プロテインで体臭がキツくなる原因は?対策・解決方法を紹介!
プロテインは筋肉増強やスポーツ専用といったイメージがありますが、プロテインは足りないタンパク質を摂取するための栄養補助食品です。現代人は偏食が多いので、効果的にタンパク質が摂取できるプロテインはとても便利です。しかし、プロテインには注意点もあります。その一つに体臭がキツくなるといった問題が挙げられます。ただ、なぜプロテインを摂取すると体臭がキツくなるのでしょう?そこで今回は、「プロテインで体臭がキツくなる原因は?対策・解決方法を紹介!」と題しまして詳しくお伝えしていきたいと思います。
プロテインを飲んだら体臭がキツくなる?
プロテインは筋肉増強やスポーツ専用といったイメージがありますが、プロテインはタンパク質のことで、足りないタンパク質を補給するための栄養補助食品なのです。近年では、プロテインは偏食気味の子どもから基礎代謝が少ない年配の方まで広く利用されるようになりました。また、忙しい現代人は偏食傾向にあるため、栄養のバランスが崩れている場合が多いようです。そのような時でもプロテインは栄養補給として活用できます。
また、現代人は糖質過多だとも言われています。糖質過多になると体は太り易くなり、様々な成人病の発症が引き起こされ易くなります。そこで今注目されているのが糖質制限です。糖質制限は、その名の通り、摂取過多の糖質を制限して、タンパク質や脂質、食物繊維などを多めに摂る方法です。簡単に言えば「ごはんを控えて、その他のおかずをたくさん食べる」ことです。プロテインは糖質制限でも効果的にタンパク質の摂取ができます。
お伝えした通り、糖質制限をする理由は糖質過多によるものでした。つまり、タンパク質も糖質同様に摂り過ぎると健康を害してしまいます。どのようなことでも、過ぎることは良くないのです。今回はプロテインを飲むと体臭がキツくなる原因と対策・方法についてお伝えしていきますが、この体臭がキツくなる原因に、どうやらタンパク質の摂取過多が関係しているようです。では、体臭がキツくなる原因とはどのようなものなのでしょうか?
プロテインを飲んで体臭がキツくなる原因は?
ここからはプロテインを飲むと体臭がキツくなる原因について詳しくお伝えしていきます。プロテインとは、お伝えしている通りタンパク質のことです。実は、一口にタンパク質と言っても、タンパク質には種類があります。また、プロテインは間違った使い方をすると体に様々な悪影響が生じます。先ずはプロテインのことを理解して、正しい摂取方法を知ることが大切だと言えます。では、プロテインの種類と特徴から見ていくことにしましょう。
プロテインの種類と特徴を正しく理解していない
プロテインは大きく分けて、ホエイ・カゼイン・ソイの3種類あります。ホエイとカゼインは牛乳が原料のプロテインで、ソイは大豆が原料のプロテインです。ホエイ・カゼインは、牛乳を原料にしていることからも分かるように動物性タンパク質です。そして、ソイは大豆を原料にしているので植物性タンパク質だということが分かります。動物性と植物性のタンパク質はそれぞれ体に吸収される時間に違いがあり、アミノ酸の量にも違いがあります。
人の体は水分を抜いた場合、残りの半分はタンパク質で作られています。私たちの皮膚や筋肉、爪、髪の毛、血液、細胞などは日々合成と分解を繰り返しています。これらはタンパク質によって行われていますが、体に必要なタンパク質は、口から摂取したタンパク質を主にアミノ酸によって再生成されます。アミノ酸には体で作られるものもあれば、外から取り入れなければならないものもあります。それが必須アミノ酸と呼ばれているものです。
プロテインには動物性タンパク質が主成分のホエイ・カゼインと植物性タンパク質が主成分のソイがあります。ホエイとカゼインは必須アミノ酸がバランス良く含まれていますが、ソイは必須アミノ酸が一部含まれていません。ホエイは体内へのタンパク質の吸収が3種類のプロテインで最も早く、効果的に必須アミノ酸が摂取できます。ホエイは、主に筋肉増強を目的とした運動やスポーツの後のタンパク質補給に適していると言えます。
カゼインとソイはホエイと違い、緩やかな速度でタンパク質が体内へ吸収されます。カゼインとソイはこの特徴を活かした減量や就寝前のタンパク質補給に適していると言えます。また、ソイは大豆由来のイソフラボンが多く含まれていることもあり、女性の美容と健康に適したプロテインとも言えます。このように、プロテインはそれぞれの特徴を知り、目的に合わせた利用がポイントです。しかし、問題はプロテインの過剰摂取なのです。
プロテインの過剰摂取
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プロテインは手軽にタンパク質が摂取できることから、ついつい過剰摂取してしまいがちです。筋肉増強を目的としたスポーツ選手は、徹底した栄養管理をしているので、プロテインの過剰摂取はありませんが、問題は、専門的な栄養管理をしていない場合です。糖質制限について先ほど少し触れましたが、糖質制限は糖質の摂取過多を改善する目的で行われます。しかし、タンパク質や他の栄養素も同様に摂取過多は健康上よくありません。
特に動物性タンパク質のホエイやカゼインの過剰摂取には注意が必要です。プロテインは一度に体内へ吸収される量が限られています。これは三度の食事を摂ることと似ています。タンパク質は体が必要としている時に摂取します。では、タンパク質を過剰摂取した場合、どのような問題が起きてくるのでしょうか?タンパク質は過剰摂取すると、内臓疲労、カロリーオーバー、尿路結石のリスク、腸内環境の乱れなどの症状が現れます。
タンパク質の摂り過ぎが分かる体のサイン
タンパク質を摂り過ぎると先ず体重が増えます。糖質制限をしている方で、もし体重が増加している場合はタンパク質を摂り過ぎている可能性があります。実は、タンパク質に偏った食事を続けていると、脂肪だけでなく、筋肉や骨、内蔵などの除脂肪体重までもが増加します。タンパク質は脂質、炭水化物の3つで三大栄養素と呼ばれ、私たちの体を作るためにとても重要な役割をしていますが、摂り過ぎは逆効果だということが分かります。
タンパク質を摂り過ぎると内臓疲労を起こします。私たちが口から取り入れたタンパク質は、体内で合成と分解を繰り返します。これは正常な働きで、皮膚や筋肉、爪、髪の毛などを作り、必要のないものは対外へ排出されます。しかし、タンパク質を摂り過ぎた場合、余ったものは全て分解されて窒素になります。窒素を体外へ排出するためには肝臓や腎臓の働きが必要になります。必要なくなった窒素は有害なアンモニアに変わります。
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私たちの体に有害なアンモニアは肝臓で無害な尿素に変えられ、腎臓で尿となり体外へ排出されます。ここで、さらにタンパク質を過剰に摂り続けると、その分だけ肝臓と腎臓に負担が掛かることになります。この負担が慢性的になると、内臓疲労を引き起こし、最悪の場合は腎臓病などの重い病気になる恐れもあります。腎臓病に関しては、初期の段階では自覚症状がないので、尿検査や血液検査を受ける必要もあるので注意しましょう。
タンパク質を摂り過ぎると脱水症状を引き起こします。これは、先ほどのお伝えした内蔵疲労が大きく影響しています。摂り過ぎたタンパク質は窒素になります。窒素は有害なアンモニアに変わるので、肝臓と腎臓の働きにより尿として排出されます。その際、肝臓と腎臓には処理を行うために水分が必要になります。つまり、体内の水分が大量に使われるため、脱水症状を引き起こすのです。これらの変化が見られた場合は、病院で診てもらいましょう。
タンパク質と腸内環境の関係
人の腸内には善玉菌と悪玉菌と呼ばれる腸内細菌が生息しています。善玉菌は、腸内環境を整え、人の体にとって良い活動をします。一方、悪玉菌は、増えすぎると腸内環境を乱し、人の体にとって悪い活動をします。悪玉菌はホエイやカゼインを含む動物性タンパク質をエサとして、私たちの体にとって有害な物質、悪臭の元になる硫化水素やアンモニア、インドール、スカトールを発生させます。これらは悪臭となって体外へ排出されます。
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悪臭は主におならになって排出されますが、汗となって排出されることもあります。これが体臭がキツくなる原因なのです。臭いおならや体臭がキツくなる元は、基本的にタンパク質と腸内環境の影響によるものです。動物性タンパク質の過剰摂取は悪玉菌を増殖させますが、悪玉菌は、運動不足やストレス、胃腸や肝臓などの臓器が弱っている場合でも増殖します。腸内環境を整える基本は規則正しい生活と偏りのない食事にあります。
適切な糖質制限をしていない場合
糖質制限とは、摂取過多の糖質を制限し、血糖値を上昇させないタンパク質、脂質、食物繊維などを中心に摂取する方法です。糖質、タンパク質、脂質の3つは三大栄養素と呼ばれていて、どれか一つ欠けても私たちは生きていくことができません。しかし、これらの栄養素はバランスよく摂取することが大切なのです。糖質制限は、簡単に言えば「ごはん(米やパスタ、パンなど)を控え、その他のおかずをたくさん食べる」ということです。
しかし、糖質制限は適切な方法で行われていない場合もあります。糖質制限は、基本的には糖質だけを控え、血糖値を上昇させないタンパク質や脂質、食物繊維などを中心に摂取する方法です。糖質制限は、糖質を控えるだけなので、難しいカロリー計算をしなくても簡単に行えるメリットがあります。だけらといって、その他の栄養素を摂り過ぎてしまうと全く意味がなくなってしまいます。タンパク質の過剰摂取はお伝えしている通りです。
また、糖質制限は基礎代謝を意識する必要があります。糖質制限はあくまでも糖質を控えることで、カロリー制限ではありません。基礎代謝は年齢や性別によって異なりますが、仮に基礎代謝が1800kcalの場合、この数字を下回るカロリー制限は体を壊してしまいます。糖質制限は、糖質を控え、基礎代謝を下回らない食事を意識し、タンパク質や脂質などの栄養素をバランスよく摂取することが大切なのです。偏食のないように注意しましょう。
アンモニアが汗と一緒にでることが体臭の原因にも
タンパク質は過剰摂取すると腸内環境を乱し臭いおならや体臭の原因になります。特に動物性タンパク質は、腸内細菌の悪玉菌のエサになり易いので注意が必要です。お伝えしているように、悪玉菌が増えると、私たちの体にとって有害な物質、おならや体臭の元になる硫化水素やアンモニア、インドール、スカトールを発生させます。これらの物質は基本的におならとなって排出されますが、汗となってキツい体臭となる場合もあります。
また、タンパク質の過剰摂取は腸内環境の乱れによる体臭だけでなく、激しい運動などによっても体臭は発生しやすくなります。過剰摂取で必要のないタンパク質は、お伝えしている通り窒素となり、アンモニアに変化します。このアンモニアは肝臓で無害な尿素に変わり、腎臓で尿となり体外へ放出されます。しかし、これが慢性化すると、汗からアンモニアが排出されキツい体臭となります。激しい運動をすれば更に体臭はキツくなるわけです。
自分のニオイを確認してみよう
1日に必要なタンパク質の摂取量を守っていれば、体臭の元に繋がる腸内環境が乱れ、肝臓や腎臓の負担は起きません。しかし、プロテインは肉や魚などの動物性タンパク質を食事から摂るよりも簡単に利用できるため、適切な量を超えてしまいがちです。これらの対策や方法に関しては後程詳しくお伝えしますが、自分の体臭は、なかなか気付き難いものです。そこで、自分の体臭を簡単に確認できる方法を紹介するので試してみてください。
今の自分の体臭を確認する方法は簡単です。方法は入浴後に脱いだ衣服のニオイを確認するだけです。人は入浴すると体が清潔になると同時に、水蒸気を吸引することで臭覚がリセットされ、ニオイがハッキリと分かるようになります。ニオイの確認は直接肌に着用するシャツなどの下着が分かり易いです。特にワキの下はニオイの強い汗が出る部位です。ここで臭いニオイを感じたら、自分以上に周りの人はキツく感じていることが分かります。
プロテインを飲んでも体臭がキツくならない対策方法は?
ここまではプロテインを飲むと体臭がキツくなる原因についてお伝えしてきました。プロテインを飲むと体臭がキツくなる原因は、プロテインを含む動物性タンパク質の過剰摂取や腸内環境の乱れ、間違った糖質制限などでした。ここからは、プロテインを飲んでも体臭がキツくならない対策方法について詳しくお伝えしていきます。原因が分かれば、あとはその原因を改善すれば、これまで通りプロテインは問題なく利用することができます。
腸内環境を整えることが大切
キツい体臭の主な原因は腸内環境の乱れでした。腸内環境を改善するための対策方法は、先ずは摂取過剰の動物性タンパク質を適切な量へ戻すことです。これは、1日に摂取可能なタンパク質の量を見直す必要があります。普段から食事として肉や魚などのタンパク質を三食バランスよく摂取している場合は、本来ならプロテインを摂取する必要はありません。タンパク質は一度に身体へ吸収される量も限られています。ここは押さえておきましょう。
ただ、一度増えてしまった腸内細菌の悪玉菌は、プロテインの摂取量を変えただけでは減少しません。腸内環境を改善させるためには、適切なタンパク質の摂取量を見直し、善玉菌を増やす必要があります。善玉菌を増やす対策方法としては、善玉菌の栄養となるヨーグルトやキムチなどの乳酸菌が含まれた食品の摂取です。また、悪玉菌が作り出した有害物質を体外へ排出してくれる、玉ねぎやバナナなどの食物繊維とオリゴ糖の摂取がポイントです。
プロテインの種類を変えてみる
続いての対策方法は、プロテインの種類を変えてみることです。例えば、プロテインにホエイを利用している方は、今自分が摂取しているプロテインがどのような製法で作られているのか確認してみましょう。ホエイプロテインの種類はWPC、CMF、WPI、WPHと分けることができます。これらの製法は、それぞれタンパク質と乳糖の含有量に違いがあります。実は、乳糖の過剰摂取はお腹の調子を悪くする原因になると言われています。
ホエイプロテインでは、一般的に値段が安く手に入り易いWPC製法が人気ですが、このWPCのプロテインには乳糖が多く含まれています。一方、WPI製法のプロテインは極限まで乳糖と脂肪が取り除かれているので、お腹の調子が悪くなることは殆どありません。WPCとWPIを比較した場合、WPIはコストが掛かりますが、お腹の調子が改善されるのであれば試してみる価値はあります。プロテインは製法の違いを知ることも大切だと言えます。
乳酸菌を摂取して善玉菌を増やそう
続いての対策方法は、乳酸菌を摂取して善玉菌を増やすことです。これは、先ほどお伝えした腸内環境を整えるための具体的な対策方法です。悪玉菌が増殖すると、臭いおならや体臭だけに限らず、下痢や腹痛を繰り返し、慢性的になれば、潰瘍やガンなどの重い病を発症するリスクが高まります。対策方法としては、プロテインの摂取に加え、整腸作用に効果的な乳酸菌やオリゴ糖を含む食品を習慣的に摂取することです。
乳酸菌が含まれた食品は、ヨーグルト、キムチ、カルピスなどがあります。また、オリゴ糖が含まれた食品には、玉葱、ごぼう、はちみつ、バナナなどがあります。糖質制限をされている方は、カルピスやオリゴ糖が気になると思いますが、1日の糖質の摂取量を確認すれば、あとはごはん(米やパスタ、パンなど)の量を調整するだけです。乳酸菌やオリゴ糖を習慣的に摂取すれば、善玉菌のエサとなる物質が増え、腸内細菌のバランスが改善されます。
あと、効率よく乳酸菌とオリゴ糖が摂取できる食べ物に玉ねぎヨーグルトがあります。玉ねぎヨーグルトはプレーンヨーグルトにスライスした生の玉ねぎを加えただけのシンプルな食べ物です。この玉ねぎヨーグルトは、そのまま食べても美味しくいただけますが、様々な料理に味付け調味料としても活用できるのが嬉しいです。特に焼いた肉料理との相性は抜群です。作り方も簡単なので、是非日々の食卓で活用していただければと思います。
糖質制限の改善
続いての対策方法は、糖質制限の改善です。糖質制限は、過剰に摂取している糖質を控え、タンパク質や脂質、食物繊維をたくさん摂取する方法です。しかし、この糖質制限には大きな落とし穴があります。本来なら、食事はバランスよく摂っていれば、糖質制限などする必要はないのです。つまり、糖質制限が今話題となっている理由は、糖質だけに依存した食生活をしている人があまりにも多いということなのです。糖質制限の注意点はここです。
糖質制限の内容は次の通りです。糖質を控えると血糖値を下げるインスリンの追加分泌が抑えれます。また、摂取した余分な糖質を脂肪として体に蓄積する作用も抑えられます。糖質制限をすることで、血糖値を上げないタンパク質、脂質、食物繊維はカロリーを気にせず摂取できます。つまり、私たち現代人は、糖質に偏り、その他の栄養素はバランスよく摂取できていないことが分かります。糖質制限はそのバランスを取り戻す方法なのです。
昔の人は食事をバランスよく摂っていました。それは、今のように食糧が溢れていなかったことも理由の一つです。健康を目的として糖質制限をされている方は、再度今自分がしている糖質制限に偏りがないか見直してみましょう。糖質は決して不必要な栄養素ではありません。三大栄養素と呼ばれているものは全て私たちの体に必要なものです。対策方法は、基礎代謝に合わせて、1日に必要な栄養のバランス、推奨量を確認することです。
プロテインを諦める前に体臭の対策を試してみよう
「プロテインで体臭がキツくなる原因は?対策・解決方法を紹介!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?プロテインで体臭がキツくなる原因はプロテインを含む動物性タンパク質の過剰摂取にありました。タンパク質は一度に身体へ吸収される量は限られています。1日の摂取量を守り、腸内環境を整え、規則正しい生活と適度な運動が対策方法のポイントだと言えます。皆さんの参考になれば嬉しいです。