ダークホースかぼちゃの特徴とは?栽培方法やおすすめの食べ方も解説

ダークホースという品種のかぼちゃをご存知でしょうか。本記事では、ダークホースかぼちゃの特徴や産地、栽培方法、おすすめの食べ方について紹介します。珍しい野菜を食べてみたい方やユニークな野菜を使ったレシピにトライしたい方は、是非参考になさってください。

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目次

  1. 1ダークホースかぼちゃはどのような品種?
  2. 2ダークホースかぼちゃの特徴
  3. 3ダークホースかぼちゃの産地と栽培方法
  4. 4ダークホースかぼちゃの切り方とおすすめの食べ方
  5. 5ダークホースは甘くて美味しいかぼちゃの品種

「美味しいかぼちゃの品種を知りたい」
「ユニークな野菜を調理してみたい」
このような野菜好きの方や料理が趣味の方におすすめしたいのが、ダークホースという品種のかぼちゃです。


本記事では、ダークホースの品種としての特徴や外見の特徴に加え、名前の由来や味の特徴、産地や栽培方法、切り方やおすすめの食べ方についても触れます。


この記事を読むことで、ダークホースかぼちゃについて詳しく知らなかった方もその魅力がわかるでしょう。また、野菜が好きな方は新しい味に出会い、料理が好きな方は変わった野菜を使うことでメニューのバリエーションを増やせます。


珍しい野菜を食べたり調理したりしたい方は、是非この記事をチェックしてみてください。

ダークホースかぼちゃはどのような品種?

ダークホースかぼちゃは、西洋かぼちゃに分類される粉質系の品種です。


そもそも日本で流通するかぼちゃの品種は基本的に3種類あり、水分が多くて甘みが少ない粘質系の日本かぼちゃ、肉質がホクホクとした粉質系の西洋かぼちゃ、ズッキーニに代表されるペポかぼちゃに分類されます。


現在スーパーで売られている多くの品種が西洋かぼちゃで、その中でもダークホースかぼちゃは粉質が強い品種です。

ダークホースかぼちゃの特徴

では、一般的なかぼちゃにはないダークホースかぼちゃならではの特徴とはどんなものなのでしょうか。ここでは、ダークホースかぼちゃの見た目や名前の由来、味について詳しく掘り下げてみましょう。

ダークホースかぼちゃは黒くてハート型

ダークホースかぼちゃの見た目の特徴は、つやのある黒い皮とハート型の断面です。カットする前はカブのような形で、真っ二つにするとハート型になります。外は黒に近い緑色ですが、中は他の品種と同様にオレンジ色に近い黄色です。


また、他の品種と比べて重くて大きいという特徴もあります。かぼちゃの重さは品種によって500g〜2.2kgまでありますが、ダークホースかぼちゃの1玉の重さは約1.8kgとやや重めです。


出典:南瓜の特性 | JAめむろ
参照:http://www.ja-memuro.or.jp/farm/img/farm02_03.pdf

ダークホースかぼちゃの名前の由来

ダークホースかぼちゃという名前は、皮の黒さを表現する「ダーク」と競馬用語の「ダークホース」をかけて、見た目の黒さに反して予想外に美味しいことが由来だといわれています。


そもそも競馬における「ダークホース」とは、実力がわからない馬という意味が転じて勝てば好配当を期待できる穴馬という意味です。単に「ダーク」という部分をかけているのではなく、ダークホースかぼちゃの見た目と味のギャップを表現しています。

ダークホースかぼちゃの味と糖度

ダークホースかぼちゃは、粉質系ならではのホクホクとした食感と甘い味が特徴です。


ダークホースかぼちゃの栽培が盛んな地域の1つである北海道上川郡和寒町の調べによると、9つのかぼちゃの品種のうち、ダークホースは粉質程度が一番強いという結果になり、ホクホクであることがわかります。


また同調査では、甘みの強いえびすかぼちゃに比べると糖度が劣るものの、他の5品種よりもダークホースかぼちゃの甘味が強いということが判明しました。


出典:かぼちゃ|北海道上川郡和寒町
参照:https://www.town.wassamu.hokkaido.jp/industrial-development/files/2012/02/c118b2be3415fe50145af3f01a7b1e5e.pdf

ダークホースかぼちゃの産地と栽培方法

ダークホースかぼちゃは、どこでどのように栽培され、どうやって消費者の元へやってくるのでしょうか。ここでは、ダークホースかぼちゃの産地、栽培方法、購入できる場所や価格について詳しく紹介します。

ダークホースかぼちゃの主な産地

ダークホースかぼちゃは、全国的に生産可能ですが、特に産地として有名なのは北海道、青森、新潟などです。


北海道では、ダークホースを含むさまざまな品種のかぼちゃを栽培しています。農林水産省の2019年産野菜生産出荷統計によると、全国のかぼちゃ収穫量約15万tのうち、北海道が55%を占めています。


また、青森県のダークホースかぼちゃは「一球入魂かぼちゃ」と呼ばれ、1株に1つの実のみを結実させることでうまみが凝縮したかぼちゃができます。


出典:かぼちゃの国内生産量、おもな産地と種類をおしえてください。|農林水産省
参照:https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0304/02.html

ダークホースかぼちゃの旬と栽培方法

トンネル栽培や露地栽培で育てられたダークホースかぼちゃは、栽培が盛んな北海道だと8〜9月頃に収穫時期を迎えますが、10月頃が食べごろの旬となります。


種を蒔いて苗となり定植したら、畝をビニールでトンネル状に覆うトンネル栽培や自然に近い状態で育てる露地栽培で苗を大きくします。また、日持ちがよいため、自然状態よりも成長を遅らせる抑制栽培にも最適です。


収穫直後は甘みが少なく、2~3ヶ月寝かせることで追熟して甘みが増します。


出典:令和3年7月|東北農政局
参照:https://www.maff.go.jp/tohoku/syouan/blog/202107.html

ダークホースかぼちゃの値段と購入場所

ダークホースかぼちゃは、スーパー、各地域のJA、インターネットなどで購入可能で、インターネット上では10kg(5〜7玉)が4,000〜5,000円で売られています。例えば、10kg4,000円のダークホースかぼちゃは、1玉約570〜800円です。


かぼちゃの価格や出荷量は、時期や年によっても異なります。出荷の多い時期を狙ってみるのもよいでしょう。

ダークホースかぼちゃの切り方とおすすめの食べ方

ダークホースかぼちゃが手に入ったら、どのようにして食べるとよいのでしょうか。ここでは、ダークホースかぼちゃの切り方やおすすめの食べ方について紹介します。参考にして調理してみましょう。

ダークホースかぼちゃの切り方

ダークホースかぼちゃは底の部分が尖っているため、ヘタの部分を上にして切ると安定感がなくて危険です。ヘタを上にするのではなく、底の尖った部分を上にして切りましょう。


切り方としては、てこの原理を活用した方法がおすすめです。まず、ヘタ部分と底の尖った部分に菜箸などを差し込み、種のあるところまで貫通させます。菜箸を抜いた穴に包丁の先端を差し、片手で押さえながら反対の手で包丁を下におろします。切り残しは手で割りましょう。

ダークホースかぼちゃのおすすめの食べ方

ダークホースかぼちゃはホクホク食感をいかしたレシピが合っており、煮物、炒め物、温野菜、コロッケといった食べ方がおすすめです。産地によっては甘みが強いものもあり、味付けをあまりしなくても美味しく食べられる場合があります。


ただし、ダークホースかぼちゃは強い粉質系で、煮すぎると崩れることがあります。煮物レシピにチャレンジする際は煮崩れに注意しましょう。

ダークホースは甘くて美味しいかぼちゃの品種

黒い皮とハート型の断面が特徴のダークホースは、その名の由来通り見た目のインパクトに反してホクホクした食感と甘さが魅力です。旬の時期にスーパーやインターネットで美味しいダークホースを購入し、さまざまなレシピにトライしてみましょう。

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