恵方巻きの起源や由来は?方角の決め方など分かりやすく解説!

「恵方巻き」といえば節分を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?年が明けると食品を扱うお店では節分、恵方巻き、今年の方角など、一斉にイベント色になります。そんな節分について、あなたはどれくらい知っていますか?節分に恵方巻きを食べ始めた起源、恵方巻きの由来、大人だけではなく子どもも大好きな恵方巻きは具だくさんで手軽な食事ですが、もっと具体的に知って恵方巻きを楽しく食べましょう。今回は恵方巻きの由来や起源をくわしく紹介します!

恵方巻きの起源や由来は?方角の決め方など分かりやすく解説!のイメージ

目次

  1. 1恵方巻の由来や方角の決め方を詳しく知りたい
  2. 2恵方巻と節分について知っておこう
  3. 3恵方巻の起源や由来を知っておこう!
  4. 4恵方巻を食べる方角の決め方
  5. 5恵方巻きの食べ方・ルールを知っておこう!
  6. 6恵方巻のおすすめの具材を紹介
  7. 7恵方巻の由来や方角の決め方などを知っておこう!

恵方巻の由来や方角の決め方を詳しく知りたい

節分シーズンになるとあちこちで見られる「恵方巻き」の文字ですが、あなたは恵方巻きを食べたことがありますか?子どもが好きなメニューでもあるし、手軽におなかが満たされるので家族で暮らしている人は食卓に恵方巻きが並んだ経験がある人もいるでしょう。ところで恵方巻きは、どうして恵方巻きと呼ばれているのか知っていますか?そして恵方巻きを食べる時にはいろいろな決まりごとがあることを知っていますか?

恵方巻きの食べ方でいちばん知られているのは決まった方角を向いて食べることです。おまじないの意味もあるので、実践している人も多いでしょう。今回は恵方巻きの由来や方角の決め方、食べ方の決まり事、使われている具材など、恵方巻きそのものについても詳しく解説しながら最近の変わり種恵方巻きについても紹介します。もうすぐ節分ですので是非参考にしてください。
 

恵方巻と節分について知っておこう

みなさんは恵方巻きと節分の関係を知っていますか?育つ過程で、両親や家族から教えてもらう人が多いかと思いますが、節分だから恵方巻きを食べるという認識の人が多いです。間違ってはいませんが、どうして節分に恵方巻きを食べるか考えた事がありますか?そう言われてみたら知らないな、という人にわかりやすく解説します。

恵方巻とは?

まず最初に、恵方巻きについて解説します。恵方巻きの見た目は「巻き寿司」にそっくりだと思いませんか?実は似た食べ物はこれら以外にも、「太巻き」や「海苔巻」が存在します。これらはどのような基準で区別されているのでしょうか?調べてみました。まず海苔巻ですが、海苔巻は関東地方で言う巻き寿司を指します。巻き寿司は関西地方での呼び名で呼ばれています。それでは太巻きとは何でしょうか?

太巻きも関西地方での一般的な巻き寿司の呼び名なのですが、太い巻き寿司という意味で用いられることもあります。関西の寿司屋で太巻きを注文すると、ほとんどの場合普通の巻き寿司より少し太いものが出てくるのですが、普通の巻き寿司が出てくる場合もあります。ちなみに関東地方での海苔巻は細巻き、中巻き、太巻きが区別されているので希望のものを購入することができます。

これらを見てもわかるように、巻き寿司、太巻き、海苔巻は同じものを指しています。それでは恵方巻きはどうでしょうか?恵方巻きとは、「節分の日にその年の恵方に向かって食べると縁起がいい」とされている太巻きを指します。なんだか難しく書きましたが、恵方巻きは節分の日に食べるという巻き寿司、ということです。

恵方巻きの呼び名は様々

ひとくちに恵方巻きと言ってもその呼び名は全国で様々です。節分に恵方巻きを食べる習慣や食べ方のルールなどは後にくわしく説明することにして、恵方巻きの呼び名についても触れておきましょう。先ほど恵方巻きは「節分の日にその年の恵方に向かって食べると縁起がいい」太巻きだと説明しましたが、この風習はもともとは関西だけのものでした。

関西では恵方巻きを「節分の巻き寿司」と呼んだり、「恵方寿司」「吉方寿司」「幸運巻き寿司」などと呼んでいて、現在でも地域によって異なった呼び名で呼ばれています。その種類はもっとたくさんあり節分で1本まるごとを食べるので「まるかじり寿司」や「まるかぶり寿司」と呼んでいる地域もあります。しかし現在節分に恵方巻きを食べる習慣は関西地方だけでなく全国にあります。その歴史を順を追って解説します。

恵方巻の食べ方にはルールがある

まず恵方巻きには、食べ方にルールがあります。後にくわしく解説しますが、恵方を向いて食べる、願い事をする、食べ終わりまでは話をしない、一気に食べる、一人で丸ごと一本食べる、笑いながら食べる、夜に食べるという、7つのルールです。これを見る限りすごくハードルが高そうですが、これらを守ると縁起がいい、福がやってくるという言い伝えがあるため、きちんとルールを守って食べる人もいます。

げん担ぎなどとも言い、おめでたい食べ物としても扱われています。節分に限らず、お祭りごと、お祝いの席なのでも目にするのはそのためです。日本ではげん担ぎの習慣があるので節分の日に恵方巻きを食べる人は是非チャレンジしてみてください。

節分を子供に分かりやすく説明してみよう

私たち大人は、子どもの頃からの家庭教育や学校生活で日本の伝統や風習、季節の行事などについていろいろ学んできました。しかし核家族化が進み、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住む子どもが減る中、またお父さんもお母さんも働いているなどの場合は節分という行事をどのように子どもに説明してあげたらいいと思いますか?

時代は移り変わります。そんな中でライフスタイルも家族生活も個々のあり方もどんどん変わっていきます。しかし、古くから伝わる伝統や習慣は時代が変わってもなお受け継がれる知恵や風習はこれからの時代も子どもに受け継いでほしいですよね。節分はこんな行事で、恵方巻きを食べて、と勉強のように教えるよりは、実際子どもと体験しながらわかりやすく説明することで家族の時間も設けられるので行事ごとがある日はおすすめです。

今の日本の教育ではみんなが仲良くする事を教えている結果、鬼は外の掛け声が鬼は内になったりかなりユニークでバリエーションも増えています。しかし仲良くすることを教えることも大切ですが、そもそも節分は何が由来で誕生したのか、どうして豆まきをしたり、恵方巻きを食べるのか、子どもには基本的な根っこ部分をしっかり説明してあげましょう。以下を参考してみてください。

昔は今と違って2月が春の始まりでした。実はその前の日が節分です。豆まきはその年1年間についた悪いものをお祓いする意味で行われています。「鬼は外、福は内」という掛け声は、悪しき鬼がもたらすとされていた病気や怪我、災害などを鬼と共に追い出すためと、鬼が去ったあとに幸運、幸せを呼び込むためのものです。鬼の目に豆を投げつけて退治した話があることから大豆が使われるのです。

大豆には「大いなる」という意味があって、鬼を退治する力が秘められていると考えられていました。節分に歳の数だけ豆を食べるのは、鬼を退治して幸運を呼び寄せたあと身体の中からも鬼を退治して、身体の中から健康に、幸せになろうと願うからなのです。大人の私たちが聞いてもなるほどと感じますね。子どもは行事が好きなのでこのチャンスに説明してあげてください。

Thumb恵方巻きの意味とは?節分に食べるようになった由来も調査! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

恵方巻の起源や由来を知っておこう!

それではもっと詳しく恵方巻きの起源や由来について触れていきましょう。食べ物は私たちの身近な存在なので知れば知るほど興味がわいて、もっと知りたくなってきます。

恵方巻の起源

まず恵方巻きの起源についてです。古くからの風習ですが、いったいいつ頃に恵方巻きは誕生したのでしょうか?誕生の起源は諸説あります。いちばん古いであろう根拠で今でもささやかれているのは、豊臣秀吉の家臣が節分の前日に海苔巻を食べてから出陣した戦いが見事な勝利で終わったところに起源があるです。しかし古すぎて本当かどうかわかりません。

他に恵方巻きの起源といえば、江戸時代の節分時期に、海苔巻を切らずに恵方を向いて食べてげん担ぎをしたという説もありますし、船場の階段で女性が太巻きを丸かじりして願い事をしたのが起源という説や船場の旦那衆のあそびという説、幕末から明治にかけての頃に、大阪船場の商売繁盛や無病息災を願って恵方巻きを食べたという説が起源として残っています。
 

恵方巻きは切る手間を省くためにまるまる1本を食べたという説もあります。しかし恵方巻きの起源としては様々な説が飛び交っているのでこれといった起源はまだわかっていません。恵方巻きが世に認識され始めたのは1932年に大阪鮓商組合(おおさかすししょうくみあい)が閑散期による販売促進の目的で宣伝をしたことです。その後大手コンビニチェーンが商品化して一般定着化したのです。

大阪鮓商組合が恵方巻きを販売した時の宣伝文句は「節分の日に恵方巻きを丸かぶりしよう」といったような内容でした。起源自体は古いですが一般に認知され始めたのが1932年のできごとなので、そんなに古くはありません。私たちが考えられる範囲での昔に恵方巻きは誕生したのです。

歴史的な流れはありますが、恵方巻きが一般化される起源となったのがなんと促進販売だったのは驚きます。かの土用の丑の日もうなぎ屋の促進販売から一般に定着したので、恵方巻きも同じ認知のされかたということです。今は恵方巻きから派生した様々な巻き寿司がシーズンになると出回りますが、起源は意外なところにありました。

節分に恵方巻を食べる由来とは?

そもそも節分とは、どのような行事なのでしょうか?先ほど子どもに説明することを想定して簡単に紹介しましたが、もっと詳しく解説します。節分は、毎年決まった日にやってくることは皆さん知っている通りです。その起源は平安時代までさかのぼります。「追儺(ついな)」という儀式を知っていますか?追儺は大みそかの宮中の年中行事で、鬼を払う役目(善神)を負った役人が宮中を回って役を払うものでした。

しかし9世紀頃にその鬼を払う役目であった善神が鬼とみなされるようになってしまいました。これが悪い鬼を退治する節分の起源なのです。実は節分は、年に4回訪れることを知っていますか?2月3日だけが節分ではないのです。暦の上での節分は、農作業の目安のひとつとされ立春、立夏、立秋、立冬の各前日を指します。季節の変わり目は厄がふりかかるという事で厄除けなどの行事が行われてきたのです。

そのうち現在に残る2月3日の節分は、先にも書いた通り1年の始まりの日の前日にあたるので春の節分ということで現在に残っているのです。それでは節分の日に行う事は具体的に何なのかわかりますか?実は恵方巻きを食べる以外に、豆まきをしたり、ヒイラギやイワシの頭を玄関に飾ったり、イワシを食べたりします。ヒイラギは棘(とげ)で鬼が近寄れないように、イワシは臭いで鬼が逃げるようにという意味があります。

それではその中でも今回のメインとなっている、節分に恵方巻きを食べる由来についてくわしく解説します。恵方巻きの恵方という文字を調べると、「陰陽道(おんようどう)でその年の干支に基づき歳徳神(としとくじん)のある方向を吉の方向として定めたもの」というような解説がされています。歳徳神とは恵方の方位を指していて、その年の福徳をつかさどる神様がいる方角のことを言います。縁起がいいとされる方角です。

恵方を向いて恵方巻きを丸かじりすると、その1年間幸せで過ごせる、無病息災で過ごせる、お金にも恵まれるといわれていたのです。恵方巻きというネーミングだけでもありがたい感じがしますが、いつから、どうして節分に恵方巻きを食べるのでしょうか?その由来を紹介します。実は恵方巻きの起源には、こんな説もあります。昔は寿司自体が庶民の食事だったので、遊女が食べていたということです。

遊女にとって巻き寿司は身近な食べ物だったので、早く幸せになりたい理由で歳徳神にお願いをするために食べたことが起源とも言われているのです。恵方巻きは、巻きものです。これは、「福を巻き込む」という意味を込めて、節分に恵方巻きを食べるのです。一年の終わりに、その1年間で積もった悪いものを払いのけて福を呼び込むという一つの儀式が、恵方巻きを食べるという事なのです。

恵方巻が全国に広まった歴史は浅い!

歴史が長い節分ですが、節分に恵方巻きを食べるという風習が全国に広まったのは実はここ20年ほどの話なのです。軽く紹介すると、1983年にファミリーマートが大阪府・兵庫県で恵方巻きを発売し、次いで1989年にセブンイレブンが広島県で販売開始しました。それが全国に展開されて1998年に全国に恵方巻きの名が知られるようになりました。全国に知られるようになったのはセブンイレブンのマーケティングの結果だったのです。

節分や巻き寿司には歴史がありますが、節分に巻き寿司の中でも特定のものを指す「恵方巻き」が一般に浸透したのはここ20年くらいです。近年は恵方巻きだけにとどまらず変わり種の巻き寿司が登場し、イベント化が顕著になっています。

恵方巻を食べる方角の決め方

それでは実際、恵方巻きを食べる時の方角とはどの方角のことなのでしょうか?方角は、毎年違います。方角は、毎年陰陽道に従って定められたもっとも運が良いとされる方角です。次に恵方巻きを食べる方角の決め方を紹介します。

恵方とはなに?

恵方とは、先ほど紹介したように歳徳神がいるとも書きました。歳徳神は女性で、年徳、歳神様、正月様などとも呼ばれています。歳徳神のいる方角が毎年変わるため恵方巻きを食べる方角も毎年変わるわけですが、その方角は恵方巻きを食べるだけでなく、その方角に向かって様々な行事を行うと良いと言われています。ですので、初詣や初めて何かを行うときは恵方に向かって行ったのです。

恵方は私たちの普段の生活では節分の恵方巻きしかなじみがないかもしれませんが、実は昔から生活に密着した、とても身近なものなのです。これを知ると恵方巻きだけでなく、初詣や初めて何かを行うときも恵方に向かいたくなってきますね。

恵方は年ごとの十干によって決まる

中国に地図

さて恵方の決め方ですが、恵方の決め方は十干(じゅっかん)と十二支の組み合わせによって決まり、恵方は決められているのではなく決まっているのです。十干とは、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)のことで、もともとは昔の中国で考えられたものが日本に伝わりました。十二支は馴染みがありますが十干は知らない人が多いです。

これら十干には、きちんとした意味があります。説明すると長くなるので割愛しますが、昔の中国では太陽は10個存在していると考えられていて、この十干が日ごとに交代して日を照らしていくと考えられていたことから月日を把握していました。十干は陰陽思想や五行思想として考えられています。

恵方は4つの方角しかない?

考える女性

ところで「恵方」ですが、毎年変わるのでたくさんあるように感じますよね。東北東や北北西など、単に東西南北だけでないのでややこしくなかなか覚えることが難しいものですが、実は4つの方角しかないんです。東北東、西南西、南南東、北北西の4つです。この方角の算出方法には、「二十四山(にじゅうしざん)」という方位が使われます。

簡単に説明すると先ほどの十干を用いて、甲、己の年は甲の方角(東北東)、乙、庚の年は庚の方角(西南西)、丙、辛、戊、癸の年は丙の方角(南南東)、丁、壬の年は壬の方角(北北西)となるので4つなのです。ちなみに2018年は南南東でした。2019年は東北東です。

西暦を使うと恵方が簡単にわかる!

黒板に書かれたポイントの文字

このように文字で説明するととても難しく感じます。子どもは学校で節分や十二支は習いますが、十干は習いません。恵方がどの方角かを知りたいときや、恵方を子供に説明するには実は簡単な方法があるので紹介します。恵方を簡単に知る方法はずばり、その年の西暦の下1ケタと方角を照らし合わせることです。

実際説明してみると、甲の方角(東北東)は4と9、庚の方角(西南西)0と5、丙の方角(南南東)1と3と6と8、壬の方角(北北西)2と7、ということになります。今年は2018年ですので下1ケタの8は丙の方角(南南東)となるわけです。当てはめるだけなので子どもにも説明しやすいですね。

恵方巻きの食べ方・ルールを知っておこう!

恵方が何か、どのように決められているか分かったところで、次は恵方巻きを食べるルールを解説します。恵方巻きはこれまで説明してきたように、その由来を見ても生活に大切な意味があるものです。ですので恵方巻きを食べる時もルールが存在します。それも、知るとびっくりするようなルールです。ひとつづつ解説します。

恵方を向いて食べる

まず一番大切でメジャーな食べ方は、恵方を向いて食べるということです。上で説明したように、恵方には幸運や金運をつかさどる歳徳神がいます。歳徳神のいる方向に向かって食べることで幸福を得ることができるので、毎年変わる恵方を向いて恵方巻きを食べましょう。これは、由来や理由を知らなくても恵方巻きは恵方を向いて食べるものだと認識しているひとも多いでしょう。

願い事をする

ひとつ大切なポイントがあります。それは「願い事をする」ことです。節分は1年の間に積もった悪いものを払いのけて幸運を呼び込もうという儀式が由来となっていますが、願い事をするという根拠ないったいどこからやってきたのでしょうか?もともとは商売繁盛を願って食べられていた太巻き(巻き寿司)が大阪の商人によって商売繁盛となり、実は「願いごとがかなう」となったのはセブンイレブンのマーケティングだったのです。

なんだかこう書くと少し残念な気分になってしまいますが、願掛けやげん担ぎは日本人にとっては馴染み深いので、いい試みかもしれませんね。願い事は唱えた方が叶いやすくなるともいうので、恵方巻きを食べる際には願い事をしてみてください。

食べ終わるまでは話をしない

口に人差し指をあてる女の子

実は、食べ終わるまで話をしないというルールもあります。無言で食べるのはつまらなそうなイメージですが、何に由来しているのでしょうか?食べ終わるまで話をしない理由は、話をすると息がもれて福が逃げてしまうからです。これにはほかにも理由があって、恵方巻きを金棒に見立て鬼を追い払う為に一気に食べるためや、神事の際は無言で行うため、などがあります。

基本的に食べ物を口に含んだ状態でしゃべることは行儀が悪いので、それもあります。昔の人は神事が日常生活に密着していたのでこのような言われもあるわけです。後に解説しますが、基本的な恵方巻きには7つの具材が巻かれます。その7が指すのは七福神です。七福神が宿った恵方巻きを食べる時に話をしてしまうと福が逃げる、そのような意味があるのです。

一気に食べる

思ったより厳しめの制限だと思ったかもしれませんがまだまだあります。一気に食べるというルールもあります。一気に、とはどの程度の事なのでしょうか?これは、一気に食べることで福を呼び込もうという理由があるのですが、途中で口を離す事はかまいません。しょうゆをつけたりお茶を飲む事はしてはいけないのです。しかしあくまで食べ方のルールなので、一気に食べることが難しい場合は無理しないようにしてください。

一人で丸ごと一本食べる

続いては一人で丸ごと一本食べるというルールです。恵方巻きは通常の巻き寿司と違って太いので、全部食べるという事自体が女性や少食の人には難しいです。そんな場合は細めや短めに作ったり購入すると食べきることができます。恵方巻きを一本丸ごと食べる=切ってはいけないという事ですが、その由来は切ると縁が切れるとか、福が逃げると言われていることです。

笑いながら食べる

笑う女性

笑いながら食べることにはきちんとした由来があります。節分(暦の上で春)は一つの節目なので、それまでに蓄積した悪いものをお祓いする意味がありますが、新たな1年を迎えるにあたって障害となる金気(こんじん)を、笑いという金を溶かす火の気、火剋金(かこくごん)で滅ぼすために笑いましょうという事です。

少し難しくなりましたが、昔から「笑う門にも福来る」という言葉があるように、笑う事はとてもよい事とされてきました。また、笑うことで身体の免疫機能が活性化したり、病気になりにくくなったり、健康になったりするという話も一度は耳にしたことがあると思います。笑う事はとても素晴らしいことなのです。

夜に食べる

月

それでは最後のルールです。恵方巻きは節分を祝う食べ物です。恵方巻きを食べる時は節分の前日の中でも夜です。どうして夜か、ピンときた人もいるでしょう。昔の人の節分は今でいう大みそかです。大みそかは年越しそばをたべますよね。それと似たような考え方で、新年を迎えるにあたって、前日の夜に食べるということなのです。

以上、恵方巻きを食べるルールを7つ紹介しましたがいかがだったでしょうか?恵方巻きは節分に食べるものというイメージが崩れてきませんか?すべてのルールを守って食べる家庭も実際ありますが、なかなか難しいことが多いです。なかにはあえてルールを守らないという人もいますが、恵方巻きを美味しく食べようと思う人はそうなのかもしれませんね。

Thumb恵方巻きの正しい食べ方は?7つのルールや由来など徹底解説! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

恵方巻のおすすめの具材を紹介

次に、恵方巻きのおすすめの具材を紹介します。恵方巻きの具材は基本的に7種類なのですが、食べる人や場所によって具材を変えることもあります。また、近年商業施設でのマーケティングに使われていることもあり、大手コンビニチェーン店からファミレスやスーパーにとどまらず、デパ地下やスイーツを販売しているお店までもが恵方巻きを販売しています。まずは恵方巻きのおすすめ具材を紹介します。

恵方巻に使う具材は7種類が基本

恵方巻きに使う具材は7種類が基本です。その7という数字は七福神の恵比寿天(えびすてん=商売繁盛や五穀豊穣の神様)、大黒天(だいこくてん=商売繁盛の神様)、毘沙門天(びしゃもんてん=財宝、戦いの神様)、弁財天(べんざいてん=音楽や芸術の神様)、福禄寿(ふくろじゅ=長寿、健康や子宝の神様)、寿老人(じゅろうじん=長寿、健康や幸福の神様)、布袋尊(ほていそん=夫婦円満、子宝の神様)を意味します。

七福神のうちどの神様が恵方巻きのどの具に対応しているかは不明で由来などもないのですが、これを知ると具材に興味がわきませんか?基本的な恵方巻きには以下の7種類が入っています。玉子焼き(伊達巻)、きゅうり、しいたけ、かんぴょう、あなご(うなぎ)、でんぶ、高野豆腐。です。しかしこの7種類は絶対にこの7種類でないといけないと決まっているわけではありません。

そのため購入するお店によってはほうれんそうが入っていたり、かにかまや、しょうがが入っていたりします。しかしどの恵方巻きについても、彩が豊かだと思いませんか?恵方巻きはそれ一つでごはんとおかずが楽しめる食べ物でもあるので、巻く具材の種類だけでなく巻く具材の品数も7品目とは決められていません。3種類であったり10種類であったり、とにかく見た目が華やかな恵方巻きもあります。

また具材にはお刺身などの生ものやロースとビーフを使って恵方巻きを作る店や家庭もあります。見た目が豪華だとつい食べたくなってしまいますね。恵方巻きを自宅で作る人もいると思いますが、具材にはあまりこだわらずに好きなものを巻くのも楽しいですよ。

子供にもおすすめの食べやすいおすすめ具材

恵方巻きには基本の7種類をはじめいろいろな具材が使われていますが、子どものころから巻き寿司自体が好きという人は少ないのではないでしょうか?巻き寿司が苦手だという子どもは、酢飯が苦手が子が多いので、子どもに恵方巻きを作るときは酢の割り合いを減らしたり、具材にアレンジを加えると楽しいです。

子どもにおすすめの恵方巻きの具材は、ウインナー、ツナ、スイートコーン、カニカマ、チーズ、照り焼きチキン、海老フライなどです。かんぴょうやしょうがは味が濃かったり刺激物なので生ものとともに控える代わりに、子どもが好きメニューを入れこむことでたくさん食べてくれるようになります。手軽なので、おかず巻きのように何でも巻けるのが嬉しいメニューでもありますね。

最近ではケーキなどの変り恵方巻も人気

実は最近では、恵方巻きは生鮮食品店だけにとどまらず、ケーキ屋まで販売するくらい人気が出ています。当然恵方巻きは恵方巻きでも、ケーキで作る恵方巻きです。もはや節分の行事に乗っただけのような変わり恵方巻きですが、意外に人気が出ているのが驚きです。その例として、上の写真はあまおうロールですがスイーツ好きな人に大人気の商品です。

一方こちらは、恵方生春巻きです。のりがライスペーパーになり、スイートチリソースやわさびドレッシングをつけて食べるというものです。ご飯で作っているわけではないのでローカロリーが嬉しいと評判になり、ダイエットをしている人に人気の恵方巻きです。

これら以外にも、薄焼き卵で巻いた恵方巻きや、ローストビーフで巻いた恵方巻きなど、たくさんの種類が販売されています。崎陽軒はシュウマイを恵方巻きにしたシウマイ恵方まんを販売していますし、パパブブレは恵方巻きの見た目をしたキャンディ恵方巻きを販売しています。どれも見て楽しい食べて楽しい変わり恵方巻きを紹介しました。

Thumb恵方巻きの具材が7種類の意味とは?おすすめや人気の具も紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

恵方巻の由来や方角の決め方などを知っておこう!

節分は私たちにとってなじみ深いもので、最近では恵方巻きももう生活に定着していると言って過言ではありません。今回は節分や恵方巻きの由来から、方角の決め方、子どもへの教え方、恵方巻きを食べるルール、そして恵方巻きの具材について、変わり種の恵方巻きなど、多数にわたって紹介しました。節分シーズンになるとあちこちで節分の文字や恵方巻き写真を見かけます。

中には人気の恵方巻きは予約しないと買えないなんてこともあるようです。しかし買って食べるのも美味しいですが、自宅で手作りしたものを家族、子どもたちと一緒に食べるのも楽しいです。子どもと一緒に巻くと家族だんらんの場も設けられて恵方巻き作りが楽しくなること間違いなしです。子どもと恵方巻きを作るときは是非その由来を教えてあげながら、節分を楽しんでください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ