「コロッケそば」はあり?通に聞いた人気立ち食いそば屋と食べ方は?
世の中には、「コロッケそば」というものが存在します。コロッケそばはその是非が議論されてきました。この記事では、コロッケそばとは何か、発祥の地の「そば所よし田」のコロッケそばとはどのようなものか、自宅で作るレシピについて書きました。さらにコロッケそばの通の人が進める人気立ち食いそば屋を3件「箱根そば」と「名代富士そば」と「大和屋」を紹介し、コロッケそばの美味しい食べ方についてもまとめました。
コロッケそばがどんな味なのが気になる!
みなさんは「コロッケそば」を知っていますか?これまでネット上では、コロッケそばの肯定派と否定派による論争がたびたび交わされてきました。実際、はじめてコロッケそばのことを知ったときは、コロッケとそばとはあまりにミスマッチに思えるかもしれません。しかし、コロッケそばには、それを美味しいという根強いファンがたくさんいるのです。そんなコロッケそばについて調べました。
コロッケそばについて解説
コロッケそばとは?
それでは、これからコロッケそばについて解説します。コロッケそばとは、何でしょうか?コロッケそばとは、かけそばの上にコロッケをトッピングしたものです。東京を中心とする関東圏にしか定着していなくて、関東圏を離れると、コロッケそばを見つけることはできません。発祥の店は「そば所よし田」だと言われています。
コロッケそばの食感や味は?
コロッケそばをどのように食べるかにはコロッケそばファンの人たちの間にも、それぞれこだわりがあるようです。ファンの人たちに共通するのは、味と食感の変化を楽しむのがポイントだということ。始めはコロッケのサクサクした感触を味わいます。それから上に載っているコロッケとそばのつゆが馴染んでいく、その経過をファンの人たちは美味しいと楽しむもののようです。
コロッケがつゆに溶けてぐずぐずになるのを避けて、コロッケの形は残したままで最後まで食べるのが多数派のようです。もちろん、ぐずぐずにするのが美味しいとあえてこちらを選ぶ人もいます。その辺は、コロッケそばを食べる人の間でもそれぞれのようです。
味は、コロッケらしいコロッケの味と、そばらしいかけそばの味を足し合わせたものです。コロッケとそばを別々に食べる食べ方の方がいいという否定派の意見も根強くありますが、コロッケとそば(とそばのつゆ)の絶妙なハーモニーを感じ取るところに美味しい理由と人気のもとがあるようです。つゆは濃いめがよくおすすめされています。
コロッケそばを題材にした落語もある
なんと、「コロッケそば」と呼ばれている落語もあります。それは、柳家喬太郎師匠の「時そば」という演目のことです。「時そば」は古典落語ですが、柳家喬太郎師匠のアレンジが話題を呼び、別名として「コロッケそば」という呼び名がついたのです。
柳家喬太郎師匠は1989年、柳家さん喬師匠に一番弟子として入門しました。新作落語も古典落語も、ともに得意としています。いまの落語ブームを支えている人気落語家の一人です。通称、キョンキョンと呼ばれています。
コロッケそばは銀座の「そば所よし田」が発祥と言われる
コロッケそばのルーツをたどっていくと、銀座にある「そば所よし田」が発祥の地として浮かび上がってきます。創業明治18年の老舗です。このコロッケそばの発祥の地、元祖といえるそば所よし田のコロッケそばは、1050円です。
ただ、発祥のもとであるそば所よし田のコロッケそばを見た人は、ある疑問を抱くかもしれません。それは「このコロッケは本当にコロッケと呼べるのか」というものです。実際、そば所よし田のコロッケそばのコロッケは、駅そばの立ち食い店のコロッケとは違います。
発祥の店そば所よし田のコロッケそばのコロッケのレシピでは、じゃがいもも牛肉も、パン粉も使っていません。鶏肉のミンチと山芋を使っています。いわゆるコロッケとは違うコロッケが入っているコロッケそばですが、コロッケ以外では、石うすでひいたそばは香り高く、カツオと昆布で出したおつゆはぜいたくな味わいです。コロッケの周りには長ネギを配置していて、このコロッケそばは常連さんにも人気のメニューになっています。
コロッケそばを自宅で作るレシピを紹介
ここでコロッケそばを自宅で作るレシピを紹介します。立ち食いそばのコロッケそばを参考にしているレシピです。
- そば
- めんつゆ
- コロッケ
- 薬味ネギ
- そばをゆでます。
- めんつゆを希釈してつゆを用意します。この時つゆは気持ち濃いめに作るのがこつです。
- 固めのゆで加減でそばをあげます。
- そばを2のつゆに入れます。
- 器に移し、市販か冷凍食品のコロッケと薬味ネギをそばの上にのせて出来上がりです。
レシピではこうやって書いてますが、シンプルにいうと、かけそばを作って、その上にコロッケを載せると出来上がりです。ネットにはこのレシピ以外にもいろいろな工夫を書いたレシピがあります。参考にするとよいでしょう。
コロッケそばが美味しいと通に人気の立ち食いそば屋
コロッケそばがおいしいと通に人気の立ち食いそば屋を3軒紹介します。その3軒とは、「箱根そば」新宿西口店、「名代富士そば」新宿店、大和屋です。
田町駅にある「箱根そば」新宿西口店
まずは、コロッケそばの有名店、「箱根そば」です。箱根そばは、小田急電鉄の駅そば屋さんです。小田急沿線にたくさん点在しているチェーン店です。近年は沿線外にも進出しています。箱根そば新宿西口店の営業時間は、7:30~22:00(土日祝11:00~18:00)です。田町駅の芝浦口から徒歩2分の位置にあります。
箱根そばのコロッケそばの値段は420円です。箱根そばのコロッケそばの特徴は、コロッケがカレー味なことです。箱根そばは、昭和50年代にコロッケそばをメニュー化してコロッケそばをポピュラーにしたと言われています。普通のコロッケそばが苦手な人にぜひおすすめだとあるコロッケそば通の人は言っています。
新宿3丁目駅にある「名代富士そば」新宿店
次に紹介するのは、「富士そば」新宿店です。新宿3丁目駅から徒歩1分です。富士そばは関東圏に展開するそば屋のチェーン店です。名代富士そば新宿店は24時間営業になります。ただ、行政の指導により15:00から45分間は閉店しています。深夜ふと、コロッケそばが食べたくなった時もここなら安心です。
富士そばのコロッケそばは410円です。やや粗めのころもをまとったコロッケが、濃いめのつゆに載って出てきます。コロッケを割ると、コーンやにんじんなどカラフルな野菜が見ることができます。
東急大井町線の中延駅にある大和屋
3件目に紹介するのは、「大和屋」です。東急大井町線の中延駅から徒歩1分の場所にあります。大和屋は、もともとあちこちの飲食店にてんぷらを納入していた惣菜屋さんでした。今でも大和屋の天ぷらにはファンがいるそうです。大和屋のコロッケそばは、380円です。
大和屋のコロッケそばのコロッケの特徴は、いちから手作りだということです。非常に手間がかかることをやっています。手作りしているからか、大和屋のコロッケそばのコロッケは、他の店のコロッケよりどっしりとしてしっかりしています。
コロッケそばの食べ方を紹介
コロッケはしっかりとつゆを染み込ませて食べる
ここでは、コロッケそばの食べ方の一例を紹介します。そもそもコロッケそばはどのように食べても自由ですが、ファンの間では、食べ方の議論が蓄積されています。その一端をお見せしましょう。
コロッケはしっかりとつゆを染みこませて食べましょう。つゆを染みこませないでコロッケをサクサクのまま食べる人がいますが、それではコロッケとそばを別々に食べているのと一緒でコロッケそばである意義がありません。
コロッケを崩さないように食べるのがおすすめ
コロッケそばのファンの間には、「そのまま食べたい派」と、「くずして食べたい派」に分かれることが知られています。この記事では、「そのまま食べたい派」の、くずさないように食べる食べ方をおすすめします。
そばのつゆが濃い方が美味しい
そばのつゆは濃い方が美味しいという声がたくさんネット上には見られます。そのコロッケそばのレシピをいくつか見てみると、そばのつゆは、濃いめが想定されているようです。コロッケそばは関東圏の料理なので、関西に比べて関東の方がうどんもそばもつゆが濃いとはよく言われることですが、このこともかんけいしているのかもしれません。
コロッケとの相性もあります。コロッケの個性をより生かすには薄いつゆでは物足りないと思う人が多いのでしょうか。お店で食べる場合は、事前に行く店をネットで検索して、つゆが濃いめかどうか調べるとよいかもしれません。自分で作る場合は、つゆを濃いめにすると言っても、どれほどの加減にするかは、作る人の感性と、試行錯誤によるでしょう。
コロッケそばにチャレンジしてみよう!
ここまでコロッケそばのあれこれについて書いてきました。コロッケそばについて関心を持っていただけたでしょうか?コロッケそばは、簡単そうに見えて実は意外と奥が深いことも知ってもらえたと思います。
是非コロッケそばにチャレンジしてください!コロッケそばを出す店、発祥の店「そば所よし田」でもいいですし、「箱根そば」や「富士そば」のような駅そばに行っても、自分で作っても良いでしょう。食べ方も自由です。コロッケそばに載っているコロッケとつゆの絶妙なハーモニーがあなたを待っています!