2018年12月07日公開
2024年08月20日更新
恵方巻きの意味とは?節分に食べるようになった由来も調査!
皆さんは節分に食べるものといわれると何を思い浮かべますか?ほとんどの人が思い浮かべるのは、「恵方巻き」だと思います。子供のころから節分には恵方巻きを食べるのが当たり前だった、という人も多いと思いますが、その意味や由来は知っていますか?今回は、すっかり節分の食べ物としてなじんでいる恵方巻きの意味や由来、食べ方の意味、定番のレシピから子供に人気のレシピを紹介していきます。
恵方巻きの意味が面白い!
皆さんは「節分」と聞いて何を一番に思い浮かべますか?子供のころは鬼に向かって豆をまいたり、年の数だけ豆を食べたり、、、いろいろ思い浮かびます。でも節分の日のご飯といえば、ほとんどの人が恵方巻きを思い浮かべるのではないでしょうか?子供のころから節分には恵方巻きを食べている人も多いと思います。
この恵方巻き、気づけば毎年食べていますが、その意味やルーツは知らない、、、という方も多いと思います。今回はそんな恵方巻きの意味や、どのようにして恵方巻きを食べる習慣が始まったのかという由来、さらに、今年の節分におすすめの恵方巻きのおすすめのレシピを紹介していきます。
恵方巻きとはどうやっていつ食べる?
恵方巻きは、毎年節分の日に食べるものです。節分の日に恵方巻きを食べることによって、厄除けになったり願いが叶ったりする、といわれています。子供も楽しめるイベントのひとつにもなっているのではないでしょうか?
ですが、食べ方にはいくつかルールがあります。まず一つは、その年の恵方と呼ばれる方角を向いて食べることです。この恵方については後程紹介します。あともう一つは、恵方巻きは切らずにまるかぶりをして、最後までしゃべらずに食べきることです。これらにはいったいどんな意味があるのか、説明していきます。
恵方巻きの恵方とは?
恵方巻きの「恵方」の意味は、運のよい方角のことです。この方向に歳徳神と呼ばれる神様がいて、その年の干支をもとにこの方角が決められています。干支とはいっても、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸から成る十支で決められているため、今はあまりなじみがないかもしれません。
歳徳神は、その年の福をつかさどる神様のことで、その歳徳神のいる方向を向いてすることは全て吉となるといわれています。江戸時代までは、初詣での時に氏神様のいる神社や、恵方にある寺にお参り(恵方参り)したりしていました。ここまででなんとなく、恵方の意味は分かってきましたが、毎年変わる恵方はどのようにして決められているのでしょうか。
恵方はどうやって決める?
恵方を決めるのは陰陽道と呼ばれる思想です。陰陽道は、陰陽五行説(すべての事象は、陰陽と木・火・土・金・水の五つの要素の組み合わせで成り立つとする)という考えをもととした思想のことです。仏教の教えでは、自然の中から、吉の兆しや災いの兆しを読み取って吉凶を占うことがありました。昔の日本では、朝廷に陰陽寮と呼ばれる機関が作られ、陰陽道による占いや暦を担当していたそうです。
2019年の恵方は東北東!
恵方は十干をもとに決められていますが、現代では十干なんて調べないとわかりません。そんな時は西暦の1の位を見て、その年の恵方がわかる方法があります。1の位が0、5の時は西南西、1、3、6、8の年は南南東、2、7の年は北北西、4、9の年は東北東です。これで行くと、今年、2019年の恵方は東北東だとすぐにわかります!
恵方巻きにはどんな意味がある?
恵方巻きは、先ほども説明したようにルールを守って食べることで、幸福が訪れる意味があるとされています。恵方を向いて食べることによって、神様にお願いができるということなのです。しかし、恵方巻きを切ってしまったり、食べている途中でしゃべってしまったりすると、神様とのご縁が切れてしまい願いがかなわなくなってしまうのだそうです。恵方巻きを食べるときのルールにはそのような意味があるのです。
恵方巻きを英語で言うと?
恵方巻きは英語で言うと、Fortune Sushi Rollとなります。Sushi Rollは英語で海苔巻きという意味なので、幸運を呼ぶ海苔巻きである恵方巻きにぴったりです。ちなみに、節分を英語で言うと、Bean-Throuwing Festivalといいます。豆まきをする節分にぴったりで、なんだかおもしろいです。
恵方巻きと名付けたのはセブンイレブン
日本で、節分に太巻きを最初に販売したのはコンビニチェーンのセブンイレブンで、その販売の際に恵方巻きという名前を付けて売り始めたのが、恵方巻きという名前が付いたきっかけだとされています。その後、恵方巻きという名前はどんどん広まっていき、現在はコンビニエンスストアだけでなく、スーパーマーケットなどでもたくさん販売されています。
恵方巻きを節分に食べるようになった由来
恵方巻きは大阪で始まった
恵方巻きは、大阪を由来として広まっていったという説が現在最も有力とされています。大阪は、日本の中で節分とのかかわりが深い地域だったことが影響しているようです。関西では、江戸時代の終わりごろまで初詣には恵方にある寺にお参りする、恵方参りが主流だったようで、恵方巻きが生まれる要因になっています。
恵方巻きを食べるようになった由来
恵方巻きを食べるようになったきっかけとしては、戦前からのすしの販売促進や、過剰生産された海苔の消費、冬場のコンビニの売り上げ対策などが考えられています。恵方巻きを最初に取り入れたのは、すし屋や海苔屋さんだったようで、恵方巻きの記録として最も古いものは1932年の大阪のすし屋さんの広告だそうです。
また1980年ごろから、コンビニエンスストアで冬季に売り上げが落ちることの対策として、節分の時期に恵方巻きを販売するようになりました。このとき恵方巻きという名がついたのです。ほかにも、戦国武将が節分にまるかぶりをして戦に勝った、とか、江戸時代に節分時期に入ってくる漬物は入った巻きずしを食べて縁起を担いだことが、恵方巻きの由来だとする説もあります。
そもそも「節分」とはどんな意味?
現在の節分というと、鬼に豆をまいて厄除けをするイメージがありますが、昔は大みそかと同じ意味がありました。昔は立春、つまり春が始まる日のことを一年の始まりとしていて、節分は今でいうところの大晦日だったのです。このことから恵方巻きには、一年の終わりに太巻きを食べて厄を祓い、次の年の幸福を呼び込むという意味もあったとされています。
恵方巻きの人気具材とレシピを紹介
恵方巻きには7種類の具材を入れると良い?
ラッキーセブンという言葉があるくらいなので、7という数字はそもそも縁起がいい、というのもありますが、七福神の七にちなんで、節分食べる恵方巻きの具材は7種類にすると縁起が良いといわれています。現在はいろいろな具材が巻かれたものがあるので、もっとたくさんの種類の具材が巻かれた恵方巻きを見かけることも多いと思います。
昔から一般的に恵方巻きに入れられている具材を7つ挙げるとすると、アナゴ・卵・しいたけ・かんぴょう・でんぶ・きゅうり・高野豆腐などが多いのではないでしょうか?では、そんなおなじみの具材を使った恵方巻きのおすすめレシピと、現在、子供たちに人気な少し変わった具材を使った恵方巻きのレシピを紹介していきます。
恵方巻きの昔ながらの人気具材
- 酢飯:240g
- のり:全形1枚+19×7cm
- でんぶ:大さじ3
- キュウリ:20cm×5mm×5mm
- かんぴょう煮物:20cm×6本
- すし用蒸しエビ:6枚
- だし巻き卵:1×2×20cm
- シイタケ煮物:大さじ1
- たくあん細切り:大さじ1
- 全形ののりを縦長に置き、上部に酢飯を数粒つけて残りののりとつなぎ合わせ、巻きすの上に縦長に置きます。
- 海苔の上部4cmを残して酢飯240gを均一に広げます。その上に残りの60gの酢飯で山を作ります。
- 続いて、酢飯の中央からやや手前8cmほどの幅ででんぶを広げます。
- 酢飯の手前3cmのところから、材料のキュウリからたくあんを順に並べていきます。
- 全てのせたら、具を抑えながら手前の巻きすを持ち上げ、手前ののりの端を向こう側の酢飯の端に合わせます。
- 最後は海苔の合わせ目が下になるように巻き、形を整えたら完成です。
恵方巻きの現代で人気の具材
- 酢飯:0.5合分
- 海苔:全形1枚
- エビフライ:1.5本
- 魚河岸揚げ:1個
- かんぴょう:3本
- サニーレタス(芯は除く):1枚
- マヨネーズ:2往復分
- 厚焼き玉子:卵1個分
- 醤油:大さじ1
- まず、フライパンに油をひかずに魚河岸揚げを醤油で焼きます。たまにひっくり返しながら、醤油の水分がなくなるまで焼きます。
- 焼いた魚河岸揚げは、8等分にカットします。
- 巻きすに置いた全形ののりの手前1cm、奥3cmを開けて酢飯を薄く引きます。
- その上にサニーレタスを敷いたら、手前からかんぴょう・魚河岸揚げ・卵・エビフライの順に並べ、マヨネーズを2往復かけます。
- 具を抑えてきつく巻きいたら、しばらく置いてなじませて完成です。
恵方巻きの意味を知って家族の無病息災を願って食べよう
今回は、節分食べる恵方巻きの意味や由来、おなじみのレシピや子供に人気のレシピ等について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。恵方巻きにはいろいろな意味が込められているので、次の節分にもぜひ食べていただきたいです。今回紹介した、おなじみレシピや子供に人気のレシピ等を使って、手作り恵方巻きを食べるのも楽しそうです。ぜひ試してみてください。