2022年08月02日公開
2024年05月25日更新
韓国かぼちゃの特徴とは?ズッキーニとの違いとアレンジレシピを紹介
韓国かぼちゃをご存知でしょうか。ズッキーニと似た見た目ですが、味や食感は違います。韓国かぼちゃを使う韓国料理では、食感や風味に違いがあるもののズッキーニで代用されることもあります。本記事では特徴とレシピを紹介しているので参考にしてください。
韓国かぼちゃをご存知でしょうか。韓国かぼちゃとはかぼちゃの品種の1つですが、呼び名は複数あります。日本でもおなじみの韓国料理で使われているかぼちゃは韓国かぼちゃです。
本記事では、韓国かぼちゃについて旬の時期や生産地、品種に加え、韓国かぼちゃを使った料理のレシピについて解説しています。
韓国かぼちゃについて知識を得ることで、今後は韓国料理を味わうだけでなく、素材にも興味をもって食べることができます。今まではかぼちゃだと気付いていなかった人も、「これが韓国かぼちゃか」とあらためて素材に注目することもできるでしょう。
韓国かぼちゃの特徴を理解したら、次は韓国料理を食べに行くだけでなく、自分でも調理にチャレンジしてみましょう。
韓国かぼちゃとは?
韓国かぼちゃは、日本で多く食べられている完熟のかぼちゃと異なり、未熟な状態で収穫して食べられています。韓国かぼちゃは葉や茎の姿は日本のかぼちゃと似ていますが、実はズッキーニに似た姿です。
ここでは、韓国かぼちゃについて詳しく解説します。
韓国かぼちゃの旬の時期と産地
韓国かぼちゃの旬は6~7月です。韓国かぼちゃの主な産地は韓国ですが、日本でも各地で栽培されています。
発芽の気温が25~30℃程度で、育成環境も15℃を下回らず20~28度が適しているとされているため、初夏の日本でも育てられます。
韓国かぼちゃの品種
韓国ではかぼちゃのことを「ホバク」「エホバク」と呼びます。日本で売られている韓国かぼちゃは、苗の取り扱いメーカーによって異なり、「カボッキー」「マッチャン」「リッチーナ」が知られています。
リッチーナ
リッチーナはタキイ種苗が販売している韓国かぼちゃの品種です。つる性かぼちゃ性の1種で、未熟なうちに収穫して食材にします。リッチーナには、耐暑・耐寒性があり、栽培しやすい品種です。
カボッキー
カボッキーは、松永種苗が販売しているF1品種の韓国かぼちゃです。ウイルス病に強く、根も強いため長い間収穫を楽しめます。つる性でズッキ一二に似た実がなりますが、高温だと奇形果になる可能性もあります。
マッチャン
マッチャンは、サカタのタネが販売している韓国かぼちゃの品種です。マッチャンは、つる性のズッキーニに似た果実をつけるかぼちゃで、未熟なうちに収穫します。病害虫に強く、育てやすい野菜ですがうどんこ病になりやすいので注意が必要です。
韓国かぼちゃとズッキーニの違いとは?
韓国かぼちゃとズッキーニは見た目がとてもよく似ていますが、明確な違いがあります。ここでは、韓国かぼちゃとズッキーニの違いを理解するために、外形、食感、味わいなどそれぞれを比較して解説します。
食感や味の違い
韓国かぼちゃはズッキーニと違って、柔らかいのが特徴です。
韓国かぼちゃには、ズッキーニのような瓜くささはなく淡白な味わいですが、外皮はサクッと中がトロっとした食感を楽しめます。
形
韓国かぼちゃとズッキーニでは似た形の種類もありますが、ズッキーニの方が形や色がまちまちです。韓国かぼちゃは基本的に円筒形です。ズッキーニは円筒形のものも主流ですが、丸形や偏円形も流通しています。
韓国かぼちゃとズッキーニに共通している円筒形のものでは、それぞれの野菜をよく知らないと、形だけで違いを見分けるのは難しいでしょう。
色
韓国かぼちゃの果皮の色は黄緑色で、ズッキーニは緑色・黄色・白色などがあるという違いがあります。黄緑色と緑色・黄色は、並べれば違いを見分けられる可能性もありますが、単品で見た場合は難しいでしょう。
果肉は、ズッキーニの果肉が白色なのに対し、韓国かぼちゃは黄緑色という違いがあります。果肉の色も、それぞれの野菜を見慣れていないと、違いを見分けるのは難しいでしょう。
実のつき方
形の似ている韓国かぼちゃとズッキーニですが、実のつき方は明らかに違います。韓国かぼちゃは茎から実がぶら下がりますが、ズッキーニが実をつける場所は茎の集まる株部分です。形は似ていますが、畑で見れば韓国かぼちゃとズッキーニの違いがわかります。
韓国かぼちゃのアレンジレシピ
韓国かぼちゃは、まだ見かけることは少ないものの日本でも栽培されたり販売されたりすることが増えています。韓国かぼちゃを使ったレシピも紹介されているので、韓国かぼちゃを見かけたら自ら調理してみてはいかがでしょうか。
ここでは、韓国かぼちゃがあれば手軽にチャレンジできるメニューを紹介します。ぜひともチャレンジしてみてください。
野菜DEちぢみ
韓国かぼちゃはチヂミにも入れられることが多い食材です。ここで紹介しているレシピでは、材料に韓国かぼちゃを使っていませんが、韓国かぼちゃを千切りにしてチヂミの具材にすれば、本場のチヂミを味わえます。
簡単おいしい♪『ほうれん草と玉ねぎとベーコンの中華風スープ』
手軽に作れて食卓に馴染みやすい無難なスープになっていますので、気軽にお試しください!
韓国かぼちゃは中華風のスープの具材にも適しています。紹介している中華風のスープに韓国かぼちゃを薄切りにして入れれば、さっぱりとした味わいの野菜スープになります。
韓国料理 ホバッチュク(Hobak Juk)
韓国の伝統料理だという「ホバッチュク」を、韓国かぼちゃを使ってつくってみましょう。調理時間は20分程度で、かぼちゃの他、餅粉とはちみつがあればチャレンジできます。
簡単おつまみ♪ズッキーニのジョン
ズッキーニを使った韓国風のピカタ
「ズッキーニのジョン」 表面はサクッとしていて、食感も楽しい~♡
ごま油の風味が食欲そそります~♪ 短時間でパパっと出来るので
夏の一品にピッタリです! よかったらお試しくださいね♪
「ジョン」は、本来韓国かぼちゃを使ってつくる韓国料理です。ここで紹介するレシピでは、韓国かぼちゃの代わりにズッキーニを使っていますが、韓国かぼちゃを使って本格的なジョンを作ってみましょう。
簡単!なすとズッキーニの浅漬けナムル風
韓国かぼちゃとズッキーニの違いのひとつに食感があります。韓国かぼちゃの果皮がサクサクした食感であることを活かした浅漬けをつくってみてはいかがでしょうか。
ここで紹介しているレシピではズッキーニを使っていますが、韓国かぼちゃを使えば、よりナムルに近くなります。
韓国かぼちゃの特徴を理解して料理に取り入れよう
韓国かぼちゃの特徴を理解できたでしょうか。韓国かぼちゃとズッキーニは見た目が似ていますが、食感や風味には違いがあります。今までは韓国かぼちゃが入手しづらかったため、ズッキーニで代替しているレシピも後悔されています。
韓国かぼちゃも手に入れたら、韓国料理を本来の韓国かぼちゃでつくってズッキーニとの違いを確認してみましょう。本来はズッキーニでつくる料理を韓国かぼちゃでつくってみるのも、双方の違いを楽しむことができるのでおすすめです。