スペイサイドはスコッチの有名な蒸留所地域!おすすめウイスキーの特徴を紹介
スペイサイドはスコットランド北部にある山脈に囲まれた地区です。寒冷な気候と適度な湿度、そして山脈からの上質な湧き水はウイスキー作りに最適な環境です。スペイサイドにはスコットランドの半数近くの蒸留所が存在しています。スペイサイドのシングルモルトウイスキーは世界でも有名な銘酒ばかりです。マッカランをはじめ世界での売上の一位二位を争う銘酒ばかりです。そんなスペイサイドのウイスキーを紹介します。スペイサイドの蒸留所で製造されたおすすめの銘酒の特徴などを紹介します。
スペイサイドとは?
スコットランドのハイランド地方にある山脈にかこまれた地区がスペイサイドです。スコットランド全体の半数に及ぶ蒸留所がスペイサイドには集中しています。寒く湿度が高いというウイスキー作りに最適な環境であることに加えて豊かな上質な湧き水が豊富なのが特徴です。そんなスペイサイドには世界でも有名なウイスキーが多数あります。
ウイスキーの最大産地
ウイスキーの最大の産地であるスコットランドでは、各地でウイスキーの生産が盛んです。その中でもとりわけ大きい規模を誇る最大の産地がスペイサイド地区です。スペイサイド地区で作られるシングルモルトはスペイサイドモルトと呼ばれ、ウイスキー好きには定評のあるウイスキーです。
スコットランドには主に6つのウイスキーの産地がありますが、その中でも最大規模を誇り、誰もが知っている有名な蒸留所もたくさん存在するのがスペイサイドです。マッカランやグレンフィディック、グレンリベットなど有名なウイスキーが作られているのがスペイサイドです。
スペイサイドはどのような地域?
スペイサイドはスコットランドのハイランド地方東北部に位置しています。ウイスキーが作られているのはきれいな水が確保できるスペイ川流域です。ここには多くのウイスキー蒸留所が多く存在しており、スコットランドの全蒸留所の半数近い50以上ののモルトウイスキー蒸留所が存在しています。
スペイサイドはさらに8つの細かい地域に区分されています。フォレス地区、エルギン地区、キース地区、バッキー地区、ローゼス地区、ダフタウン地区、リベット地区、スペイ川中・下流地域です。
スペイサイドはグランピアンズ山脈からウイスキー作りには欠かせない良質な湧き水が流れ出ていることと、寒く湿った土地であるためウイスキーを寝かせるための木樽をほどよい状態で保存することができるなどウイスキー作りには最適な環境です。
世界の有名銘柄が揃う
スペイサイドには世界の有名なウイスキーの銘柄がたくさん揃っています。グレンリベット12年はザ・グレンリベット蒸留所で作られます。政府認定第一号の歴史ある蒸留所です。グレンフィディック12年はグレンフィディック蒸留所で製造されています。世界第二位のシングルモルトウイスキーです。
誰もが知っているザ・マッカランはマッカラン蒸留所で作られています。シェリー樽熟成にこだわるなど独特の製法でウイスキーを作り続けています。グレンファークラス12年はグレンファークラス蒸留所で製造されています。ファミリー経営を続けている蒸留所です。
世界の名だたるウイスキーの多くは、スコットランドのスペイサイド地区で製造されています。ウイスキー好きであれば、一度は訪れてみたい土地の一つです。
スペイサイドの歴史
スペイサイドでウイスキー作りが始まったのは1700年代まで遡ります。当時スコットランドで生産されていたウイスキーは高い税金にあおられていました。政府の収入源となる税金ですが、ウイスキーの製造者は少しでも税金を払わないようにするため、隠れてウイスキー作りをするようになりました。
スペイサイドは険しい山脈に囲まれている地域であるため潜伏してウイスキーを作るには好都合の場所でした。また木樽にウイスキーを隠して作っていたことから完成したウイスキーには琥珀色のカラーや木の香りがつくようになって今のウイスキー作りの主流の製法につながっています。
スぺサイドモルトの特徴
スペイサイドで製造されたウイスキーは甘みや辛みのバランスがとれた上品な味わいのウイスキーばかりです。ウイスキーの命は水ともいわれていますが、山脈から湧き出た上質な水を利用していることもスペイサイドのウイスキーの味を支えています。
香りもフルーティで花や青々しい自然を感じることができる香りです。口当たりの良さも加わり、アルコール度数が強いウイスキーですが、何杯でも飲めてしまうくらいのウイスキーです。
スペイサイドの代表的な蒸留所
スペイサイドには、有名な蒸留所がたくさん存在します。有名な蒸留所からはウイスキー好きでなくても名前は耳にするウイスキーの銘柄が製造されています。世界の売上の一位、二位を争うシングルモルトばかりです。
マッカラン蒸留所
ウイスキーを飲まない人でも名前は聞いたことのあるウイスキーの銘柄の一つがマッカランです。マッカランはマッカラン蒸留所で製造されています。日本でも人気のマッカランは世界第三位の売上規模を誇ります。マッカランの製造方法はシェリー樽を使用するこだわりをもっています。
上質なシェリーの木樽は上質なウイスキーを作ることができます。シェリー樽にこだわる蒸留所は少なくなりつつありますが、こだわり続けています。また、広告などにも力を入れて、世界にその名を知らしめています。シングルモルトのロールスロイスとも呼ばれています。
ザ・グレンリベット蒸留所
ザ・グレンリベット蒸留所はスコットランドの政府認可第一号の蒸留所でスペイサイドで長い歴史を持っています。すべてのシングルモルトのはじまりはスペイサイドのザ・グレンリベット蒸留所であると言っても過言ではありません。そして世界のシングルモルトの売上規模は堂々の第一位です。
代表的なウイスキーであるグレンリベット12年は世界中の人から愛され続けている自信作です。静かなる谷という意味のグレンリベットは世界のシングルモルトを率いる偉大なる存在です。
グレンフィディック蒸留所
スコットランド最多の設備を誇るスペイサイドの蒸留所がグレンフィディック蒸留所です。グレンフィディックとは鹿の谷という意味です。売上規模は世界第二位です。伝統的な製法を守り続けてスペイサイドで製造するウイスキーはまろやかな味わいが特徴です。代表のウイスキーはグレンフィディック12年です。
ロングモーン蒸留所
ロングモーン蒸留所はスペイサイドにありながら日本のウイスキーの原点とも呼ばれる蒸留所です。ニッカウイスキーの創業者はこのロングモーン蒸留所でウイスキー作りの修行を積んでいたからです。ロングモーンは聖人の地という意味で、ロングモーン蒸留所は修道院の跡地に作られた蒸留所です。代表のウイスキーはロングモーン16年です。
グレングラント蒸留所
スコットランドのスペイサイドから離れた場所にあるイタリアでは、シングルモルトといえばグレングラントと言われるくらいグレングラントが飲まれています。イタリアにおけるグレングラントの売上は第一位です。2006年にはイタリアの会社が運営しています。
グレングラント蒸留所はグラント兄弟が始めた蒸留所であることから名付けられています。グレングラント蒸留所の代表ウイスキーはグレングラント10年です。
スペイサイドのおすすめウイスキーの特徴
スペイサイドには有名な蒸留所がたくさんあります。そしてその蒸留所が製造しているウイスキーは世界で愛されている銘酒ばかりです。フルーティな香りや味わいはスペイサイドのウイスキーの特徴です。個性があり独特の製法で作られるウイスキーはどれも芳醇な香りで飲みやすいのが特徴です。
ディスティラーズチョイス
新作入荷
— Cafe-BarWATER7@名古屋大須 (@bar_w7) March 7, 2019
ロングモーン ディスティラーズチョイス
竹鶴政孝さんが修行した蒸溜所のひとつ
フローラルさの強い香りが楽しめます。#W7新作入荷 https://t.co/Q6VG51QSdi pic.twitter.com/U5dlXHNF4N
ブドウとレモンの香り、そして淡い琥珀色をしたウイスキーがディスティラーズチョイスです。ロングモーン蒸留所で製造されているシングルモルトウイスキーです。香りの特徴はワインのようにブドウの香りが漂っていることです。ウイスキーでありながらワインと錯覚をおぼえてしまうような香りです。
味は酸味が強く感じられますが、アルコールの酸味ではなくブドウの渋さが出す酸味です。ストレートやロックで飲むのと比べて、ハイボールで飲むとより強く酸味を感じられます。甘い香りよりも上品な大人の味を楽しみたい人におすすめなウイスキーです。
ミルトンダフ15年
本日飲みました。ミルトンダフ15年。香りは芳醇で甘めの木ですね、山崎12年に近いか。そして味の方も。ウッディ。何とまろやか。ナッツ感が半端ないです。うっすらキャラメル感も。刺激は少なくほぼないと言っても過言ではないです。でも飲み込んだあとは胃にボディブロー。40%。大好きな味でした。薦 pic.twitter.com/fBvpwKWeXm
— ひまたに (@namitaro533) April 24, 2018
1936年に買収されて以来、ミントンダフのシングルモルトは発売されていませんでしたが、2018年にバランタインからオフィシャルボトルとしてミルトンダフの15年ものとしてシングルモルトを復活させました。香りはフローラル感が強く、花の香りが漂います。甘い香りに酔いしれてしまいそうな香りです。色は濃い琥珀色です。
そして味は軽い酸味を感じられますが、すぐに甘さを感じることができるのが特徴です。花の香りは口の中全体に広がり、甘い味と香りに包まれます。ウイスキーが苦手な人でも甘さで美味しく飲めるためおすすめです。
ザ・シングルトン ダフタウン12年
本日入荷です❗
— ビックリッキー美園店 (@biglikuymisono) September 3, 2018
ザ・シングルトン ダフタウン12年と18年✨
98~99%はブレンド用として出荷される為、大変珍しい1本です‼️
12年を飲ませて頂いたところ甘めでピート香はほとんど無く、とても飲みやすい印象でした🎵初心者の方にでもオススメ出来そうな1本だと思います🥃
皆様も是非お試し下さい💞 pic.twitter.com/J8blnvyv9N
スペイサイドのメインの川であるスペイ川の支流であるフィディック川の近くにあるダフタウン蒸留所で製造されているのがザ・シングルトン ダフタウン12年です。色は琥珀色、リンゴとブドウのフルーティな香りが特徴です。ハイボールにするとさらに甘い香りが引き立ちます。
酸味と甘みのバランスがとれているため、まろやかな味わいが楽しめます。ハイボールにすると甘さが酸味を上回るようになり、飲みやすさは格段に上がります。ウイスキーが苦手な人はハイボールで飲むのがおすすめです。価格も他のウイスキーより安く、庶民的なのが特徴です。
グレンファークラス105
グレンファークラス105
— Ataraxia (@AtaraxiaAn) May 9, 2019
おいしかった pic.twitter.com/d81B4Y0dMm
アルコール度数が60度とストレートやロックで飲むとむせ返ってしまうほどのアルコール度数が特徴なのがグレンファークラス105です。シェリーの香りが引き立つウイスキーです。アルコール度数の強さは香りだけで十分に伝わります。
シェリーの香りの奥には甘いフルーティな香りも潜んでいます。奥深い味わいを楽しむことができるのがグレンファークラス105の特徴です。アルコール度数が強すぎるため、ハイボールや水割りなどアルコール度数を落として飲むのがおすすめです。
クラガンモア12年
クラガンモア12年
— ppp (@ppp04_08) September 2, 2018
こんなにハイボール美味しかった?
6年前までは、「ふーん・・・」で過ぎるハイボールだったような。 pic.twitter.com/csOxfDtCCT
スペイサイドを代表するクラシックなシングルモルトの一つがクラガンモア12年です。クラシックなシングルモルトは癖が強いのが特徴ですが、クラガンモア12年は中間的な位置づけで誰にでも飲みやすいウイスキーとして人気です。クラシックウイスキーを初めて飲む人にはおすすめです。
蜂蜜、フローラル、ドライフルーツの香り漂うのが特徴で、スペイサイドの銘酒とも呼ばれるうっとりする香りが特徴です。味はフルーティかと思いきや、ドライで重厚な味わいで飲み応えがあります。ストレートやロックなどウイスキーをそのものの味を楽しめる飲み方で味わうのがおすすめです。
マッカラン
マッカランのダブルカスク。
— アレネロパパ (@BRAINSMIHA) May 10, 2019
いい香りで、辛さが何処にもないです。
シェリー樽熟成が良いです。
辛いウイスキーが苦手で、
シングルモルトは呑まんと
言っていた親父と呑みたかったなぁ。
きっと、親父も気に入ったはず。 pic.twitter.com/oL0BnAi8Hv
誰もが知るスペイサイドの銘酒がマッカランです。マッカラン蒸留所の傑作品です。シェリー木樽にこだわって製造されているのがマッカランの最大の特徴です。マッカランの香りはシェリーの一言です。シェリーの奥には芳醇な香りも潜んでおり、香りに深みがあるのがマッカランの最大の特徴です。
口当たりはとてもまろやかで飲みやすいのが特徴です。スペイサイドには癖のあるウイスキーが多い中、マッカランは飲みやすさでは群を抜いています。誰もが楽しめる味が世界中で支持されている理由の一つです。スペイサイドのウイスキーのおすすめといえば、マッカランをセレクトする人が圧倒的です。
グレンフィディック
お客様の要望によりずっと飾ってあったグレンフィディックのジャグを開栓しました。
— 平野 貴之 (@BAR_Luckenbooth) May 10, 2019
なかなか状態も良くオススメです。 pic.twitter.com/jaMMNCdqkx
世界で最も売れているシングルモルトの先駆者がグレンフィディックです。グレンフィディックはスペイサイドの銘酒です。スペイサイドを象徴するかのようなフルーティな香りが特徴のウイスキーです。フルーティな香りは洋梨の香りが強く感じられるのが特徴です。
飲み口はとてもなめらかなのが特徴です。個性が強いスペイサイドのシングルモルトの中では飲みやすさが際立ちます。価格も安く手に入れやすいおすすめのウイスキーです。
ベンリアック
富士山麓がちと硬すぎて苦手感あったから口直しにベンリアック〜
— ラフロイグ教教祖@山崎 響 (@EqTApTImWsia0BO) May 8, 2019
濃い!甘い!美味しい♬#twlc pic.twitter.com/E9qpbkHMjA
スペイサイドのウイスキーはフルーティな香りが特徴です。ベンリアックもフルーティな甘い香りが特徴のウイスキーです。ハイボールにするとより甘い香りが立ち上るため、甘いウイスキーを楽しみたい人にはハイボールがおすすめです。
甘さと酸味のバランスがとれて飲みやすさがあるのもベンリアックの特徴です。口の中に甘い香りが広がりウイスキーの芳醇さを感じることができます。バランスが良くおすすめのウイスキーです。
ストラスアイラ
ストラスアイラ12年が残念なことになってる pic.twitter.com/Nbg20MvsQ8
— がーす (@gaasu0921) May 3, 2019
グラスに注ぐと芳醇で豊かなフルーツの香りが漂うのがストラスアイラの特徴です。アロマのような花の香りも同時に楽しむことができます。香りから楽しむことができるウイスキーです。
飲みやすさもストラスアイラの特徴です。のどごしが良く口の中に香りと同じフルーティで花の香りが充満します。蜂蜜やリンゴのような甘さも感じることができるため、アルコール度数を忘れてしまうほどの飲み心地です。ロックやストレート以外にもハイボールにするのもおすすめです。
その他
今回紹介するのは、スコッチウイスキー【グレン・グラント メジャー・リザーブ】です。
— BAR ALTENTA (@BarALTENTA) May 8, 2019
メジャー・リザーブは一番熟成の短いラインナップで、シングルモルトのなかではかなりお求めやすい価格帯です。
安いだけでなく、味わいもスペイサイドらしい爽やかな果実を感じ、軽く飲めるウイスキーです。 pic.twitter.com/984lJVv4z5
スペイサイドのウイスキーはこれだけではありません。他にもたくさんあります。個性が強くクラシックな感じがするのがスペイサイドのウイスキーの特徴です。フルーティな香りを漂わせるウイスキーが多く、香りと味の2つでウイスキーを堪能することができます。
スペイサイドはスコットランドの中でも有名な蒸留所地域
スペイサイドはスコットランドの北部に位置するハイランド地方の一角にある山脈に囲まれた場所です。スペイサイドには世界に名だたるウイスキーの蒸留所が50を超えて存在しています。スコットランドでも有名な蒸留所ばかりです。そしてその蒸留所が製造するウイスキーは銘酒ばかりです。
クラシックでフルーティ、そして奥深い味わいが魅力のスペイサイドのシングルモルトウイスキーは、どれもおすすめです。ストレートやロックだけでなくハイボールにしても美味しく飲めます。世界中に愛されているスペイサイドの蒸留所で製造されたウイスキーを堪能してみませんか?