2022年06月13日公開
2024年06月14日更新
わさび菜の栄養成分と効果効能を解説!保存方法やおすすめレシピも紹介
わさび菜の栄養成分や、体に良い効果効能について解説します。わさび菜とはどのような野菜なのか、特徴やおすすめの食べ方もまとめています。わさび菜が長持ちする上手な保存方法も紹介!栄養が取れる簡単レシピも載せているため、ぜひ一度作ってみてください。
わさび菜に含まれる栄養成分とは?
わさび菜はそれほど有名ではありませんが、栄養がたっぷり含まれた体に良い野菜です。本記事では、わさび菜に含まれている栄養や、効果効能について詳しく説明します。
おすすめの食べ方や、わさび菜を使った簡単レシピも紹介します。どのようにして食べれば良いか迷ったときには、ぜひ参考にしてください。
わさび菜の栄養成分と効果効能
わさび菜はどのような野菜?
わさび菜はアブラナ科アブラナ属カラシナ種の植物で、からし菜の変異種だといわれています。わさびの葉ではありませんが、わさびに似た香りがします。爽やかな辛味と、茎のシャキシャキとした食感が特徴です。
葉はとても柔らかく、生でも美味しく食べられます。旬は11〜3月頃ですが、2月以降は特に辛味が強くなります。寒くなるほど辛味が増すため、辛味が苦手な人は、冷え込む前に購入するのがおすすめです。
わさびリーフという名前でも売られているわさび菜。その葉は縁がギザギザと細かくとがっておりフリルのようになったカールリーフが特徴です。家庭菜園で育てる場合草丈は30cmほどとなるのが一般的なわさびリーフの大きさ。
栄養と効果①アリルイソチオシアネート
アリルイソチオシアネートとは、わさび菜の辛味成分です。この成分は、ワサビやカラシにも含まれています。アリルイソチオシアネートには、抗菌作用や抗カビ作用があります。
お弁当に添えると食材が傷みにくくなるため、食中毒予防におすすめです。また、抗癌作用や、血液をサラサラにする効果があるともいわれています。
栄養と効果②βカロテン
緑黄野菜であるわさび菜には、βカロテンが多く含まれています。βカロテンは、体内でビタミンAに変換される栄養素です。そのため、βカロテンとビタミンAの、両方の働きを併せ持ちます。βカロテンの主な働きは、強い抗酸化作用です。
体内の活性酸素を除去してくれるため、老化の防止に役立ちます。ビタミンAは、視力回復に効果的です。また、皮膚や粘膜を正常に保ち、免疫力を高めてくれます。
栄養と効果③ビタミンC
ビタミンCには免疫力を向上させる働きがあるため、風邪予防に役立ちます。また、活性酸素を除去させる働きもあり、アンチエイジングにも効果的です。
ビタミンCは健康だけでなく、美容や美肌にも役立ちます。メラニン色素の生成を抑えるため、シミやソバカスが気になる人におすすめの栄養素です。
栄養と効果④ビタミンB2
ビタミンB2は、脂質や糖質、たんぱく質の代謝に不可欠な栄養素です。栄養素をスムーズにエネルギーに変換するため、疲労回復に効果があります。
特に脂質の代謝に大きく関わり、脂質の蓄積を防いでくれます。ダイエットに役立つため、ダイエット中の食事に利用すると良いでしょう。
栄養と効果⑤葉酸
葉酸はビタミンB群のひとつで、わさび菜に多い栄養素のひとつです。葉酸は赤血球の生産を助ける働きがあり、貧血予防に効果的です。
葉酸は体の発育にも欠かせないため、妊娠中は特に必要であるといわれています。妊娠中の人は、積極的にわさび菜を食べると良いでしょう。
わさび菜の保存方法とおすすめの食べ方
わさび菜の保存方法
わさび菜は、冷蔵か冷凍で保存します。冷蔵保存する場合は、よく洗ったわさび菜を、濡らしたキッチンペーパーで包みましょう。それをジップロックになどに入れて、野菜室で立てて保存します。正しく保存すれば、4〜5日は日持ちさせることができます。
長期間使わない場合は、冷凍保存がおすすめです。生のままでは冷凍できないため、あらかじめ塩茹でしておきましょう。塩を入れた鍋で1〜2分茹でたら、ザルに取って冷やします。水気をよく切ったら、食べやすい大きさに切り分けてください。
一食分ずつラップで包み、ジップロックなどに入れて冷凍庫に入れればOKです。しっかりと空気を抜いてから、密閉することがポイントです。冷凍保存をする場合は、およそ2週間日持ちします。
解凍するときは冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで加熱しましょう。凍ったままスープに入れたり、炒め物に利用することもできます。
わさび菜のおすすめの食べ方
わさび菜は葉が柔らかいため、そのままサラダに使うのがおすすめです。ピリッとした辛さがアクセントになり、一風変わったサラダに仕上がります。他にも、お浸しにしたり、炒め物やスープに利用することも可能です。
ただ、わさび菜を長時間加熱すると、ビタミンなどの栄養素が流出してしまいます。加熱するメニューを作るときは、できる限り短時間で調理するようにしましょう。
わさび菜を食べるときの注意点
体にも良いアリルイソチオシアネートですが、摂取し過ぎによるデメリットもあります。アリルイソチオシアネートは腸内でガスを発生させるため、わさび菜を食べ過ぎると、お腹が張ることもあります。
また、おならがくさくなるところも、デメリットのひとつです。おならのにおいを軽減させたいときは、わさび菜と一緒に食物繊維を食べるのがおすすめです。
食物繊維には整腸作用があるため、おならのにおいを抑えることができます。体に良いからとわさび菜ばかり食べるのではなく、バランスが良い食事を取るように心がけましょう。
わさび菜のおすすめレシピ
わさび菜のチョレギサラダ
【材料】
- わさび菜 4〜5束
- いりごま 適量
- 海苔 適量
- A 鶏ガラスープの素 小さじ1
- A 砂糖 小さじ1/2
- A 酢 小さじ1/2
- A にんにくチューブ 1cm
- A ごま油 大さじ1
【作り方】
- わさび菜を食べやすい大きさにちぎります。
- 1を水で洗い、10分ほど水に浸けておきます。
- 水気を切った2をボウルに入れて、Aを加えます。
- 全体的に混ぜ、器に盛りつけます。
- いりごまと海苔をまぶしたら完成です。
わさび菜の食べ方に迷ったら、簡単なサラダにしてみましょう。韓国風の味つけが食欲をそそり、わさび菜をたっぷり食べることができます。
味が薄まらないように、水気はしっかりと切ってください。普通の海苔でも美味しいですが、韓国海苔を使うのもおすすめです。
わさび菜のおかか醤油和え
あと一品欲しいときに活躍する、わさび菜のおかか醤油和えのレシピです。わさび菜の栄養が逃げないように、短時間でさっと茹でるようにしましょう。すぐに冷たい水に入れると、色止めをすることができます。
味つけのポイントは、ほんの少しだけ砂糖を加えることです。醤油だけで和えるよりも、味にコクが出ます。ご飯のお供やお弁当の副菜など、いろいろな場面で活用してください。
わさび菜は栄養豊富で美味しい野菜
わさび菜は栄養がたっぷりで、体に良い効果がいろいろあります。葉が柔らかく生でも食べられますが、どのような調理法とも相性が良い野菜です。ただ、加熱調理をするときは、くれぐれも火を通し過ぎないように気をつけましょう。
加熱時間にさえ気をつければ、栄養を取りながら美味しく食べることができます。わさび菜が手に入ったら、ぜひいろいろなメニューにチャレンジしてみてください。