ガツの部位はどこ?ガツ刺とは?人気豚ホルモンの美味しいレシピ紹介

焼肉というものはいつの時代でも人気です。その理由は、色んな種類があるからです。焼肉と一口に言っても、カルビやロース、ハラミ、タン、ホルモンなど部位がたくさんあります。圧倒的人気なのはカルビやロースですが、ホルモンも人気です。ホルモンは牛ホルモンと豚ホルモンがあり、最近徐々に人気が上がっているのが、豚ホルモンの一つの部位であるガツです。ガツは独特の食感で美味しいです。人気が徐々に上がっていると言えども、知らない方の方が多いと思いますので、ガツについて紹介します。

ガツの部位はどこ?ガツ刺とは?人気豚ホルモンの美味しいレシピ紹介のイメージ

目次

  1. 1ガツが独特の食感で大人気!
  2. 2ガツの部位はどこ?人気ホルモンについて紹介
  3. 3ガツ刺しとはどんな料理?
  4. 4ガツの美味しい食べ方/レシピ
  5. 5ガツの食感はクセになる美味しさ!

ガツが独特の食感で大人気!

ガツは豚ホルモンの一つの部位です。主に豚の、胃の部分であり、胃が複数ある事で有名な牛に比べて豚は胃の部位が1つしかありません。ガツの中でも特に柔らかで美味しい部位の芯があり、ガツ芯ともいいます。色は普通のガツがグレーなのに対して、ガツ芯はふっくらしていて食道の部位であり、ピンク色をしています。ガツは味に癖のないホルモンとして有名で、牛や豚の内臓系が嫌いな人でも食べやすいのです。

豚ホルモンは、ガツ以外だとレバー(肝臓)、マメ(腎臓)、テッポウ(直腸)などがあります。レバー(肝臓)は牛のレバーと同じようなまろやかな食感です。マメ(腎臓)は血管や血液をきちんと取り除かないと臭みが出ますが、レバー(肝臓)と似た食感です。テッポウ(直腸)は、厚みと弾力があって食べ応えがある食感です。ホルモンは全体的に、カルビやロースなどの定番の部位に比べて食感が独特です。ガツも例に漏れず独特の食感をしており、それが人気の理由です。

ホルモンとは?

一般的には主に小腸と大腸をホルモンと呼ぶことが多く、スーパーなどでは小腸と大腸を「ホルモン焼き用」として販売していることが多いです。しかし本来は、小腸と大腸のみをホルモンと呼ぶわけではありません。肺、胃、皮、心臓、腎臓、肝臓、子宮もホルモンと呼びます。

ホルモンと聞いてイメージするのは、2種類だと思います。1つは体内から分泌される物質です。生きるうえで大事なものではありますが、今回はこちらではなく、もう1種類の方です。もう1種類の方は牛や豚の内臓のことを表します。牛だと牛の舌のタン、栄養素豊富なレバー、刺身として食べても美味しいこりこり食感の、心臓のハツ、それに牛は4つの胃があるので1つ目の胃をミノ、腎臓は独特の臭いがする豆とも呼ばれます。

牛の第2の胃をハチノスと呼びます。見た目が蜂の巣にそっくりだからです。美肌に効果があるコラーゲンを多く含み、女性は食べておいて損はないホルモンです。牛の、第3の胃はセンマイと呼ばれ、色が黒くコリコリしていてさっぱりしています。牛の、第4の胃はギアラと呼ばれあまりなじみがない名前ですね。とても硬く、赤センマイという呼ばれ方もするようです。豚は胃が1つでそれがガツと呼ばれています。

ヒモは豚の小腸の部位で、焼いても煮ても旨味が出て美味しいです。ダイチョウと大腸の部位で、読んで名の如くで、小腸より太めでがつんとした歯ごたえがあり、同時に臭いもきついものがあります。ぶつ切りに処理したものはシロコロとも呼ばれるのです。テッポウは直腸の部位にあたり、なぜそう呼ばれるのかというと切り開くと鉄砲の形をしています。焼きすぎるほど焼くと美味しいです。

ガツの部位はどこ?人気ホルモンについて紹介

ガツの部位

「ガツ」という豚の部位があることを初めて聞いた方がほとんどで、名前を聞いただけではどこの部位か分からないと思います。ガツが豚のどこの部位なのかや、どんな味がするのかを知ると焼肉の、楽しみ方のバリエーションが増えます。

豚の部位は、前述したようにレバー(肝臓)、マメ(腎臓)、テッポウ(直腸)などがあり、その他の部位だとハツ(心臓)やコブクロ(子宮)があります。ガツはどの部位かというと、胃です。豚は人間と同じく胃が一つしかありません。ちなみに、牛の胃は4つあり豚のガツに相当する部位をミノといい、ガツと同じく独特な食感です。

ガツという名前の由来

響きからイメージするのは、ガツッとした味わいだからガツになったと想像するのではないでしょうか?ですが全く違います。英語が語源です。英語で消化器官を「gut」と言うのですが、複数形にすると「guts」です。そこから派生して「ガツ」になりました。焼肉屋では「上ホルモン」として取り扱われる場合もあります。

前述でも述べたとおり牛が4の胃袋を持つのにたいして豚は1個の胃しか持っていません。重量にして500g程度です。そしてどういう部位が上質とされるかというと胃から食道に近いほど上質とされています。筋肉の層に厚みがあり、灰色からより桃色へ色が濃くなるほど上質として良いとされています。そこはガツの上部の部位にあたり、いわゆる食道部位です。元々は硬すぎるのですが、表皮を除去すると丁度よい硬さになります。

ガツの味や食感について

牛ホルモンも豚ホルモンも臭みがあることがほとんどです。しかし、ガツはホルモン特有の臭みがあまりないホルモンです。味はクセがないさっぱりした味ですので、他のホルモンが苦手でも食べられる可能性が高いです。食感は少し固めでコリコリしており、赤貝に似ているという感想を持つ人もいます。

ガツはこりこりっと歯ごたえがよく臭みも少ない事から子供さんにもおすすめできます。ガツでもっとも美味しい部位とされるガツ芯はピンク色が鮮やかです。新鮮さは見事な桃色をしているほど新鮮という事になります。少し硬いので格子状に包丁の刃が入れてあるのが特徴的です。表面が焦げる程度に焼いて食べれば牛のサンドミノにも負けない柔らかさがあり、さくっとした食感があり、まったりしたお酒のおつまみにも最高です。

ガツのカロリーや栄養素

焼肉のメニューなので、太ってしまうことを気にされることでしょう。でもご安心ください。ホルモンはカルビやロースなどの定番の部位よりカロリーが低く、ガツは100gあたり約120kcalです。レバーは100gあたり約130kcal、マメ(腎臓)は100gあたり約110kcal、モツ(小腸)は100gあたり約180kcalです。

たんぱく質がとても高く、それでいて脂肪分が少ないのでダイエット中の人でも安心して食べる事ができるのがガツです。女性の方で貧血に悩んでいる方はいらっしゃいませんか?そんな方にもガツはおすすめです。貧血や美しい髪、肌にも良い効果が見込める食材がガツです。糖尿病予備群の方には糖質制限が必要です。ですが炭水化物がほぼ含まれていないガツは安心して食べられますが、高コレストロールなので食べ過ぎは禁物です。

牛ホルモンの部位の呼び方

牛の内臓は20種類以上あり、頭部から順に脳みそ、舌、ホホ、すい臓、食道、肺、脾臓、肝臓、乳房、しっぽ、アキレス腱です。焼肉屋などでは呼び方が変わってきます。脳みそは「ブレンズ」と呼びますが、BSE対策のために廃棄されます。舌は有名で、「タン」と呼びます。

マルチョウは小腸をぶつ切りにしたもの、ビタミンBが豊富なタン、牛のこめかみであるカシラ、食道部位のネクタイ、牛ホルモンでも一番硬い喉ホルモン、レバーは牛の肝臓で、鉄分がどっさり含まれていて貧血予防に良いです。ハツは心臓で新鮮なものは刺身でも食べられます。こりこりの食感が特徴です。コリコリは心臓の大動脈にあたります。レモン汁や塩ダレなどあっさりとしたタレでいただくのがおすすめです。

シビレは牛の膵臓で日本より西洋で人気があり、パテ状にされて食される事が多く、サガリは牛の横隔膜肋骨部位にある厚めの肉でヘルシーです。ハラミは横隔膜の背中からの肉で、甘みがあり、ミノは豚でいうガツの部位にあたり、4つの胃袋の1つになります。噛み切れないくらい弾力があります。マメは牛の腎臓で海外ではパイやソテーに調理されます。ハチノスは見た目がそのまま蜂の、巣の六角形なのでこの名前がついています。

ヤンはハチノスという第2胃袋とセンマイという第3胃袋をつなぐ部位です。1頭の牛からたった80gほどしかとれない貴重な部位です。センマイは3つ目の胃袋にあたります。コラーゲンが多く含まれているので女性に人気です。ギアラは4つ目の胃袋で、甘みがありぷっくり膨れています。シマチョウは牛の小腸で、コブクロは牛の子宮でホルモンを初めて食べるという方にもガツ同様すすめられる部位です。

テッポウというホルモンは牛の直腸にあたり、テールは牛の尾です。美肌に良いコラーゲンがたっぷりでスープにしていただくと美味しいです。こういったように様々な部位がある牛ですがホルモンで人気なのはシマチョウ、ミノ、レバーといったところでしょうか?シマチョウは味噌や醤油で炒めたり、ミノは唐辛子などを使って辛味をもたせると美味しく、レバーはなんといってもレバニラ炒めが有名です。

ガツ刺しとはどんな料理?

ガツ刺しの作り方

ガツの料理でガツ刺しの作り方を紹介します。ガツ刺しはホルモンの中でもハツやハラミ同様に酒のおともに最適の料理です。噛みごたえがあり、しゃきしゃきこりこりとした食感です。家で作るより居酒屋、焼肉屋に行けば簡単に食べられますが、ガツ刺しは家でも作れます。絶対やめて欲しい事は生で食べない事です。牛のレバ刺しも近年危ないと言われていますが豚の生肉はそれ以上に危険です。ガツ刺しもしっかりボイルします。

ガツ刺しのレシピですが、材料は二人分を想定しています。スーパーなどで、ワンパックで売られているガツを買います。ネギは1/4、ごま油大さじ1、醤油大さじ1です。ガツを沸騰したお湯に入れて、2~3分茹でます。このとき十分にボイルしないと危険ですがボイルしすぎると旨味が失われてしまうので、肉の中心温度が75℃を超え、60秒ボイルすると菌がほとんど死滅しますから、そこを目安にしてください。

ボイルしたら、水でガツを洗います。ぬめりがあり、これがしつこく取れにくいですが、よく洗って綺麗にとりましょう。次に食べやすいサイズに切り分けます。ボイルしていますが、ガツ刺しなので、一度冷蔵庫で30分ほど寝かせてやります。そしてお皿にガツを盛り、その上にたっぷりのネギをふりかけましょう。別の皿にゴマ油と醤油を混ぜ、ガツ刺しにかけてできあがりです。注意点はやはりしっかりボイルするところです。

ガツ刺しに合うタレは?

ガツ刺しに好きなタレをつけてつまむのがよくある食べ方です。そこで代表的なタレを紹介します。酢味噌のタレは居酒屋でガツ刺しを出されてもよく出てきます。材料に味噌、酢、砂糖、からしを適量で混ぜます。深めの皿で混ぜても良いですがボウルを使っても良いです。さっぱりガツ刺しを食べたい時は酢醤油がおすすめです。材料は酢を50cc、醤油50cc、だしの素小さじ1程度で、先に酢と醤油を混ぜ、後からだしの素を混ぜます。

コチュジャンを使った辛めのタレもガツ刺しには合います。材料はコチュジャン、あとは砂糖、味噌、 酢、おろし生姜をボウルでよくかき混ぜましょう。分量はどれもだいたい大さじ3~1程度で味見しながら適量で配合します。刻みネギを入れると美味しいです。ポン酢もさっぱりガツ刺しがいただけて美味しいです。市販のものを買ってくるのが一番手早くできますが、そこにしょうがやねぎをいれるとさらに旨味が増します。

ガツの美味しい食べ方/レシピ

ビールも日本酒にもおすすめのおつまみ「ガツと長ネギの和え物」

材料は4人分を想定しています。材料のレシピはボイルしてある豚ガツ300g、長ねぎ1本、焼き肉のたれ大さじ2、豆板醤小さじ2、ラー油、小さじ1、すりごま適量です。調理のレシピはボイル済みのガツに焼き肉のたれと豆板醤を混ぜ合わせて10分ほど漬けておき、長ねぎを千切りし、白髪ねぎを作り水にさらします。

次に白髪ねぎを十分に水切りし、よく絞ったらガツと和え、すりごまを加えましょう。器にもってラー油をかけたら完成です。

酒にもご飯にも合う「ピリ辛ガツ醤油炒め」

材料は二人分を想定したものです。レシピは豚ガツ200g、醤油大さじ1.5、酒大さじ1、サラダ油大さじ2、七味唐辛子は適量です。作り方のレシピはしょう油とお酒を合わせておきます。ガツを一口大に切っておき、フライパンに油を入れ、強火で先程一口大に切ったガツを炒めます。肉にほぼ火が通ったらしょう油とお酒を合わせたタレを入れて肉とタレを絡めながら炒めます。

水分が少なくなってきたなら、七味唐辛子をふりかけて、ピリ辛ガツ醤油炒めの完成です。お酒のおつまみにもあいますが、ご飯のおかずにも最適です。

ご飯がすすむ!「ガツの唐揚げ」

材料レシピは二人分を想定し、豚ガツ150g、しょうが1片、にんにく少々、めんつゆ大さじ1と1/2、片栗粉大さじ1、小麦粉おおさじ1です。料理のレシピは豚ガツに、めんつゆ、にんにく、しょうがをよくもみすりこみ20分ほど漬け、ビニール袋に片栗粉と小麦粉を入れ混ぜ、豚ガツを入れ全体にまぶします。最後に中温で揚げて完成になります。ビールのおつまみにも合います。

ガツの食感はクセになる美味しさ!

豚の胃の部位にあたるガツはホルモン特有の癖がなくお酒はもちろん、ご飯にも合います。焼肉風にしてもよし、ガツ刺しでおつまみにしても良しとホルモン界の万能選手です。注意しなければならないのは豚肉なのでしっかりボイルしたものを食べる事です。豚肉が嫌いな方でも豚の、胃の部位であるガツは上級ホルモンとされており、とくにガツ芯は特上のガツとして有名なので食べておいて損はないです。

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