生姜の皮は食べられる?皮付きのままの栄養や簡単なむき方も紹介

生姜の皮をそのまま調理する方、皮をむいてから調理する方、それぞれだと思いますが、栄養成分を考えた時、どちらの方が良いのでしょうか?生姜の皮に含まれる栄養や、生姜の皮の簡単なむき方を詳しく説明しています。生姜が身体に良いという話はもはや常識となりつつありますが、どうせなら栄養を残すことなく摂取したいところです。生姜を生のまま食べるのと、加熱して食べる違いも説明します。

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目次

  1. 1身体に良い生姜の摂取方法
  2. 2生姜は皮付きのまま食べられる
  3. 3生姜の皮をむく場合
  4. 4生姜を皮付きのまま使う場合
  5. 5生姜の皮の簡単なむき方
  6. 6生姜の栄養「ジンゲロ―ル」
  7. 7生姜の栄養「ショウガオール」
  8. 8生姜の栄養「ジンゲロン」
  9. 9生姜は皮付きのままで食物繊維が取れる
  10. 10皮付きのまま生姜の保存方法
  11. 11切った生姜の保存方法
  12. 12摺り下ろした生姜の保存方法
  13. 13生姜の冷凍保存
  14. 14生姜は皮付きのまま食べるのが理想

身体に良い生姜の摂取方法

生姜は身体に良い食材と言うのは皆さん周知の事実だと思います。具体的な生姜の効果を挙げると、抗酸化作用による老化防止や、血流を良くしてくれる、消化吸収を助けてくれる、風邪や病気予防に効果がある等々の様々な効果があります。そんな生姜の皮を剥く人と剥かない人、それぞれ居ると思います。そこで、生姜の皮を取って調理した方が良いのか、皮付きのままの方が良いのか、身体への栄養面から考えてみたいと思います。

生姜は皮付きのまま食べられる

まず、生姜の皮はそのまま食べることが出来ます。鮮度の良い生姜なら綺麗に洗ってから、皮つきのまま使う方が香りが良く無駄が出ません。ただ、薬味として使う等皮の色を加えたくない時や、保存状態が悪くて皮が乾燥している時は皮を剥いて使うことをお勧めします。生姜の辛味成分には新陳代謝を向上してくれる働きがあり、この成分が多く含まれるのは、皮の近くです。なので皮つきの方が栄養が摂れ、香りもよく立ちます。

生姜の皮をむく場合

生姜の皮をむくのは主に生姜を具材として使用する場合です。また、生姜を魚の煮物などに臭み取りとして入れ、そのまま一緒に食べる場合には皮をむく方がおすすめです。生姜の皮が口の中で残ってしまう為です。その他、生姜をすりおろして食べる場合にも皮の色味を考えるとむいた方が良いです。国産以外の生姜を使う場合や、劣化した生姜を使う場合、料理の添え物にする場合などでも、皮をむいて使ったほうが良いと思います。

生姜を皮付きのまま使う場合

栄養面から言えば、生の生姜を使う場合は、皮を剥かずに皮付きのままで使うことをお勧めします。生姜の皮の下には、ジンゲロール等の栄養成分が多く含まれています。そのため、栄養面を考えると皮ごと摂取したいところです。ただ気を付けたい点として、生姜を皮付きのままで使用する場合は、国内産で無農薬栽培のものがより良いと思います。生姜の調理方法としては、薄切りやみじん切り、すりおろし、等多岐に渡ります。

皮付きのまま食べられる生姜を調理

栄養面を考えると生姜を皮付きのまま摂取するのがおすすめです。生姜を使った代表的なレシピとして、定番の豚の生姜焼きを作る場合、生姜の皮をむかずに皮付きのまま摺り下ろして使えば、余す箇所なく栄養を摂ることが出来ます。また、冬場の温かいスープにも生姜を使ったものがおすすめで、こちらも皮付きのままスライスして使うと、スープに栄養が溶け出ておすすめです。冷えた身体をポカポカに温めてくれます。

皮付きのまま生姜レシピ

続いて、保存が効く皮付き生姜のレシピ「はちみつ黒酢生姜」を紹介します。まず、生姜の表面をなるべく綺麗に洗います。次に洗った生姜を細かくみじん切りにします。そして密閉できる瓶容器に、みじん切りにした生姜:黒酢:はちみつを、10:10:1の比率で入れて混ぜます。2、3時間漬けて完成です。冷蔵保管で1週間程度は日持ちするので、冷奴にかけたり、炒め物に入れたり、サラダにかけたり、色々な用途で活用してみて下さい。

生姜の皮の簡単なむき方

生姜の皮を簡単にむく方法として、最もおすすめなのに必要なのは、スプーンだけです。というのも、スプーンの先端を生姜の皮に当てて削ると簡単に皮がむけてしまうのです。下記に紹介するピーラーや包丁でも良いのですが、生姜の栄養成分は皮のすぐ下に多く集まっているのでより薄く皮をむけるスプーンがおすすめです。スプーンを使用して皮をこそぎ取るようにむくのが生姜の栄養を損なわずに調理する方法です。

食べられる生姜の皮のむき方2

生姜の皮の簡単なむき方として、専用道具を発見したので紹介します。OXO(オクソー)のジンジャーピーラーという商品がそれで、Amazonで約7,000円と決して安くはない値段ですが口コミを見ると中々評判です。先端はスプーンのような形をしていますが、握りの部分が非常に持ちやすそうで一度試してみたい商品です。業務用等、大量に生姜の皮をむく必要のある場合には、こういった専用道具が良いかもしれません。

食べられる生姜の皮のむき方3

次に少し変わった、身の回りのもので出来る、生姜の皮を簡単にむく方法です。使うのはガラス瓶製品のキャップです。プラスティック性のキャップではないので、気を付けて下さい。例えば、日本酒や栄養ドリンクのキャップ、栗の甘露煮のキャップ、ワインのキャップ等が対象です。まず、生姜の皮を綺麗に洗います。あとはビンのキャップを使って剥いていきます。ちなみにごぼうの皮を剥く時もこの方法で剥くことが出来ます。

食べられる生姜の皮のむき方4

また、少し変わった生姜のむき方を紹介します。なんと使うのはアルミホイルです。まず、アルミホイルを程良い大きさに強めに丸めます。その丸めたアルミホイルを使用して、ただ単に生姜の表面を擦るだけで皮がむけてしまいます。アルミホイルの凸凹の表面がやすり代わりになるようです。このアルミホイルを使ったむき方は手が切れることも無く安全なので、お子さんにも安心してお手伝いしてもらえる方法です。

食べられる生姜の皮のむき方5

以前メディアに取り上げられ有名になった「皮むき手袋」です。主にじゃがいもの皮やゴボウの皮をむくのに使える手袋ですが、生姜の皮をむくことも可能です。皮むき手袋は他の方法と違って、手が汚れないというメリットがあります。生姜の小さな窪みの皮をむく際には少し苦労するので工夫が必要です。

食べられる生姜の皮のむき方6

キッチンはさみがご家庭にある方は多いと思います。ここでは、そんなキッチンはさみを使って生姜の皮をむく方法を紹介します。そのまま使っても良いのですが、キッチンはさみの刃を分解した方が勝手が良いのでおすすめです。キッチンはさみのギザギザのある方で生姜の皮を擦るようにむきます。刃の部分はスプーンより長いので、作業が簡単です。

食べられる生姜の皮のむき方7

最後に紹介する生姜の皮のむき方、それは包丁を使ったものです。ただし、こちらの方法は包丁の扱いに慣れない人は避けた方が良いと思います。りんごの皮むきが包丁で綺麗に出来るレベルの人には、生姜の皮むきも包丁ですることが出来ます。生姜自体が小さいので、牛刀よりもペティナイフの方がむきやすくおすすめです。

食べられる生姜の皮レシピ

捨ててしまいがちな生姜の皮には栄養が多く含まれています。そんな生姜の皮を活用したのが「ジンジャーシロップ」レシピです。生姜の辛味の効いたシロップは、爽やかで美味しいドリンクになります。紅茶に混ぜても、ソーダで割っても美味しいのでおすすめです。生姜の皮70gと三温糖50g、水600ccを鍋に入れて、弱火にかけます。30分程度煮つめて完成です。

生姜の栄養「ジンゲロ―ル」

生姜のジンゲロールという辛み成分は抗酸化作用がありますので老化防止に効果的です。また、血管を拡張させる働きがあるので、血流が良くなり肩こりや頭痛などの改善に効くとも言われています。さらに、消化吸収を助けるという働きもあって、胃の調子を整える効果が高く、乗り物酔いやつわりなど吐き気のある時に生姜を摂ると楽になる場合があります。病気予防にも効果があるので、特に風邪の時に生姜を飲むと良いでしょう。

生姜の栄養「ショウガオール」

ジンゲロールを加熱や乾燥をすると、成分は「ショウガオール」に変わります。生の状態ではショウガオールは含まれていません。ジンゲロールは口に含むとすぐに辛みを感じますが、ショウガオールは後からくるような辛さが特徴です。また、ジンゲロールは手足等の身体の末端を温める効果があり、ショウガオールには全身に血を巡らせる働きがあります。血流が良くなることで、胃腸の働きも活発になり腸内環境も改善されます。

生姜の栄養注意点

ショウガオールは身体を温める効果が高いのが特徴で、免疫力を高めて、風邪の予防や治したい方は生の状態で食べるのがおすすめです。但し、冷え性の方は、注意が必要です。というのも、生姜は生のまま食べると、解熱作用により、身体を冷やしてしまうのです。冷え性の方は、必ず生姜に熱を加えるか、もしくは乾燥させた粉末の状態で摂取する必要があります。

ショウガオールのその他の働き

身体を芯からじんわり温めるのが、ショウガオールの主な効果です。その他に、ショウガオールの働きとして殺菌、抗酸化効果があり、その効果はジンゲロールより高いと言われています。更に、ショウガオールには活性化酸素がガン細胞に変化するのを防止する働きもあります。ちなみにお寿司に付いてくる生姜は、殺菌作用があるという特徴からです。

生姜の栄養「ジンゲロン」

生姜の成分の一つ、ジンゲロールは加熱と乾燥によって「ジンゲロン」に変化します。ジンゲロンも辛み成分である、ジンゲロールやショウガオールと同じく血行促進の効果があります。血行促進により身体が温まって、脂肪が燃焼しやすくなります。またジンゲロンは身体を温めることで、腸の活動を活性化し、便通がよくなり便秘改善に役立ちます。

生姜は皮付きのままで食物繊維が取れる

生姜の皮には食物繊維が含まれているので、便秘改善やデトックスなど色々な効果が期待できます。その為、出来るだけ生姜の皮を付けたままで摂取することがおすすめです。既述の通り、皮の色味が気になる場合は、取り除いても構いませんが、栄養面から言えばその皮を上手に使うことで食物繊維を無駄なく摂取することができます。

食べられる生姜の皮にはポリフェノールも

ブドウで有名なポリフェノールですが、実は生姜の皮にもそのポリフェノールが含まれているのです。ポリフェノールは抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防にも役立つ栄養素です。ポリフェノールは意識して積極的に摂取しないと摂り難い栄養素なので、生姜の皮から摂取できるのは有難いことです。

食べられる生姜の皮で臭み取り

生姜の皮の栄養素として他にも知っておいた方が良いのが、「シトラール」と「ジンギベレン」という成分で、臭みを取ったり香り付けに使ったりするのは、この成分が由来となっています。これらの成分は、生姜の限りなく皮に近い部分に多く含まれているので、出来るだけ生姜の皮を付けたまま調理して欲しい理由はここにもあります。

皮付きのまま生姜の保存方法

生姜は基本的に常温保存で大丈夫です。もしも生姜の表面が乾燥しても、切ってみると中身は大丈夫なことも多いです。夏場の様に室内が30度を超す場合は冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのが最適。逆に冬の期間に室内が10度以下になる場合は、野菜室で保存する事をおすすめします。ちなみに一般的な野菜室の温度は10度とされていて、生姜の温度に対する許容範囲は割と広めです。

切った生姜の保存方法

切った生姜の残りは、新聞紙かラップに包んで冷暗所で保存します。すぐに使わず長期保存したい場合には、タッパーなどに入れて、水を浸かるまで入れて、密閉して冷蔵庫で保存すると良いです。この方法は、新聞紙で包んでから冷暗所で保存するよりも長持ちするので、多めに生姜が余った場合には、この方法で保存すると良いでしょう。ちなみに生姜を漬ける水は、衛生上3日に1度くらいの割合で交換して下さい。

摺り下ろした生姜の保存方法

生姜を摺り下ろして残った場合、そのまま冷蔵庫で保存するとすぐに変色してしまいます。この状態では半日程度しか持ちません。そこで摺り下ろした生姜を瓶やタッパーに入れて、少量お酢を加えて混ぜ合わせてから、密閉して冷蔵庫で保存します。そうすることで、酢の効果で生姜の変色を防止でき、摺り下ろした生姜でも、数日間保存することが可能になります。

生姜の冷凍保存

生姜を冷凍保存する場合は、皮をむいてから輪切りにしたり、すりおろしたり、千切りにしたり、使いやすい大きさに切ってから、ジップロック等密閉できる袋容器に入れて空気をしっかり抜いてから保存します。ただし注意すべき点として、冷凍すると生姜の身体を温める効果は薄れてしまうというデメリットが存在しています。一方、乾燥させて保存した生姜には、身体を温める効果が高まると言われています。

生姜の乾燥方法

既述の通り乾燥させた生姜には、身体を温める効果が高まるため、健康に良いです。当然のことながら長期保存できますので、使い方に合わせて利用すると良いと思います。作り方は生姜を洗って皮を剥き薄く輪切りにします。ザルなどに生姜が重ならないように並べて、2~3日間天日干しします。生姜が乾いたら、タッパーなど密閉できる容器に乾燥剤(シリカゲル)と一緒に入れて、常温保存します。料理は勿論飲み物にも応用できます。

生姜は皮付きのまま食べるのが理想

ここまで話してきた通り、生姜は皮をむかずにそのまま食べた方が、栄養面で無駄がないのでおすすめです。生姜の皮の色味が気になる方も、皮を捨てずに取っておき、別の料理で利用されると良いと思います。生姜の皮には、食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれているので、健康な身体作りに貢献してくれます。また、生姜は血流を良くし、身体を温めてくれる効果もあるので、特に風邪の日や、冬場には大きな効果があります。

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