2018年08月13日公開
2024年07月29日更新
新生姜の時期や生姜との違いは?保存方法や効果・美味しいレシピも紹介
「新生姜」のおすすめは「新生姜の甘酢漬け」です。新生姜は薬味としてではなく、辛さもマイルドかつ、とてもみずみずしくやわらかいので、そのままでも食べられます。しかし季節の食材になるので、1年を通しておおよそ3か月くらいしか出回らないので、なかなか出会えないのです。今回はそんなレアな食材の「新生姜」について、時期や生姜との違い、「甘酢漬け」などの「漬物」としての保存法方やうれしい効果、おいしいおすすめレシピを紹介していきます。
目次
新生姜はそのまま食べられるほどやわらかい
生姜は日本の食卓でおなじみ、おもに薬味に使われる食材です。毎日さまざまなお料理で、何気なく摂取している人も多いのではないでしょうか?また、「新生姜」は薬味としてではなく、辛さもマイルドかつ、とてもみずみずしくやわらかいので、そのまま生でもおいしく食べられます。
しかし季節の食材になるので、1年を通しておおよそ3か月くらいしか出回らなく、なかなか出会えないのです。今回はそんなレアな食材の「新生姜」について、旬の時期や生姜との違い、簡単な保存方法やさまざなまなうれしい効果、おいしいおすすめレシピを紹介していきます。
生姜について
生姜は中国から日本へ昔々、はるばる渡ってきました。日本では一番古いスパイスとなります。記録によると日本をはじめ、中国 、インド、ヨーロッパなどで、生姜は始め医薬品として扱われ、食品に使用する調味料となったのは中世以降でした。
おおよそ2000年前の中国の医学書に生姜の記述があり、漢方薬処方の約半分に生姜が調合されていました。東洋医学では、生の生姜は腹痛や下痢、腰痛などに用いられます。また、日本の江戸時代の農書「農業全書」には栽培の方法が記述されています。
生姜のおもな栄養素や配合成分
生姜の主な栄養素はカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル類や、βカロテン、ビタミンC、葉酸などが含まれています。調べてみると、とても嬉しい効果ばかりです。脳卒中の予防や血圧の低下、体内の毒素の抗酸化作用や、免疫を増強させる効果も期待できます。特に妊婦さんや、高血圧の人にはもっぱらおすすめの食材のひとつです。「香り」の成分も含まれますので、生姜の香りが好きな人も多いのではないでしょうか?
新生姜と生姜の違いはどこにある?
新生姜の特徴
新生姜とは、通常の薬味に使う「ヒネショウガ」は秋に収穫して乾燥させる(根生姜)のですが、その乾燥させる前の、収穫したての「新しい根」のことをさします。新生姜はみずみずしく、辛さもマイルドでやわらかいので、スライスをしたものに味噌をつけてそのまま食べられます。新玉ねぎなどと似ているところがあります。また、秋の9月からおおよそ3か月くらいの時期が旬となります。
生姜の特徴
秋に収穫した生姜を、泥付きのまま保存されたものが種となります。その種を貯蔵して、時期関係なく随時出荷される、これが通常の生姜「ヒネショウガ」です。生姜の旬の時期などは特になく、見た目はベージュ色で、乾燥していてかなり硬いものとなります。おなじみの生姜で繊維質でからみが強く、おもにすりおろしたり、みじん切りにしたりして薬味に使われます。
新生姜の時期はいつ?
植える時期と収穫時期
通常生姜を植える時期は4月下旬ころに種生姜を植え付けていきます。9月からおおよそ2か月間「新生姜」を収穫時期となります。スーパーなどに出回るのは10月頃だけです。また、ハウス栽培ではすこし時期が異なってきます。12月頃から種生姜を植え付けていきます。翌年4月以降に出荷され、7月ごろに「新生姜」がスーパーなどに出回ります。なので新生姜を楽しめる時期は1年を通して、おおよそ4か月間となります。
新生姜のおすすめの選び方
新鮮でおいしい、新生姜の見分け方のおすすめポイントがこちらです。まず、茎先が鮮やかで、あかむらさき色でみずみずしく、新生姜の身はぽてっとしていて、白っぽくツヤがあり、表面がしっかりしている、キズや痛みの少ないものを選びます。これが特に新鮮でおいしい目印となります。このポイントに気を付けて、ベストな新生姜を購入し、旬の味を楽しみましょう。
いつもの生姜とどう違う? 新生姜の選び方&農家直伝「佃煮」レシピ https://t.co/UWRUO90HT2 pic.twitter.com/9dZu3o8N0C
— お腹・小顔ダイエット研究所@相互フォロー (@FS_DietLabo) August 30, 2016
新生姜の保存方法は?
新生姜は鮮度が落ちやすいため冷蔵保存で3~4日
新生姜は根生姜と違い鮮度が落ちやすいため、残念ながら長期保存ができません。常温保存ですと、収穫からおおよそ2週間程度日持ちします。また、新聞紙や湿らせたキッチンぺーパーなどに包み、冷蔵庫での保存で、おおよそ3~4日程度日持ちします。ただ、日がたつにつれ、どんどん水分がけていってしまいますので、こまめに様子をチェックしながら、おいしく使用していきましょう。
デリケートな新生姜は「甘酢漬け」などの保存がおすすめ
保存方法は「甘酢漬け」「醤油漬け」「はちみつ漬け」の保存がおすすめです。「甘酢漬け」は一番一般的で、お寿司には欠かせない「ガリ」となります。甘酢漬けを作るのあたり、まず容器をしっかり消毒して、新生姜は薄く切ったものを熱湯に1~2分ぐぐらせ、水気をしっかりとります。甘酢を煮立てて、よく冷ましてから下ごしらえした新生姜にかけて瓶詰めします。そうすることによって1~2年保存がきき、おいしく食べられます。
醤油漬けでの保存の方法
醤油漬けでの保存方法です。まず、器となる瓶はキチンと消毒をしておきましょう。新生姜はよく洗い、すりおろしやすいよう大きめに切ります。おおよそ10分程度水に浸して、あく抜きをおこないます。キッチンペーパーなどでしっかり水気を取ります。
うるおいちゃんさんに教えていただいた新生姜の醤油漬けを仕込む。
— マダラさん (@madaraudon) June 23, 2018
刻んだ新生姜を醤油に漬けただけのものだけど、卵かけごはんにかけても美味しいらしいので楽しみ! pic.twitter.com/iEyHvP68zl
新生姜はみじん切りにし、瓶に入れます。酒、醤油、みりんを煮立たせたものをそのまま瓶へ入れます。蓋をして2~3日よく冷ましてから冷蔵庫へ入れます。味がなじんだらできあがりです。冷蔵庫で保存しましょう。
はちみつ漬けでの保存方法
はちみつ漬けでの保存方法です。器となる瓶はキチンと消毒をしておきます。新生姜はよく洗い、すりおろしやすいよう大きめに切ります。おおよそ10分程度水に浸して、あく抜きをおこないます。ここまでは醤油漬けと同じです。しっかり水分を取りましょう。
しっかり水分を取らないと、カビなどの原因になります。あとはすりおろした新生姜と、はちみつを瓶に入れます。はちみつは新生姜より多く入れます。よくかきまぜて、翌日もう一度かきまぜ、はちみつが溶けていたらできあがりです。冷蔵庫で保存しましょう。
新生姜はどんな効果があるの?
代謝を上げて体をあたためる冷え性改善効果
多くの女性を悩ませるのは「冷え性」ではないでしょうか?生姜には冷え性にも嬉しい、体をあたためるポカポカ効果があります。ジンゲロールという成分が血管を拡張させて血流を活発にさせ、新陳代謝をあげて体をあたためる効果があります。また、ジンゲロールは、肩こりや、むくみ、頭痛にも嬉しい成分となっています。冷え性の人や、生理痛のひどい人は積極的に生姜を摂取しましょう。
殺菌やにおい消しなどの効果
お寿司の端のほうに添えられている甘酢漬けの「ガリ」。生姜には強い殺菌作用があるので、食中毒を予防する効果が期待できます。何気なく添えられているガリには、わき役と思いきや大事な役割があるのです。また、生魚の生臭さを消す作用や、お口直しのために添えられています。あとは、サバの味噌煮や、ブリ大根などの煮物などのお料理のお魚の生臭さのにおい消しによく使われます。
風邪の時や夏バテに嬉しい食欲増進効果
生姜にふくまれるジンゲロールという成分は、食欲増進の作用もあります。よく風邪をひいたときに、生姜湯を飲むといいと言います。それは生姜には血行を良くして体をあたためる効果や、食欲増進の効果はもちろん、発汗を促す作用もあるので、解熱や咳止めなどの効果も期待できるのです。普段から積極的に生姜を摂取するようにして、風邪の予防をしていきたいものです。
甘酢漬けは新生姜とお酢との相乗効果!
甘酢漬けの新生姜にはジンゲロンという成分が含まれます。それは、ジンゲロールを乾燥させたり、加熱することで変化してできる栄養成分です。この成分は強い抗酸化作用により体内やお肌の老化を予防してくれます。また、お酢を使いますので、お酢の効果は、美肌効果や、内臓脂肪を減らすダイエットサポート効果が挙げられます。新生姜とお酢で相乗効果が期待できます。新生姜の甘酢漬けは女性の強い味方です。
生姜ダイエットは簡単健康的
生姜ダイエットはいたって簡単です。1日に10~20グラムを摂取するだけです。目安は生姜スライス6~10枚程度です。新生姜の甘酢漬けや、佃煮を毎日食べたり、はちみつ漬けを紅茶に溶かして飲んでもおいしくお手軽に摂取できます。ショーガオールの効果が、体を芯からあたためるので、代謝アップ、運動も組み込めばより脂肪が燃焼しやすくなります。ポイントは生姜に熱を通すところです。
生姜の生産量はどこがいちばん?
日本で1番の生姜の生産量をもつ都道府県は、群を抜いての高知県です。年間おおよそ22,200トン生産を誇ります。そして次を行くのは熊本県で5,350トン、そして千葉県が3,840トンとなっています。(2016年調べ)高知県には「黄金生姜」と呼ばれるブランド生姜があります。普通の生姜と色が違って、繊維も少なく、すりおろして時間がたってもキレイな黄金のままなのが最大の特徴です。
新生姜のおいしいレシピ
レシピ1:新生姜の甘酢漬け
一番需要の高い「甘酢漬け」です。レシピは、新生姜、お酢、砂糖、みりん、塩を用意します。先に甘酢を用意しておきます。お酢、砂糖、みりん、塩をまぜあわせ、煮立たせて冷ましておきます。新生姜は薄くスライスししたものを沸騰したお湯に1~2分くぐらせ、よく水気を取ります。あらかじめよく消毒しておいた瓶の容器に新生姜を入れ、冷ました甘酢を注いで蓋をします。一晩くらいたったら食べごろです。
我が家の夏の食卓にかかせないもの
— 🍊ありだのゆりこ🍊 (@yurimori7) August 14, 2019
「自家製金山寺味噌」と
「自家製新生姜甘酢漬け」
これ食べて 暑い夏を乗り切ろう😆✊
いただきま~す#802いただきます pic.twitter.com/DkLuUc5rJP
レシピ2:新生姜の佃煮
佃煮も保存がきいて便利なレシピです。材料は醤油、砂糖、酒、鰹節を用意します。まず、新生姜をよく洗い、汚れなどそぎとり、スライサーですります。沸騰したたっぷりのお湯でおおよそ10分間ゆで、ザルにあけて水にさらし、よく水気を絞ります。鍋に新生姜、調味料を合わせたものをいれ、中火でじっくり煮て、煮汁がなくなる前に火を止め、鰹節をふりかけてできあがりです。
レシピ3:新生姜の炊き込みご飯
アツアツのさっぱりおいしい炊き込みご飯レシピです。材料は米、新生姜、麺つゆ、豚小間を用意します。まず新生姜を千切りにして水にさらしておきます。米をとぎ、細かく切った豚小間、新生姜、麺つゆを入れ、よくまぜます。そして普通に炊飯ジャーで炊くだけです。米を3合炊くのであれば、3合のラインまで水を入れて炊きます。おこのみでお肉を鳥にしてもいいです。
レシピ4:新生姜のジンジャーエール
サッパリ炭酸の新生姜ジンジャーエールレシピです。材料は、新生姜、レモン汁、砂糖、炭酸水を用意します。スライスした新生姜と砂糖と水を鍋に入れ、弱火でじっくりおおよそ10分間煮ます。火を止め、レモン汁をお好みの量入れます。よく冷ましてから、氷を浮かべて炭酸で割って飲みましょう。新鮮で、すっきりからいジンジャーエールのできあがりです。
レシピ5:新生姜のかにかまマヨネーズあえ
新生姜のかにかまマヨネーズあえのレシピです。材料は新生姜、かにかま、きゅうり、いりごまを用意します。新生姜はよく洗い、スプーンなどで皮をそげ落とし、千切りにし、少々塩を振り、おおよそ5分おきます。水で塩をしっかり流し、絞ります。かにかまを細くさき、いりごまをかけ、マヨネーズであえてできあがりです。塩をまぶして流すことにより、新生姜のからみがいっそうマイルドになります。
レシピ6:新生姜のてんぷら
新生姜のシンプルな天ぷらレシピです。材料は新生姜、てんぷら粉、水、おこのみで塩を用意します。まず新生姜の皮をスプーンなどでそげ落とし、薄くスライスします。170度くらいの油でカリッとしたらあげ、油をきり、お皿に盛り付けたらできあがりです。新鮮な天ぷらなので少量のお塩をつけていただきます。てんぷら粉は「コツのいらないてんぷら粉」を使うと簡単にサクッと天ぷらができます。
レシピ7:鉄板紅ショウガ
定番食材の紅しょうがのレシピです。材料は新生姜、酢、塩、赤梅酢を用意します。まず、新生姜をよく洗い、皮をスプーンなどでそげ落とし、千切りにします。塩と酢とジップロックの中でもみもみ混ぜます。ジップロックの中の空気を抜いて、皿など重しを上に置き、5~6時間ねかせます。よく水気を絞って、あらかじめ消毒しておいた瓶へ入れ、たっぷりと梅酢を入れてできあがりです。
番外編:漢方薬にも生姜
乾燥されたヒネショウガは主に胃腸を守ってくれたり、体をあたためてくれるので、おもに風邪薬として用いられます。そして生の生姜は品質が落ちるのは早いですが、小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)として、主な効果が車酔いや、めまい、つわりなどで吐き気が強いとき、その症状を抑えてくれます。生姜は食材としても優秀、漢方としても大活躍です。
番外編:生姜ハンドクリームでて肌しっとり
熊本県では「ジンジャーハンドクリーム」というハンドクリームがあります。さすが、生産量2位の熊本県です。生姜の成分がたっぷり配合されたハンドクリームは生姜の香りにもこだわりました。1年通して使える、しっとりサラサラタイプです。生姜好きにはたまらないアイテムとなっています。ネットショッピングで手に入りますので、気になる人はチェックしましょう。
新生姜をおいしく食べて健康的になろう
普段なにげなく食べていた新生姜や甘酢漬け。新生姜の旬は短いですが、少しの手間をかけるだけ、保存方法もとても簡単なので、いろいろな保存方法で楽しみたいものです。なおかつ新生姜には嬉しい効果がたくさんあるので、毎日とりたいお野菜のひとつです。夏バテ気味の人、風邪をひいでいる人、冷え性の人、是非、新生姜をおいしく食べて健康的にイキイキと生活していきましょう。