ストウブのシーズニングとは?正しいやり方や頻度、蓋のお手入れまで!
みなさんは『ストウブ』という調理器具をご存知ですか?ここでは長く使用するにあたって大切なストウブシーズニングやり方やストウブシーズニング頻度を説明していきます。ストウブシーズニングやり方や頻度によって長持ちするかが決まるので参考にしてください。
目次
ストウブとは?
このページをご覧のみなさんは、『ストウブ』を知っている人がほとんどだと思いますが、これからストウブデビューを考えてる人もいると思いますのでまずはストウブがどんな調理器具なのか説明します。
お手入れしだいで長く愛用できてとても便利な万能調理器具!
ストウブはフランス生まれの鋳物で作られたホーロー鍋のことで最初はプロ向けの調理器具として開発されました。ですが近年その万能性と手入れしだいで長く使える調理器具として注目を集め一般家庭でも使用されることが多くなりました。煮る・焼く・蒸すなど使い方は多彩でストウブシーズニングをしっかりしていれば10年以上使っている人もいるので使い出したらやみつきになります。
出典: http://boq.jp
またストウブシーズニング頻度も使い方によって様々ですので今回はストウブシーズニングのやり方などを中心に紹介していきます。
ストウブの魅力
ストウブの魅力はなんといっても高い熱伝導力と高い保温力です。熱伝導率が高いため鍋の中でムラなく食材に火を入れることができます。また、高い保温性は煮物や中まで火を通しにくい食材であっても熱を逃がさないためじっくりと旨味を閉じ込めながら火を通すことが可能です。
さすがプロ向けに作られた鍋ですね!また、蓋も鋳物でできているため機密性が高いので圧力をかけながら料理を作ることが可能です。そんな万能調理器具とも言えるストウブですが使用するにはシーズニングという工程が必要不可欠になってきますので今回はストウブシーズニングを説明していきます。
大切なストウブシーズニング(お手入れ)
念願のストウブを手に入れたらまず初めにやることが『シーズニング』です。正直すぐ使いたい気持ちはわかりますがそこをグッと堪えて丁寧にシーズニングを行なってください。このシーズニングをやるかやらないかによって今後のストウブライフが変わってくるといってもいいでしょう。また、使用頻度によってもシーズニングが必要になってきますので参考にしてください。
ストウブを使うにあたってのシーズニングのやり方を説明していきます!シーズニングとは簡単に言うところの『ならし』です。といってもシーズニングのために特別な物が必要となることはないので安心してください。大きな工程は、中性洗剤でまずはよく洗いその後乾燥させます。油を内側に塗り、余分な油をふき取ります。それではさっそくシーズニングしていきましょう!
お手入れその1:中性洗剤で洗う
まずはストウブを中性洗剤とお湯でしっかり洗います。理由としてはホコリなどを洗い流す目的はもちろんですが、製造過程で付着した工業用油を洗い流す役割もあります。この時注意するのが必ずスポンジで洗ってください。
タワシなどを使ってしまうと表面が傷ついてしまい食材などの焦げ付き(あたり)などの原因となってしまいます。ですのでスポンジでしっかり洗いましょう。また、水ではなくお湯を使うことで簡単に油を落とせて次の工程の『乾燥』も楽になります。
お手入れその2:しっかり乾燥させる
前工程でお湯を使っているので軽くキッチンペーパーなどて水分を拭き取っただけでも乾くのがはやいですが、弱火で熱を加えることによって完全に乾燥させることが出来ます。稀に油が落としきれてない場合などがありますがその時は前工程を繰り返しましょう。
お手入れその3:内側に食用油をしっかり塗る
乾燥が完了したらならしとなる油を馴染ませていきます。この工程がシーズニングの醍醐味ともいえるでしょう。最近ではスプレータイプの油も安価で販売されているのですがうまくやらないとムラが出ます。そこでオススメなのが小皿に食用油を用意してキッチンペーパーに染み込ませて薄く塗る方法です。
油を塗ったら弱火にかけてうっすらと煙が出るまで熱します。うっすらと煙が出てきたら火を止めて完全に冷まします。冷めたら鍋の底などに溜まった油を拭き取り厚さを均一にします。この時に拭き取った油の色を見てください。ベージュよりも少し濃いぐらいになっていればこの工程は成功です。この時油が黒かった場合は熱を加えすぎなのでもう一度最初からやり直してください。
1回でもいいと思いますが2〜3回この工程を繰り返すことをオススメします。目安は全体的にツヤがでて熱した後に余分な油がでてこないことが理想のシーズニングです。しっかりと油がなじむまでこの工程を行いましょう。そうする事で長くストウブライフが送れます!
ストウブシーズニング(お手入れ)蓋は?
ここまでストウブシーズニングやり方を説明してきましたが『あれ?蓋はシーズニングしないの?』と思ってる方も多いと思います。正直いいますと、蓋をシーズニングしない人も多数いらっしゃいますが是非蓋もシーズニングをしてください。ストウブの魅力は使い込むほど味が出てきて愛着が湧くという事でもあります。ですのでここからはす『ストウブシーズニング蓋Ver.』として説明します。
ストウブシーズニング(お手入れ)やり方蓋Ver.
蓋のシーズニングですが工程は鍋部分と一緒ですが構造上直接火にかけれないので鍋を熱するときに蓋をして熱しましょう。こうする事で熱伝導で蓋まで熱が伝わります。油を塗る際には鍋と蓋が接するフチ部分を丁寧に塗るようにしましょう。鋳物ですから乾燥した状態で擦れると錆が出てきてしまったりしまいます。
ストウブシーズニング(お手入れ)蓋Ver.のワンポイントアドバイス
ストウブの蓋ですが直接食材に触れることがほぼほぼないのでシーズニングの際に鍋のように何度も同じ工程を繰り返さなくても大丈夫です。鋳物同士が触れるフチ部分を重点的にシーズニングしたらその他の部分は薄く油を塗り広げる程度でも大丈夫です。
ストウブシーズニング(お手入れ)の頻度
使い始める前のストウブシーズニングが完了したら後は思う存分ストウブライフを楽しんでもらうだけです。ですが忘れないでいただきたきのが定期的なストウブシーズニングです。頻度は使い方などによって変わってくるので一概には言えませんが、目安として最初にストウブシーズニングした際のツヤが減ってきたら再度シーズニングを行なって下さい。
マメにストウブで油を使う料理などをする方はあまりシーズニングの頻度は頻繁じゃなくてもいいと思いますが、ストウブでご飯を炊いたりすることが多い方はシーズニング頻度をマメにした方がいいと思います。前項でも説明しましたが鋳物ですので鋳物同士が擦れる蓋のフチなどは注意して見るようにしましょう。気づいたらサビが出てる!という事も十分ありえます。
ストウブを使ってみよう!
ストウブシーズニングが完了したらいよいよストウブ料理を楽しみましょう!是非試してもらいたい調理方法がストウブの特徴を最大限に活かした『無水調理』です。無水調理とは水を一切使わない調理方法でしょくざいの食材から出る水分だけを利用する料理方法です。
高い保温性と高い熱伝導力があるので食材の旨味が凝縮されそれぞれの旨味を損なうことなく料理が出来ます。これこそまさにストウブの最大の魅力です。また、ストウブでご飯を炊くのもオススメです。炊飯器よりふっくらと炊き上がりいつも食べてるお米より美味しく召し上がれますよ!
ストウブを使う前のワンポイントアドバイス
ストウブを使うときのワンポイントアドバイスですが最初にシーズニングをしてからすぐ使う場合そのまま使っても問題ないと思いますが、シーズニング時に使ったキッチンペーパーのカスが付着してる場合があるので水で流してから使うことをオススメします。
また、保管方法は下記でご説明しますが保管してしばらく使わなかった場合油が酸化してる場合があるので嫌な臭いが食材に移ってしまう場合があります。料理の匂いも調味料の一部なので美味しい料理を食べるためにも洗剤を軽くつけて洗ってからす料理を始めましょう。
ストウブの保管方法
料理で使った後の保管方法ですがしっかりと食材などの汚れを落として乾燥させて全体に油を塗るようにしましょう。鋳物ですので水分が付いたまま放置してしまうとサビの原因となったりして次回使うときに出したらサビてた!なんてことになってしまいます。
要するに水分を飛ばし油でコーティングしてあげるということが長くストウブを愛用するためのコツといえます。さらに油は冷えると固まりやすくなってしまい蓋部分と鍋部分がくっついてしまう可能性があるので蓋と鍋の間にキッチンペーパーを1枚挟むだけでフチ部分の保護にもなるので一石二鳥です。
1度使ったら病みつきになる調理器具
ストウブシーズニングの大切さと長く付き合うためのストウブシーズニング頻度についてご説明しましたがご理解いただけましたか?ストウブシーズニングも注意点さえ守れば難しいことではないので2台目・3台目とストウブが増えるにつれてシーズニングでさえも楽しくなることでしょう。
ストウブを使うことによって普段の料理の幅が広がることはもちろんですが、器としても使えますのでホームパーティなどでストウブ料理を出せば目を引くこと間違いなしです。しっかりとご自身のストウブシーズニングをしてステキなストウブライフを満喫してください。