京芋(たけのこ芋)の使い方・食べ方は?簡単レシピも紹介!
京芋(たけのこ芋)とはどんな芋か知っていますか?細長い見た目の京芋は、ホクホクした食感が特徴で、栄養も豊富に含まれる食材です。ここでは、京芋の食べ方や使い方を詳しく紹介しています。旬やカロリーも説明しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。京芋の下ごしらえ、あく抜きに加え、簡単に作れるレシピも満載です。美味しい京芋料理を自宅でも味わいましょう。
目次
京芋(たけのこ芋)とは?
京芋の別名が「たけのこ芋」
「京芋」は里芋の1種で、長さが20~40cmほどもある大きな芋です。土から出た京芋がたけのこのように見えることから「たけのこ芋」とも呼ばれており、ホクホクした食感が楽しめると人気があるようです。京芋は、「京」という字がつくことから京野菜のイメージがあるかもしれませんが、京野菜とは違い、宮崎県特産の里芋です。
長い間、宮崎県で栽培されていたたけのこ芋を県外に売り出す際、京都で食べた里芋の味に感動し、この里芋にあやかりたいという思いから京芋と名づけられたとされています。
京芋が美味しい旬の時期とは?
ぬめりが少なく煮物に使われることの多い京芋ですが、旬の時期とはいつ頃なのでしょうか?京芋の旬は、11月から翌3月ごろとされています。現在出回っている京芋のほとんどが宮崎県産ということもあり、ブランド規格に従い完熟品が販売される晩秋から冬にかけてが旬といえるようです。
旬の京芋は、しっかりした肉質が特徴で煮崩れしにくいため、煮物のほか素揚げやコロッケといった食べ方もされるようです。旬の京芋はいろんな食べ方や使い方ができるので、手に入った際はさまざまな調理法を試してみるとよいでしょう。
京芋の「海老芋」とは?
実は、京芋という名前のつく芋がもう1つあります。それが「海老芋」です。海老芋は、古くから京都で栽培されている正真正銘の京野菜です。先端が細く反りかえっており、海老のような模様をしていることから海老芋と名づけられたようです。たけのこ芋と同じ京芋という名で呼ばれるため、しばしば海老芋とたけのこ芋を混同することもあるようですが、この2つは全くの別物です。
京芋のカロリーと栄養
さまざまな食べ方、使い方がある京芋ですが、気になるのがそのカロリーでしょう。京芋は100gあたり103キロカロリーと、意外と低カロリーのようです。さつまいも100gあたりが140キロカロリーといわれるのと比べても、京芋の方がぐんとカロリーが低いのがわかるでしょう。
では、京芋の栄養にはどのようなものがあるのでしょうか?京芋は、里芋と同様の栄養分が含まれているようです。特にカリウムが豊富で、むくみ改善や高血圧を下げてくれる効果が期待できます。また、里芋とは異なり、骨粗鬆症を予防するとされるカルシウムも豊富に含まれています。食物繊維やマグネシウムなども含有していることから、京芋は低カロリーで栄養価の高い食材といえるでしょう。
京芋(たけのこ芋)の簡単な下ごしらえと使い方
京芋の下ごしらえの方法
ここからは京芋の使い方、食べ方を紹介していきます。まずは京芋の下ごしらえについて説明しましょう。京芋は皮が固いため、皮を分厚めにむいていきます。里芋と同様、下ごしらえをしていると手がかゆくなることがあるので注意しましょう。皮をむいた京芋は、3cmほどにカットします。
京芋のあく抜き方法
京芋には「あく」があります。そのため、京芋を使ったいろんな食べ方、使い方をする前にはあく抜きという下ごしらえが必要です。皮をむいてカットした京芋を鍋に入れ、たっぷりの水を張ったら火にかけます。沸騰させながらあくを取り除き、鍋に蓋をして弱火で30分ほど茹でます。
茹で上がったらザルに上げ、水洗いしてから水切りします。以上であく抜きは終了です。下ごしらえに時間がかかりますが、美味しい京芋料理を食べるためにも忘れず行うようにしましょう。
京芋(たけのこ芋)の美味しい食べ方とおすすめ簡単レシピ
京芋の味噌煮っころがし
京芋のねっとりしたやわらかさが存分に味わえるレシピを紹介します。しっかりあく抜きした京芋は、味噌との相性も抜群で、クセになる味わいが楽しめます。レシピでは白味噌を使っていますが、赤味噌でも美味しく作ることができます。あく抜きさえ終われば、あとは作るのも簡単なのでぜひ1度挑戦してみるとよいでしょう。京芋1本分の簡単レシピは下記の通りです。
- 京芋1本
- サラダ油大さじ1
- 白味噌大さじ3
- 三温糖大さじ3
- みりん大さじ2
- 酒大さじ2
- 醤油大さじ1
- 塩小さじ1
- 京芋は皮をむいてひと口大にカットします。大きめの鍋に水1.5リットルを入れ、塩小さじ2(分量外)を加えます。そこに京芋を入れて火にかけ、串がささる程度まで茹でてあく抜きします。茹で上がった京芋はザルに上げて湯切りしておきましょう。
- 別の鍋で白味噌、三温糖、みりん、酒、醤油、塩を入れてひと煮立ちさせます。フライパンにサラダ油をひいて1の京芋をさっと炒めます。鍋の調味料を加えて煮絡めたらレシピの完成です。
京芋とタラの芽かき揚げ
春が旬のたけのこ、タラの芽と京芋をかき揚げにしたレシピを紹介します。ほろ苦いタラの芽に甘みのある京芋が合わさった春を感じるかき揚げです。たけのこの食感もよく、干しエビの香ばしさが風味をアップさせています。海苔の上にのせて揚げるので、彩りも楽しめる1品です。
ご飯に合わせるほか、酒のつまみにもぴったりでしょう。シンプルに塩でいただくと素材の味わいがダイレクトに楽しめます。作りやすい量のレシピは下記の通りです。
タラの芽の残りは下茹でした筍と筍芋、干しエビでかき揚げにした。
— 有明悪党 (@meshi_tore) April 5, 2018
けさの読売新聞で見たレシピ、海苔の上にたねを乗せて揚げる方法を参考に。ごく少量の小麦粉でもうまくまとまる。いつもはクッキングシートで同じようにやっていたけど、これはゴミも出ないし、海苔の風味も楽しめるから一石二鳥 pic.twitter.com/5dpAhh6lB3
- 京芋適量
- たけのこ(茹で)適量
- 干しエビ適量
- タラの芽適量
- 焼き海苔適量
- 小麦粉適量
- 溶き卵適量
- 揚げ油適量
- 京芋は適当な大きさにカットし、皮つきのまま茹でてあく抜きしておきます。食材はすべて食べやすいサイズに切りましょう。ボウルに小麦粉、溶き卵、水を入れて天ぷら粉を作ります。
- 海苔の上に京芋、たけのこ、干し海老、タラの芽をのせ、上から天ぷら粉をまわしかけます。揚げ油の中に入れ、カリっとするまで揚げたら完成です。
京芋のグラタン
京芋をグラタンにする使い方を紹介します。ホワイトソースを使わず簡単に作れるので、料理初心者の方にもおすすめです。きのこやソーセージの旨味が京芋に合わさり、濃厚な味わいが楽しめるでしょう。レシピをアレンジして、いろんな材料を加えても美味しく仕上がります。まいたけ、しめじの代わりにしいたけを使ったり、ソーセージをベーコンに変えてもよいでしょう。2人分の簡単レシピは下記の通りです。
- 京芋200g
- まいたけ50g
- しめじ50g
- ソーセージ2本
- にんにくのすりおろしチューブ2cm
- A水80ml
- A中華スープの素小さじ1
- ピザ用チーズ20g
- 京芋は皮をむいてひと口大に切り、たっぷりの湯で茹でてあく抜きします。串がささるほどやわらかくなったらザルに上げて水切りし、半分をつぶしておきます。
- ソーセージは斜め切り、しめじは石づきを取り、まいたけと一緒に小房にわけます。
- フッ素加工のフライパンにソーセージを入れて中火で炒め、油が出てきたらきのこ、にんにくを加えて炒めます。弱火にし、Aとつぶした京芋を入れて混ぜ合わせます。京芋がなじんだらチーズを加えて混ぜましょう。フライパンのチーズが溶けたら、残りの京芋を入れてさっと混ぜ合わせます。
- 耐熱容器に3を入れ、上からピザ用チーズ(分量外)、好みでパン粉、パセリをふってトースターでパン粉がこんがりするまで焼いたら完成です。
京芋(たけのこ芋)の保存方法とは?
京芋の周りの土は落とさず保存する
美味しい食べ方、使い方ができる京芋ですが、保存方法にはどのようなものがあるのでしょうか?京芋は、乾燥に弱いといわれています。そのため、泥つきの京芋であれば泥を落とさずに保存するのがおすすめです。泥を落としてしまうと、保存期間が短くなるともいいます。京芋の泥は、下ごしらえをするときに落とすようにしましょう。
京芋は冷蔵冷凍禁物!
秋から冬が旬の京芋ですが、実は寒さに弱い野菜です。冷凍や冷蔵保存には向いておらず、冷暗所に保存するのがおすすめです。乾燥にも弱いので、新聞紙に包み段ボール箱に入れておくと安心です。手間もかからず簡単なので、すぐ使わない京芋はこの方法で保存して、最後まで美味しくいただきましょう。
京芋(たけのこ芋)を活用して人気レシピに挑戦しよう!
京芋は、あらゆる料理に使いやすい野菜です。ホクホクした食感でぬめりが少ないので、焼いたり炒め物に利用するのもおすすめです。栄養価の高い京芋は、あく抜きさえしてしまえば調理も簡単なので、紹介したレシピ以外にアレンジを楽しむのもよいでしょう。ぜひ、いろんな方法で京芋を味わってください。