冷風機は涼しい？おすすめや人気の商品で涼しくなるのか検証！

夏は暑いのが当然ですが、最近は暑いと通り越しているほど日本の夏は酷暑です。最高気温が35度を超える猛暑日や気温25度を下回らない熱帯夜などという言葉が生まれるほど、日本の夏は徐々に暑くなっています。北日本や標高の高い地域はまだ過ごしやすいですが、日本列島のほぼ全域で7月から9月まで耐えるに等しい夏がやってきます。暑い日は体力を消耗するスピードも速くなるため、できる限り快適に過ごしたいものです。

夏の暑さは気温だけではありません。気温と密接に関係するのが湿度です。湿度が高いと体感温度が上昇します。そのため湿度も高いと気温以上に暑く感じてしまうこともあります。クーラーの強く効いた部屋にいるとこれも体調を悪くする要因になります。適度に涼しい快適な環境を作り出してあげる必要が暑い夏を乗り切る最大のポイントです。夏を快適に乗り切るためには気温が下がらない以上家電製品の力を借りるほかありません。

最も一般的な暑さ対策の家電製品がクーラーやエアコンです。一気に快適にすることもできますが、気になるのが電気代です。夏の電気代がとてつもなく高いという人も少なくありません。そこでおすすめなのが冷風機です。クーラーと同じ原理を用いており、涼しい風を出すことが可能です。しかし使い方にも工夫が必要です。冷風機の特徴と涼しくなる賢い使い方を紹介します。人気のおすすめ冷風機も紹介します。

暑さ対策に使用する家電製品や道具は様々なものがあります。しかしエアコン以外は本当に涼しいのか？と疑われることもあり、エアコン以外に興味を示さない人もたくさん存在します。夏の暑さ対策にはエアコン、扇風機、冷風機、冷風扇、うちわなどがあります。もちろんエアコン一つあれば、どんな暑い環境でも快適にしてくれますが、経済的ではありません。経済性を加味するのであれば、道具を使いこなすことが大事です。

部屋の中が暑い状態で扇風機やうちわを使っても涼しい風が送られてくるわけではありません。冷たい空気が存在してこそ涼しい風を部屋内に送り届けることができます。そのためエアコンと扇風機を併用する方法などはよく紹介されていますが、これと同じ考え方で家電製品を併用することで効率的に部屋を涼しくすることができます。涼しいのか？と尋ねる前に涼しくする工夫が大事なポイントになります。

具体的には涼しい風を出す家電製品と室内の空気を循環させる家電製品の組み合わせがベストです。エアコンや冷風機は涼しい風を作り出す機械です。そして扇風機やうちわ、サーキュレーターは部屋の空気を循環させる家電製品です。これを組み合わせることで作り出した涼しい風を室内全体に効率よく送り届けることができます。上手に組み合わせて活用することが経済性にも優れてお財布にも快適な夏になることでしょう。

冷風機とエアコンはともに冷たい空気を作り出す家電製品です。エアコンは部屋に設置型であるのに対して冷風機は大きさにもよりますが持ち運びして部屋の好きな場所に動かして設置することが可能です。涼しい風を出す仕組みはエアコンと同じです。小さなエアコンとしてスポットクーラーの別名も持っているのが冷風機です。ただエアコンと比較するとサイズも小さいため、大量の涼しい風を出すことはできません。

エアコンや冷風機がなぜ涼しいのかというとそれは熱交換の原理を利用しているからです。熱を奪い涼しくすると、どこかでそれを補うために温風を出す必要があります。エアコンは室内機と室外機がセットになっており、熱交換後の熱は室外機から外に出しています。そのため部屋は涼しい風のみにすることができます。一方冷風機は機械の背面から温風を出します。同じ部屋で冷風機を使用すると涼しい風を出しても部屋は冷えません。

冷風機と似たような名前の商品に冷風扇があります。しかしこれは冷風機よりも扇風機に近い製品です。単に風を循環させるのが扇風機の役割ですが、冷風機は風を送る前面に蒸発用のフィルターが設置されています。フィルターは常に湿っている状態で気化熱を奪う役割を持っています。その原理で涼しい風を送り出すことができます。水の気化を伴うため涼しい風は出ますが、湿度が逆に向上します。蒸し暑くなる可能性があります。

そのため冷風扇を利用するのは湿度が低い時期に利用するのがおすすめです。日本は高温多湿な気候のため、冷風扇が涼しいのかと聞かれると正直あまり涼しく感じないのが現実です。ただ、エアコンの風がどうしても苦手という人や、経済的であること、そして製品自体が安いなどのメリットもあります。水を利用するためカビなどの対策を施す必要があり、衛生管理が難しいというデメリットもあります。

冷風機は涼しいのかと口コミなどでも言われていますが、エアコンと同じ構造をしている以上涼しい風が出るのは当たり前です。しかし冷風機をエアコンと同じ目線で比較して涼しいのかと言われると当然涼しくありません。冷風機はスポットクーラーだからです。局所冷房として使用するのであれば、涼しくなります。エアコンと同じ質を求めてもそれは機能の違いにより比較できない為です。冷風機は涼しい風を出す立派な機械です。

冷風機は本当に涼しいのかとよく話題になる要因に温風処理を適切に行っていないケースがあります。冷風機はエアコンの室外機と異なり、背面から暖かい空気を出しているため、部屋の温度が下がりません。そのため、室内で冷風機をそのまま使用しても涼しいのかと言われると答えはNoになります。冷風機の効果を高めて部屋を涼しくするもしないも工夫次第です。温風の処理を適切に行うことで冷風機でも涼しくすることが可能です。

エアコンと同じ機能を有する冷風機の電気代は決して安いものではありません。そのため涼しい風を効率的に利用しないと経済的にはなりません。温風の処理方法はいくつかあります。まず、窓際に冷風機を設置し温風を窓の外に出すことです。一部室内に入り込むこともありますが、効果はそれなりにあります。窓を開けすぎると室内の涼しい空気が逃げてしまうため窓の開け方も微妙に調整が必要です。

冷風機にオプションとして販売している室外ダクトを購入するのも方法です。室外に暖かい空気を逃がす仕組みですが、家の環境によっては工事が必要な場合もあります。エアコン用のダクトはほとんどの家でついていることを加味すると改めて工事費用をかけて工事するとコストが高くなってしまうこともあるため注意が必要です。窓際設置に限られると涼しい風を届ける範囲も狭くなってしまうことも考慮しなければなりません。

温風から排出されるダクトを別な部屋に送る方法もあります。割り切りが必要ですが、夏場はその部屋を利用しないことが前提です。部屋を一つ潰してしまうことにもなりますが、冷風機が設置している部屋では涼しい風の恩恵を受けることができます。エアコンと異なり冷風機はあくまでもスポットクーラーです。広範囲な部屋全体に涼しい風を出すのであればエアコンの方が便利です。

冷風機は涼しいのかと良く言われますが、温度を下げる以外で涼しくさせる方法もあります。エアコンと同じ機能を持っているということは除湿にも対応しています。湿度は体感温度を上げます。そのため除湿をすることで体感温度を下げることができ、同じ温度でも快適に過ごせるようになります。快適な湿度は60パーセント前後です。夏の湿度は高くても80パーセントあたりですので、そんなに極端に下げる必要性はありません。

無理に涼しい空気を出そうとすると温風が比例して増えます。しかし除湿をメインで考えるのであれば、温風の心配はさほど気にしなくて済みます。電気代にも影響します。冷風機を除湿メインで使うことで涼しいのか？という問いに対してもYesを返すことができます。それほど湿度による体感温度は違うのです。口コミでも冷風機を除湿器として利用して涼しい日々を送っているという意見も多くあります。

最近のエアコンは省エネに工夫がされており、毎日使い続けても驚くほどの電気代にならないのが現実です。暑い状態から適切な温度に下げるまでは当然フルパワーで稼働しますが、温度が安定すると省エネモードで運転します。そのためこまめにONとOFFを繰り返すよりつけっぱなしの方が経済的です。一方冷風機には省エネモードが搭載されていないケースがほとんどです。常にフルパワーで運転を続けます。

そのため、エアコンよりも電気料金がかかってしまうこともあります。エアコンよりサイズが小さい分、常にフルパワーで運転しないと部屋が涼しくならないのが局所冷房である冷風機の欠点でもあります。冷風機は小型のエアコンであるため消費電力を少なくでき経済的になると考えている人も多いのですが、部屋全体に涼しい風を充満させる使い方ではエアコンと同じ、もしくはそれ以上の電気代の覚悟が必要になります。

冷風機でエアコンよりも節約したい場合には、スポットクーラーという呼び名の通り、局所冷房として利用することがおすすめです。人がいるところだけに涼しい風を出し、それ以外は冷やさないようにすることです。家の中でのデスクワークなどには最適です。ただし睡眠中は自動モードで適切な温度管理の方が体調を崩さずに済むため、冷風機よりはエアコンを利用するのがおすすめです。

電力自由化によって電気を自由に選べるようになりました。これを利用して節約する方法もあります。しかし電気料金はエアコンでも冷風機でも同じであるため、電力自由化による恩恵を受けるのであれば、エアコンを使用したほうがベストなケースもあります。エアコン設置に高い工事費がかかるケースや、トイレや脱衣所など狭いスペースに設置ような場合に冷風機を使用するのがおすすめな使い方です。

おすすめの人気の冷風機を紹介してきます。まずコロナのどこでもクーラーです。価格帯は機能などの搭載によって異なりますが、安ければ3万円程度の製品があります。価格が安いだけでなく小型設計になっているため、持ち運びや収納しやすいのがおすすめポイントです。ダクトからの温風処理は当然必要になりますが、現在の温度のマイナス10度まで涼しい風を出すことができます。小型なので冷えるまでの時間はかかります。

また多機能であることも人気の理由です。冷風機とともに、衣類乾燥機、除湿機能を搭載しています。夏場だけでなく冬場の洗濯物の室内干しを衣類乾燥機能を利用することもできるため、一年中使用できます。また、冷風機は運転音が大きいのが難点になる場合が多いのですが、どこでもクーラーは低騒音設計です。稼働音は最大で38デシベルととても静かなのが魅力です。自宅を仕事場にしている人でも音に邪魔されません。

上のクラスの製品は排気ダクトに工夫がなされていることが多く、布製の排気ダクトが付随するなど温風処理を最初から考えて設計されている製品もあります。冷風機を窓際以外で稼働させることを想定しているのであれば、排気ダクトを工夫した製品を選ぶことをおすすめします。パワーが弱めであるために涼しくなるまでに時間を要する為、夏本番の季節に利用するには多少無理があります。

シャープは本体価格が安い冷風機であることが人気です。価格は1万円台から販売しています。エアコンが十数十万円することを考えるととても安い価格で冷風機を手に入れることができます。もちろん価格が安い分、冷風能力も弱めで、部屋全体を冷やすのにはあまり適していません。スポット的に涼しくしたいと考えているのであれば、利用価値はあります。室内利用を想定していることから騒音にこだわり、静かな運転音が特徴です。

シャープの製品も衣類乾燥と除湿機能はもれなくついています。除湿に特化して使えば、この価格で驚くほどの除湿をすることができます。もちろん衣類乾燥機能を使って洗濯物の部屋干しをすることも可能です。シャープはプラズマクラスターという独自技術を持っています。コンビニクーラーにもプラズマクラスターが搭載されており、除菌をしながら冷風や除湿を行うことができます。部屋干しには大活躍する機能です。

エアコンの室外機に煙突がついたような特徴的なデザインが山善のミニスポットエアコンです。キャスター付きで移動が楽々できるの人気の商品です。小型化されており、エアコンの設置が難しいような場所でも置けてしまうのが魅力です。煙突のようなダクトから冷風を出す仕組みになっており、そのダクトは自由に向きや角度を変えることができます。どこに冷風を出したいのかによって自由に設計できるのがおすすめ理由です。

縦型設計はスペースを取りにくい場所でも置けるように工夫されており、ガレージや物置などにも設置可能です。小型でもパワフルな設計になっているため、少し広めの場所でも涼しくしてくれます。ただ機能面はシンプル化されており、冷風強度を変更したり、細かな調整をしたりすることはできません。設定温度が変更できないのが難点ですが、肝心の冷やす能力だけを考えると他の製品より優秀な製品です。

冷風ダクトと排出ダクトの二種類のダクトがついている冷風機がナカトミのスポットクーラーです。人気の理由はハイパワー設計であることです。室内というよりもガレージや物置など半屋外での夏場の作業を行う際に利用することを想定して開発されています。単相100ボルトの電源を採用しているため、電源を選ぶことなく使用できるのもプロ仕様です。冷風ダクトは思い通りの場所に冷風を送ることができるように設計されています。

排出ダクトは別にダクトを接続して屋外に排出するには好都合な設計です。排水もドレンホースが接続されており、排水作業にも手間暇をかけることはありません。ハイパワーながら低騒音設計であるため、室内でも使うことができます。キャスター付きで移動も楽々、冷風機を稼働させたい場所にすぐに移動させて稼働させることができます。排出ダクトの設定如何ではエアコン以上の冷風能力を出すこともできます。

ノンドレン式の排水処理を施している人気商品がエスケイジャパンの冷風機です。通常水タンクにたまったミスを排水処理するために定期的にメンテナンスが必要になりますが、水タンクの水を自動的に蒸発させる仕組みを採用しています。そのため、排水処理の作業が不要になります。ただし室内で蒸発させると湿度が上昇する要因になるため、注意が必要です。メンテナンスフリーなのが人気の理由です。

部屋の中で使用するには少し大きめの設計であるため、倉庫や物置、ガレージなどの夏場の作業時に利用することをおすすめします。冷風ダクトにより冷風を好きな場所に自由に仕向けることができます。そのため広い場所でも十分涼しい環境を作り出すことができます。大きいパワフルな冷風機ですが、価格は安いほうなので、コストパフォーマンスに優れています。排気は上部から出るため設置場所に工夫が必要です。

本体は26キログラムと結構重量はありますが、一台部屋にあると一年中重宝する冷暖エアコンの冷風機です。冷風機メーカーとして一目おかれているトヨトミの商品は人気があります。同梱の窓パネルセットは熱を外に出すためのダクトです。これを設置すれば、室内に温風を戻すことなく涼しい風だけを出力できます。温風処理に関してはトヨトミが一番ユーザー目線になっています。動作音は少しうるさめなのが欠点です。

夏は冷風機として、冬は暖房機として使えるため、一年中収納することなく設置しておけば、快適な生活をおくることができます。水タンクの処理もノンドレン方式を採用しているため、細かなメンテナンスを必要としません。面倒なことを嫌う人にはおすすめの製品です。着脱式のリモコンも装備しており、本体から離れた場所でも冷風や暖房を操作することができます。あまり移動させることなく利用するのに適しています。

活性炭フィルターも採用しており、脱臭効果も期待できます。夏は湿気があるため、どうしてもカビくささが生じることもありますが、活性炭効果が大きく効果をもたらします。大きいのですが部屋全体を冷やすにはあまり適していない運転能力です。やはり本来の冷風機としてスポット的な涼しさを求める使い方がおすすめです。少し価格が高めで安いエアコンが購入できてしまう金額であるため、購入を迷う製品です。

冷風機は涼しいのかとよく話題になりますが、冷風機の構造はエアコンと同じであるため、涼しい風を送り出すことは可能です。しかし熱交換の仕組みによって温風の処理も必要なのがエアコンや冷風機です。エアコンは室外機があるため、温風は屋外に強制的に排出されますが、冷風機は室内に排出されてしまいます。ダクトを設置して屋外に強制的に出すなど工夫をしてこそ冷風機の涼しさを得ることができます。

エアコンと異なり冷風機の魅力は持ち運びできる小型さです。そのため温風処理は都度上手にする必要があります。部屋全体ではなくスポット的に涼しくしたいと考えているのであれば、冷風機の利用の価値があります。しかしフル稼働させ続けると電気料金はエアコンとそんなに変わらず、自動運転がついているエアコンの方が安くなる場合もあります。上手に使えば節約にもなる冷風機で暑い夏を乗り切りましょう。