とんかつの正しい冷凍保存方法は？残り物の賞味期限や解凍方法も！

サクサクの衣に中身がジューシーなとんかつは子供から大人まで大人気の料理です。特に揚げたてのとんかつは美味しいです。しかし、とんかつは時間が経つと衣がベタベタになったりして美味しくなくなってしまう場合があります。これには理由があって、ベタベタにならない揚げ方をすれば、時間が経ってもサクサクで美味しいとんかつが食べられます。また、温め直す方法にもコツがあります。では、どのようにするのでしょうか？

時間が経っても美味しいとんかつは、揚げ方を工夫します。後程詳しくお伝えしますが、基本は低温の油で二度揚げするのがポイントです。そして、とんかつは挙げる前に、衣に少量の油を加えて混ぜ、肉の旨味を封じ込めるわけです。この方法だと、とんかつはサクサクの衣で中身がジューシーに仕上がります。また、冷めてしまったとんかつを温め直す方法は、フライパンやオーブントースターで加熱するのが家庭ではベストと言えます。

しかし、とんかつは大量に作り過ぎてしまう場合があります。その場合は、保存することになるのですが、とんかつの保存は冷凍がベストと言えます。冷蔵庫での保存は、数日中に食べきらないと腐らせてしまいます。また、とんかつの衣に肉汁の水分が吸収されベタベタな食感になります。そこで今回は、とんかつの揚げ方を踏まえながら、冷凍で美味しくとんかつを保存する方法、解凍方法、レシピなどを詳しくお伝えしていきます。

とんかつは揚げたてのものが一番美味しいのですが、大量に作り過ぎてしまったり、余らしてしまったりする場合があります。その時は、とんかつは冷凍保存するようにしましょう。そして、とんかつを冷凍保存する場合は、揚げたものがベストと言えます。なぜ揚げたとんかつの方が冷凍保存に向いているかは後程詳しくお伝えしていきますが、とんかつを冷凍保存するのには多くのメリットがあるのです。そのメリットとは何なのでしょう？

皆さんは、自宅でとんかつを調理する場合、どのような準備をされていますか？基本のとんかつの作り方は、豚肉の筋を切り、塩コショウで下味を付け、小麦粉・卵・パン粉を付けて油で揚げます。特に油で揚げる工程は、一見簡単そうですが、実際に揚げてみると、油が飛び散ったりしてキッチン周りが汚れてしまいます。また、揚げた後の油の処理もけっこう大変なものです。とんかつは、一度揚げて冷凍しておけば調理の手間が省けます。

とんかつを冷凍保存する場合のメリットは、調理の手間が省けるだけでなく、おかずの作り置きに利用できるメリットもあります。冷凍保存したとんかつを利用したレシピは後程詳しくお伝えしますが、冷凍保存したとんかつは、カツ丼やカツカレーを作る際の材料として直ぐに活用することができます。これらのレシピは、一から作ると大変手間がかかりますが、既に用意されている場合は、とても簡単に調理することができます。

とんかつの冷凍方法には揚げる前と揚げた後の2通りありますが、基本的には、とんかつは揚げてから保存するのがベストです。とんかつは揚げる前の状態で冷凍すると解凍時にドリップが出てきます。ドリップとは肉汁のことですが、ドリップは豚肉の謂わば水分なので、水分が抜けた豚肉だと食感がパサパサになってしまいます。また、ドリップは豚肉の旨味でもあるので、旨味が抜けた豚肉は食感だけでなく、味も不味くなります。

よって、とんかつを冷凍保存する場合は、肉汁をしっかりと封じ込めて揚げた方がベストなのです。ただ、先ほどもお伝えした通りですが、とんかつはちゃんとした揚げ方なら冷凍しても解凍後美味しくいただくことはできますが、間違った揚げ方をすると美味しくいただくことはできません。ポイントは、とんかつを揚げる際に、しっかりと肉汁を封じ込めることです。そうすることによって、冷凍しても美味しいとんかつに仕上がります。

ここからは、実際にとんかつの冷凍方法についてお伝えしていきます。肉汁をしっかり封じ込めた美味しいとんかつの揚げ方は、後程詳しくお伝えしていくので、ここでは、先ず揚げた後のとんかつの冷凍方法を見ていきましょう。揚げたとんかつは粗熱を取ります。粗熱がある状態で冷凍すると、肉が冷凍中に傷んでしまう恐れがあります。次に、粗熱が取れたとんかつをラップに一つ一つ包み、金属製のトレイに重ならないよう並べます。

その際に使用する金属製のトレイは、できればアルミ製のものを使うようにしましょう。おそらく、大半のトレイはアルミ製のものだと思いますが、アルミ製は熱伝導が早いので、とんかつを急速に冷凍することができます。急速に冷凍するのには、とんかつを傷めず、旨味が損なわれないメリットがあります。次に、冷凍されたとんかつは、ジップロックなどに入れ、しっかり空気を抜き、冷凍焼け防止をしてから再び冷凍庫へ入れます。

冷凍したとんかつの賞味期限はおよそ1カ月と覚えておきましょう。ただ、これはあくまでも目安であり、やはり美味しくいただくには、1カ月以内で食べきるのが望ましいです。他の肉の揚げ料理に関しても当てはまることなのですが、自宅で肉を冷凍保存すると、必ずいつかは冷凍焼けをしてしまいます。冷凍焼けとは、肉の油脂が酸化し、水分が抜けてパサパサになった状態のことです。なぜ冷凍焼けをしてしまうのでしょうか？

自宅にある冷凍庫は、日々扉の開け閉めを繰り返しています。すると、冷凍庫で保存されている食材は、冷凍庫の扉を開け閉めする度に、溶ける・凍る・溶けるを繰り返すことになります。これが冷凍焼けを加速させる要因にもなっているわけです。先ほどお伝えしたとんかつの保存方法は、こうした冷凍焼けを少しでも防ぐように工夫されたものです。冷凍したとんかつの賞味期限は1カ月を目安に、早めに食べきるようにしましょう。

揚げたとんかつの解凍は時間をかけて解凍していくのがベストです。解凍方法は、とんかつを冷凍庫から取り出し冷蔵庫へ移します。続いて、およそ12時間くらいかけてゆっくり解凍させます。こうすことによって、とんかつが傷まず、美味しさも損なうことなく解凍することができます。どうしても急いでいる場合は、電子レンジの解凍機能を使っても構いませんが、できれば余裕をもって、冷蔵庫で解凍した方が美味しく調理できます。

とんかつの解凍のポイントは調理する12時間前に冷凍庫から冷蔵庫へ移すことです。解凍したとんかつの調理方法ですが、加熱する場合は、フライパンやオーブントースターを使用するようにしましょう。電子レンジで加熱すると、とんかつがベタベタになって食感が悪くなります。また、加熱する際のポイントは、オリーブオイルなどの油をとんかつに霧吹きして、フライパンやオーブントースターで加熱すると揚げたての味が再現できます。

先にお伝えした通りですが、基本的にとんかつの冷凍方法は、とんかつを揚げた後にする方がベストです。揚げる前のとんかつは、冷凍すると解凍時にドリップが出てき易くなります。ドリップとは肉汁のことで、謂わば肉の水分です。ドリップが出たとんかつは、肉がパサパサで衣はベタベタになるので、そのようにならない冷凍方法と解凍方法をここではお伝えしていきます。とんかつを揚げきれなかった場合は参考にしてみてください。

揚げる前のとんかつの冷凍方法は次のようにしましょう。基本的には、揚げた後のとんかつの冷凍方法と要領は同じです。先ず、とんかつは揚げる前までの状態に仕上げておきます。次に、衣までつけた状態のとんかつは、一つ一つラップで包んでいきます。そして、金属製のトレイにとんかつが重ならないよう並べ、冷凍庫へ入れます。金属製のトレイは、殆どの場合アルミ製だと思います。アルミ製は熱伝導率が高いのでおすすめです。

なぜアルミ製のトレイがおすすめなのかと言うと、アルミは熱伝導率がとても高く、冷凍庫にそのままとんかつを入れるよりも急速に冷凍してくれます。急速に冷凍されたとんかつは、風味が損なわれ難くなるというわけです。続いて、とんかつが冷凍されたら、ジップロックなどに入れ、空気をしっかり抜き、冷凍焼け防止をしてから再び冷凍庫へ入れます。冷凍可能な食材を冷凍庫へ入れる場合は、冷凍焼け防止をするようにしましょう。

揚げる前に冷凍保存した場合のとんかつの賞味期限は、基本的に揚げた後に冷凍保存したとんかつと同じです。賞味期限の目安はおよそ1カ月と見ておきましょう。ただ、生肉の場合は調理後の肉とは違い、冷凍焼けによる傷みは早いと言えます。1カ月以内なら美味しく調理することは可能ですが、できれば早めに調理して食べきるようにしましょう。そして、調理する場合は、冷凍のまま調理することが美味しくいただくポイントにです。

ここからは、冷凍保存した揚げる前のとんかつの調理方法をお伝えしていきます。先ずは、冷凍しても美味しく食べられるとんかつの作り方から見ていきましょう。みなさんは、とんかつを作る時、材料となる豚肉はどのようなものを使用されていますか？一般的に、美味しいとんかつは、高級なものを選ぶのがベストです。理由は値段が高いからというわけではありません。豚肉に含まれている水分量が多いものを選ぶということです。

特売の豚肉と高級な豚肉の違いは水分量にあります。水分量の多い豚肉ほどジューシーなとんかつに仕上がるというわけです。ただ、特売の豚肉でも工夫をすれば肉汁が楽しめ、美味しいとんかつに仕上げることが可能です。その工夫とは、とても簡単な方法で、衣となる卵汁に少量(小さじ1)の油を加えてしっかり混ぜ込むだけです。これにより、豚肉の肉汁や風味がしっかりと封じ込められ、美味しいとんかつに仕上がります。

では、美味しいとんかつの揚げ方を見ていくことにしましょう。因みに、揚げる前のとんかつを冷凍保存する場合は、ここでお伝えする揚げ方の手順も参考になるので是非活用してみてくださいね。手順は、衣に使う溶き卵に小さじ1の油を入れ、しっかりと混ぜ合わせます。豚肉に小麦粉・卵汁・パン粉の順で付けていきます。フライパンに豚肉の半分くらいの量の油を注ぎ、豚肉を投入します。ここで火はまだ点けていません。

次に豚肉の表面に油が被るくらいまで油を注ぎます。ここで火を付け、火加減を弱火と強火の間くらいで調整し、10分で100℃くらいまで油の温度を上げていきます。豚肉の表面が赤くなり、肉汁が出てきたらとんかつを裏返し、3～4分揚げます。一度豚肉を油からパッドに移します。油の温度を180℃にして、豚肉を二度揚げします。ポイントは低温で揚げた豚肉を高温で一気に仕上げることです。

お伝えしたとんかつの揚げ方は、あまり知られていない揚げ方でしょう。ただ、この揚げ方は、とんかつに慣れていない方でも抜群に美味しく仕上げられる方法です。そして、この揚げ方は、揚げる前に冷凍したとんかつも美味しく揚げることができます。揚げる前に冷凍したとんかつは、解凍せず直接油から揚げるようにしましょう。その際は、衣に霜などが付いていたら油が跳ねて危険なので、キレイに払ってから揚げるようにしましょう。

ここまでは、とんかつの冷凍方法・解凍方法、とんかつの揚げ方についてお伝えしてきました。とんかつの冷凍は、揚げてからした方が美味しいと言えます。ただ、いくら冷凍と解凍が上手くできても、揚げ方が悪ければ元も子ありません。今回お伝えしたとんかつの揚げ方は難しくないので、是非チャレンジしてみてくださいね。それでは、ここからは冷凍したとんかつを活用したレシピをいくつか紹介していきたいと思います。

カツ丼は、子供から大人まで大人気のスタミナ料理です。作り方そのものは決して難しいものではありませんが、具材に使うとんかつは、予め作っておいた方が手間は省けますよね。とんかつは冷凍保存で1カ月は美味しく食べることができるので、時間のある時にまとめて調理しておくと便利です。また、カツ丼などの料理は、フライパンで作れないわけではありませんが、できれば専用の親子丼鍋があると便利なのでおすすめします。

カツ丼1人前のレシピは、溶き卵(卵2個)を用意します。親子丼鍋に、玉葱(1/4個)スライスと出汁(水50cc、醤油・みりん・酒各大さじ1、砂糖小さじ1半、だしの素小さじ１)を入れ煮込みます。解凍したとんかつを鍋に入れ、出汁が染み込んできたら溶き卵を2/3流します。溶き卵は鍋の周りから流していくのがポイントです。最後に残りの溶き卵を流します。少し火が通る程度で大丈夫です。ご飯を盛った丼に移せば完成です。

ミラノ風カツレツはとんかつさえ用意できれば簡単に調理できます。今回使用するトマトソースはパスタやオムレツなどにも活用できるので、まとめて作ってストックすると便利です。材料4人分は、とんかつ4枚、トマトソース(カットトマト1缶、白ワイン100cc、ブイヨン1個、玉葱1個、にんにく1片、セロリ1本、マッシュルーム3個、バジル適量、ローリエ1枚、アンチョビ小さじ1、塩コショウ適量、オリーブオイル大さじ4です。

レシピは、材料を全てみじん切りにしてオリーブオイルで炒めます。カットトマト、ブイヨン、セロリの葉、ローリエなどを投入し煮立ったら弱火にします。アンチョビを加え味を整えます。野菜が煮崩れして、汁気がなくなってきたらローリエとセロリの葉を取ります。バジルを細かく千切り、トマトソースに加えたら火を止めます。加熱したとんかつを皿に乗せ、トマトソースをかければ完成です。

カツサンドは、材料になるとんかつさえ用意できていれば調理も簡単なのでおすすめです。カツサンドはお弁当やおやつにもなるのでとても便利ですよね。また、今回は簡単に調理できるレシピですが、カツサンドに挟む具材は、お好みのものを使ってアレンジすると飽きません。あと、カツサンドは、材料を挟んだ後で、オーブンで軽く焼くと香ばしさが出て美味しく仕上がります。勿論、食パンはそのままでも美味しくいただけます。

材料は、とんかつ大2枚、キャベツ千切り(約1枚分)、食パン8枚切り4枚、マーガリン適量、ソース(ケチャップ大さじ3、中濃ソース大さじ3、ウスターソース小さじ1です。レシピは、ソースを混ぜ合わせます。とんかつをのソースの上に乗せ、両面にたっぷり馴染ませます。パンにマーガリンを塗りキャベツを乗せます。ソースが馴染んだとんかつをのパンで挟み、真ん中でカットすれば完成です。

カツカレーは、通常のカレーと違って具材をシンプルにしたルーが美味しさのポイントになります。今回紹介するカツカレーは、市販のルーを使った簡単で美味しいレシピです。材料2人分は、玉ねぎ(みじん切り)半分、ニンジン(すりおろし)半分、にんにく1片、生姜1片、油適量、コンソメ1個、水1リットル、調味料(市販のルー半分、オイスターソース小さじ1、砂糖小さじ1、ガラムマサラ小さじ1)、バター10g、とんかつ2枚です。

レシピは、野菜をみじん切りにして、フライパンに油を敷き、生姜とにんにくを炒めます。玉ねぎとニンジンを加え、しんなりしてきたら水とコンソメを入れて煮込みます。途中であく抜きもしましょう。調味料を加え中火で煮込みます。最後にバターを加えます。お皿にとんかつとご飯を乗せ、カレーを流せば完成です。このカレーのポイントはニンニクと生姜です。香りはガラムマサラとバターが決め手となります。

スーパーのお惣菜コーナーでよく見かけるとんかつの海苔巻きは、自宅でも簡単に調理できます。海苔巻きに使う具材は、とんかつ以外はお好みのもので大丈夫です。今回紹介するレシピはラップを使った調理方法で、短時間で仕上げることができます。材料3人分は、焼き海苔4枚、酢飯480g、とんかつ1.5cmカット、万能ねぎ適量、青じそ8枚、キュウリ縦に1/4カットです。

レシピは、ラップをテーブルに敷き、その上に焼きのりを置き、酢飯、青じそ、万能ねぎ、キュウリ、とんかつの順に具材を乗せていきます。材料を全て載せたら、手前からラップごと巻いていきます。巻き終わったら、包丁で2cmくらいの大きさにカットして、お皿に盛り付ければ完成です。とんかつの海苔巻きは決まったルールはありません。ポイントは好きな具材を使うこと。マヨネーズやソースを加えても美味しいです。

とんかつうどんは、素うどんにとんかつを乗せるだけのシンプルな料理です。とんかつをただ乗せるだけで何とも豪華なうどんが完成します。今回紹介してきたレシピは、冷凍庫にとんかつがストックされていれば直ぐに調理可能なものばかりです。これらのレシピ以外でも、とんかつは様々な料理に活用できるので、まとめてストックしておくと便利です。是非参考にしてみてくださいね。

「とんかつの正しい冷凍保存方法は？残り物の賞味期限や解凍方法も！」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか？とんかつは、正しい冷凍保存と解凍ができれば、いつでも美味しくいただくことができます。しかし、揚げ方が悪いとそうはいきません。今回お伝えした揚げ方は決して難しい方法ではないので是非チャレンジして、冷凍保存に活用してみてくださいね。皆さんの参考になれば嬉しいです。