ゆで卵の正しい作り方はお湯から？水から？時短・簡単レシピ集！

ゆで卵は卵料理の基本中の基本、卵をゆでるだけのとてもシンプルな料理です。ゆでるだけなら簡単ですが、自分好みのゆで加減のゆで卵を毎回ゆでるとなると至難の技。なぜゆでムラが出てしまうのでしょうか？この記事ではゆで卵の正しい作り方から、急いでるときに便利な時短レシピまで紹介します。

ゆで卵の作り方で重要なのは温度です。ゆで卵の材料は卵だけですが、その卵の状態によってゆで上がりに差がでます。卵を冷蔵庫から出した直後なのか、常温にもどした状態なのかという違いがゆで加減を大きく左右するのです。また、卵の鮮度、大きさも仕上がりに関わる要素であることは言うまでもありません。

ゆで卵の作り方の基本に卵を常温にもどしておくことがあります。常温にもどしておいた卵を使うことはゆで時間の短縮のほか、水との温度差が少なくゆでている途中のヒビ割れを防ぐことができ、からむきもしやすくなるというメリットがあります。時間が許す限りはあらかじめ卵を常温にもどしておくことをおすすめします。

料理の基本で学ぶゆで卵の作り方は水からゆでる作り方が一般的ですが、実はお湯からゆでる作り方も間違いではありません。水からゆでる方が卵との温度差が少ないのでゆでている途中で殻にヒビが入りにくくなります。一方、お湯からゆでる作り方は温度管理がしやすく、ゆで加減の調節に便利です。好みの方法を選ぶと良いでしょう。

ゆで卵は料理の彩りとして飾る機会も多くあります。そんなときは、黄身がゆで卵の真ん中にあるとキレイです。ゆで卵の黄身を真ん中にもってくる方法は、水からゆではじめて沸騰しはじめるまでの間やさしく卵を鍋の中で転がすことです。このとき、激しくかき混ぜるてしまうと殻のヒビ割れの原因となるのでやさしく転がします。

ゆで卵がゆで上がったらそのままにせず、流水や氷水などですぐに冷やすとからむきが簡単になります。そのほか、ゆで卵のからむきを上手にする方法には、ゆでる前に小さなヒビや穴をあけておく方法もあります。せっかくのゆで卵もからむきを失敗しては台無しです。最後まで気を抜かず、ゆで上がったらすぐに冷やしましょう。

一般的にゆで卵のゆで時間を説明するときの時間は、常温にもどした卵を水からゆではじめて沸騰がはじまった時点から計測した時間となっています。「とろとろの卵」で約5 分、「半熟卵」で約7分から8分、「固ゆで卵」で約9分くらいといわれています。ゆではじめた時間からのゆで時間ではないので計測の際はご注意ください。

先に説明したゆで時間は卵を水からゆでた場合の時間なので、もちろんお湯からゆでる場合や冷蔵庫から出した卵をすぐにゆでる場合は時間も変わってきます。鍋の厚みや熱源の火力の違いなど、ゆで時間はあくまで目安にしかなりません。いつも同じ条件で卵をゆでてみて、自分好みのゆで加減と時間を見極める必要があります。

ゆで卵を上手にゆでることはできても、からむきで失敗してボロボロになっていませんか？キレイにからむきできないと飾りに使えなくなったり、白身が殻にくっついて勿体なかったりというのもありますし、何より上手にからむきできないとイライラしてしまいます。からむきを簡単にきれいにできる方法や裏技を紹介します。

ゆで卵をゆでる際に水の中にお酢やお塩を入れることは、からむきを簡単にすることには有効なのでしょうか？お塩の効果は定かではありませんが、お酢はタンパク質を固める役割があるのでひび割れした際に白身の飛び出しを抑えることはできます。からむきが直接的にしやすくなるわけではありませんが、お酢を入れるとキレイに仕上がります。

ゆで卵のからむきがキレイにできなくなる原因の1つにpH値の高さが考えられています。卵の白身のpH値が低いと殻にくっつき、からむきがキレイにできません。アルカリ性である重曹を加えた水でゆでることで、ゆで卵のからむきが簡単になるのでおすすめです。ただし、重曹には独特の臭いがあるので入れすぎには注意が必要です。

ゆでる前に殻に小さなヒビや穴を開け、お酢や重曹を入れてゆで、ゆで上がったらすぐに冷水で冷やしてからむき対策は完璧のはず！それでもからむきがキレイにできない場合の主な原因は卵の鮮度が考えられます。卵の鮮度が良い場合は炭酸ガスが多く含まれているので、からむきがキレイにできない場合があります。

新鮮な卵ならおいしいゆで卵ができそうな気がしてしまいますが、からむきはし難くなってしまいます。採卵日から日にちが経過するにつれ炭酸ガスも抜けてきます。採卵日が約1週間から10日経過くらいの卵をゆで卵には使用したほうが適しています。新鮮な卵でも前日から室温にもどしておくとからむきしやすくなります。

正しいゆで卵の作り方は水からゆでる場合も、お湯からゆでる場合も必ず卵を常温にもどすところからはじまります。卵を常温にもどすメリットは多数あり、ゆで時間の短縮やからむきがしやすくなること、ゆでている途中のヒビ割れ防止があげられます。キレイなゆで卵を作るためにはちょっとひと手間、卵を常温にもどすことが必須条件です。

黄身を真ん中に持ってくるためには水からゆでる必要がありました。水の量はひたひたか、少なくとも卵の半分くらいの高さまで注ぎます。水を少なくする場合はフタをしておきます。殻から白身が飛び出すことを防止するために、タンパク質を固めるはたらきのあるお酢を大さじ1加えます。火にかけ水が沸騰するまでやさしく箸で転がします。

沸騰をはじめたら中火にしゆで時間の計測をはじめます。ゆで上がったらすぐにお湯から取り出し流水や氷水でしっかりと冷やします。卵が冷えてからからむきをします。急に冷やすと殻と白身の間にすき間ができるのでからむきしやすく、ゆで卵を余熱によって火を通しすぎることも防げます。これでゆで卵の作り方は完璧です。

まず卵を常温にもどしておきます。水を沸騰させたら、おたまやスプーンなどを使い卵をそっとお湯の中に入れます。再沸騰したら中火にしてキッチンタイマーをセットします。ゆでている間はさわらずそのまま放置しておきましょう。ゆで上がったら水からゆでる方法と同様に、すぐに冷水で冷やします。これでお湯から作るゆで卵は完成です。

ゆで卵をお湯からゆでるメリットは沸騰してから卵を鍋に入れることで、ゆで加減の調整がしやすいことや卵が浮くので黄身の片寄りを減らすことがあります。デメリットとしては沸騰したお湯と卵との温度差により、ゆでている途中で殻にヒビが入る可能性が高いことが考えられます。場合によってはお湯にお酢を入れておくなどの対策も必要です。

とろとろの半熟たまごで味玉を作るはずが固ゆでになっていたら見た目も美味しさも半減してしまいます。お湯からゆでる作り方の場合、毎回必ず、沸騰したお湯からゆではじめることになります。卵の温度や火加減などで多少の誤差はありますが、決まった温度で決まった時間ゆでることができたらゆで加減の調節もしやすくなります。

ゆで卵をお湯から作る場合のゆで時間は「半熟卵」で約7分、「固ゆで卵」で10分から12分です。水からゆではじめて沸騰した時点から計測した場合のゆで時間とあまり違いはありません。時短にはなっていないようにも感じますが、水からゆではじめて沸騰するまでの間、鍋について卵を転がしている時間の分だけ時短できています。

お湯からゆでる作り方は丁寧に水からゆでる作り方と違い、沸騰したお湯に卵を入れたあとはキッチンタイマーにゆで時間をセットして放置しておけば好みのゆで加減のゆで卵の完成しています。ゆで加減を気にしない場合はキッチンタイマーを使わなくても10分以上ゆでれば間違いなくゆであがっているので、より簡単にゆでることができます。

水から作るにしても、お湯から作るにしても正しい作り方は意外と時間や手間がかかってしまいます。卵を常温にするとしても季節や室温などの環境によっては1時間程度かかってしまう場合も考えられます。あらかじめ常温にもどすことができれば良いですが、仕事から帰宅してすぐに調理をはじめる場合などには面倒に感じられるかもしれません。

そもそもゆで卵は朝食にそえたり、お弁当に入れたりすることも多く、時間の少ない朝にパパッと作りたいこともあります。また、サンドウィッチの具材やタルタルソース作りに使う場合はつぶすことが前提の場合もあります。そんなときはゆで加減や黄身の位置は気にしないという方も多いのではないでしょうか？

次はキレイなゆで上がりよりも手早くゆで卵を作る方法を紹介していきます。まずは卵は常温にもどさず冷蔵庫からそのまま使えば手間もはぶけます。あとは水を沸騰させる時間です。水はできるだけ浅く2cm前後でゆでれば水の分量が少ない分、早く沸騰させることもできます。水を減らす場合の火加減や水の減りすぎにはご注意ください。

少ない水の量で実際にゆで卵を作ってみましょう。鍋やフライパンを用意し卵を入れて水を2cm前後注ぎます。沸騰するまで火にかけ、沸騰したらフタをして中火で3分加熱。3分後、火をとめたらそのままの状態で5分から8分蒸気で蒸らします。水が減りすぎると卵が焦げてしまう恐れもあるので、火加減には十分な注意が必要です。

最近では炊飯器を使ったレシピも人気がありますが、炊飯器でご飯を炊くついでにゆで卵もゆでることができます。卵にはサルモネラ菌などが付着している恐れもあるので、野菜洗浄用の洗剤などでしっかりと洗います。あとは念のためラップでくるんでお米の上に乗せてたら通常通りご飯を炊くだけです。ご飯と一緒にゆで卵ができてしまいます。

ゆで卵を電子レンジで作れたら簡単なのではないかと思う反面、卵は電子レンジの加熱で爆発することが知られています。電子レンジはマイクロ波で食品内部から温めるのですが、卵は殻や膜に覆われているため加熱で生じた水蒸気の逃げ場がなく爆発してしまいます。加熱中に爆発しなくてもからむきや食べるときに爆発する危険もあります。

実はゆで卵をレンジで作る方法もあります。どうしても不安感が残ることもありますし、自己責任になりますがアルミホイルで卵をくるんで水につけた状態で加熱するとゆで卵になります。電子レンジの加熱の注意点として有名なのが卵を加熱すると爆発する、金属を加熱すると火花が飛ぶということがありますので、勇気の必要な方法といえそうです。

それでもどうしても、電子レンジでゆで卵を安全に作りたい場合におすすめなのが、ゆで卵を電子レンジで作るための専用容器です。お弁当作りなどに便利とあって類似した商品が何種類も市販されています。アルミホイルに包んで加熱するよりも安心で簡単なおすすめの方法です。レンジで加熱すればコンロで他の調理もできるので便利です。

100円均一ショップなどでも人気のゆで卵のゆで加減を目で見て確認することができる、通称「ゆで卵タイマー」はゆで卵作りに大変便利です。キッチンタイマーでゆで時間を計る場合とちがって、ゆでている間も目を放すことはできませんが、ゆで卵作り初心者でも安心してゆで卵作りをすることができるのでおすすめです。

からむきを簡単にするために、ゆでる前にあらかじめ卵の殻に小さなヒビや穴を開ける方法を紹介しましたが、実際に生卵の殻にヒビを入れたり穴を開けたりするのには勇気やコツが必要です。この商品を使えば真ん中の穴から針が出て確実に小さな穴を開けることができます。からむきにお悩みの方は試してみる価値がありそうです。

ゆで卵を作るための専用の家電製品も数多く存在しています。製品にもよりますが安定したゆで加減の調節や調理の手間を省くことができるメリットがあります。鍋でゆでることを思えば少し時間がかかってしまう印象はありますが、コンロやレンジを使うことなく安全に作ることができるのでご家庭によっては便利に使えそうです。

ゆで卵の作り方を紹介してみましたがいかがだったでしょうか？ゆで卵と簡単にいっても温度管理などの様々なコツや技がありました。お料理や好みに合わせたゆで卵を作るには、いつもの手順として卵の温度やゆで方、ゆで時間などの自分の定番レシピを作ると便利です。美味しいゆで卵作りは料理上手の第一歩といえそうです。