里芋の保存方法を冷凍/冷蔵/常温で紹介!保存期間や解凍レシピも
里芋の正しい保存方法を知っていますか?実は里芋は芋類の中では長持ちする方なのですが、正しい保存方法で保存しないと長期間保存できず、傷みが早くなったり、食感や味が落ちることがあります。そこで今回は里芋を冷凍、冷蔵、常温で保存する場合のそれぞれの方法を中心に、気になる賞味期限や解凍方法、おいしい里芋の選び方までしっかりと調査しました。最後には里芋の簡単レシピも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
里芋の長持ちする保存方法を知ろう!
煮っころがしや豚汁、サラダやグラタンなど和洋問わずいろんなレシピで大活躍の食材、里芋。芋類の中では比較的長持ちする里芋ですが、良い状態をキープしながら保存するのは意外と難しかったりもします。保存するなら常温の方がよいのか、冷蔵庫に入れた方がよいのかも悩むところです。
そこで今回は里芋を常温、冷蔵、冷凍でそれぞれ上手に保存する基本的な方法をふまえながら、賞味期限がどのくらいなのか?解凍はどのようにすればよいのか?といった疑問にもお答えします。最後には里芋を使ったおすすめのレシピも紹介しますので、ぜひお試しください!
里芋の冷凍保存方法
たくさん里芋を買ったり、もらったりして一度に食べきれない場合、冷凍保存することができます。ここから正しい里芋の冷凍保存術を解説していきます。
里芋は冷凍保存がおすすめ
里芋の保存方法で皮をこさいで取り冷蔵庫で乾かしてから冷凍…と言うのを見つけて、これは旨そうだ‼️って今日いただいた里芋をガリガリこさいで早三時間…
— 御味噌 (@panda55apo) September 2, 2019
美味しい里芋料理を食べる前に腱鞘炎になりそう。でも楽しみ。
https://t.co/l8EhihDBOh
里芋を冷凍保存するメリットはいくつかありますが、一番は長期間保存がきき、長持ちするという点です。たくさん里芋が家にあったとしても毎日里芋料理を食べるのは難しいので、どうしても余らせてしまったり、長持ちできず無駄にしてしまう可能性もあります。
また、里芋は泥付きで洗ってもなかなかきれいにならず、皮もぬるぬる滑ってむきにくいので、いちいち下ごしらえするのが面倒ですが、時間がある時に一気に下ごしらえして冷凍保存しておけば、使いたい時に解凍してさっと使うことができてとても便利です。
生の状態で冷凍保存
里芋を生の状態で冷凍保存する場合、里芋を水洗いし、半日くらい天日干しをしましょう。このひと手間で里芋の皮をむきやすくなります。皮をむいた里芋はボウルなどに入れ、軽く塩を振ったらぬめりを落とし、さっと水洗いした後使いやすい大きさにカットし、水けをきちんと取っておきましょう。
カットした里芋はフリーザーバッグに入れ、余分な空気を抜き、冷凍庫で保存したらOKです。ちなみに里芋をカットせず、皮付きのままで冷凍する方法もあります。その場合は皮についた土や汚れを洗い流し、そのままフリーザーバッグに入れて冷凍します。泥はきちんと落とさないと冷凍保存中に泥の匂いが里芋に移るので注意してください。
茹でてから冷凍保存
茹でてから冷凍保存する場合は、里芋の泥を洗い落として皮をむき、鍋にいれたらひたひたになるまで水を入れて茹でます。茹でている最中であくがでたら、丁寧に取り除いておいてください。
竹串が刺さる程度にやわらかく茹で上がったら、ざるにあげて粗熱をとります。茹で時間の目安はだいたい3分~5分程度です。豚汁や煮物などに使う場合は調理する時に再度火を通すので、少し硬いくらいの状態で仕上げても大丈夫です。
粗熱をとった里芋の表面をペーパータオルなどでしっかりと水分を拭き取ります。そしてフリーザーバッグなどに入れ、空気を抜いたら冷凍庫に入れて保存してください。
冷凍保存のおすすめポイント
里芋の冷凍保存でおすすめなのが、金属トレイを使うというものです。熱伝導の良い金属トレイの上で冷凍すると、おいしい状態を長持ちさせることができます。
また、また里芋は切った状態で冷凍すると、時短調理が可能になります。残業の多い方や、小さな子供のいるママなどはすぐに調理に取り掛かれるので本当に楽になります。週末など時間のある時にまとめて下ごしらえして冷凍しておくと、忙しい平日の夜ご飯の準備にも大助かりです。
里芋の冷蔵保存方法
続いて里芋を冷蔵保存する方法をお伝えします。里芋をすぐに食べる場合や、少量だけ残ってしまった場合、暑い季節などはは冷蔵保存しておくのがベストです。
新聞紙とビニール袋に包んで野菜室へ
里芋を冷蔵庫で保存する方法ですが、まず里芋を土のついたまま3~4つをひとまとめにして新聞紙、またはキッチンペーパーで包みます。土が冷蔵庫にこぼれないように紙袋に入れたら、さらに丸めた新聞紙を入れて口を結んでおきます。この状態で冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。
乾燥と温度に気をつける
知りたい事をを沢山追求していきます 応援も宜しく願います。
— 芸能界まとめ (@geinoukai11) October 20, 2019
特報 『【里芋の保存】カビない、乾燥しない正しい常温・冷蔵保存テク』#里芋の保存 #常温・冷蔵保存https://t.co/rAvKXbk3ei
冷蔵庫で里芋を保存する場合の注意点としては、乾燥対策と温度管理です。里芋は収穫する前の土の中の状態で保存してあげると長持ちするので、乾燥しがちな冷蔵庫で保存する場合は乾燥を防ぐため数個ずつまとめて新聞紙に包んで紙袋に入れて、さらに丸めた新聞紙も一緒に入れておくとよいでしょう。
冷蔵庫の温度も高すぎたり低すぎると長期間長持ちしにくいので、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
里芋の常温保存方法
芋類全般に言えることですが、スーパーで販売しているのが常温保存であることからわかるように、常温保存が一番ベストな保存方法になります。正しい常温保存の方法をお伝えしましょう。
土は落とさず新鮮に
里芋には表面に繊維が気のようにたくさんあるため、一度洗ってしまうと乾きにくくカビの原因になることがあります。そのため常温保存する場合は土は落とさず、買ってきた状態のまま保存すると長期間保存することができます。
新聞紙に包んで冷暗所へ
土付きの里芋は3~4つをまとめて新聞紙、またはキッチンペーパーで包みんだ後、紙袋などに入れたら丸めた新聞紙を一緒に入れ、しっかりと口を閉じて下さい。その後、風通しのよい冷暗所で常温保存しましょう。この時の最適温度は10度以上25度以下です。乾燥にも湿度の高いところにも弱いので、真夏と梅雨時の常温保存は注意が必要です。
乾燥した里芋は湿らせる
長期間常温保存した里芋の表面がカサカサになってしまったら、霧吹きなどで少し湿らせ、また新聞紙でくるんで冷暗所で保存すると長持ちします。乾燥が進みすぎると味も食感も悪くなってしまいおいしさが長持ちしません。長期間保存する場合は、時々里芋の状態をチェックするとよいでしょう。
里芋の賞味期限と保存期間
ここまで里芋の冷凍、常温、冷蔵保存方法をお伝えしてきましたが、それぞれ賞味期限や保存期間がどのくらい違うのか比較してみましょう。
常温保存
まず冷暗所で常温保存した場合の賞味期限ですが、約1か月が保存期間となっています。ただしこの賞味期限は正しい温度と湿度で保存した場合です。温度が高すぎたり、乾燥しすぎていると1か月は長持ちしませんので、こまめに保存状態をチェックすることが大切です。
冷蔵保存
冷蔵庫の野菜室で保存した場合の賞味期限は、1週間ほどが保存期間になります。基本的に里芋は常温保存が適している食材なのですが、夏場や梅雨時などコンディションがわるい時期は冷蔵保存するのがおすすめです。ただ冷蔵保存した場合は、常温時より長持ちしませんので、早めに食べきってください。
冷凍保存
生のまま冷凍保存した里芋の賞味期限は約1か月が保存期間です。カットした後に冷凍保存する場合は劣化が早まり賞味期限が短くなり長持ちしないので、すぐに冷凍保存してください。また、茹でてから冷凍保存した場合の賞味期限は3~4週間程度となっています。
調理をして保存がおすすめ
冷凍保存した場合の賞味期限は生のままで約1か月、調理して冷凍した場合の賞味期限は約3~4週間なので、保存期間は大きく変わりません。冷凍して保存する場合、すぐ使いたい、時短調理がしたいという方は、あらかじめ調理したり、カットしてから冷凍保存しておく方が使いでがよいのでおすすめです。
里芋の解凍方法
里芋を冷凍したあと、どのように解凍したらよいのかも見ていきましょう。レンジを使った場合、そのまま解凍して調理する場合、皮付きのものを解凍するケースとそれぞれ詳しく解説します。
レンジ解凍でそのまま調理
里芋を一番手軽に解凍したい場合は、レンジを使うのがおすすめです。やり方は耐熱容器に入れた後、半分くらいの高さまで水を入れ、800Wで2分~3分、さらに上下を返して2分加熱した後、予熱で1分ほど蒸らせば完了です。
竹串で一度刺してみてすっと中まで通れば、解凍が十分にできている証拠になりますので、残ったお湯を捨てて使ってください。小さい里芋なら水を使わず、ラップに包んでそのまま解凍もできますので、お使いのレンジに合わせて調整してください。
凍ったままで美味しい煮物料理
冷凍里芋を解凍してから煮物や汁物に使うと、水っぽくなってしまうことがあります。そこであらかじめ煮物や汁物に使いたい場合は、凍ったまま調理するのがおすすめです。一度冷凍した里芋は繊維が壊れ、味が染み込みやすくなっているため、解凍時間も短縮できるうえ調理時間も少なくてすみます。
皮付き冷凍した場合の解凍方法
皮付きのまま冷凍した里芋の解凍は、水にしばらくつけておくだけでOKです。これなら皮がつるんとむけるというメリットもあります。里芋の皮むきは手がかゆくなってしまっていやだという方にはこの方法がおすすめです。
里芋の絶品解凍レシピ
里芋を解凍した後すぐに作れる絶品レシピを紹介します。時間がない時にもぴったりの簡単レシピばかりなので、ぜひお試しください。
里芋のマッシュサラダ
- 冷凍里芋1袋
- 冷凍コーン大さじ1
- ハム3枚
- ゴマドレッシング大さじ1
- マヨネーズ大さじ2
- 沸騰したお湯に塩を入れ、冷凍里芋を柔らかくなるまで茹でます。
- ざるで湯切りし、熱い内にボウルに入れてフォークでつぶします。
- コーンを凍ったまま入れ、細かく切ったハムとゴマドレッシングを入れます。
- マヨネーズを入れ全体的にまんべんなく混ざったら完成です。
里芋をちょっぴり和風味でアレンジしたマッシュサラダのレシピです。そのまま食べてもおいしいですし、パンにはさんでサンドイッチにして食べても絶品です。
冷凍里芋の煮っころがし
【冷凍里芋の煮っころがし】
— 作ってみよう!簡単レシピ (@resip613) October 11, 2015
冷凍の里芋を使うと下準備が簡単です!
作り方→http://t.co/Xt4djRZ5gK pic.twitter.com/JqOexKo6hJ
- 冷凍里芋240g
- A砂糖大さじ2.5
- A醤油大さじ2.5
- A塩少々
- A水250ml
- 鍋に材料Aを入れて火にかけます。
- 沸騰したら中火にし、里芋を入れて水分がなくなるまで煮詰めたら完成です。
手間がかかりそうな里芋の煮っころがしを、簡単に作れる目からうろこなレシピです。忙しい時にもあっという間に1品完成する時短レシピなので、覚えておくと便利です。
コロコロポテト
- 冷凍里芋100g
- A塩小さじ1/2
- A砂糖小さじ1/2
- Aカレー粉大さじ1
- サラダ油適量
- 冷凍里芋を全解凍しないように注意し、半解凍にします。
- 半解凍した里芋を4等分に切ります。
- フライパンにサラダ油を熱し、焼き色がつくまで炒め揚げにします。
- 材料Aをまぶし、全体に味がなじんだらら完成です。
フライドポテトの里芋バージョンレシピです。揚げ焼きにすることでほくほくの食感になってとても美味しいレシピです。こどものおやつやおつまみにもピッタリのレシピで、簡単に作れるのでぜひお試しください。
里芋の選び方
ここまで里芋の保存方法についてそれぞれ紹介してきましたが、最後においしい里芋の選び方をお伝えします。正しい選び方を知っておくと、スーパーで売っている里芋からより状態の良いものを選ぶことができます。しっかり選び方をチェックしてから、スーパーに足を運んでみてはいかがでしょうか?
泥と皮付きを選ぶ
里芋の選び方でまず覚えておいて欲しいポイントが、皮付き、泥付きのものを選ぶということです。皮や泥が付いたままのものは一見して使いにくそうですが、賞味期限が長く美味しい状態が長持ちしやすいです。そのためおいしい里芋の選び方としてはまず、泥や土がついたままで、かつ皮付きのものを選ぶようにしましょう。
固さと見た目の形/縞模様
おいしい里芋の選び方、続いては見た目と触感での見分ける選び方です。里芋をよく見てみて、身が固くしまっているものを選ぶのがベストな選び方です。特に里芋のお尻側、つまり断面がある側を触ってみてふかふかしているものは傷んでいる可能性があるので、さけたほうが賢明です。
また見た目の選び方では、ふっくらとして丸みがあるものが美味しい里芋です。さらにしま模様がくっきりと平行に並んでいるものは、順調に育った里芋の証拠なので、よくチェックしてみてみください。
里芋は傷むとどうなる?
里芋の選び方でおいしいものの選び方を紹介しましたが、逆に鮮度が落ちたものの見分け方もお伝えします。里芋は傷むと前述の通りお尻の部分がふかふかしてきます。さらに痛みが進むとカビが生えたり、断面に赤いぽつぽつとした斑点が現れることもあります。
これは低温障害で発生したポリフェノールによるもので、食べられないこともありませんが、おいしくないので取り除くことをおすすめします。おいしい里芋の選び方と傷んだ里芋の見分け方を両方覚えておいてください。
里芋を美味しく保存して料理を楽しもう
里芋の保存方法について、それぞれ詳しく解説してきましたが参いかがでしたか?いままで何気なく保存していたという方も、今回を機に温度や湿度など気をつけなくてはならないということがよくわかったのではないでしょうか?
里芋はカリウムや食物繊維が豊富で、カロリーも少ないのでとても便利な食材です。和洋どんなレシピにも使えるのでこれからはどんどん活用してください。今回の記事を参考に正しい保存方法で良い状態を長持ちさせながら、おいしくいただきましょう!