2022年06月08日公開
2024年06月10日更新
タコの内臓は食べられる?下処理の方法やおすすめの食べ方を解説
タコの内臓は食べられるかどうかを調べてまとめています。タコの内臓の取り方や、鮮度を保つための下処理方法も詳しく説明!毒のある部位や、寄生虫についても解説します。おすすめの食べ方も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
タコの内臓は食べても問題はない?
店で販売されているタコは、すでに内臓を取り外されているものがほとんどです。しかし、自分で釣ったタコなどは、処理をする上で内臓を取り外す必要があります。タコの内臓は食べられるか判断できずに、捨ててしまう人もいるのではないでしょうか?
本記事では、タコの内臓は食べられるかどうかを解説します。内臓の取り外し方や、下処理方法も同時に紹介します。
タコの内臓は食べられる?
タコの内臓はほとんど全ての部位を食べられる
タコの内臓は、ほとんどの部位を食べることができます。具体的な部位を上げると、腸や胃、目玉、肝臓、肺、卵などがあります。部位ごとに味や食感が違うため、いろいろな部位を試してみるのがおすすめです。
タコの内臓は目にする機会が少ないですが、釣りをする人であれば、比較的手に入れやすいでしょう。タコの内臓は、新鮮であればあるほど美味しく食べられます。鮮度が悪いと臭みが出るため、できるだけその日に獲れたものを食べましょう。
唾液腺には毒がある
ほとんどの内臓が食べられるタコですが、ヒョウモンダコには注意が必要です。ヒョウモンダコは、唾液腺にテトロドキシンが含まれています。テトロドキシンは非常に強い毒で、死亡事故に至ることもあります。
ヒョウモンダコは、下手に触らないほうが良いでしょう。また、マダコの唾液腺にも、チラミンという毒が含まれています。チラミンはテトロドキシンよりは弱い毒ですが、マダコを食べるときは唾液腺を取り除きましょう。
寄生虫に注意
魚と同じように、タコにも寄生虫が存在します。タコにつきやすい寄生虫は、ニハイチュウです。ニハイチュウは腎臓に寄生しており、体長は1〜10mm程度です。ニハイチュウを食べても、食中毒になる危険性は低いといわれています。
ただ、腎臓を食べるときは、念のため注意しましょう。また、タコにはアニサキスは寄生しにくいですが、何らかの原因で付着する可能性もあります。アニサキスは−20℃で死滅するため、心配なときは一度冷凍するのがおすすめです。
ニハイチュウといった寄生虫がいることも、タコの生食に伴う危険の一つです。ニハイチュウと呼ばれる寄生虫は、タコやイカの腎臓に寄生することで知られています。体長は1~10mm程度で食べて食中毒になったという報告はこれまでのところあがっていませんが、生食することで口にするリスクが上がることに注意が必要です。
タコの内臓の下処理方法とおすすめの食べ方
タコの内臓の取り方
- タコを水洗いします。
- 頭の裏側に指を入れて、頭を裏返します。
- 内臓部分を引っ張って取り外します。
タコの内臓は、頭部分を裏返して取り出します。内臓を取り出したら、部位ごとにカットしましょう。胃袋には内容物が入っているため、きれいに洗って取り除いてください。
タコの内臓の下処理方法
タコの内臓を翌日に食べる場合は、白ワインで下処理するのがおすすめです。内臓を肝を白ワインに浸し、ラップをかけて冷蔵庫で保存しましょう。
白子や肺、胃などは、軽く茹でておく方法もあります。茹でた場合は、そのまま酢味噌などで美味しく食べられます。
タコの内臓を取るコツ
タコの内臓は、頭の袋と筋でつながっています。この筋を丁寧にハサミでカットすると、取り外しやすくなります。筋をある程度カットできたら、あとは手で一気に剥ぎ取りましょう。
ただ、内臓には墨袋もついているため、注意が必要です。墨袋が破れると墨が出てきてしまうため、潰したり傷つけたりしないようにしましょう。
タコの内臓のおすすめの食べ方
タコの内臓は、いろいろな食べ方で楽しむことができます。茹でてポン酢をかけるだけでも良いですが、アヒージョや煮物にすると美味しく食べられます。アヒージョはパスタにしたり、バゲットに乗せたりするのもおすすめです。
焼き物が好きな人は、タコの内臓の焼肉風を試してみましょう。油で焼いたタコの内臓に、焼肉のタレを絡めるだけで完成します。他にも天ぷらにしたり、和え物に使うこともできます。
タコの内臓は鮮度が良ければ美味しく食べられる
タコの内臓は、鮮度が良ければ美味しく食べることができます。本来は獲れたその日に食べるのが良いですが、下処理をすれば翌日でも食べられます。
タコの内臓はなかなか手に入りませんが、通販などで購入することも可能です。いろいろなレシピがあるため、ぜひタコの内臓を美味しく調理してみてください。