なめこの冷凍保存方法と賞味期限は?臭いの防ぎ方と解凍の仕方も紹介!
独特のぬめりがおいしいなめこ。使い切れずに余ったなめこをしばらく冷蔵庫に放置していると酸っぱい臭いがして腐っていた!なんて経験はありませんか?なめこはとってもおいしくて体にもいいのですが、足がはやいきのこです。しかしなめこは冷凍することで賞味期限を約3倍に延ばすことができます!今回は気になるなめこの冷凍保存方法を紹介し、その解凍方法と賞味期限、注意点をまとめました。
目次
なめこを食べよう!
なめこは、独特のぬめりが特徴的で、お味噌汁などにいれるととてもおいしいきのこです。このぬめりはおいしいだけではありせん。ぬめりの成分であるムチンは、たんぱく質の吸収を助け、胃や肝臓の粘膜を保護してくれます。また、なめこはダイエットにも効果的です。きのこはそのほとんどが水分でできていますが、なめこも例外ではなく90%以上が水分です。ビタミンやミネラルを保有しおり、食物繊維も含んでいます。
そんな魅力がたくさん詰まったなめこですが、他の野菜に比べて賞味期限が短いのが欠点ともいえます。常温では保存できず、購入したらすぐに冷蔵庫に入れましょう。野菜室は温度が高いので、冷蔵庫で保存します。おいしくなめこを食べる前にまずは新鮮ななめこを選んで買いましょう。
新鮮ななめこの見分け方!
なめこは、9月~11月に旬をむかえるモエギタケ科のキノコです。生のなめこを購入する時は、カサが肉厚で閉じており、粒がそろい、はりのあるきれいな茶色のものを選びましょう。旬の生のなめこは弾力があって栄養価も高くとてもおいしいです。
なめこ収穫!でっかいなー pic.twitter.com/U63yS0Yqbl
— 零霧 (@hiouremu) November 22, 2019
一年中スーパーなどでよく見かけるパッキングしてあるなめこは水煮されたものがほとんどです。水煮のなめこは、色がきれいで濁りがなく、袋に水が溜まっていたり、空気がはいっていないものを選びましょう。袋の中に空気が入っているものはしっかり密閉されていないということです。ピタッと密閉されているもののほうが鮮度が保たれています。
なめこの賞味期限は?
前にも述べたように、なめこは他の野菜に比べて賞味期限がとても短いです。生のなめこの賞味期限は2~3日、水煮されている真空パックのものでも1週間しか日持ちしません。賞味期限をすぎると、色が黒ずみ、すっぱいにおいがします。まだ大丈夫だろうとおもって腐ったなめこをお味噌汁に使うと、酸っぱくてとてもたべれるものではありません。購入したなめこは賞味期限内に使いましょう。
なめこの保存方法
なめこは傷みやすい野菜なので、必ず冷蔵庫で保存しましょう。真空パックされたものはそのまま冷蔵庫に入れて保存します。石づきのついた生のものは洗わずに冷蔵庫で保存するか、熱湯でサッと茹でてから、空気が入らないように保存袋に入れてから冷蔵庫で保存します。
なめこは水に濡れると傷みやすいので、必ず使う分だけ取って洗って使います。この時、洗いすぎるとぬめりが取れて大切な栄養分がなくなってしまいます。生のものも、真空パックされているなめこも3日ほどで食べきるのが理想的です。温度が高く、野菜が傷みやすい夏場は冷蔵庫のチルド室を利用しましょう。
なめこを長期保存するとどうなる?
なめこを長期保存すると、異臭がし、なめこの形が崩れてしまいます。酸っぱい臭いがしたり、明らかに異臭がするものは腐敗しているので食べることはできません。真空パックのものは、開封していない状態で気泡が発生していたり、色が黒く変色しているものも残念ながら腐ってしまっています。もし、あまり新鮮な状態でないなめこを購入してしまった時は、2日で腐ってしまうこともあるため調理前に確認してみてください。
腐敗しているなめこの詳しい見分け方を説明します。生のなめこの場合は、色が黒く変色している、酸っぱい臭いがする、弾力がなくやわらかいものは傷んでしまっています。真空パックされたなめこの場合は、色が黒く変色している、どろっとしていて形がない、気泡が発生してしまっているもの、開封時に異臭がするものは食べることはできません。
なめこは冷凍保存できる
いくらなめこが他の野菜と比べて賞味期限が短いといっても、一回の調理で使い切れないこともよくあります。近くのスーパーで安売りしていてたくさん買ってしまったり、近所の人にたくさん頂いたいて使い切れずにそのまま腐ってしまうなんてこともあります。せっかく買ったなめこが食べられずに捨ててしまわなければならないのは残念です。そういう時でも大丈夫です。なんと、なめこは冷凍保存ができます!
こちらは冷凍保存用。
— 光宮 (@himiya0711) April 18, 2019
今夜はなめこの味噌汁です❗
(朝考えていたメニューと変更です) pic.twitter.com/S1CVZ4vq8q
あまり知られていないなめこの冷凍ですが冷凍保存をすれば、長くて約1ヶ月保存することができます。せっかくかったなめこ、腐らせてしまったらもったいないですよね。冷凍したなめこの賞味期限は、普通のなめこの賞味期限の3倍ほど延ばすことができます。これなら使い切れなかったなめこも最後までおいしく食べることができます。では、なめこの冷凍保存の方法を紹介します。
なめこの冷凍方法
なめこの冷凍方法は、とても簡単です。真空パックしてあるものは未開封の場合そのまま冷凍庫にいれて保存できます。この時半分に折ってから冷凍庫に入れておくか、割りばしを袋の上から半分のところで挟んでおくと便利です。使う時にパキッと折って半分だけつかうことができます。一袋いっきに使い切れないときに活用できます。
なめこ保存1週間目
— くまちゃんなめこ@11/24新庄オーガニック&ナチュラルフェスタ (@namecoyasan) June 9, 2014
【冷蔵、冷凍袋から開けた状態】
冷蔵はプリプリ 少々保存袋の匂いがついちゃってます。
冷凍はカチンコチン^_^ pic.twitter.com/AzafaG82bd
生のなめこの場合は、石づきを取り除き、ひとつひとつバラバラにして保存袋にいれて密閉して冷凍します。この時のポイントは、なめこを洗わないことです。洗ってしまうと早く傷んでしまうので注意してください。生のなめこを熱湯で茹でたものは、密閉できる袋にいれて冷凍庫で保存できます。他の野菜を冷凍するときも、空気が入っていると劣化が進むのでできるだけ密閉しましょう。
冷凍なめこの解凍方法
冷凍保存したなめこの解凍方法を紹介します。冷凍野菜の解凍は難しいイメージですが、なめこの解凍は簡単です。真空パックのなめこと生のなめこを冷凍したものとでは、解凍方法が異なります。
冷凍なめこをそのまま使う
真空パックに入っているなめこは、そのまま調理に使うことができます。例えばお味噌汁に入れたいときは、解凍せずに凍ったままのなめこをお味噌汁の中に入れて食べることができます。生の状態で冷凍されたなめこは、凍ったままサッと水で流し、そのまま使うことができます。この時、あまり流水にさらしすぎるとぬめりが落ちてしまうのであくまでサッと流す程度でいいです。
冷凍なめこを自然解凍する
調理するまでに時間的に余裕がある場合は、冷蔵庫で自然解凍することができます。真空パックしてあるものは、自然解凍したあとにおひたしや和え物にして食べることができます。生のなめこは、冷蔵庫で自然解凍した後に、熱湯でサッと茹でて調理してください。なめこは、生で食べることはできないので必ず火を通してから食べるようにしましょう。生で食べると食中毒の原因になります。
冷凍なめこを流水にさらして解凍する
時間に余裕がない場合は、こちらの方法で解凍することも可能です。真空パックのなめこは袋に入ったまま流水にさらして解凍できます。流水にさらすことで時間を短縮して解凍することができます。袋に入ったままなので、ぬめりがとれる心配もありません。
生のなめこの場合は、そのまま流水にさらすとぬめりも栄養分も流れてしまうのでこの解凍の方法はおすすめできません。どうしても時間がなくて早く解凍したい時は、袋に入れて流水にさらしてください。
冷凍なめこをレンジの解凍機能を利用して解凍する
最近のオーブンレンジには、解凍機能が付いているものがあります。その解凍機能を使って冷凍したなめこを解凍できます。しかし、真空パックされたものは、袋からだして、必ずレンジに対応している耐熱皿に移し変えてから解凍しましょう。レンジで解凍する時は、なめこの様子を時々見ながら解凍してください。
冷凍なめこの賞味期限
気になる冷凍なめこの賞味期限ですが、長くても1か月です。厳密には、3~4週間といったところです。冷凍保存は、永久に鮮度を保って保存できるわけではありません。冷凍庫に入れていても酸化や劣化は進みます。冷凍する前に購入したのか日付を袋にメモしておけば、賞味期限を忘れずに済みます。調理に使う前に必ず賞味期限をチェックしましょう。
こんな時は要注意!冷凍していてもなめこが腐っているかも!
冷凍したなめこにも賞味期限はあります。しかしこれはあくまで目安なので、稀に賞味期限内であっても腐敗している場合があります。家庭用の冷凍庫は、設定が-20℃でも、開け閉めする時に温度が上昇して中の食材が溶けてしまいます。そうした環境は、いくら賞味期限内であっても結露が発生したり、菌が増殖する原因になります。なので、調理に使用する前になめこの状態をよくチェックすることが必要です。
色が黒ずんでいる、酸っぱい臭いや異臭がする、どろっとしていて形がない、袋内に気泡が発生している。こんな状態がみられた時は要注意です。賞味期限が切れていなくても、腐っている可能性があります。
冷凍なめこの活用法
他の野菜に比べて賞味期限が短いなめこですが、冷凍保存をすることによって、いつでも冷凍庫からだして使いたい時にすぐ使えるようになりました。冷凍のなめこを使って、お味噌汁だけではなく、いろんな調理方法でなめこをおいしくいただきましょう。なめこを使った簡単なレシピをいくつか紹介します。
豆腐のなめこあんかけ丼
なめこと言えば、お味噌汁や小鉢に和え物として出てくるイメージですよね。そんななめこが豆腐とタッグをくんで丼ものにして食べれるなんて驚きです。豆腐となめこでとってもヘルシーです。あんかけなので優しい味わいでお夜食や風邪をひいたときにもピッタリの一品です。人参や白菜などの野菜をたっぷり加えて作るのもおすすめです。簡単にできるのでぜひ作ってみてください。
作り方は、鍋にめんつゆ(2倍濃縮)と水100ccを入れ、沸騰したらなめこをいれて弱火で1~2分煮ます。水溶き片栗粉でとろみをつけます。次に、耐熱容器に豆腐を入れ、600wで1分温めます。器にご飯を盛り、温めた豆腐をスプーンでのせて、その上になめこの餡とネギを乗せればできあがりです。
冷凍なめこのおろしパスタ
こちらは冷凍してあるなめこをそのまま解凍せずに調理している楽チンレシピです。なめこと和風パスタは本当によく合います。忙しくて買い物ができなかったという日には冷凍なめこを使った和風パスタを作ってみてはいかがですか。作り方はこちらです。
まずパスタ160gを指定の時間よりも1分短く茹でます。茹で上がったらざるに取り、冷水でしめます。次にフライパンに凍ったままのなめこと水1カップ、麺つゆ50cc、みりん50cc、なめたけ大さじ1をいれひにかけます。アクを取り除き5~7分煮詰めます。このフライパンにパスタとオクラを加えて2分程煮込み、しっかり和えます。パスタをおさらに盛りつけて、大根おろしと刻みのりをかけたら完成です。
冷凍なめこの炊き込みご飯
きのこは冷凍することによって、細胞膜が壊れ、酵素の働きによってうまみが増すといわれています。うまみがたっぷり詰まった冷凍なめこを使って炊き込みご飯を作ったらおいしいこと間違いなしです。風味豊かななめこのうまみとしゃきしゃきとした食感を味わえる一品です。季節によって山菜や旬のお野菜を加えてみるのもいいです。
お米1.5合を研ぎます。釜に研いだお米と、白だし50cc、冷凍し凍ったままのなめこ100g、油揚げ1/2枚を入れてて炊飯します。炊き上がったら、よく混ぜて出来上がりです。炊飯器の中に長時間保温しておくと、なめこの水分がなくなって小さくなってしまうので、すぐたべるか、別の容器に移して保存しましょう。
5分で絶品!なめこともずくの酸辣湯
なめこといえば和食の食材であるイメージですが、中華にも合うんです。なめこの味噌汁にあきてきたら、こんな変り種スープはいかがですか?しかもたったの5分でできてしまうんです。もずく酢を使うことで失敗しらずの絶品スープに大変身します。一見むずかしそうな酸辣湯がこんなにかんたんに出来てしまうのには度肝を抜かれます。
鍋に水400cc、なめこ、鶏がらスープの素小さじ2を入れ、ひと煮立ちさせます。次にもずく酢をいれて塩コショウで味を調えます。再度沸騰したら溶き卵をいれて火を止めます。最後にごま油とラー油をいれて完成です。夏は冷やして食べるのもおすすめです。冷えると味が薄く感じるので、冷製の場合は塩を効かせるといいです。
冷凍なめこにはいいこといっぱい
いかがでしたか?今まで腐らせてしまったり、急いで使わなくてはいけなかったなめこ。冷凍することによって、買ってから長く保存することができます。なめこは体にもとてもいいので、スーパーで安売りしているときにたくさん買って冷凍庫にストックしておくのもいいです。
くせのない味で、つるんとした喉ごしなので小さい子供からお年寄りの方までなめこはとても人気です。日持ちしなくて買うのをためらっていた人も、冷凍すれば長くもつことができるので心配ありません。
なめこを使ったレシピは紹介したもの以外にもたくさんあります。汁物や和え物だけでなく、丼ものになったり、炒め物や麺類にも幅広く使うことができます。また、なめこを冷凍してもぬめりがなくなったり、食感が大幅に変わってしまうことはないので安心してください。なめこは、ダイエットや健康にも最適な野菜なので、冷凍術をうまく利用してなめこのある生活をおくってみてはいかがでしょうか?