カリフラワーとブロッコリーの違いは?味や栄養などの違いを比較!
カリフラワーとブロッコリー、形の似ている野菜ですが、そのふたつの違いは何でしょうか?カリフラワーは白、ブロッコリーは緑、色も違いますが食べてみると食感も違います。食感だけでなく味も違うようで、ブロッコリーは好きだけどカリフラワーは苦手、もしくはその逆だと言うひともいます。となると、それぞれからとれる栄養の違いも気になります。そこで今回の記事では、カリフラワーとブロッコリーの違いは何かについてまとめました。
目次
似ている外見・カリフラワーとブロッコリーの違いは?
料理の付け合わせなどで並んでいるのをよく見かけるカリフラワーとブロッコリーですが、色は違っていても形は似ています。どちらも、野菜の中では花菜類というグループに入れられていて、花やつぼみの部分とそこについている花茎を食べる野菜です。同じ仲間ではあるようですが、どんな違いがあるのでしょうか?
カリフラワーとブロッコリー・どちらもアブラナ科
カリフラワーとブロッコリーはどちらもアブラナ科アブラナ属の野菜です。菜の花や白菜、チンゲン菜、キャベツと同じ仲間で、カリフラワーという名前の由来は、キャベツ類の花という意味の言葉からきているとされています。同じ仲間なのに野菜としての分類には違いがあり、カリフラワーは淡色野菜ですがブロッコリーは緑黄色野菜です。
淡色野菜と緑黄色野菜の違い
淡色野菜と緑黄色野菜の違いは、カロテンの含まれる量です。カロテンが多く、色の濃い野菜が緑黄色野菜で、それ以外の野菜が淡色野菜と分類されます。カロテン以外のビタミン類の栄養価も、緑黄色野菜の方が高いため、栄養面では緑黄色野菜の方が優れているように思われますが、最近では淡色野菜に多く含まれる食物繊維が腸内環境を整え、健康に一役買っていることが注目されており、どちらもバランスよく食べることが大事です。
カリフラワーはカラフルなものもある
カリフラワーは淡色野菜らしく白いものが一般的ですが、カラフルなカリフラワーも出ています。オレンジのものはカロテンを多く含み、紫のものはアントシアニンが含まれていたりと、違いは色だけではなく栄養面でも出てくるので、いろいろなカリフラワーを試してみてください。
カリフラワーとブロッコリーの栄養は?
カリフラワーとブロッコリーは、ここまで紹介してきたような淡色野菜と緑黄色野菜の違いがあるだけに、当然その栄養も違ってくることでしょう。それぞれに含まれている栄養について調べました。
淡色野菜カリフラワーの栄養
カリフラワーには、ビタミンCとカリウムが多く含まれています。ビタミンCは風邪予防や美容効果があり、カリウムは高血圧予防とむくみ解消などの効果があります。また、食物繊維も含まれるため、便通を良くして腸内環境を整えます。
緑黄色野菜ブロッコリーの栄養
ブロッコリーにはカロテンはもちろんのこと、ビタミンCが非常に多く、他にもビタミンE、ビタミンKが含まれています。また、葉酸や鉄分も含まれていて、妊娠中の女性にとてもおすすめの食材です。捨ててしまいがちの茎の方が実は栄養があるので、硬い皮や筋っぽい部分は剥いてつぼみと一緒に食べましょう。
カリフラワーもブロッコリーもゆで過ぎに注意
カリフラワーとブロッコリー、どちらにも多く含まれるビタミンCは水溶性ビタミンなので、ゆで過ぎるとせっかくの栄養が溶け出してしまいます。ほどほどの歯ごたえを残してゆで時間は短めにしましょう。電子レンジで少量の水で調理するのもおすすめです。またゆで汁ごと食べてしまうレシピも栄養を逃さずとれて最適です。
カリフラワーにはアクもあるため、少々ゆでた方が味はよくなりますが、生でも食べられる野菜なので酢につけてマリネにして食べる方法もあります。他の野菜と合わせて彩りのよいマリネを作って常備菜にするのも素敵です。
カリフラワーの味とブロッコリーの味の違いは?
カリフラワーの味は?
カリフラワーの味はとにかく淡白です。ですからいろいろな調理法で使える野菜だと言えます。食感はかたまりが少しモソッとした感じになりがちで、それを避けてコリコリした歯ごたえを残すためには短めのゆで時間がポイントです。重みがあって硬くてしっかりしたものが美味しいです。すぐに傷んでしまうので、買ったら早めに食べましょう。
ブロッコリーの味は?
カリフラワーに比べると、ブロッコリーの方が歯ごたえが感じられる食感で、味もブロッコリーの方がカリフラワーよりも濃い野菜です。ブロッコリーは、小さい粒のつぼみがぎっしりそろって隙間のないものが味が良いです。切り口が新鮮で、茎の内部に穴が開いていないものを選びましょう。
カリフラワーは海外でも人気のダイエット食材
栄養もあるのにカロリーが低いカリフラワーは、ダイエット食品としても注目されていて、海外の女性たちが好んで使っているということで、日本のテレビでもよく取り上げられていました。お米の代わりにカリフラワーをご飯にするのです。海外ではカリフラワーライスとして売られており、日本でも手に入るようになりました。
カリフラワーライスの手作りレシピを紹介しているサイトもあります。味はというと、さすがにカリフラワーなのでお米の味と同じというわけにはいかないようですが、白い色で淡白な味のため、アレンジがしやすいようです。前述したように、低カロリーで食物繊維が多いカリフラワーですから、ダイエットにはうってつけの食材と言えます。
カリフラワーとブロッコリーの掛け合わせの野菜?
別の種類の作物を掛け合わせて作った新種の野菜や果物はいろいろあります。どれも農家さんの日々の研究と努力のたまもので、美味しい品種がたくさん登場しています。今回特集しているカリフラワーとブロッコリーの掛け合わせはあるのでしょうか?
掛け合わせでカリッコリー?
この画像のような野菜を見たことがある人は多いのではないでしょうか?ここ最近、普通のスーパーでも見かけるようになった野菜です。カリフラワーとブロッコリーの掛け合わせと言われ、「カリッコリー」と呼ばれることもあるようですが、イタリア語でブロッコロ・ロマネスコという名前で、ローマのブロッコリーという意味です。しかし分類上はカリフラワーの仲間だそうです。
本当に掛け合わせなのか?
日本に浸透してきてロマネスコと呼ばれるこの野菜、とげとげですが確かにカリフラワーとブロッコリーの掛け合わせと言われるのもわかる外見です。しかし実際はロマネスコの方がカリフラワーとブロッコリーよりも古くからある野菜らしく、掛け合わせではないという説もあります。それどころか、ロマネスコが元でロマネスコからカリフラワーとブロッコリーができたという説もあるようで、はっきりしたことはわかりませんでした。
ロマネスコも、アブラナ科アブラナ属です。食感はカリフラワーに近く、味はブロッコリーに近いと言われます。栄養は、カリフラワーとブロッコリーと同じくビタミンCが多い野菜です。独特の形ですが、つぼみが硬くてしまったものが味が良いものです。
本当の掛け合わせブロフラワー?
カリフラワーとブロッコリーの掛け合わせで「カリッコリー」ではなく「ブロフラワー」というものもありました。広島の農家さんで作っていて、まだそれほど出回ってないようです。紫だけでなく、黄緑色もあるようです。
ブロッコリーを掛け合わせて作った野菜
ブロッコリーと、カイランというアブラナ科の一種を掛け合わせた野菜でスティックセニョールという品種の茎ブロッコリーがあります。スティックセニョール以外にも茎ブロッコリーの品種があり、一般のブロッコリーより茎の部分もやわらかくておいしいのが特徴です。
カリフラワーにもスティック状の品種があった!
スティック状のブロッコリーだけではなく、スティック状のカリフラワーもありました。名前は「カリフローレ」です。日本のトキタ種苗さんが開発した品種で、花の下の軸の部分が長くなっており、スティック状になっているカリフラワーです。クセやアクがなく、生でも食べられる野菜です。
栄養面でさらに優れているブロッコリースプラウト
様々な栄養があるブロッコリーですが、その新芽であるブロッコリースプラウトはさらに栄養価の高い食材です。種の栄養と野菜の栄養がとれ、いろいろなスプラウトの中でも比較的辛みが少なめでお子さんでも食べやすく、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンCなどが含まれています。
さらにブロッコリースプラウトには「スルフォラファングルコシノレートという物質が含まれています。これは体内に入るとスルフォラファンになる物質です。スルフォラファンは、解毒作用と抗酸化作用、抗炎症作用があり、肝臓の働きを補い、肝機能を改善してくれます。このスルフォラファンが、ブロッコリースプラウトには成長したブロッコリーの20倍以上含まれています。
まとめ:カリフラワーとブロッコリーの違いをうまく取り入れよう
ここまで、カリフラワーとブロッコリーの違いを紹介しました。ブロッコリーの方が栄養価の面ではカリフラワーより高く、スーパーなどで買い物する際もブロッコリーの方が手に入れやすい印象ですが、カリフラワーは淡白なことから様々な料理に合い、ダイエット食材としても注目されています。どちらのいいところも取り入れて、美味しくいただきましょう。