2019年02月08日公開
2024年09月02日更新
スコッチウイスキーとは?バーボンとの違いや味の特徴など徹底解説!
スコッチウイスキーとは?と、問われてスラスラと答えられたら、あなたはウイスキーの通です。また、スコッチウイスキーとはイギリスで生まれたウイスキーですが、アメリカのバーボンウイスキーとの違いについても解説します。また、この記事ではスコッチウイスキーとバーボンウイスキーの味や飲み方の違いからおすすめのカクテルまでを、スコッチやバーボンの特徴や種類なども含めて詳しく解説紹介していきます。スコッチとバーボンの違いを知ってください。
目次
スコッチウイスキーとは?
どこの国の酒?
スコッチウイスキーとは?の前に、スコッチやウイスキーとはの解説をしておきます。ウイスキーは焼酎や泡盛、ブランデーなどと同じ、蒸留酒の一種類です。スコッチウイスキーとは、英国スコットランドで製造されたウイスキーのことです。現在の英国では2009年のスコッチウイスキー規則で定義されていて、糖化という過程から発酵や蒸留、熟成までの過程をスコットランドで行われたウイスキーのみをスコッチウイスキーと呼びます。
スコッチウイスキーとは、スコッチ・アイリッシュ・バーボン・カナディアン・ジャパニーズという世界五大ウイスキーの一つに数えらえています。生産量は全ウイスキーの約7割を占めていて、英国の主要な輸出品目となっています。スコッチウイスキーとは、ウイスキーのレジェンドとも言える存在です。
種類は?
スコッチウイスキーとはスコットランドで製造されたウイスキーですが、大きくは二つに分かれます。「モルトウイスキー」と「グレーンウイスキー」です。モルトウイスキーは「ラウドスピリッツ(主張する酒)」とも言われていて、風味豊かな個性をもっています。これに対してグレーンウイスキーは「サイレントスピリッツ(沈黙の酒)」と言われ、個性に欠けて風味も乏しく、それを単体で飲むには向かない酒と評されています。
この二種類のウイスキーを配合したものを「ブレンデッドウイスキー」と呼んでいます。モルトウイスキー65%にグレーンウイスキー35%を混ぜたものが、クラッシックブレンドとして標準の配合とされています。このブレンドにはブレンダーと呼ばれる専門家が当たっていて、何十種類ものブレンドを重ねた、個性的で複雑なブレンデッドウイスキーが造られています。スコッチウイスキーとはブレンドが妙味でもあります。
味や特徴
スコッチウイスキーとはスコットランドで製造されたウイスキーですが、そのウイスキーの特徴は麦芽を乾燥させる際に燃やす泥炭(ピート)にあります。ピートが燃焼する時の、独特でスモーキーな香りが特徴となっていて、スコッチウイスキーの銘柄によって香りの強さが異なることも特徴の一つです。他にも果物や蜂蜜、油などの香りも複雑に混ざり合うことで、スコッチウイスキーとはスモーキーフレーバーが魅力の酒です。
スコッチウイスキーとは、その味が一つの特徴ともなっています。強いアルコールとわずかな酸味の後に、かすかな甘い味が襲ってきます。この甘味は、言ってみれば大人の甘味です。また、現在ではスコッチウイスキーの主流は、先に述べたようにブレンデッドウイスキーですが、「シングルモルトウイスキー」の個性的な味も、ウイスキーマニアには捨てがたい魅力をもっています。
スコッチウイスキーは名乗る条件がある
造る上での条件
スコッチウイスキーとは、次のような造る上での条件を備えたものである。スコットランドの蒸留所で(1)水と麦芽を原料として仕込まれ、原料に含まれている酵素で発酵性の基質に転換し、酵母だけを加えて発酵させます。(2)(1)を原料と製造工程に由来する香味を保つように、94.8%以下で蒸留します。(3)(2)を容量700L以下のオーク樽で最低3年間、スコットランドの保税庫か許可された場所で保管する。
(4)以上の上に、原料、製造と熟成工程に由来する香味を保って、水および中性カラメルの着色剤以外のいかなるものも加えず、最低40%のアルコール度数をもったものである。スコッチウイスキーとは、以上の条件をクリアしたものです。
熟成期間
スコッチウイスキーとは、オーク樽で最低3年間は熟成されたものを言います。スコッチウイスキーに使う樽は、シェリー酒やワイン、ビール、バーボンなどの使用済みの樽を使います。そのことで、ウイスキーの味わいが複雑になるとともに、熟成に時間が掛かることで芳醇な味わいになります。スタンダードなスコッチウイスキーで、10~12年熟成させるのが一般的になります。スコッチウイスキーとは熟成の賜物なのです。
瓶詰やラベリング
スコッチウイスキーとは、樽ごとに味の違いが出るものです。最終的には、この異なる風味の原酒を調合して香味を整えたうえで、アルコール度数40度まで加水をして瓶詰され出荷されます。瓶詰を醸造所もしくはその親会社が行う製品を「オフィシャル」、樽ごと買い付けて瓶詰会社又はボトラーズカンパニーが行う製品を「ボトラーズ・ブランド」、醸造所が瓶詰だけを委託する製品を「インデペンデント・ブランド」と呼びます。」
スコッチウイスキーとは、瓶詰とラベリングを終えてはじめて市場に出回るものです。ブレンデッドとシングルモルトやブランドによって表記の仕方は多少違いますが、概ね「ブランド名」「種類」「ロゴ」「熟成年数」「アルコール度数」「容量」がラベルに記されています。
スコッチウイスキーとバーボンの違いとは?
バーボンはアメリカのコーン・ウイスキー
スコッチウイスキーとは英国スコットランドで造られたウイスキーで、バーボンはアメリカのケンタッキー州を中心に作られているウイスキーです。原料もスコッチウイスキーとバーボンは違って、バーボンは51%以上がトウモロコシでなければなりません。アメリカのバーボンは熟成させる樽は新品のものを使用します。中古の樽で熟成させるスコッチウイスキーとは、この点でもバーボンは異なります。
味や特徴の違い
アメリカのバーボンは、樽の所為もあって多少ワイルドではっきりとした味わいになります。風味も甘味も穏やかで渋い感じのスコッチウイスキーとは、バーボンは味や特徴も異なります。英語表記すると、バーボンはアイリッシュの影響でしょうか、「Whiskey」で、「Whisky」のスコッチウイスキーとは違います。蒸留法もアメリカのバーボンは連続式蒸留で、単式蒸留のスコッチウイスキーとは、この点でもバーボンは異なります。
原料や熟成期間
アメリカのバーボンの原料は、51%以上のトウモロコシが主体で、残りを大麦や小麦、ライ麦で構成されています。二条大麦で造られるスコッチウイスキーとは違います。また、熟成期間もアメリカのバーボンは、樽貯蔵はバーボンの条件ですが、期間はバーボンでは定めれていません。3年以上熟成を条件づけられている、スコッチウイスキーとはやはりバーボンは異なります。
スコッチウイスキーやバーボンの飲み方
スコッチの飲み方
スコッチウイスキーとは、酒と会話をするための飲み方が合います。ロックグラスを片手にウイスキーと会話しながら、ロッキングチェアーに揺られる姿が似合うのです。けれども、そんな定番の飲み方ばかりではなく、スコッチウイスキーとは、表情を次々に変える酒でもあります。水割りの飲み方なら、その比率によっても味わいは異なります。ロックでも時間経過によって氷の溶け具合が、ウイスキーの姿を変えてくれます。
バーボンの飲み方
バーボンウイスキーの飲み方にはいろいろな種類があります。けれども、一番におすすめなのはバーボンのストレートです。バーボンウイスキーは、アルコール度数が高いのでチェイサーを用意すると良いでしょう。バーボンのチェイサーを牛乳にするのもおしゃれになります。常温の水とバーボンを1:1で飲む「トワイスアップ」やバーボンの「オンザロック」にバーボンの「水割り」やバーボンの「ハイボール」などもおすすめです。
おすすめのカクテル
バーボンでもスコッチでもおすすめのカクテルの種類に「ミント・ジュレップ」が、あります。タンブラーやゴブレットなどのグラスに、ミントと砂糖、水(ソーダ水でも可)を入れます。ここへバーボンもしくはスコッチを加えて、クラッシュド・アイスを目いっぱいに詰めて、軽くステアして完成です。アロマチック・ビターズと角砂糖を使って「オールド・ファッションド」なども、バーボンかスコッチウイスキーでおすすめです。
スコッチウイスキーやバーボンの違いがわかるとカッコいい!
スコッチウイスキーとは?をめぐって、いろいろと紹介してきました。そもそもどこの国のどんなウイスキーから始めて、原料や製造方法、熟成期間などを紹介しました。また、スコッチウイスキーとバーボンウイスキーの違いについても、原料や製造法、熟成期間から味や特徴、おすすめのカクテルを含めた飲み方まで、詳しく解説しました。スコッチウイスキーやバーボンウイスキーの違いがわかると、カッコいい!と言われるはずです。