ホヤは栄養たっぷりの食材!効果効能やおすすめレシピも紹介!
ホヤとはどんな生き物か知っていますか?ホヤは栄養をたっぷり含んだ毎日食べたくなるような味わいの食材です。健康や美肌にもよいといわれ、さまざまな効果、効能があるようです。ここでは、宮城で摂れるホヤの旬や、栄養成分について詳しく紹介します。なかなか目にすることのないホヤ水についても触れています。珍味ともされるホヤが美味しく食べられるレシピもあるので、ぜひ参考にしてください。
目次
ホヤの栄養効果にはどんなものがあるのか知りたい!
特徴的な外見をしているホヤは、さまざまな栄養を豊富に含んだ食材です。美肌によいといわれており、女性にうれしい効果もあるようです。ここでは、ホヤの効果、効能をはじめ、おすすめのレシピなどを紹介します。ホヤを食べたことのない方も必見の内容です。気になる栄養素についても詳しく説明しているので、ぜひチェックしてみてください。
ホヤの特徴を見てみよう
ホヤの旬はいつ?
でこぼこしたツノのような見た目を持つホヤは、その特徴から「海のパイナップル」とも呼ばれています。宮城県産のホヤは特に美味しいともいわれ、珍味としても非常に人気があります。ホヤの旬は5月中旬から8月中旬とされており、旬のホヤは格別の味わいが楽しめるようです。
夏に旬を迎えるホヤですが、養殖も盛んに行われています。赤い突起がとがっている天然のホヤに対し、養殖のホヤは突起に丸みがあるのが特徴です。養殖されたホヤは、3月から水揚げが始まり、6月から8月が旬となります。旬を迎えたホヤは、栄養も多く含み健康への効果や効能も期待できます。
ホヤはどんな生き物?
刺身や寿司のネタとしても有名で、ホヤ貝という名前で呼ばれることも多いホヤですが、厳密にいうとホヤは貝ではありません。ホヤは、ホヤ綱の海産動物の総称で、動物に近い脊索動物の1種として分類されています。ホヤにはさまざまな種類があり、日本の海にいるホヤは百数十種にものぼるといわれます。その中でも食用とされるのが、北海道で獲れるアカボヤや宮城県でマボヤです。
ホヤは宮城県の珍味として親しまれる
全国の漁獲量の8割を占める宮城県産のホヤは、珍味としても知られています。もともと東北地域で食されるマイナーな食材でしたが、宮城で養殖が行われるようになり全国にその名が知られるようになりました。宮城で作られるホヤの珍味には、塩辛やジャーキー、ゆで卵を詰めたものなどいろんな種類があります。酒のつまみにもぴったりなホヤの珍味は、宮城をはじめ全国で人気があります。
ホヤは甘味と旨みがつまって美味しい
宮城産のホヤは、肉厚で甘味と旨みがたっぷりつまっています。毎日食べたくなるような味わいで、特に刺身で食べると口の中に潮の香りが広がります。驚くことに、ホヤを食べてから水を飲むと甘味を感じるといいます。これには、ホヤに含まれている成分が関係しているそうです。美肌や健康にも効果、効能があるとされるホヤは、新鮮なものが手に入ったらぜひ生で食べてみることをおすすめします。
ホヤ水とは何?
「ホヤ水」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?ホヤは、体内に水を含んでいます。その水のことをホヤ水といい、独特の香りがして好きな人にはたまらない味がするようです。このホヤ水を逃さないためにも、ホヤを捌くときは注意が必要です。
ホヤには、プラスとマイナスのような形をした突起があります。ボウルを準備しておき、その上でプラス状の突起を切り落とします。そうするとホヤの中から水分が出てくるので、こぼさず絞り出しておきましょう。ホヤ水は旨みがたっぷりつまっており、身を洗うのに使うほか、料理の出汁に使用することもできます。刺身を食べる際の醤油代わりにしてもよいでしょう。
ホヤの栄養成分とその効果・効能をチェック!
タウリンの力で成人病予防効果
必須アミノ酸の1種であるタウリンは、栄養ドリンクにも含まれる成分です。疲労回復や肝機能を強化する効果、効能があると期待されています。またこの栄養成分には、コレステロール値や高血圧、血糖値を下げるなど、生活習慣病を予防する効能もあるといわれています。健康や毎日の疲れが取れない方は、タウリンの摂取を心がけるとよいでしょう。
グリコーゲンで集中力アップの効果
グリコーゲンは、特に肝臓や筋肉に含まれている成分の1つです。エネルギーの代謝など、毎日健康に過ごすために欠かすことのできない栄養成分で、特に運動する方にとって重要となります。疲れやストレスの負荷があると、脳は糖分を欲します。グリコーゲンを摂取することで、集中力アップの効能が発揮され、勉強や仕事もはかどるといわれています。
ビタミンEで若返りや生活習慣病の予防効果
ビタミンEは、抗酸化作用のある成分で、体内がサビるのを防ぐなどアンチエイジング効果も期待される栄養素です。血管の健康を維持し、コレステロールの酸化をおさえる働きもあるといわれています。ビタミンEといった脂溶性ビタミンを摂ることで、老化防止や生活習慣病予防にもつながる効能があると期待されているようです。
ビタミンB12は貧血予防の効果
ビタミンB12は水にとける水溶性ビタミンといわれる栄養成分です。アルコールや光にも分解されやすい成分で、貧血予防としても効果が期待されています。この栄養素は、たくさん摂取しても体外に排出されるため、摂りすぎになる心配はありません。
ビタミンB12が不足すると貧血になる以外に、うつ病や体力、記憶力の低下、食欲減退など健康に大きな影響が出る恐れがあります。毎日健康に過ごすためにも栄養を十分に摂取したいものです。
カリウムが細胞を健康にして高血圧を予防する
カリウムは、体内の細胞の中にある栄養素です。塩辛い食事が好きな方は特に摂取を心がけたい栄養成分で、細胞内の浸透圧を維持し、水分の調整に欠かすことができません。高血圧や脳卒中の予防にも効果があるといわれており、骨を強くする作用も期待されます。細胞を健康にしてくれる栄養素であるカリウムは、毎日の食材から積極的に摂取するようにしましょう。
鉄分の力で貧血予防と美肌効果
ホヤには、人にとって重要な栄養素である鉄分も含有しています。ミネラル成分の1種である鉄分は、摂取量が少ないと貧血になることでも知られている栄養素で、だるさや疲れやすさの原因にもなるといわれます。また、体内の鉄分が減少すると、うつ病になる度合いが高くなるという指摘もあるようです。女性だけでなく、男性も摂取量には気をつけましょう。
鉄分は美肌になるための必要不可欠な栄養成分とされています。鉄が不足すると肌荒れやあざができやすくなったり、髪の毛が抜ける症状も見られそうです。美肌になりたい方にもおすすめの栄養素といえるでしょう。化粧品に気をつかっている方も、美肌のために体の中からケアすることが大切です。美肌効果があるといわれる鉄分で、身体も心も健康になりましょう。
ホヤを使った絶品レシピで毎日栄養美味しいご飯!
出汁も身の旨さもそのまま「ホヤの炊き込みご飯」
ホヤの旨みがたっぷりしみ込んだ炊き込みご飯です。毎日食べたくなるような美味しさのホヤは、口に入れた瞬間、磯のよい香りが広がります。ホヤの出汁も一緒に入れることで、旨みや香りをさらにアップさせることができるでしょう。紹介するレシピは、めんつゆを使って簡単に作れる手軽さがポイントです。歯ごたえのあるタケノコなどを加えると食感も楽しめるのでおすすめです。3~4人分のレシピは下記の通りです。
- ホヤ100g
- 米2合
- たけのこ(水煮)40g
- しいたけ2枚
- めんつゆ(3倍濃縮)80cc
- 水280cc
- ホヤは捌いて刺身程度の大きさにカットします。刺身用のホヤを使うとさらに簡単に作れます。たけのこは薄くスライス、しいたけは分厚めに千切りにします。
- 米はよくといでから水気を切り、炊飯器に入れます。めんつゆ、水も一緒に加え、米の上にたけのこ、しいたけ、ホヤをのせます。ホヤ水なども一緒に入れると、風味豊かに仕上がります。通常炊飯で炊き上げ、茶碗に盛りつけたら完成です。好みでミョウガや大葉の千切りをのせて美味しくいただきましょう。
甘辛味付けでご飯がすすむ「ホヤの佃煮」
生のホヤは、火を通すとプリプリした食感を楽しむことができます。佃煮といっても、ホヤを使う場合は加熱しすぎないのが美味しく仕上げるポイントです。甘辛く煮付けたホヤは、酒のつまみのほか、ご飯にもよく合う1品になります。さっと加熱してやわらかく食感のよいホヤを味わいましょう。ぜひ、生のホヤが手に入ったら佃煮にしてみてください。1~2人分のレシピは下記の通りです。
- 生ホヤ1個
- A水50ml
- A醤油大さじ1と1/2
- A酒大さじ1
- Aみりん大さじ1
- A砂糖小さじ2
- A唐辛子適量
- 生のホヤは捌いて食べやすい大きさにカットします。火を通すと縮むので、大きめに切ると見栄えがよくなります。
- 鍋にAを全て入れ、中火にかけて調味料をひと煮立ちさせます。沸騰したらホヤを入れ、アクを取りながらサッと煮込み、火が通ったら完成です。
ホヤの栄養成分は美容と健康に働きかける!
珍味としても知られるホヤは、美肌によい食材です。栄養も豊富に含まれているので、刺身や煮物など、さまざまな料理に挑戦するのもよいでよう。クセになる美味しさといわれるホヤは、美容や健康のためにも食事に取り入れたいものです。新鮮なホヤが手に入ったら、ぜひホヤ水も味わってみてください。