はもっちりとして粘りがあり、見た目はツヤツヤしていますが、バスマティライスは炊飯するとさらに細長くなり、ふんわりとしていながらパラパラとした食感になります。パラパラなのでインドやパキスタンなどの香辛料たっぷりのスープ状のカレーによく合います。
新米より古米のほうが価値が上!?
新米の季節は日本人にとって、楽しみな季節です。古米と違い、新米は色も真っ白で甘い香りが漂い美味しさが段違いです。しかしバスマティライスは新米より、熟成した米の方が高価だといわれています。
バスマティライスは、精米してから倉庫などで熟成させます。数年間熟成したバスマティライスは、水分が抜け調理するとパラパラ食感になり、香りもより一層引き立ちます。インドの人たちは、熟成していない新米より、熟成してより香りが芳醇な古米が大好きです。その点も日本米との大きな違いです。
どこで買える?
バスマティライスはネットで通販で購入することができます。アマゾンや楽天でも購入可能です。1㎏1000円前後と日本米に比べると高価ですが、本場のバスマティライスを味わうことができます。エスニック料理が好きな方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
バスマティライスの美味しい炊き方
炊き方は2種類
バスマティライスを実際に炊いてみましょう。炊き方は2種類あります。鍋で炊く方法と、炊飯器を使う方法です。バスマティライスも日本米と同じように炊飯器で炊けますが、鍋の方が美味しい、といわれています。また、日本米と若干扱いに違いがあります。手軽に炊飯器で炊くか、本格的に鍋で炊くかどちらがお好みでしょうか?
鍋の炊き方
まずバスマティライスを洗います。水を加えたらさっと洗い、浮かんだゴミを取り除きます。この時、日本米のように研ぐ必要はありません。細く折れやすいバスマティライスは決して研がず、優しくゴミを取り除く程度に扱います。
水を変えて、30分ほど浸しておきます。その間に鍋にたっぷりのお湯を沸かしておきましょう。お湯が沸いたら、水を切ったバスマティライスを入れます。
沸騰して8分ほどで、ざるに開けます。火傷に注意してください。ざるにあげたバスマティライスを鍋に戻し、蓋をして5分ほど蒸らします。この時、お好みで塩やバターを加えましょう。鍋で炊くというよりは、茹でるといった方が正しい方法です。
炊飯器の炊き方
炊飯器で炊く場合は、洗ったバスマティライスを水に浸さなくて大丈夫です。先ほどと同じようにさっと洗ったら、炊飯器に入れ水を入れます。この時水の量は20%ほど多く入れましょう。あとは普通にスイッチを入れればOKです。少し蒸らして出来上がりです。
バスマティライスやタイ米はインディカ米の一種
ここからは世界のお米について詳しくみていきましょう。バスマティライスと似て混同しやすいタイ米と比較しながら紹介していきます。
世界のお米は大きく二種類
白米は日本と限られたアジアの国々の主食と思いがちですが、実は世界中にさまざまな品種の米が存在しています。そんなお米の種類は大きく分けて2種類あります。私たちの主食、日本米などのジャポニカ米と、タイ米やバスマティライスなどのインディカ米です。
インディカ米は、インドやパキスタン、タイなどの東南アジアで栽培されています。細長く、パラパラした食感が特徴的です。エスニック料理の流行で日本人にもだいぶ馴染みが出てきました。
ジャポニカ米はその名の通り、日本、中国、朝鮮半島のほか、オーストラリア、アメリカなどでも栽培されています。粘り気があり、もっちりと甘みがあるのが特徴です。
世界ではインディカ米が主流
世界中で作られているお米ですが、なんと生産量の85%以上はインディカ米です。私たちにとって馴染みがある日本米の生産量は、世界のわずか15%にとどまっています。世界では、ジャポニカ米よりインディカ米の方がはるかに多く流通しているのです。
ジャスミン米は香りの強いタイ米の一種
ジャスミン米はタイ米の中でも香り高く、高品質として知られています。日本でも人気のタイ料理でおなじみです。このジャスミン米はバスマティライスと見た目がそっくりです。どちらも同じインディカ米なので似ているのも当然です。
ジャスミン米は、タイ米の中でも特に香りが高く高級品種です。日本のお米でもコシヒカリやササニシキが高級、といわれるように、ジャスミン米はタイ米の中でも高級で品質が良いといわれているのです。そんなジャスミン米とバスマティライスは、見た目は似ていますが別物なので買うときは気をつけて購入しましょう。
バスマティライスのダイエット効果とは?
バスマティライスの特徴を詳しくみてきましたが、バスマティライスはダイエット効果があるのでしょうか?日本米とバスマティライス、同じお米ですが糖質量に違いがあるのでしょうか?ダイエット中の人には気になる、糖質について見ていきましょう。
バスマティライスの糖質量
バスマティライスがダイエットや糖質制限に効果的だという噂を聞いたことがありませんか?それはなぜなのでしょう。実はバスマティライスをはじめとしたインディカ米も、日本米も糖質に差はありません。インディカ米もジャポニカ米も糖質は同じなのですが、なぜダイエット効果があるといわれるのでしょうか?
日本のお米と糖質の成分が異なる
バスマティライスも日本米も同じお米なので糖質に違いはありませんが、含まれている糖質の種類に違いがあります。バスマティライスをはじめとしたインディカ米と、ジャポニカ米はデンプンの種類の量が違うのです。お米に含まれるデンプンには「アミロース」と「アミロペクチン」の2種類あります。
「アミロペクチン」に比べ、消化に時間がかかるのが「アミロース」です。インディカ米はジャポニカ米に比べ「アミロース」が多く含まれています。そのため、インディカ米の方が血糖値が緩やかに上がり太りにくいといわれているのです。しかも、インディカ米の中でもバスマティライスがより、ダイエット効果があるともいわれています。
同じ糖質でもバスマティライスの方が血糖値が穏やかに上がるので、ダイエット中の方にはオススメです。実際、ダイエットや健康を意識した人の中にはバスマティライスを食べている人がたくさんいます。
バスマティライスを試してみよう!
いかがでしたか?インドの香り高いバスマティライスは、美味しいだけではなく、ダイエット効果も期待できるものでした。日本米に慣れ親しんでいる私たちには少し食べにくいかもしれませんが、糖質を気にしている方にはおすすめのお米です。通販で気軽に購入できるので、試して見てはいかがでしょうか?