梅干を塩抜き(減塩)する方法!はちみつ漬けや酢漬けで酸っぱさが軽減!?
梅干しは酸っぱい食べ物の代表格ですが、梅干しと聞くだけで思わず口をすぼめてしまいそうです。昔ながらの梅干しは酸っぱくて塩辛いのが定番でした。しかし、最近の梅干しは嗜好の変化や健康志向により、減塩方向に変化しつつあります。そこで今回は梅干しに着目し、梅干しを塩抜き(減塩)する方法!はちみつ漬けや酢漬けで酸っぱさが軽減!?というテーマで調査していきます。塩抜きで栄養が抜けないか、また簡単な塩抜き方法やベストな塩分濃度など、気になる梅干しの塩抜きの疑問に迫ります。
梅干しの塩抜きの疑問を見ていこう
梅干しと言えば、日本の代表的な酸っぱい食べ物の1つです。梅干しと聞くだけで思わず口をすぼめたり、ツバが出てしまいますが、それは古来より梅干しが酸っぱいだけでなく塩辛いというイメージが定着しているからです。しかし、最近の梅干しは嗜好の変化や健康志向の方が増えて、減塩傾向なのが時代背景にあります。塩抜きしたら本来あった梅干しの栄養成分はどうなるのか、塩抜き方法に疑問を感じるかもしれません。
今回は梅干しをテーマにし、梅干しを塩抜き(減塩)する方法!はちみつ漬けや酢漬けで酸っぱさが軽減するのか、調査しました。今も昔も家で梅干しを手作りする人はいますが、塩分の濃い梅干しを塩抜きで(減塩)できるのか、またその塩抜き方法や酸っぱさを何で軽減できるのかなども、調査しました。
栄養が抜けない?
塩抜きは、梅干しを水で浸すので、水溶性の栄養分(水溶性植物繊維やカリウムなど)については、塩分と共に溶け出してしまいます。これだけはやむを得ないでしょう。もし、栄養分がもったいないと思うのであれば塩抜きはせずに、梅干しを食べる量に気を付け、食事面で塩分を調節する方法も考えましょう。
いつすればいい?
塩抜きして良いタイミングは土用干しが終わり、保存用の壺や瓶に入れて1ヵ月ほど熟成させ、食べ頃になってからになります。その際、全ての梅干しを塩抜きするのではなく必要な分を塩抜きしましょう。塩抜きすると日持ちが短くなるため、目安は1ヵ月で食べきれる量を取り出して行います。また、水に浸す日数は半日から数日間かかるので、それを踏まえて塩抜きしましょう。市販の梅干しについてはすぐ塩抜きを開始できます。
塩抜きする際、最初は数時間ごとに味見をし、確認しながら好みの塩分を見極めましょう。塩抜きし過ぎると、塩分の他に風味や酸味が抜けてしまい、取り返しのつかないことになるので、注意しながら塩抜きします。適度な塩分になったら、梅干しをざるにあげて乾燥させますが、できれば塩抜きした梅干しも天日干しするのが良いでしょう。乾燥させたら保存容器に入れ、冷蔵庫で1ヵ月ほどで食べきります。
蜂蜜漬けは塩抜きが必要?
一般的に梅干しのはちみつ漬けは、塩抜きが必要なのか気になります。塩抜きしないはちみつ漬けは味にまろやかさがなく、甘みだけのはちみつ漬けになってしまうので、塩抜きした程よい塩分の梅干しに、はちみつを漬けをすると、はちみつのまろやかさや梅干しの塩味が風味を増して美味しくなるので、塩抜きした梅干しで作りましょう。
梅干しの塩抜きで減塩する方法
水だけでする簡単な方法
梅干しを塩抜きする方法の1つに水だけで塩抜きする簡単な方法があります。大きめのボウルに梅干しを入れ、水道の蛇口から水をひねりだします。半日~数日間ほど水につけるだけで簡単に塩抜きができます。途中で加減を確認しながら行いましょう。梅干しを作る段階で塩分を減らしてしまうと、カビが生える原因になり保存も効きませんので、作る段階で塩抜きは絶対にやらないよう気を付けましょう。
塩分でする方法
水で塩抜きする以外にも塩分で塩抜きする簡単な方法があります。塩水は浸透圧の力により塩が抜けやすく、また抜けすぎるのを防ぎます。塩抜きの時間は12~14時間が目安です。水の時と同様に、最初は味見をしながらベストな時間を見極めることが大切です。塩分濃度が20%の梅干しの場合、約24時間で半分くらいの濃度になります。20%と言うのは、塩を減らすことなく漬けた自家製の梅干しの塩分で、かなりしょっぱい状態です。
酢水でする方法
水や塩の代わりに酢水で塩抜きすることも可能です。酢水は酸味も残してくれるので、好みで使い分けて下さい。塩同様に12~14時間ほどで塩抜きできますが、最初はやはり味を確かめながら時間を見極めることが必要です。しっかり塩抜きしたい場合は、12時間が経った段階で新しい水(酢水)に取り替えて下さい。その時に残った水は捨てずに梅の香りや味が染み出た調味料になるので、半量に詰めたら浅漬けやお浸しに使いましょう。
塩分濃度は?
塩水の濃度の目安については、梅干し約10粒程度250gに対して、塩水は水1Lで塩5gがベストです。また、酢水の濃度の目安については、酢水は水1Lで酢10mlがベストになりますので、これらを参考にして塩抜きして下さい。
梅干しの塩抜きをして調味梅干しを作ろう
はちみつ漬けの作り方
塩抜きをした梅干しは、少し水っぽくなります。その水っぽさが気になる方には、はちみつ漬けにするのをおすすめします。酸っぱいものが苦手な方や子供にも、はちみつ漬けの梅干しは家族全員で食べることができます。一般的に梅干しのはちみつ漬けの作り方はしっかり塩抜きしてから作ります。その作り方は下記の通りです。保存期間は冷蔵庫で約2ヵ月になります。冷蔵庫に入れたら翌日から食べれますが、数日置くと味が馴染みます。
- 塩抜きした梅干し約10粒程度250g
- はちみつ65cc
- 水75cc
- 梅干しを前述の方法で塩抜きします。
- 梅干しの水気を取り、ホウロウや土鍋などの酸に強い鍋へ入れ、はちみつと水を注いで、梅干しが水面からほんの少し顔を出す程度のひたひたまで注いだら、中火にします。
- 沸騰したら弱火にして落し蓋をし、さらに10分間ほど煮ます。
- 火を止めてそのまま冷まします。冷めたら予め煮沸消毒しておいた容器の中に入れて、冷蔵庫で保管したら完成です。
簡単にはちみつ漬けを作る方法
もっと簡単に塩抜きした梅干しを使ってはちみつ漬けする方法があります。2週間ほど漬け込まなくては食べられませんが、2週間後には味がよく馴染んでまろやかになったはちみつ漬けを食べることができます。その作り方は下記の通りです。保存期間は約2ヵ月になります。保存する容器は予め煮沸消毒しておいて下さい。
- 塩抜きした梅干し約10粒程度250g
- はちみつ100cc
- 水50cc
- 梅干しを塩抜きします。
- はちみつと水を合わせて沸騰させ、そのまま冷まします。
- 塩抜きした梅干しはペーパータオルなどで水分を取り、煮沸消毒済みの保存容器に入れます。
- 3に2で冷ましておいた、はちみつ液を梅干しが完全に浸るように注ぎ入れます。しっかりふたをして冷蔵庫へ入れたら完成です。
酢漬けの作り方
塩抜きをした梅干しを酢漬けする方法もあります。酢水につけて塩抜きした方法は他の方法よりも風味が落ちにくいようですが、他の方法で行った塩抜きでもこの酢漬けで調味すれば美味しくなり、本来の梅干しに近づくのでおすすめです。本来、梅をそのままらっきょ酢で漬けるレシピがあり、美味しくて定評がありますが、塩抜きしたバランスの良い梅干しでもらっきょ酢で漬けることができます。そのアレンジレシピは下記です。
- 塩抜きした梅干し約10粒程度250g
- らっきょ酢100cc
- 水50cc
- 梅干しを塩抜きし、余分な水分はキッチンペーパーで拭き取っておきます。
- らっきょ酢と水を合わせ煮沸消毒をした保存容器にいれたら、1をその中に入れます。
- 1週間ほど漬け込んで、調味したら完成です。
梅干しの栄養と効果
疲労回復させるクエン酸
体調不良や疲れた時に酸っぱいものが食べたくなることはありませんか?そんな疲労回復に役立つ成分が梅干しに含まれている「クエン酸」です。私たちは運動などで体を動かすと同時に筋肉も動いて糖分を消費させますが、その糖分が分解される際に乳酸が作りだされ、この乳酸が実は疲労の原因になると言われています。そこで梅干しに含まれているクエン酸が乳酸の生成を抑制してくれる働きがあります。
食欲増進
梅干しには、消化酵素や胃液の分泌を高めてくれるクエン酸効果で、食欲が増す働きがあります。その他に消化吸収を助ける役目もあります。食欲は増しますが、梅干しには脂肪燃焼効果が期待される「バニリン」が含まれるので、ダイエット効果も期待できます。その際に、梅干しをオーブントースターなどで焼くことで、バニリンの効果をさらに高めてくれると言われています。ぜひ試してみて下さい。
血液サラサラ
梅干しにはドロドロ血液の原因の酸性を中和させるクエン酸が含まれているので、血液をサラサラにしてくれる効果があります。これまでクエン酸の効果を紹介してきましたが、クエン酸は、生活習慣病予防にもなる万能栄養素なので、家族全員で梅干しを食べましょう。
美肌やエイジング効果のあるミネラルやビタミン
肌のシミやくすみ効果に期待できるクエン酸は、体内の老廃物を体の外に出す作用があるので、内臓も元気になり美肌効果が期待できます。また、梅干しにはビタミンやミネラルも含まれているので、美肌効果の他にエイジング効果も期待できますので、進んで摂り入れて下さい。
梅干しの塩抜きで減塩して健康的に食べよう!
今回は、梅干しを塩抜き(減塩)する方法!はちみつ漬けや酢漬けで酸っぱさが軽減!?について調査しました。梅干しの塩抜きにはさまざまな方法があったのを理解できたでしょうか?どれも簡単なので好みの塩抜き方法で挑戦して下さい。また、はちみつ漬けや酢漬けでは酸っぱさだけでなくしょっぱさも軽減し、まろやかになります。苦手だった塩辛い梅干しが、塩抜きアレンジによって美味しくなります。健康な毎日を目指しましょう。