ほうれん草のアク抜きを簡単に!栄養が逃げない方法とは?
ほうれん草のアク抜きをする理由を知っていますか?ほうれん草はアク抜きをおこなわないとレシピが美味しく仕上がりません。シュウ酸という成分が苦味やえぐみの成分になり、この成分をアク抜きで取り除かないと苦味がある味噌汁などになってしまいます。ほうれん草の中には生で食べることができるものもありますが、基本的にはアク抜きが必要です。今回はほうれん草の湯で時間やレンジを使った簡単な下処理の方法を紹介していきます。
目次
ほうれん草の栄養を逃さないアク抜きの方法を紹介!
ほうれん草はアク抜きをする必要があります。アク抜きは簡単な作業ではありますが、やや面倒でもあります。ですが、アク抜きをおこなわないと美味しく食べることができません。今回はほうれん草の簡単なアク抜きの方法、アク抜きが必要な理由、生で食べることができるほうれん草について紹介していきます。
ほうれん草のアク抜きが必要な理由
ほうれん草のアク抜きが必要な理由は知っていますか?アク抜きの必要性は知らないけれど、下処理でほうれん草はアク抜きが必要だからしていたという方もいるかもしれません。ほうれん草が下処理でアク抜きが必要な理由を知っていきましょう。
シュウ酸を抜くため
ほうれん草のアク抜きが必要な理由は、ほうれん草に含まれているシュウ酸にあります。シュウ酸はほうれん草のアクの主成分になっています。ほうれん草のアク抜きをしないと健康への影響があるのではないかということでアク抜きがおこなわれます。
ほうれん草に含まれているシュウ酸は、体内のカルシウムと結合することでシュウ酸カルシウムになります。シュウ酸カルシウムは、カルシウムの吸収を邪魔してしまいますし、結石をつくる原因になると言われています。
そのため、ほうれん草のアク抜きをすることでシュウ酸を取り除く必要があります。ほうれん草のアクはゆでこぼしをすることで取り除けますので、ほうれん草を茹でて茹でた汁を捨てます。これはほうれん草以外でも、ぬめりを取ったり臭みをとるためにされる下処理でもあります。
下処理でほうれん草のアク抜きをすることができますが、その他の栄養も流れ出てしまいますので手短に済ませることもポイントです。
えぐみや苦味を取るため
ほうれん草のアクの成分であるシュウ酸は、ほうれん草のえぐみや苦味を感じる成分にもなっています。そのため、ほうれん草を茹でずに味噌汁のや鍋にいれると苦味やえぐみが汁物の中にでてきてしまいますので美味しくないですし、飲みにくくなってしまいます。
ほうれん草を下処理の段階でアク抜きをおこなえば、茹で汁の中にえぐみや苦味は溶けていきますので味噌汁などの汁物に入ることはありません。
生で食べられるほうれん草は?
生で食べることができるほうれん草もあります。それがサラダほうれん草です。シュウ酸がほうれん草のアクの主成分になりました。シュウ酸を食べると喉や舌に違和感があります。一般的なほうれん草は畑で栽培がされていますが、サラダほうれん草は水耕栽培となっています。
一般的なほうれん草は畑で土から栄養を吸収し、シュウ酸も蓄積されていきます。サラダほうれん草自体がアクが少ないものになりますが、栽培が畑ではありませんので土からシュウ酸を吸収することがありません。そのためシュウ酸がなくアクがほうれん草内にない状態になります。
さらに、サラダほうれん草は収穫する数日前から水分だけで栽培をおこなうことでシュウ酸の吸収を防いでいます。アクもシュウ酸も少ないので、生で食べることができます。ほうれん草のアクが苦手という方でもサラダほうれん草は食べやすくなっています。
ほうれん草が苦手という方やえぐみや苦味が気になるという方は、サラダほうれん草をさっと湯通ししてからレシピに使えば食べやすくなります。サラダほうれん草の食感も柔らかく葉が小さくて茎も細いので生で食べても食べやすいですし、サラダにするとシャキっとした歯ごたえも心地良いです。
ほうれん草の簡単なアク抜き方法
下処理でのほうれん草のアク抜きの必要性を見ていきました。続いてはほうれん草の簡単なアク抜きの方法を見ていきましょう。下処理でのアク抜きの方法から短時間でできるレンジを使った方法などあります。下処理は面倒かもしれませんが、美味しくレシピに使うために少し時間をかけてでも美味しく食べましょう。
下茹でする方法
ほうれん草の下茹での方法を見ていきます。下茹での方法も簡単ですので覚えておきましょう。茹でる前の下処理と茹でる方法と茹で時間を見ていきます。
下処理
ほうれん草のアク抜きをするための下処理ですが、まずお鍋にお湯を沸かしてから塩を小さじ1程度入れます。ほうれん草を洗いますが、根本をカットするとほうれん草がバラバラになりますので、すべて切り落とさないようにして根本を洗っていきます。泥がたまりやすい部分になります。流水でほうれん草を振りながら洗うと汚れが取れます。
ほうれん草1株が太い場合には、根本に十字の切り込みを入れておくと茹でたときに火が通りやすくなります。
茹で方と茹で時間
下処理したほうれん草の茹で方と湯で時間ですが、まずほうれん草の根本からお湯の中に入れていき20秒後に葉先まで沈めていきます。その状態で30秒たったら冷水につけます。冷水につけるのは色止めをするためです。ほうれん草の熱がとれたら水からあげてしぼります。
冷水はぬるくなりますので、2回ほど水をかえながら10分くらい水にさらしてアク抜きをおこなっていきます。アク抜きが終わったらほうれん草の根本を揃えて水気を絞りましょう。アク抜きが終わったらおひたしなどの好きなレシピに使うことができます。
水にさらす方法
ほうれん草をしっかりと洗ってから食べやすい長さにざく切りにします。ボウルに水を入れてほうれん草をひたします。水を2回くらいかえつつ、10分~15分水につけてアク抜きをおこないます。水にさらす時間が長すぎると栄養も抜けてしまいますので、長時間さらさずに時間をはかっておきましょう。
水にさらしたほうれん草はそのままサラダにしたりスムージーなどのレシピに使うことができます。炒めものなどの加熱調理にも使うことができますが、ほうれん草の品種によってはアクが残る場合があるようですので、時間がある場合には茹でるアク抜きをするなど使わけしてみてください。
電子レンジを使う方法
電子レンジを使う場合のほうれん草のアク抜きの方法ですが、レンジでアク抜きをおこなう場合にはほうれん草を洗ってから根本部分をカットします。残りの部分は5cm幅程度の大きさにカットしておきます。生でほうれん草を食べたい場合には、カットしたあとに20分程度流水にさらしてからアク抜きをおこないましょう。
レンジに入れる前に耐熱容器に入れてフタをするかラップをしてレンジで加熱します。レンジでの加熱時間の目安は、ほうれん草1/2束で600Wで2分半を目安に加熱してみてください。レンジ加熱後はザルにあけてから流水にさらします。最後に水気をしぼって完了です。
アク抜きしたほうれん草を使ったみそ汁レシピ
アク抜きしたほうれん草を使ったみそ汁レシピを紹介していきます。アク抜きをしたほうれん草なら、味噌汁にえぐみや苦味が出ることはありませんので安心して入れることができます。
じゃがいもとほうれん草の味噌汁
- だし入り味噌大さじ2
- 水500~600cc
- 玉ねぎ1/2個
- にんじん1/2本
- じゃがいも1個
- ほうれん草2~3株
- ほうれん草はビニール袋に入れてからレンジで1分程度加熱し火を通します。その後2cm幅にカットします。玉ねぎは5mm程度にカットし、ニンジンとじゃがいももカットしておきます。
- お鍋に水を入れて玉ねぎ、ニンジン、じゃがいもを入れて具材が柔らかくなったら味噌を溶かしてほうれん草を入れて完成です。
ほうれん草としめじの味噌汁
- ほうれん草3株
- しめじ1/2株
- 豆腐1丁
- 顆粒だし1杯
- 味噌大さじ2
- 水200cc
- ほうれん草は2~3cmにカットします。5分以上水にさらしてアク抜きをおこないます。しめじの石づきをカットして、豆腐もカットします。
- 鍋に水、顆粒だしを入れて沸騰したらしめじと豆腐を入れて5分程度煮ていきます。
- ほうれん草の水気をカットして鍋にいれて1分程度煮込みます。
- 火を止めて味噌を溶かしたら完成です。
ほうれん草はアク抜きをして美味しく食べよう!
今回はほうれん草のアク抜きに着目して紹介していきました。ほうれん草はシュウ酸という成分がアクの成分になっていきます。アク抜きをおこなうことで苦味やえぐみを取り除くことができます。
アク抜きは難しい作業ではありませんので、ひと手間かけても美味しくほうれん草を使ったレシピを食べましょう。サラダほうれん草なら生で食べることもできますので活用してみてください。