うなぎの温め方は?蒲焼がふっくら美味しくなるおすすめ裏技を紹介

毎年、土用の丑の日の頃になると、うなぎを食べますが、うなぎ好きな人は年がら年中食べていたいものです。スーパーでもうなぎの蒲焼が売られていますが、うなぎの温め方はどのようにしたら美味しく食べられるのか?また、蒲焼の温め方によってふっくら美味しくなるおすすめの裏技を紹介しています。うなぎについての知識や高騰しているうなぎを少しでも満足して食べれるアイデアなども一緒に紹介しています。

うなぎの温め方は?蒲焼がふっくら美味しくなるおすすめ裏技を紹介のイメージ

目次

  1. 1うなぎの生息
  2. 2日本のうなぎの歴史
  3. 3うなぎの蒲焼の始まり
  4. 4土用の丑の意味
  5. 5うなぎの主な栄養効果
  6. 6うなぎの温め方:熱湯をかけて揚げ焼きする
  7. 7うなぎの温め方:酒を加える
  8. 8うなぎの温め方:魚焼きグリルで焼く
  9. 9うなぎの温め方:紅茶を使って
  10. 10うなぎの温め方:緑茶を使って
  11. 11うなぎの温め方:ウーロン茶を使って
  12. 12うなぎの温め方:たれを落とす
  13. 13うなぎの温め方:炊飯器のご飯の上で
  14. 14うなぎの温め方:真空パックのものを温める
  15. 15うなぎの温め方:買ってきたお弁当も美味しく
  16. 16うなぎの温め方:電子レンジについて
  17. 17うなぎ1尾で家族が満足になる食べ方
  18. 18うなぎの温め方のまとめ

うなぎの生息

うなぎは全世界に18種類生息していると言われています。うなぎの卵は、日本から2000キロも離れたマリアナ諸島辺りの海中で浮遊しながら孵化します。体長約3ミリの透明な稚魚レプトケファルスになります。2日に1ミリ成長していき、体長60ミリまで成長するとシラスウナギになります。しかし、体はまだ透明のままです。黒潮にのり、孵化後3~6ヵ月で沿岸に到着すると、河川遡り、数年間で60~80センチの青黒い成魚になります。

日本のうなぎの歴史

日本における、うなぎの歴史はとても古く、約5000年前縄文時代の貝塚からうなぎの骨が出土していることから、うなぎは古くから日本に馴染みのある魚だったことが分かります。うなぎが文献に初めて登場したのが有名な万葉集からだと言われています。また、平安時代の貴族はうなぎを白蒸しにして塩味で食べることを好み、昔はうなぎのことを「むなぎ」と呼んでいました。

むなぎと呼ばれる由来は、うなぎの胸が「黄色い」ことや、形が棟木(むなぎ)に似ているからと考えられます。この頃からうなぎが「滋養強壮に効果がある魚」として好んで食べていたことも分かっています。昔は塩をつけて食べていましたが、蒲焼を食べるようになったのはいつ頃だったのかを、これから説明します。

うなぎの蒲焼の始まり

うなぎの蒲焼が最初に登場したのは、文献によると応永6年(1399年)の「鈴鹿家記」です。その中で、うなぎを筒切りにして串に刺して焼いて食べた、その姿形が蒲(がま)の穂に似ていたことから「蒲焼」とよばれるようになったと言われています。また、うなぎを焼いたときのかんばしい香りが転化してかんばや、香疾(かばや)、蒲焼になったという説もあります。

蒲焼が現在のような形になったのは18世紀、天保年間(1781~1789年)に千葉県銚子にある、現在のヒゲタ醤油、五代目当主田中玄藩が濃い口醤油を作りだしたことに起因します。それまで良い醤油は主に関西から入っていましたが、濃い口醤油が江戸の人の嗜好に合い、結果大流行しました。これは現代でも関西の人は薄味に対して、関東の人は濃い味を好むと言う、お馴染みにの食文化に繋がっています。

東西においてのうなぎの調理方法の違い

蒲焼を説明するにあたって、東西においての調理方法の違いについても紹介します。まず、関東はうなぎは、背中から裂く、いわゆる「背開き」をします。次に串打ちしてそのまま白焼きします。次にせいろで白蒸しした後にタレをつけて焼くという工程となります。関西は「腹開き」で串打ちしてそのまま白焼きします。次にタレをつけて焼くといった感じで、白蒸しはしません。この関西の境目は愛知県岡崎市付近だそうです。

昔も今も、うなぎ料理を美味しく仕上げるのは難しいようです。「串打ち3年、裂き8年、焼きは一生」と言われています。秘伝のたれと焼き加減が絶妙なうなぎは私達の食卓にものぼり、貴重な栄養源です。うなぎ専門店ではうな重が出てくるお店が多いですが、昭和35年に東京のうなぎ屋「重箱」というお店が元祖だと言われています。高級感があり、体裁が良いと言うので他店でも次々と取り入れ、普及しました。

土用の丑の意味

「土用」とは、季節の移り変わりを表す「節」のことを表します。日本には春夏秋冬の四季があり、それぞれの季節の変わり目には節目である「立春・立夏・立秋・立冬」があります。その節目の前18日間、もしくは19日間のことを土用と言います。土曜は1年に4回あり、18~19日間続きます。俳句でも登場するように、夏の終わりの季語にもなる程なので、一般的には夏の土用が定着しています。

「丑」とは、十二支の丑のことを指します。十二支は年だけでなく、日付や時刻、方角等にも適用されているので、12日に1度は丑の日がやってくることになります。そして、土用の18~19日間にある丑の日のことを「土用の丑の日」と言います。つまり、土用の丑の日は年に数回あることが分かり、その時期は旧暦での季節の変わり目付近になることが分かります。

土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣の始まりにはいくつかの説があります。江戸時代の蘭学者である平賀源内が売れない「うなぎ屋」に商売の相談をされたのがきっかけだと言われています。そこで、平賀源内が丑の日に「う」の付く食べ物を食べると夏やせしないという民間伝承からヒントを得て「本日は丑の日」と書いて店先に看板を出すよう勧めると、平賀源内の知名度も上がり効果は絶大で、うなぎ屋が商売繁盛しました。
 

このように平賀源内のおかげで商売繁盛し、成功を成し遂げたうなぎ屋の話を聞きつけて同業者もこぞって真似をするようになったというのが始まりだと言われています。暑さで食欲不振になったり、淡泊な食事になりがちな夏こそスタミナをつけて夏バテ解消しましょうと言った食習慣が現代にも受け継がれています。

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うなぎの主な栄養効果

うなぎはビタミンが豊富でとても栄養価の高い、優れた食品です。魚肉特有の良質のたんぱく質に加えて、一般的に魚肉類に不足しがちなビタミン群もうなぎにはたっぷり含まれています。また、ミネラルでも亜鉛、カルシウムが豊富、さらに脂質の部分にはDHAやEPAも豊富に含まれていて、うなぎの体の表面にあるぬるぬるした部分にはムチンという胃腸の粘膜を保護する成分が含まれています。全てにおいて最高の栄養食です。

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うなぎの温め方:熱湯をかけて揚げ焼きする

安いうなぎを美味しくする温め方です。作り方は、うなぎの蒲焼1尾に万遍なく熱湯適量をかけ、水気をよく拭き取ります。次にフライパンにサラダ油大さじ3入れ、うなぎの皮目を下にして1分、もう片面を30秒揚げ焼きします。油を軽く拭きとり、タレをかけたら出来上がりです。情報番組によると、うなぎに熱湯をかけると、皮のまわりにあるコラーゲンが溶けるため、うなぎが柔らかくなるので美味しい蒲焼になりおすすめです。

また、うなぎを熱湯にかけることで臭みを取る効果もあります。フライパンにうなぎを入れて熱湯にかけてから揚げ焼きをすると中はふんわり、外はサクッとした仕上がりになります。また、揚げ焼きしてもあとでペーパーなどで油を拭き取れば、油っこさは感じません。うなぎの食感も良くなり、コクが出ます。そのまま焼いてタレをつけるより断然美味しいのでおすすめです。ぜひお試し下さい。

うなぎの温め方:酒を加える

うなぎの温め方のもう1つは「酒を加える」ことです。フライパンに市販のたれ1袋と酒大さじ6を加えてさっと煮立たせます。この中にうなぎの蒲焼1尾を入れてたれをかけながら3分煮たら完成です。市販のうなぎの蒲焼は、さっと煮て味をしみ込ませると美味しくなります。また、酒を加えるとうなぎの臭みも抑えられ、ふっくら仕上がります。うなぎに限らず、魚肉類は酒をかけて煮ると身がふっくら柔らかくなるのでおすすめです。

うなぎの温め方:魚焼きグリルで焼く

うなぎを美味しくふっくら温める方法として「魚焼きグリル」を使います。うなぎの蒲焼1尾に熱湯適量をかけ、さっと洗います。水気をよく拭きます。うなぎに酒をふってアルミホイルで包み、余熱しておいた魚焼きグリルで3~5分温めます。たれをかけたら完成です。市販のうなぎの蒲焼には予めたれがたくさん付いているので、熱湯でたれを洗い流してうなぎの味を引き出します。ほんのひと手間で上品な味に仕上がり、美味しいです。

うなぎの温め方:紅茶を使って

うなぎのふっくら美味しい温め方は、情報番組でも話題になった「紅茶で煮る」方法があります。うなぎ1尾は皮を下にしてフライパンに並べ、ひたひたくらいの紅茶を注ぎ、蓋をして火にかけ、4~5分蒸し焼きにします。うなぎの水気を拭き取り、アルミホイルを敷いたオーブントースターに入れ、3分焼きます。付属のたれ1袋を鍋に入れて温めます。どんぶりにご飯を盛り、ご飯の上にたれをかけます。

さらに、うなぎにたれをかけて上にのせます。紅茶は市販のペットボトルの紅茶が望ましく、茶葉から淹れた紅茶を使うと渋みが出てしまうこともあります。紅茶に含まれているタンニンは、冷えて固くなったうなぎを柔らかくする効果があります。ちなみに、紅茶の味はうなぎの風味となじんで分からなくなります。食感がふんわり柔らかく、香ばしさも加わって美味しいので、おすすめです。

うなぎの温め方:緑茶を使って

うなぎの美味しい作り方は、フライパンにうなぎを1尾のせ、うなぎの厚さと同じくらい高さまで緑茶を注ぎます。そして、緑茶がなくなるまで煮ます。付属のたれをかけたら完成です。うなぎは緑茶で煮ると柔らかくなります。うなぎにはコラーゲンが含まれているので、時間が経つにつれ固くなりますが、緑茶には紅茶同様にコラーゲンを溶かすタンニンという成分があります。

安いうなぎの蒲焼が、箸ですっと入るくらい柔らかくなります。緑茶の味はうなぎの風味となじんで分からなくなります。ただ、茶葉から淹れたお茶を使うと、渋みが出てしまうこともあります。そこで、緑茶は市販のペットボトル飲料のものを使いましょう。ペットボトルのお茶は、成分が安定していて、タンニンが少ないため、うなぎをほどよく柔らかくしつつ、渋みが残りにくくなり、美味しい蒲焼になるのでおすすめです。

うなぎの温め方:ウーロン茶を使って

うなぎの美味しい温め方は「ウーロン茶」を使う方法があります。うなぎ1尾をフライパンに入れ、うなぎの厚さと同じくらいの高さまでウーロン茶を注ぎ、蓋をして中火で3分ほど煮ます。水気を拭き取ったうなぎをアルミホイルの上にのせ、付属のたれ1袋と同量の酒を混ぜ合わせたものをハケで均等に塗ります。余熱しておいた魚焼きグリルで2分焼いたら完成です。あまり焼き過ぎるとパサパサになるので、注意が必要です。

ウーロン茶は市販のペットボトルの飲料を使いましょう。市販のうなぎの蒲焼は、皮に含まれているコラーゲンが固くなってますが、紅茶や緑茶同様に、ウーロン茶にもタンニンの成分が含まれているので、コラーゲンを柔らかくします。ウーロン茶のニオイも全く気にならないのでおすすです。ウーロン茶の香ばしい風味によってうなぎが上品な味わいになり美味しくなるので、フライパンと好きな飲料があれば試してみて下さい。

うなぎの温め方:たれを落とす

うなぎをふっくら温める方法に「たれを落とす」があります。ボウルかトレイにうなぎ1尾を置いて、熱湯をひたひたになるまでかけて、たれを落とします。次にフライパンに市販のたれ1袋と酒大さじ6を加え煮立たせたらうなぎを入れます。たれがなくなる直前までまで煮たら完成。調理済みのパック売りのうなぎの蒲焼は既にたれがついていて、焦げ付きの元なので、一度落とすのがおすすめです。熱湯効果でコラーゲンもとろとろです。

うなぎの温め方:炊飯器のご飯の上で

うなぎの蒲焼にはご飯が付き物です。炊き立てのご飯の上にクッキングシートかラップを敷いてうなぎとたれの容器をのせ、蓋をして20~30分保温したら完成です。蒸し器と同じ要領ですが、何よりも簡単なのはご飯を炊くついでにうなぎの蒲焼も温められるので、一石二鳥です。驚くほど柔らかくて美味しいので、うなぎはご飯に乗せる前に食べやすい大きさにカットしておくのがおすすめです。フライパン、鍋要らずなのが嬉しいです。

うなぎの温め方:真空パックのものを温める

真空パックのうなぎの蒲焼をレンジでチンしたり、湯煎したり、フライパンで蒸し焼きするよりも、もっと美味しく食べれる方法があります。それは「直火で炙る」です。うなぎはパックごとひと肌くらいのお湯で温めておきます。次に十分熱した魚焼きグリルの網の上にうなぎを置き、中火から強火で表面がぶつぶつと泡立ってくるまで焼きます。ここで市販のたれをハケで塗り、軽く炙れば完成です。美味しくておすすめです。

うなぎの温め方:買ってきたお弁当も美味しく

うなぎ屋さんのうなぎ弁当も、コンビニやスーパーで売られているうなぎ弁当も、器のまま電子レンジでチンではなく、ひと手間かけて温めて出来立ての美味しさを再現しましょう。お弁当から蒲焼を崩れないようにそっと取り出し、アルミホイルにのせます。ホイルにのせたうなぎに酒を少々ふりかけ、魚焼きグリルで弱火から中火で3~5分ほど焦がさないように注意しながら焼くと香ばしさが戻ります。ご飯はレンジで温めます。
 

うなぎの温め方:電子レンジについて

うなぎの温め方で、電子レンジで温める方が多いと思います。しかし、あることをしないでそのまま加熱してしまうと、水分を取られてしまい、パサパサになってしまいます。また、元々蒲焼に付いていたたれの部分が加熱することで焦げの原因になったりすることもあるので、加熱のしすぎや焦げには注意が必要です。うなぎを電子レンジでふっくらと温める方法は、酒大さじ2かけてラップをし、500w1分で加熱します。
 

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うなぎ1尾で家族が満足になる食べ方

4人家族でうなぎ1尾を美味しく食べるには「ちらし寿司」を作り、その中の具として入れるのがおすすめです。ちらし寿司の他の具との相性もばっちりで、うなぎの風味を損ないません。これなら1尾でも家族みんな満足するでしょう。その時、うなぎのたれが足りない場合は、たれを手作りすればさらに満足すること間違いなしです。次に美味しいたれの作り方を紹介します。

うなぎのたれの作り方

うなぎの美味しいたれの作り方は、まずフライパンに酒大さじ2とみりん大さじ5を入れて煮立たせます。沸騰したら醤油大さじ6と砂糖大さじ6を加えて弱火で約15分焦がさないように煮詰めたら完成です。多めに作ってうなぎ以外の食材と合わせても良いです。鶏にかけて焼き鳥丼なども美味しいです。ぜひ作ってみて下さい。

うなぎの温め方のまとめ

今回は、これからの季節にぜひ食べて欲しいうなぎの温め方や、蒲焼がふっくら美味しくなる裏技をいくつか紹介しました。フライパンを使ったり、魚焼きグリルを活用したり、炊飯器の保温を利用したりと、さまざまなおすすめがありましたが、1番やりやすい方法をチョイスして、ぜひトライしてみて下さい。

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