コチュジャンがない時の代用は?豆板醤や甜麵醬は代用品になるか調査!

コチュジャンとは韓国料理の辛い調味料です。韓国料理を食べに行くと出てくることが多いですが、家にコチュジャンを常備している方は意外と少ないかもしれません。新しいレシピで料理を作って、コチュジャンがいるんだった、でもなかったという時に何かで代用できるとありがたいです。豆板醤、甜麺醤、家庭によくあるもの何かと何かを組み合わせて、など代用品になりそうなものを調べてみました。

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目次

  1. 1コチュジャンとは?
  2. 2豆板醤とは?
  3. 3甜麺醤とは?
  4. 4コチュジャンの代用品:豆板醤と甜麺醤
  5. 5コチュジャンの代用品:豆板醤
  6. 6コチュジャンの代用品:甜麺醤
  7. 7コチュジャンの代用品:味噌とキムチの素
  8. 8コチュジャンの代用品:味噌と一味唐辛子
  9. 9コチュジャンのない時の代用レシピ
  10. 10コチュジャンの代用品何がいい?

コチュジャンとは?

コチュジャンは朝鮮半島の辛い調味料で、コチュ=唐辛子、ジャン=味噌という意味です。唐辛子やもち米麹などの糖類を原材料とする発酵食品です。 コチュジャンには糖類が入っているため、辛さだけでなく甘味とコクを感じるのが特徴です。少し粘っこい形状で、唐辛子の赤色をしており、別名、唐辛子味噌とも言います。様々な料理で使われるため、朝鮮半島にはなくてはならない調味料です。

コチュジャンの製造方法

コチュジャンの製造方法は、大豆を柔らかくなるまで茹でて、それをつぶして四角く形づくります。でき上がった四角い“みそ玉”をそのまま一日おいた後、風通しの良い所に縄でぶら下げて1ヶ月ほど乾燥させます。そして温かいオンドルの部屋に積み重ね、ふとんをかぶせ麹菌を作ります。この麹を粉状にして、塩と唐辛子の粉に混ぜて発酵熟成して作ります。熟成発酵の期間が長くなるに連れて、唐辛子の辛さはまろやかになります。

コチュジャンの産地

17世紀に唐辛子が日本から朝鮮半島に伝来したことにより、コチュジャンは作られるようになりました。有名な産地は韓国南西部の全羅北道淳昌郡です。淳昌は蟾津江の上流にある町で、綺麗な水と冬でも暖かく気候で酵母菌の繁殖に適した土地です。コチュジャンの味を左右する水と気候の2つの好条件が整い、かつ伝統的製法が守り続けられていることで美味しいコチュジャンが作られています。

コチュジャンの健康効果

コチュジャンにはビタミンB、C、カルシウム、ミネラル、うまみ成分のアミノ酸などが豊富に含まれています。その他、デンプン分解酵素やたんぱく質分解酵素も含まれ、これらの酵素は消化を促進させる効果があると言われています。また、コチュジャンには唐辛子が入っているので、その辛味成分であるカプサイシンには食欲増進効果や老廃物を排出促進する効果もあり、風邪などの予防にも役に立つと言われています。

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コチュジャンを使う料理

コチュジャンは辛いだけでなく甘味やコクもある調味料なので、そのままタレとして肉や野菜につけて食べたり、鍋や、炒め物に加熱して使用されたりと、広い用途で使われています。代表的なものとしてはピビンパやトッポギ、タッカルビ、冷麺などです、韓国料理にとってはなくてはならない調味料と言えます。

豆板醤とは?

豆板醤は非常に辛い中国の調味料で、皮をむいたそら豆を潰し、麹で発酵させて味噌のような状態にし、トウガラシや塩などを加えたものです。豆板醤は塩分含有量が多く、辛みと塩見が強いのが特徴の調味料です。 中華料理の四川料理でよく使われ、ピリッとした辛さのものがそうです。豆板醤の保存方法は、開封前なら常温保存、開封後は冷蔵庫で保存をしてください。保存期間は一年くらいです。

豆板醤を使った料理は麻婆豆腐やエビチリソース、担々麺などが有名です。豆板醤は油との相性が良いので、油で加熱することにより旨味が増し、炒め物にはもってこいの調味料と言えます。

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甜麺醤とは?

甜麺醤は中国北部発祥の調味料で、北京でよく食べられています。原材料の小麦粉と塩を混ぜ、そこに特殊な麹を入れて発酵させたものです。色は赤もしくは黒で、見た目は八丁味噌と似ていますが、味は全く違って甘く、コクがあります。また、豆板醤やコチュジャンと違い、甜麺醤には唐辛子は使われていないので辛みはありません。そのままでも食べれますが、加熱すると香りが強くなります。

甜麺醤を使った料理と言えば、北京ダックや回鍋肉、ジャージャー麺などが有名です。甜麺醤は甘味とコクのある調味料なので、肉や野菜と相性がよく、炒め物などに入れると本格的な中華の味になります。辛さのある四川料理にもコクを出すために使われることもあります。

コチュジャンの代用品:豆板醤と甜麺醤

豆板醤と甜麺醤の中間の辛みであるコチュジャンですが、なんと豆板醤と甜麺醤を1:1で合わせることでコチュジャンの代用品として近い味を出すことができます。もし豆板醤と甜麺醤がうちにあったらやってみてください。

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コチュジャンの代用品:豆板醤

コチュジャンより辛い豆板醤をコチュジャンの代用品にするには甘さとコクを足す必要があります。そのためには、豆板醤に味噌、砂糖、唐辛子を加えて混ぜ合わせればコチュジャン風の調味料になります。混ぜる順番は①味噌、②唐辛子、③砂糖の順で入れていき、お好みの味に調整してください。

コチュジャンの代用品:甜麺醤

甜麺醤はコチュジャンに比べて甘味が強い調味料なので、唐辛子で辛みを加え、中華出汁や香味ペーストでコクを足してください。八丁味噌があればそれも加えてください。

コチュジャンの代用品:味噌とキムチの素

味噌とキムチの素でもコチュジャンに近い味が出せます。味噌にキムチの素を足していってください。コクが足りないと感じる場合はごま油、砂糖、香味ペーストを足してみてください。

コチュジャンの代用品:味噌と一味唐辛子

どの家庭にも比較的ある食材の味噌と一味唐辛子でコチュジャンの代用品が作れます。代用品レシピは味噌大さじ1、ごま油小さじ1/2、醤油小さじ1、砂糖小さじ1、一味唐辛子小さじ1です。

コチュジャンのない時の代用レシピ

コチュジャン代用 チーズタッカルビ

コチュジャンの代用に赤味噌、ごま油、醤油、砂糖、一味唐辛子を混ぜておきます。その他の調味料、醤油、みりん、砂糖、一味唐辛子、すりおろしニンニク、すりおろし生姜も一緒に混ぜ合わせておきます。キャベツは2センチくらいに、玉ねぎは0.5センチくらいに切ります。タッパーにキャベツ、玉ねぎ、水の順に入れ、軽くラップをして1分30秒ほどレンジ加熱します。

温める間に鶏ササミを一口サイズに切り、先ほど混ぜ合わせた調味料につけておきます。切り餅は12等分にします。フライパンにごま油を入れ、ササミを入れ炒めます。残りの調味料も全て入れます。軽く火が通ったら、先ほどレンジ加熱したキャベツと玉ねぎの水を切りフライパンに入れ炒めます。ササミに火が通り野菜がしんなりしたら、餅を加えて蓋をして餅が柔らかくなるまで待ちます。

 

餅が柔らかくなったら、真ん中に隙間をあけてチーズをたっぷり入れます。蓋をしてチーズが溶けるのを待ちます。チーズが溶けたら出来上がりです。

コチュジャン代用:まぐろのユッケ風

ごま油の香りがまぐろの魚臭さを消してくれます。ご飯に乗せてユッケ丼にしても美味しいです。

まぐろは一口サイズに切ります。醤油と砂糖を合わせてまぐろにかけ、混ぜて少し寝かせます。ごま油をかけて混ぜます。器に盛り、ごまとねぎを散らしお好みで卵黄をのせれば出来上がりです。辛みが欲しければ七味唐辛子を足してください。

コチュジャン代用:低カロリービビン麺

低カロリーな糸こんにゃくを使った、簡単ヘルシー冷麺です。コチュジャンの代わりに一般的な調味料に辛みをラー油で足します。

コチュジャン風ソースとして、砂糖、醤油、酢、ラー油、味噌、にんにくチューブを混ぜておきます。糸こんにゃくに小さじ1の塩を擦り込み、水で洗い流し、熱湯で下茹でし、水気をよくきります。パプリカ黄・赤、きゅうりを千切りにします。パプリカはポリ袋に入れて、すし酢を加えもみ込んでおきます。フライパンで合挽きのひき肉を炒め、余分な油をペーパーなどで拭き取り、すき焼きのタレをくわえ水気がなくなるまで炒めます。
 

豆もやしを洗い、水気のついたまま耐熱容器にへ広げてラップをし、電子レンジで5分ほど加熱します。その後水気を切り、ごま油と塩で合えます。糸こんにゃくの水気を再度キッチンペーパーで拭いてからお皿に盛り、その上にパプリカ、きゅうりひき肉もやしを並べ、温泉卵を割り、先ほど作っておいたコチュジャン風ソースをかけてれば出来上がりです。

コチュジャン代用:フライパンビビンバ

フライパンで作る簡単ビビンバです。コチュジャンの代わりに豆板醤と甜麺醤を混ぜたものを使います。おこげもできて美味しいです。

牛挽肉をごま油で炒めます。肉に火が大体通ったら、 砂糖、みりん、醤油を入れて味を付けます。にんじんときゅうりを千切りにします。にんじん、ほうれん草、もやしは茹でて塩胡椒、ごま油、醤油で下味を付けておきます。コチュジャンの代理品の調味料の豆板醤と甜麺醤、醤油、砂糖を混ぜておきます。フライパンにごま油を入れて熱し、ご飯を入れて肉汁を満遍なく全体にかけ、先ほどの牛挽肉を上に乗せます。

全ての野菜を色どりよく並べ、フライパンの真ん中を底まで穴をあけ、そこに卵を割り入れます。食べる直前にコチュジャンの代用品の調味料を上からかけて、卵をほぐしながら全体を混ぜれば出来上がりです。

コチュジャン代用:もみだれで韓国風焼き肉

コチュジャンなしでも韓国風の焼肉ができます。ご飯にも野菜にも合って食欲の湧く一品です。サンチュなどに包んだり、かいわれや白髪葱と食べてください。

にんにくはみじん切りにします。ボウルに牛肉を入れ、砂糖をまぶします。生姜、ニンニク、醤油、ごま油、唐辛子をビニール袋に入れ、牛肉も入れてタレをよくもみ込んで10分ほど置きます。油を引いたフライパンやホットプレートで強火でさっと焼きます。いりごまを上からかければ出来上がりです。
 

コチュジャン代用:キムチチゲ

チゲは寒い時期には体があったまりますが、暑い時期に辛いチゲを食べて汗をかくのも体にいいです。うどんやご飯を入れればお腹がいっぱいになります。あさりの旨味とキムチの辛みがたまらないメニューです。

味噌、醤油、一味唐辛子、砂糖、ごま油を混ぜ合わせコチュジャンの代用品を作っておきます。白菜は食べやすい大きさに、豆腐は4等分に、万能ねぎは小口切りにします。豚バラ肉は3〜4センチ幅に切って、ごま油、おろしニンニク、おろし生姜、醤油、酒と合わせて揉み込みます。鍋に油は敷かずそのまま肉を炒めます。火が通ったらキムチも加えて炒めます。そこへだし汁と味噌、先ほど作ったコチュジャン風調味料を加えて煮込みます。

沸騰したらあさり、豆腐、まいたけ、白菜を加えて煮込みます。白菜が煮えてあさりの口が開いたら、卵を落とし、卵が半熟になったら出来上がりです。

コチュジャン代用:野菜たっぷりチャプチェ

コチュジャンがなくても家にある一般的な調味料で作れるチャプチェです。冷えても美味しいので、お弁当にもいいメニューです。

春雨を熱湯で3分茹でて、ざるにあげてます。にんじん、ピーマン、えのき、玉ねぎは全て細切りにします。コチュジャンの代用の調味料として醤油、酒、砂糖、味噌、を合わせておきます。肉は少量の酒と塩で下味をつけておきます。フライパンに油を熱し、肉、野菜の順で炒めます。しんなりしてきたら春雨を入れて、よく混ぜます。そこへコチュジャンの代用調味料を入れて全体を混ぜる。仕上げに白ごまとごま油をふったら出来上がり。

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コチュジャン代用:トッポギ

独特なモチモチの食感が美味しいトッポギを、コチュジャンの代わりに食べるラー油を使って作りました。いろんな野菜を入れてみてください。

トッポギを5分ほど茹でます。コチュジャンの代用品の調味料として、醤油、砂糖、ニンニク、食べるラー油を混ぜておきます。フライパンに油をひいて、茹でたトッポギと混ぜておいた調味料を入れて炒めます。調味料が絡んだら玉ねぎ、人参などの野菜を入れます。野菜に火が通れば出来上がりです。

コチュジャンの代用品何がいい?

料理に使いたいと思った時に、コチュジャンなどのために使う調味料はなかったり、賞味期限が過ぎていたりするものです。そんな時に簡単にできる代用品を紹介してきました。豆板醤と甜麺醤を混ぜるのは簡単でしたが、この両方の調味料を常備している家庭はなかなかないと思います。また、豆板醤か甜麺醤があればそれに砂糖や味噌、唐辛子などを混ぜるのも簡単でした。

しかし、おすすめなのは豆板醤も甜麺醤もなく、味噌でコチュジャンの代理品を作る方法です。味噌、醤油、ごま油、砂糖、唐辛子を混ぜて作りますが、この調味料ならどの家庭にもあるものですし、これがコチュジャンには一番近い味になる気がします。味噌が八丁味噌であればよりコチュジャンに近くなります。

豆板醤、コチュジャン、甜麺醤、これを使いこなせれば一番ですが、なかなか出番の少ない調味料を揃えておくことは悪くしてしますリスクもあります。それであれば、代用品レシピを使ってみるのもいい方法です。今回はコチュジャンの代用品を探してみましたが、家にある調味料をみながら、好きな代用品で試してみてください。辛さや甘さが自分の好みにできるのもいいところです。ぜひやってみてください。

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