2019年01月06日公開
2024年08月27日更新
からし菜は春が旬の野菜!サラダや漬物などのレシピを紹介!
からし菜はどんな野菜か知っているでしょうか?春が旬のからし菜は、ピリッとした辛味が特徴の葉物野菜です。ここでは、からし菜を使ったおすすめの食べ方を紹介します。からし菜の保存方法やレシピもあるため、初めてからし菜を調理する方も必見です。実は、からし菜は驚くほど栄養価の高い野菜でもあります。健康のためにも、スーパーでからし菜を見かけたらいろんな料理で味わってみてください。
からし菜とはどんな野菜?
からし菜の旬の時期や産地
からし菜という野菜を知っているでしょうか?からし菜はアブラナ科の野菜で、白菜やチンゲン菜の仲間です。中央アジア原産といわれるからし菜ですが、弥生時代にはすでに日本に伝来していたとされており、古くから食用として用いられてきました。からし菜は、アブラナ科というだけあって春が旬の野菜です。からし菜の種をまく時期により収穫のタイミングは異なりますが、旬の目安は1月下旬から4月中旬となります。
収穫の最盛期はからし菜の花が咲く前の2月から3月といわれています。からし菜の主な産地は北海道、東北、関東地方となっており、スーパーにからし菜が並ぶと春が来たと感じる人も少なくないようです。
からし菜の特徴や味わい
からし菜の特徴は、葉の形にあります。大根の葉のようなギザギザの切り込みが入っており、色鮮やかな緑色をしているのが特徴です。からし菜の全長は25cm前後で、葉がやわらかく食べやすいのも特徴の1つといえるでしょう。からし菜の魅力は、特徴のある独特の香りにもあります。石川県ではからし菜を漬物にした「からし菜漬け」が有名で、定番土産として観光客から人気があるようです。
からし菜で最も特徴的なのが、味わいです。からし菜は漢字で「芥子菜、辛子菜」とも書きます。辛子という名前がついている通り、ピリッとした辛さが特徴の野菜です。実は、和からしはからし菜の種を粉末状にして練って作られます。このことからも、からし菜には辛子特有の辛味があるのが納得できるでしょう。
からし菜の種類
からし菜にはさまざまな種類があります。品種によって見た目や辛味が違い、成長の具合によっても味わいが変わるようです。葉が赤い「赤からし菜」と呼ばれる品種は、見た目こそ異なりますが食べ方は緑のからし菜とほぼ同じです。
「サラダからし菜」は一般的なからし菜と形状が違っており、辛味は少なく風味が香る程度です。「レッドリーフマスタード」もからし菜として流通していますが、葉が濃い紫色で大根のような切り込みはなく、加熱すると緑色に変わるのが特徴です。
からし菜の選び方と保存方法
からし菜は、葉の緑色が濃く、葉先までピンとハリのあるものを選ぶのがおすすめです。また、からし菜の切り口がみずみずしいものを選ぶのもポイントです。葉が黄色いからし菜は、鮮度が落ちているので気をつけましょう。からし菜は、長期間の保存に適さない葉物野菜です。
保存する場合は、水で濡らした新聞紙に包み、乾燥しないように袋に入れてから冷蔵庫保存します。長期保存したいのであれば、さっと茹でたものを小分けにし、空気に触れないようジッパー付き保存袋にいれて冷凍します。冷凍保存の目安はひと月ほどです。それ以上保存するなら、からし菜を塩漬けにしましょう。
からし菜のおすすめの食べ方とレシピ
からし菜のピリ辛を生かした料理におすすめ
からし菜は、特有のピリッとした辛さを料理に活かすのがおすすめです。栄養価も高いといわれているため、旬の時期には積極的に料理に取り入れるとよいでしょう。からし菜は100gあたり26キロカロリーと低カロリーなので、ダイエット中の方も気軽に食べられます。
からし菜は生でも炒めても美味しい
からし菜は、漬物やおひたしなどの食べ方をされることの多い野菜です。葉も茎もやわらかいため、生でサラダにしても美味しく食べることができます。また油との相性もよく、フライパンでサッと炒める油炒めなどの食べ方もおすすめです。からし菜の辛味が苦手な方は、和え物や炒め物を作るときにマヨネーズを加えると辛さが和らぎます。
からし菜はさらに辛くして食べるのもおすすめ
中には、からし菜の辛味が大好物という方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが、からし菜をさらに辛くする食べ方です。からし菜は細胞をつぶすように切ると、より辛味が増します。茎を包丁の柄の部分で押しつぶすと、さらに辛味が感じられるようになります。
基本的に、からし菜の辛味は茹でると減少してしまいます。しかし、茹でたからし菜を熱いうちに塩で揉み込むと、辛み成分を留まらせることができます。ひと手間加えたからし菜は、クセになるような辛味が楽しめます。火傷にはくれぐれも注意して、ぜひ美味しい食べ方に挑戦してみてください。
辛みまろやか食べやすい「からし菜のオイマヨサラダ」
からし菜の辛味が苦手な方におすすめの食べ方を紹介します。ツナマヨで和えたからし菜は、まろやかな味わいで非常に食べやすくなります。電子レンジを使った時短料理で、忙しい方にもぴったりなレシピです。オイスターソースとゴマで風味とコクをプラスしているのがポイントです。加熱後のからし菜は水にさらし、辛味を抜くのを忘れないようにしましょう。2~3人分のレシピは下記の通りです。
- からし菜1束
- ツナ缶1缶
- マヨネーズ大さじ3
- すりゴマ大さじ2
- オイスターソース大さじ1
- からし菜は水洗いして、食べやすいサイズにカットします。耐熱容器にからし菜を入れて電子レンジで90秒加熱します。水にさらしたら水分をしぼっておきましょう。
- ボウルに油を切ったツナ、マヨネーズ、すりゴマ、オイスターソースを入れてよく混ぜます。1のからし菜を入れて混ぜ合わせ、器に盛りつけたらレシピの完成です。
ピリッとした辛さが後を引く「からし菜の漬物」
シンプルな材料で作るからし菜の漬物料理です。茹でたからし菜を塩もみすることで、辛味を逃がさず内部に留めています。塩昆布を使うと、風味豊かな味わいになるのでおすすめです。ピリッとした辛さに仕上がったからし菜は、炊き立てのご飯や酒のつまみによく合うでしょう。程よい食感と塩味がクセになること間違いなしです。4人分のレシピは下記の通りです。
- からし菜200g
- 砂糖大さじ1
- 塩小さじ1/2
- 酢大さじ1
- 醤油小さじ1
- 塩昆布小さじ1
- からし菜は水洗いして3cm幅にカットします。鍋に湯をわかし、からし菜を入れて1分ほどさっと茹でます。茹でたからし菜は水気を切っておきましょう。
- ジッパー付き保存袋にからし菜と残りの材料全てを入れ、揉み込みます。1時間ほどからし菜を冷蔵庫で寝かせたらレシピの完成です。
大人の香ばしく苦味ばしった味わい「からし菜おむすび」
からし菜の漬物を使ったおむすびを紹介します。辛味と苦味も感じられるおむすびは大人の味わいで、混ぜるだけの手軽さも人気の秘訣です。からし菜の漬物はそのまま使うより、適度に刻んだ方がご飯とのなじみもよくなります。ゴマも加えて、香りも一緒に楽しみましょう。1人分のレシピは下記の通りです。
- からし菜の漬物ひとつまみ
- ご飯茶碗1杯分
- 海苔1枚
- いりゴマ2つまみ
- からし菜の漬物は、水気をしぼり細かく刻みます。
- 小さめのボウルにラップを敷き、ご飯、からし菜の漬物、いりゴマを入れて混ぜ合わせます。ラップごとおむすびの形に成形し、海苔で巻いたら完成です。
からし菜の栄養価とは?
からし菜は葉酸が豊富で貧血予防に
からし菜は、非常に多くの栄養成分を含む野菜です。からし菜に含まれる葉酸は、水溶性のビタミンで特に妊娠中や妊娠を希望している方に欠かせない栄養素です。体の成長に必須とされる葉酸は、貧血を予防するといわれており、胎児の生育には必要不可欠な栄養成分でもあります。
からし菜はカルシウムや鉄分が豊富で丈夫な骨を作る
からし菜は、ビタミンAを除いた栄養素がほうれん草より多いといわれています。カルシウムや鉄分などのミネラルもからし菜には豊富に含まれており、丈夫な体を作るのに最適な野菜といえるようです。これらの栄養素には歯や骨を丈夫に保つだけでなく、イライラを落ち着かせる効果もあるとされています。心身の健康のためにも、からし菜を料理に取り入れるとよいでしょう。
からし菜はβカロテン豊富で粘膜や皮膚を健康に
からし菜にあるβカロテンは、髪の毛や粘膜、皮膚などを正常に維持する働きが期待できます。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用を発揮して動脈硬化や心筋梗塞といった生活習慣病を予防する役目も担っています。
免疫力を高めることでがんの予防にも役立つといわれており、健康を保つためにも欠かせない栄養素です。からし菜のβカロテンは、必要に応じてビタミンAに変わるため、摂りすぎる心配がないのもうれしいポイントです。
からし菜料理は栄養豊富で美味しく健康的!
からし菜は、ピリッとした辛味がクセになる野菜です。栄養が豊富なため、心身の健康を保つ意味合いでも積極的に料理に取り入れたい食材といえます。辛味が苦手な方は料理方法を工夫することで、食べやすくすることも可能です。春の時期は、新鮮なからし菜を手に入れていろんな食べ方を楽しみましょう。