アプリコットの栄養素と効果とは？おすすめの食べ方についても紹介

「アプリコットってあんずのこと？」
「スーパーの果物売り場で見たことがない…本当に売ってるの？」
「いつも気にしないで食べてるけど、どんな栄養があるんだろう？」
このように、アプリコットのことをあまり知らないという人は多いのではないでしょうか。また、アプリコットジャムを食べたことはあるけど、アプリコットについて詳しく知らないという方もいるでしょう。

この記事では、アプリコットに含まれる栄養やその効果、アプリコットをおいしく食べるためのおすすめの食べ方などを紹介しています。

この記事を読むことで、アプリコットを食べることで体にどのような効果があるのか、なぜ生のアプリコットを見かける機会がないのかなどがわかります。

アプリコットのことをもっと深く知りたい人は、ぜひチェックしてください。

アプリコットの特徴

アプリコットは桃に似た形をしていて、強めの酸味が特徴のフルーツです。日本ではあんずともいわれています。大きさは梅からすもも程度の大きさで、表面は産毛がなくつるっとしています。

日本で生産されているアプリコットは、その酸味の強さから、生食よりも加工された製品として販売されているものがほとんどです。また、生食用のアプリコットは日持ちしないため、生産している地域以外では限られたお店でしか手に入りません。

どうしても手に入れたい場合は、事前に調べてから店舗に足を運ぶようにしましょう。

アプリコットの旬は6月～7月ごろで、生食の食べごろは収穫後2日～3日と短くなっていますので、生食用を購入したらすぐに食べることをおすすめします。

アプリコットの栄養素と効果

アプリコット1個（66g）あたり、132mgのカリウムが含まれています。

カリウムは、体液のpHバランスを保ち、ナトリウムを排出してくれる効果があるため、むくみを改善するために摂取したい成分です。

特に夏場は、汗でカリウムを消費することも、夏バテの大きな要因のひとつといわれています。

むくみの解消と夏バテ予防の両方に、簡単にカリウムを摂れるドライアプリコットをおやつなどのちょっとした食べ方に取り入れるだけで、効率良く美容効果と健康効果を期待できるのでおすすめです。

出典・参照： あんず - カロリー/栄養成分/計算｜カロリーSlism

出典・参照： カリウム｜e-ヘルスネット（厚生労働省）

出典・参照：むくみの原因　塩分の摂りすぎ ｜横浜血管クリニック

アプリコットのおすすめの食べ方

アプリコットは、新鮮なものを生で食べるのがおすすめなのですが、取り扱っているお店が少ないことや、生食用のアプリコットは日持ちがしないなどのことから、手に入れるのが難しいです。

そこで、ここでは簡単にアプリコットの栄養を摂取できる、おすすめの食べ方をご紹介します。

国内で生産されているアプリコットの多くが加工品として売られています。加工されたアプリコットであれば、スーパーや小売店、ネット通販などで売られているので、食べたい時にすぐ手に入れることができるでしょう。

もともとアプリコットは栄養豊富なフルーツですが、加工されたものももちろん、栄養は豊富です。さらに、加工されていれば日持ちしたり、アレンジして食べられたりするという楽しさがあります。手作りするのも良いでしょう。

それでは、手軽に楽しめるアプリコットのおすすめの食べ方を詳しく見ていきましょう。

ジャム

まず、ジャムで取り入れる方法です。酸味の強いアプリコットも砂糖で煮詰めれば、酸味と甘みのバランスがとれておいしく食べられます。この時使うアプリコットは、冷凍のものでも良いでしょう。

ただし、煮詰めすぎると固く仕上がってしまいます。そのため、ちょっと水っぽいかなくらいで火を止めておきましょう。果実の食感が欲しい場合には、半分を先に煮て、あとから残りを加えると良いでしょう。

パンに塗っても良いですし、ヨーグルトに混ぜたり、紅茶に入れたりして飲むのもおすすめです。さらに、アプリコットジャムは料理の隠し味としても活躍します。お肉と相性が良いとされ、適度な酸味と照りを出してくれます。

手作りしなくても、アプリコットジャムはスーパーなどで手軽に購入できます。常備して、毎日の食事に少し加えると、アプリコットの栄養をおいしく摂取できるでしょう。

ドライフルーツ

ドライフルーツのアプリコットは、手軽に食べられる方法の王道です。アプリコットを乾燥させてドライフルーツにすることによって、栄養が凝縮し、少量でも手軽にアプリコットの栄養を摂ることができます。

栄養が凝縮しているので、アプリコットが持つ効能の恩恵を受けられる可能性が高くなるでしょう。

また、ドライフルーツにしたアプリコットは常温で食べるのが特においしいとされていること、持ち運びしやすいなどの点から、ちょっと口が寂し時や間食、おやつにはもってこいなフルーツだといえます。

そして、乾燥しているので歯ごたえがあります。良くかんで食べることで、満足感も得られるので、間食やおやつのカロリーを気にしている人にもおすすめです。

アプリコットに含まれるおすすめの栄養素

ここでは、アプリコットに含まれる栄養の中でおすすめの栄養素を2つご紹介します。

アプリコットには、健康や美容に効能がある栄養がたくさん含まれています。そのため、とても健康的でヘルシーなフルーツだといえるでしょう。

ドライフルーツやジャムなどの加工品でも、生でもおいしく食べられるので、しっかりと栄養の効能を体に取り込みましょう。

ベーターカロテン

まず、注目したいのはベーターカロテンです。ベーターカロテンは体内でビタミンAに変わり、強い抗酸化作用を持つ栄養素です。そのため、活性酸素の発生を抑えたり、取り除いてくれたりする働きを持っています。

それと同時に、体内の粘膜や皮膚を正常な状態に保ってくれるので、免疫力アップにも一役買ってくれる心強い栄養素です。

また、活性酸素によって引き起こされる老化を予防してくれる効果が期待できます。

いくら栄養補給して肌を再生しても、活性酸素を除去できなければ、美肌どころかお肌の老化はどんどん進んでしまい、美容効果は期待できません。美肌を保つには、ベーターカロテンをしっかり摂取する必要があるでしょう。

出典・参照： カロテノイド｜e-ヘルスネット（厚生労働省）

出典・参照： β−カロテン｜麻布医院

出典・参照：抗酸化物質を食事で摂取してアンチエイジング｜カロテノイド：緑黄色野菜に多く含まれる抗酸化物質｜医療法人 賛健会 城内病院

有機酸

有機酸は、クエン酸・酒石酸・リンゴ酸・コハク酸、酸性の有機化合物の総称です。有機酸は、エネルギーの生産・腸内環境の改善・細胞の修復や維持にかかわる栄養素です。

主に、糖の代謝が効果的に行われるように働きかけてくれるため、疲労回復や唾液の分泌促進のよって食欲を増進してくれます。また、カルシウムや鉄の吸収を助け、骨を強くしてくれる効果が期待できます。

出典・参照： 果物｜e-ヘルスネット（厚生労働省）

出典・参照：梅の効能｜あおき整形外科

アプリコットの栄養について知ろう！

アプリコットには、健康や美容に大きく貢献してくれる栄養がたくさん詰まっています。生食用を見かけることは少ないですが、ドライフルーツやジャムは簡単に手に入れることができます。

アプリコットに含まれる栄養は、日本人が抱える塩分過多を解消したり、腸内環境を改善して老化を防いでくれたりなど、うれしい効果が盛りだくさんなので、毎日少しずつ食べれば体の中から健康になれるでしょう。

しかし、食べすぎは禁物です。フルーツには果糖が含まれているため、糖分の摂りすぎになってしまうこともあります。ジャムの場合は砂糖が入っているため、さらに糖分を摂ることになります。

この記事を参考にアプリコットに含まれている栄養素やその効果を知り、日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。