玉ねぎの効果効能について!血糖値や血圧を下げダイエットにも最適?
玉ねぎを常備野菜としているご家庭は多いと思います。カレーやサラダ、炒め物と様々な料理で楽しめます。またすりおろして薬味やドレッシングとしても使える便利な野菜です。最近のこの玉ねぎが持つ特異な成分に注目が集まっています。その効能は、現代人なら誰もが関心がある高血圧、血糖値、血流、脂肪燃焼、そして美肌に効果があると言われています。今回はその効果効能と共に、その効能を十二分に引き出すための食べ方を紹介します。
目次
注目が集まっている玉ねぎ効果
玉ねぎの効能に最近注目が集まっています。玉ねぎを食べると「血圧が下がる」、「血糖値が下がる」、「血液がサラサラになる」といった健康改善から、「痩せられる」、「体脂肪率が下がる」というダイエット効果、さらに「肌がきれいになる」といった美肌効果まであるといいます。
玉ねぎといえば様々な料理に使う万能食材で、特に意識しなくても毎日食べているという人も多いでしょう。そんな玉ねぎにこれほど多様な効能があったのです。また、玉ねぎは1個100円もしない値段で手に入る野菜です。安価で安心の自然食材で健康と理想の体型、おまけに美肌まで手に入るのであれば夢のような話です。
玉ねぎは特異な成分を持つ野菜
多くの栄養価を持つ野菜は、食生活に欠かせない食材です。しかし実は、玉ねぎはその中で特に栄養価が高い野菜ではありません。野菜に期待される栄養価にはビタミン、ミネラル、カロテン、カリウム、食物繊維などがありますが、玉ねぎにはそれらの栄養価の含有量は少ないほうで、よくて平均レベルです。それではなぜ、玉ねぎの効能に注目が集まっているのでしょうか?
玉ねぎには、他の野菜や食品にはあまり含まれていない成分が多く含まれています。そして、その成分こそが現代人にとって関心の高い様々な健康問題を解決する手助けをしてくれるのです。
玉ねぎの糖質量とカロリー
玉ねぎの糖質量とカロリーは、100gあたりそれぞれ7.2g、38kcalです。100gは中サイズの玉ねぎ1/2に当たります。
玉ねぎの含有するカロリーや糖質量は、ダイエット中に制限を必要とするものではありません。むしろ玉ねぎの持つ成分が脂肪をつくのを防いだり、ついている脂肪燃焼を促す働きがあることが注目されます。
玉ねぎの種類
玉ねぎと一口で言っても、品種がいくつかあります。茶色い皮の普通の玉ねぎ、白い玉ねぎ、紫の玉ねぎが売られているのを見かけます。どの品種も同じ効能をもっているのでしょうか?
玉ねぎ効果の成分を一番含んでいるのは黄玉ねぎ
私たちが普段食べている茶色い皮の玉ねぎは黄玉ねぎといいます。そのほかに皮の白い白玉ねぎ、皮が紫の「紫玉ねぎ」ともよく呼ばれる赤玉ねぎがあります。生で食べたときに一番辛みを感じるのは黄玉ねぎですが、この辛みこそが玉ねぎ効果をもたらす成分になっています。なので最も玉ねぎ効果がある品種は黄玉ねぎです。
新玉ねぎは品種でなく早どりの意味
新玉ねぎは品種ではなくて3,4月頃に早どりされた玉ねぎのことをいい、黄玉ねぎの早どりであったり白玉ねぎの早どりのことがあります。しかし現在市場に多く出ている「新玉ねぎ」は白玉ねぎの早どりだそうです。早どりは水分が多く辛みも少ないですが、その分玉ねぎ効果の成分も低くなります。
葉の部分の栄養価が高い葉玉ねぎ
葉のついたまま販売されている葉たまねぎも品種としては黄玉ねぎで、その早どりだそうです。葉の部分には、玉の部分にはあまり含まれていないカロテンやビタミンが豊富に含まれています。青ネギと玉ねぎが1つの野菜で味わえるのが特徴です。玉の部分は、早どりなので辛みも控えめです。
プチオニオンは黄玉ねぎと同等
小さな黄玉ねぎはペコロスという品種で、プチオニオンとも呼ばれています。栄養価は黄たまねぎとほぼ同じで、同じ効能を持っています。
玉ねぎ効果①:血圧が下がる
玉ねぎを継続して適量食べ続けると、血圧が下がるといいます。
玉ねぎ効果②:血液がサラサラになる
昨今は、エコノミークラス症候群をはじめとする
玉ねぎ効果③:血糖値が下がる
近頃は糖質量制限ダイエットなど、
玉ねぎには、
玉ねぎ効果④:内臓脂肪が燃焼する
脂肪の中で内臓脂肪は、食事制限によって最も燃焼される脂肪と言います。逆に過食によってすぐつくのが内臓脂肪でもあります。したがってつきやすくて取りやすい脂肪が内臓脂肪です。
ケルセチンには、脂肪を燃焼しやすくする機能があります。したがってケルセチンを多く含む玉ねぎを食べると内臓脂肪が燃えやすい状態となります。また、脂肪燃焼を促進するビタミンB1の吸収をよくするという働きもあります。ビタミンB1は玉ねぎにも含まれていますが、それ以外にビタミンB1を多く含む食材と一緒に食べると相乗効果が期待できます。
玉ねぎ効果⑤:肌がきれいになる
ケルセチンの大きな効能として抗酸化作用があります。
肌のターンオーバーを促進するには、血液循環も大事な要素です。血液循環がよく老廃物が流れることで、素肌が若返っていきます。玉ねぎの効能である血液サラサラ効果が美肌を保つ大きな役割を担います。
まだまだある玉ねぎ効果
玉ねぎの効果はまだあります。玉ねぎの甘みの成分となっているオリゴ糖は整腸作用があります。また、グルタチオン(アミノ酸の一種)によるアンチエイジング効果もあると言われています。紫玉ねぎに含まれるアントシアニンは、抗酸化作用、抗炎症作用があり、視力の回復に役立つことでも知られています。
さらに、ビタミンB1の効能である疲労回復力が玉ねぎのケルセチンが作用することで上がります。また、デトックス効果によって老廃物の排出が促されて、便秘やむくみの解消にもつながります。そして、血液サラサラ効果が、冷え性の改善や新陳代謝向上に役立ちます。
玉ねぎの効果的な食べ方
玉ねぎの食べ方は多種多様ありますが、いつもの調理にひと工夫すると、玉ねぎ効果がさらにアップします。その「もうひと工夫の食べ方」をご紹介します。
もうひと工夫の食べ方①:天日干しにする
数日天日干しにすると、
もうひと工夫の食べ方②:水にさらさない
玉ねぎの栄養成分は、水にさらすと抜けてしまいます。
もうひと工夫の食べ方③:空気にさらす
一方、カットした玉ねぎは20分ほど空気にさらすと、
辛味を十分抜くコツとしては、繊維を切るように横にスライスして大皿かパットに平たく並べて、
もうひと工夫の食べ方④:玉ねぎの皮を調理に使う
玉ねぎの中で一番ケルセチンを含んでいるのは、
もうひと工夫の食べ方⑤:発酵させる
玉ねぎを発酵させると黒玉ねぎとなり、栄養価が増します。とくにケルセチンは3倍、シクロアイリンは30倍になります。シクロアイリンは血液中の脂質をコントロールする機能があり、ケルセチンと相性がよく抗酸化作用や血液サラサラ作用がより効果的に発揮されます。
1日で食べる玉ねぎの適量
1日で食べる玉ねぎの適量は50gといいます。
玉ねぎと組み合わせて食べると効果のある食材
玉ねぎの食べ方の他の工夫としては、相乗効果のある食材と組み合わせて食べることです。玉ねぎの持つ成分は、しばしば他の食材の持つ効能を促進させる役割を持っていることがあります。
豚肉
玉ねぎの持つ硫化アリルがビタミンB1の吸収をよくしてくれます
酢
玉ねぎの硫化アリルに血液サラサラ効能がありますが、
炭酸水
炭酸水にも血行増進、疲労回復効果、美肌がありますが、
玉ねぎの効果濃縮サプリメント
このように多くの効能がある玉ねぎですが、毎日玉ねぎを食べるのには少し抵抗のある人もいるでしょう。そのような人たちのために粒状のサプリメントや粉末にした補助食品があります。
玉ねぎの力
玉ねぎの皮に多く含まれているケルセチンと発酵たまねぎの成分シクロアリインを凝縮したサプリメントです。ケルセチンの効能はすでに述べましたが、これがシクロアリインと結びつくとより効果的になります。シクロアリインはアミノ酸の一種で、生玉ねぎにはあまり含まれていません。
発酵黒玉ねぎ
黒玉ねぎの栄養価が高いとわかっていても、それを作る手間をかかることや毎日食べるのには抵抗がある人には、サプリメントで摂ることができます。黒酢のもろみを合わせたサプリメントもあります。
玉ねぎの皮粉末
玉ねぎの皮の栄養価が高いことはわかっていても、それを直接食べるのには抵抗があるし毎回に煮出すのも面倒という人は多いでしょう。そうした人のために粉末の商品があります。様々な料理に振りかけるという簡単な食べ方で、玉ねぎの皮に多く含まれているケルセチンの効能を摂取できます。
玉ねぎは体にいい効果がたくさん
いかがだったでしょうか?身近な野菜の玉ねぎに多くの効能がありました。血液循環をよくして健康を増進させ、脂肪燃焼や血糖値の低下でダイエットに効果があり、さらにデトックス効果で肌のターンオーバーの促進にも効果があるとわかりました。また今までの食べ方からひと工夫することで、その効能をより効率的に摂取できることも見てきました。
何事も継続することとやり過ぎないことが効果を得るカギとなります。毎日適量の玉ねぎを効果ある食べ方で継続して摂っていけば、血流改善、脂肪燃焼、美肌といった効果を得られることは十分期待できるでしょう。