白菜は離乳食にいつから使える?初期・後期・中期・完了期別レシピ!
可愛い赤ちゃんが生まれてそろそろ寝がえりをするかな?という頃、良く笑ったり泣いたり家族の動きを観察したりと沢山の変化を見せてくれます。育児にも慣れてきたころでしょうか?お母さんは休んでいられません!離乳食を始める時期がやってきたのです。そこで今回は、一年を通してスーパーで手に入る白菜を離乳食に使えるのか?また、離乳の初期・中期・後期・完了期で白菜をどう調理すればいいのかや白菜のレシピ、赤ちゃんに使わない方がいい食材となども紹介したいと思います。
目次
離乳食について
離乳時期はいつごろ?
生まれてすぐから飲み始めた母乳を徐々に卒業し、すりつぶした状態の食べ物から徐々に固形の食べ物を食べられるようになる為に、赤ちゃんの月齢に合わせペースト状から始め、歯のない時期の歯茎で噛める程度の柔らかい食べ物から、やがて歯が生えてくる頃には大人と同じものを食べるようになることを離乳と言います。食べることの喜びを覚えるのもこの時期です。
離乳食を始めるにあたって、離乳食には初期・中期・後期・完了期があり、始める時期やどんな食材を使えばいいのか?何回くらい食べさればいいのか?など、新米ママさんにはわからないことだらけです。食材の知識を知っているのと、知らないのとでは大きく違うであろう赤ちゃんの食育の始まりの離乳食で、食卓を家族で囲む楽しみを親子で学ぶいいチャンスです。
まずは離乳食に使ってはいけない食材を知ろう!
まず、白菜に限らずどのような食材なら離乳食に使えるか?よりも、離乳食に使ってはいけない食材を把握しておきましょう。まずは、はちみつです、これは良く聞かれたりはちみつのパッケージにも書いてあったりしますが、はちみつにはボツリヌス菌が含まれている場合があるので、腸の発達が未熟な赤ちゃんは中毒を起こすかもしれません。満1歳を迎えるまでは、与えないでください。
次に、青魚・マグロ・お刺身です。これらは栄養価的には優れている食材ですが、青魚ではアレルギーの心配がありますし、マグロではパサパサした食感で食べづらいうえに脂分が多いので避けたほうがいいでしょう。お刺身は、生魚で消化が悪いですし赤ちゃんは細菌にも感染しやすく食中毒の心配があるので、避けましょう。
貝類も消化がわるいですしノロウィルスの心配があります。1歳を過ぎてからが良いでしょう。エビ・イカ・カニなどの甲殻類は、アレルギーを起こす可能性が高いですし、消化も悪いので、離乳食には向きません。それから、そばもアレルギーの心配があるので、1歳を超えてから徐々に食べさせましょう。
大豆・ピーナッツなど豆類はそのままの大きさだと喉に詰まったり誤飲の心配もありますし、ピーナッツはアレルギーのある食物ですから粒のままで与えるのは3歳を過ぎてからにしましょう。大豆の加工品である豆腐や豆乳などは、与えても大丈夫です。要注意なのは、のどに詰まらせる恐れのあるもちやこんにゃくゼリーです。
栄養価や細菌などの問題はないですが、喉につまらせやすい食べ物で非常に危険です。また山芋も、うまく飲み込めなかったり刺激が強いので避けましょう。その他に1歳を超えるまで避けた方がよい食材は、ハムなどの添加物や塩が多く含まれる加工品や、ケーキ・チョコレート・アイスクリーム・スナック菓子や、ファストフードなどの糖分や塩分の多い食べ物です。
水道水・ミネラルウォーターも良くありません。水道水は一度沸かすとよいですが、ミネラルウォーターは、鉄分などが多く含まれているので消化に悪いです。他には、カフェインの含まれる飲み物や、ジュース・炭酸飲料などや、ケチャップ・マヨネーズ・香辛料などです。どれも1歳を過ぎてから少量ずつ与えるようにしましょう。
白菜などの野菜は離乳食に適している?
白菜の知識として
白菜はビタミンCが多く、カルシウム・鉄・カロチンなどの栄養素も含みます。風邪の予防にも役立つ白菜を積極的に取り入れましょう。また、冬の寒いときなど体を温める作用のある白菜は味噌汁や鍋などに重宝です。白菜はぎゅっと葉の巻いた重いものを選びましょう。
白菜にある黒い斑点は、白菜ゴマ病という白菜がもつ生理反応です。栽培の過程で白菜にストレスがかかり細胞壁が変色したものです。白菜ゴマ病の白菜は味の変化もないですし、害もありません。また、白菜は外側の葉よりも真ん中のほうが甘味があります。
黄芯白菜という白菜もあり、芯が黄色く味が濃く、甘みが強い種類です。白菜の旬は11月~2月です。白菜の外葉はかたいので、炒め物に向いています。また、白菜の内葉は甘いので鍋やサラダに向いています。
白菜は約95%が水分ですがバランスのいい栄養素を含んでおり糖質が低くダイエットにも向いています。また白菜の栄養素は水溶性ですので煮汁やスープごと食べるレシピがおすすめです。
丸々1玉購入して余りがちな白菜のアレンジメニューとしておすすめなのが、白菜とツナの塩煮・白菜チョレギサラダ・白菜ゆかりサラダ・白菜のトマトスープ・白菜と鰹節のサラダ・白菜とハムのクリーム煮・白菜と牛のすき煮・白菜ポトフ・豚バラ白菜鍋・白菜と油揚げの煮物・白菜しゅうまい・白菜マーボーなど、色々な食材と相性の良い白菜です。
離乳食に向かない野菜
先ほど挙げた山芋も離乳食には向きませんが、ごぼうやきのこなどは、消化吸収に負担がかかるのでNGです。あと生姜やニンニクなどは、辛みや刺激が強いのでNGです。キウイフルーツ・バナナ・桃・リンゴ・オレンジなどのフルーツも良さそうに思いますが、アレルギー反応を起こす可能性のある食物で、表示推奨品目に入っているので注意しましょう。
離乳食に適さない食材のまとめとして、食中毒を起こしやすい食材・窒息の可能性がある食材・アレルギー反応の起きる可能性がある食材・消化吸収の悪い食材・辛みがあり刺激の強い食材といったものに注意しましょう。
白菜は離乳食に使える
さて本題の「白菜」ですが、特別クセのある食材ではないですし、白菜の栄養価は離乳食に十分適しています。白菜は離乳食初期からずっと使える野菜です。白菜の他にキャベツ・トマト・小松菜・人参・ほうれん草など離乳食初期・中期・後期・完了期と離乳食期間お母さんの強い味方である野菜たちです。
白菜は日本では馴染み深い食材
頻繁に食卓にあがる白菜
白菜は、寄せ鍋や水炊きなど鍋料理には必ずと言っていいほど使われている食材ですし、漬物にしたり、魚とも肉とも相性の良い淡泊でクセがない食材です。中国の薬膳料理でも養生三宝と言われている平安を保つのに欠かせない薬食が、大根・豆腐・白菜です。こんなに良いことずくしの白菜はどんどん離乳食に使いましょう。
江戸時代の終わり頃に日本に白菜が伝わったと考えられており、まだ150年程度の歴史しかない日本での白菜ですが、現在ではなくてはならない野菜の一つと言える存在となっている白菜です。短い歴史の中でも急速に白菜が根付いたのは、日本食に白菜が合っていたためですから、白菜が離乳食にも向いているであろうことが分かります。
白菜の保存方法
白菜は保存がきく
白菜は、他の葉野菜に比べて保存のきく野菜と言えます。冬場であれば新聞紙かキッチンペーパーなどに白菜を包み、冷暗所で立てて保存すれば2~3週間保存が可能です。夏場は更にビニール袋に入れて冷蔵庫で保存し、必要な量だけを白菜の外側の葉から剥がして使いましょう。保存のきく白菜を上手に使って離乳食にすれば、家計にもやさしい赤ちゃんにも優しい離乳食になります。
離乳食はいつから?
離乳食には月齢や成長の度合いに応じて、離乳食初期・離乳食中期・離乳食後期・離乳食完了期とあります。時期に応じた料理方法や、食材の選び方。赤ちゃんに離乳食を与える量やタイミングなども時期や成長に合わせて進めていきましょう。生後5か月頃から離乳食を始めると良いでしょう。
初期の離乳食とは
離乳食初期は5~6か月ごろです。まずは、トロトロに潰したお粥を一日一さじから始めます。野菜もペースト状にすり潰したものを1さじからです。慣れてきたら豆腐や白身の魚をすり潰したものを試しましょう。1さじから次の日は2さじと様子を見ながら量を増やします。離乳食初期は、食べ物を飲み込むという練習をしましょう。
月齢5か月が離乳食を始めても大丈夫ですが、次のような項目で離乳食の時期かどうか赤ちゃんの成長をチェックしてください。首が座っている・支えがあると座ることができる・食べ物に興味を持ちだした・おっぱいやミルクだけでは満足してなさそう・スプーンなどを口に入れてみて押し出すことがなくなってきたなどが離乳食開始の合図です。
離乳食を与える時間帯ですが、午前中のミルクをあげる前で比較的機嫌の良さそうな時にあげてください。離乳食の後は、赤ちゃんが満足するまで母乳やミルクを飲ませてあげましょう。この離乳食初期は、ごっくんと飲み込む練習をする時期ですので「ごっくん期」とも呼ばれています。具材がぱさついているようならだし汁やスープなどでのばしましょう。
また離乳食初期は、1回に食べさせる離乳食の量が少ないのでその都度少量を作るのは大変です。数回分の離乳食をまとめて作って、製氷皿で冷凍しておけば一回分づつ解凍して食べさせられ、離乳食を作る時短になりお母さんも、赤ちゃんとのスキンシップの時間も確保できます。離乳食のストックは、楽しく離乳食を続けるポイントと言えます。
中期の離乳食とは
離乳食中期は7~8か月ごろです。この時期になると舌で潰せる硬さの離乳食をあげます。1日に2回離乳食をあげますので、離乳食初期と違って食事のリズムを付けていくためにあげる時間を決めてみましょう。また、味や舌の感触などバリエーションを多くして楽しめるようにしてあげましょう。ご飯はお粥をすり潰さずにあげましょう。お粥に卵黄を少し混ぜてみて様子をみながら増やします。
離乳食中期のこの頃をモグモグ期と呼びます。赤ちゃんも好き嫌いが出てきます。午前1回と午後1回の離乳食を時間を決めて食べさせ、離乳食後には必ず母乳かミルクをあげましょう。できれば、家族がご飯の時間に一緒に離乳食を食べさせると赤ちゃんの意欲と満足度がアップします
離乳食中期では、お粥と野菜とたんぱく質に乳製品で献立を考え、離乳食の量が全部」で大さじ10杯くらいが目安ですが、赤ちゃんの様子を見て離乳食の増減しましょう。味覚も発達してくる時期ですので、離乳食に出汁や少量の醤油で味付けもしましょう。
後期の離乳食とは
離乳食後期は、9~11か月頃です。歯茎で潰せる硬さのものを食べさせましょう。1日に3回、朝昼晩とリズムをつけるのが離乳食後期です。お粥から柔らかいご飯に徐々に変えていきましょう。卵も全卵2分の1個くらいご飯に混ぜても大丈夫です。毎回、家族と同じ時間に離乳食を食べ、家族が食べているのをみることで赤ちゃんの食べたいという欲求も刺激されます。
赤ちゃんの離乳食に対する興味や意思を尊重することが大事な時期です。離乳食は全てテーブルに揃えて出します。食べたがるものから食べさせましょう。また離乳食を手づかみで食べることを叱らないように、食べ物の感触や形を手で触って覚えられる手づかみできる離乳食を取り入れましょう。手でつかみやすいように、小さなおにぎりやスティック野菜などの離乳食もいいでしょう。
完了期の離乳食とは
離乳食完了期は、12か月~18か月頃です。歯茎で噛める程度のものを食べさせる時期です。完了期の離乳食は別名、幼児食ともいいますので、ほぼ大人と同じ食事でも大丈夫です。味付けの濃い料理を作る時は、赤ちゃんの離乳食の分だけ取り分けて薄味に味付けをしてあげると良いでしょう。
この頃になると、遊びながら食べたり食べる量にムラがあったりしますが、食事を楽しませてあげることを優先して自分でスプーンを使いたがったら持たせるなどしましょう。ご飯も大人と同じ硬さのものでも大丈夫です。ここまでくると、離乳食というよりも普通の食事に近いです。
白菜の離乳食
白菜で離乳食・初期
初期の離乳食では、白菜の芯は繊維が多くて向きませんので、白菜の葉先をつかいます。ビタミンCが多く、鉄、マグネシウム、カリウム、食物繊維を多く含む白菜は、たんぱく質と一緒に食べると相性がいいので、離乳食に適した豆腐や白身魚と組合せます。また、白菜は他の野菜と一緒にスープにしても良いです。
白菜を初期の離乳食用に調理するにはざく切りにした白菜を中火で5分くらい柔らかくなるまで茹でたら鍋から白菜を取り出します。次にブレンダーで白菜の形がなくなるまで潰し、あとは白菜の裏ごしを丁寧にしたら、白菜を茹でた汁を少しいれてのばします。最初はトロトロの白菜スープに近い状態から食べさせましょう。慣れてきたら白菜のペーストで食べさせましょう。
白菜は冷凍保存できる
毎日白菜のペーストを作るのは大変です。まとめて作り、小分けにして、冷凍保存しておきます。製氷皿を使って白菜のペーストを冷凍し、凍ったら製氷皿から白菜を取り出してブロック状に凍った白菜をジップロックに入れて冷凍庫で保存します。2週間くらいで使い切るようにしましょう。
白菜で離乳食・中期
初期の離乳食で説明したように、離乳食中期用に白菜のペーストを作ります。中期ではこの白菜のペーストをアレンジした離乳食を紹介します。まず、シラスを湯通しして塩気を抜き、すり潰します。白菜のペーストの上に乗せます。簡単で栄養バランスもいい離乳食です。白菜もシラスも手ごろに手に入る食材です。
もう一品中期の白菜の離乳食を紹介します。たっぷり野菜のクリーム煮の作り方は、白菜・ほうれん草・タマネギ・人参全ての野菜を小さく角切りにして15分くらい煮て柔らかくなってきたら粉ミルクを溶かしたものを入れます。片栗粉で少しとろみをつけると、むせることなく食べやすくなります。まだ、中期ですので、喉に詰まらない大きさ、むせない工夫をしましょう。
白菜で離乳食・後期
後期離乳食の白菜レシピの紹介です。豆腐と白菜と彩り野菜の味噌煮です。細かく切った白菜と角切りの人参をだし汁で柔らかく煮ます。角切りの豆腐とあらかじめ湯がいて細かく切ったほうれん草を入れ、味噌で薄めに味付けをしたら火を止めて出来上がりです。色々な触感の食材を味わったり、色で美味しそうを演出してみると赤ちゃんの食に対する意欲もそそられるでしょう。
次の離乳食後期の白菜レシピを紹介します。忙しいお母さんの強い味方である電子レンジでの調理の鶏肉と白菜のソーセージです。冷凍保存も可能ですので、少し多めに作り置きしましょう。
鶏肉のひき肉100gに白菜・人参の小さめのみじん切りをレンジで1分加熱したものを加えます。レンコンをすりおろして水にさらしたものも入れます。高野豆腐もすりおろして加えます。全てが混ざり合うようにこねます。赤ちゃんの手のひらサイズにラップでキャンディーのような形にねじってまとめ、レンジで1分加熱し上下を返して1分加熱で出来上がりです。
離乳食後期のポイントは、主食・主菜・副菜と栄養バランスを考えて一日3回の食事をとることです。完璧に一品ずつ作ろうとするのは大変ですので、一品で栄養バランスの高いメニューを上手に取り入れたり冷凍保存できるものを取り入れ、頑張り過ぎずに作りましょう。後期は完了期に向けての前段階ですので、焦らず赤ちゃんの気分やペースに合わせて、進めましょう。
白菜で離乳食・完了期
離乳食のしあげとも言える完了期です。大人と同じ食事とは言っても、まだ舌や顎の使い方が上手になっていない赤ちゃんですがら、丸のみしていなか?や歯茎でちゃんと潰せているか?確認してから完了期に臨みましょう。
完了期の白菜レシピは、鮭と白菜のチャンチャン煮を紹介します。鮭は湯がいてほぐしておきます。白菜とシイタケは小さめの角切りで、ニンジンは2cmくらいの薄切りにします。白菜・人参・シイタケを少量の油で炒め、だし汁で5分程蓋をして煮ます。味噌と砂糖で味付けをして水どき片栗粉でとろみをつけたら出来上がりです。トロトロの白菜と鮭の相性は良さそうです。
冷凍を活用して頑張らない離乳食
白菜ペーストの冷凍保存と同様に
ジャガイモやカボチャは、加熱してペーストや角切りなどにして切り方別でジップロックで冷凍保存します。ペーストは大きめの製氷皿で冷凍してからジップロックで冷凍保存すると、使いやすいでしょう。白菜など葉野菜は、茹でて水分をしぼりラップで棒状に包み冷凍保存します。人参や大根などは湯がいて角切りや薄切りにしてジップロックで冷凍保存します。
白身魚は、湯がいて皮や骨を取り除き、ペースト状やほぐして冷凍保存します。フルーツも小さく切ってからジップロックの中に重ならないように並べてから冷凍保存すると必要な分だけ取り出しやすいです。
離乳食はできるだけ手作りのものが安心ですが、頑張りすぎるとお母さんも赤ちゃんも食事そのものが楽しくないものになってしまうかもしれません。まとめて作って冷凍保存したり、赤ちゃんが機嫌の悪い時は無理に食べさせないなど、ある程度はアバウトでいいくらいの気持ちで取り組みましょう。