かぼちゃの種類と品種の特徴や違いは?選び方と見分け方を調査!
私たちの食生活に欠かせないかぼちゃですが、意外と種類が豊富なことを知っていますか?特徴も種類も様々なかぼちゃ、意外と奥が深いとても面白い野菜です。今回はそんな知っているようで知らないかぼちゃについて、種類や特徴、見分け方などを紹介します。いつも食べているかぼちゃについて知識を深め、美味しいかぼちゃ料理の参考にしてください。かぼちゃ料理のレパートリーが増えること間違いなしです。
目次
かぼちゃの種類を使いこなそう!
日本の家庭料理にはよく登場するかぼちゃですが、かぼちゃについて知っていますか?おかずにもスイーツにもなる万能食材のかぼちゃ、意外ととっても多くの種類があります。今回は、そんなかぼちゃについて種類や特徴、見分け方や選び方などたっぷり紹介します!ぜひご家庭の食生活に活かしてください。
かぼちゃってどんな野菜でどんな種類があるの?
漢字では「南瓜」と表記し、ウリ科カボチャ属に属します。世界中で数多くのかぼちゃは栽培されておりますが、日本で栽培されているのは現在最も流通している「西洋かぼちゃ」や日本に最初に伝わった「日本かぼちゃ」、独特な形が多い「ペポかぼちゃ」の三つの種類が主流です。
最近では、「栗かぼちゃ」と呼ばれる甘くてホクホクとした食感が特徴のかぼちゃが多いです。「西洋かぼちゃ」の種類の1つで、かぼちゃの中でも一番流通しており、栗のような濃厚な風味やこっくりとした甘さが人気です。食文化が和食から洋食へと移り変わっていくの比例して、人気が出るようになりました。
かぼちゃの種類:黒皮栗かぼちゃ
日本で一番流通しているかぼちゃの総称で、西洋かぼちゃの一種です。おそらく、スーパーで売っているかぼちゃを想像してください、と言われたらこのかぼちゃの姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?品種は「みやこかぼちゃ」や「えびす南瓜」などがあり、品種が多いので全国で栽培、収穫されているポピュラーなかぼちゃです。
このかぼちゃは、表面の皮が濃い緑色で、薄い緑のストライプがあるものがほとんどです。果肉はややねっとりでデンプンが多く含まれているので、加熱すると甘みが増します。また、加熱することでホクホクの食感になりますので、加熱料理がおすすめです。特にかぼちゃの定番料理、「かぼちゃの煮物」にするとその甘みが際立ちます。
かぼちゃの種類:赤皮栗かぼちゃ
その名の通り、皮の色が赤いかぼちゃで西洋かぼちゃの中の一つの種類です。形も独特で、へたの部分が凹まずにまるで玉ねぎのようなフォルムをしています。サイズも小ぶりで、片手で持てるサイズのものが多いです。皮が薄いので、気になる部分だけそぎ落とせば皮近くに多く含まれる栄養も無駄にせず食べることができます。
打木赤皮甘栗かぼちゃ
「赤皮栗かぼちゃ」の中では加賀野菜である「打木赤皮甘栗かぼちゃ」が一番有名な種類と言えるでしょう。もともと様々な黒皮栗かぼちゃが流行する前に大人気だったかぼちゃですが、「えびす南京」などに取って代わられてしまったようです。現在では伝統野菜として注目されています。
名称に「栗かぼちゃ」と付いていますが、肉質は日本かぼちゃと栗かぼちゃの中間ぐらいでホクホクとしっとりのちょうど良い具合です。「甘栗」と付いているように、甘みが強いかぼちゃです。煮崩れしにくいので炊き合わせが良いでしょう。彩鮮やかですので、料理のアクセントにもなります。また、素材の味をそのまま活かすぬか漬けやピクルスもおすすめです。
赤ずきん
切ってから中身の珍しさに驚く人が多いようです。あまり流通はしていない、珍しい種類です。食感はねっとりとホクホクの中間くらいで、独特の風味を持っています。こっくりとした甘さが特徴で、素朴な味のケーキやスープなどがおすすめです。
かぼちゃの種類:黒皮かぼちゃ
最初に紹介した「黒皮栗かぼちゃ」と名前が似ていますが、こちらは日本かぼちゃの代表的な品種です。ごつごつしており溝が深いのが特徴で、見た目はあまり綺麗とは言えませんが、中身は鮮やかな黄色で、料理に彩を添えます。皮も見た目の割に柔らかいので、調理もさほど難しくはありません。
日向かぼちゃ
黒皮かぼちゃの中でも代表的な品種です。宮崎の伝統野菜として有名で、よくお土産等で贈られます。煮崩れしにくく、中までしっとりと味が浸透しやすいので、日本料理にはもってこいのかぼちゃです。
かぼちゃの種類:黒皮小玉かぼちゃ
「黒皮小玉かぼちゃ」は日本かぼちゃの一種で、手のひらに収まる小ぶりなかぼちゃです。その特性を活かして器として使用されることもあり、写真映えするかぼちゃとして人気です。また、手頃なサイズですので食べきりやすく、一人暮らしなどにもおすすめです。
小菊かぼちゃ
真上からみると菊の花のように見えるので、この名前が付けられたと言われています。明るい黄色の果肉と外側の緑のコントラストが美しいです。加賀野菜の一つとして扱われるなど、石川県や福井県の名産としても有名です。完熟すると外皮が赤くなり、インテリアとして使用されている場合もあります。
果肉は粘質で、あまり甘みもなく淡白な味わいです。煮崩れしにくく味がしみこみやすいという特徴を持つため、古くから日本料理の美しさの一端を担ってきました。器として使用する場合は肉でも魚貝でも美味しいです。また、上品な甘さを活かしたかぼちゃプリンは見た目も可愛く、おすすめです。
坊ちゃんかぼちゃ
形や肉質が黒皮栗かぼちゃとよく似ており、ホクホクとした食感で、甘みが強い品種です。一般的な栗かぼちゃよりも栄養価が高く、たんぱく質や糖質などが普通の3倍以上含まれているとされています。小さな実にかぼちゃの良さがぎゅっと詰まっている、美味しいかぼちゃです。
小さいので電子レンジでまるごと加熱できるというのがこのかぼちゃの利点でもあります。特におすすめなのはチーズを使った料理で、グラタンやかぼちゃチーズケーキ、チーズとかぼちゃのプリンなどで、こっくりとしたチーズの旨味とよく合います。インパクトが大きいのでパーティーやプレゼントなどでも喜ばれること間違い無しです。
種類問わず!美味しいかぼちゃの選び方
美味しいかぼちゃの選び方、知っていますか?スーパーでたくさん並んでいるかぼちゃの中から、できるだけ美味しいかぼちゃを選びとるための見分け方を紹介します。美味しい食卓を彩るためには素材選びから大切にしましょう。
選び方1:見た目で選ぶ
手に取る前に、見た目でかなり査定できます。西洋かぼちゃの場合は色艶の良いもの、より表皮の色が濃いものを選びましょう。皮の一部が赤くなっているような色むらがある場合は、赤い部分がより濃いものがおすすめです。その部分は土と接していて日焼けしなかった部分で、中身の色がそのまま出ているので、濃ければ濃いほど甘いかぼちゃの証です。日本かぼちゃの場合はできるだけ白い粉を吹いたかぼちゃを選びましょう。
次に、かぼちゃのヘタ部分でさらに選り分けましょう。ヘタの周り部分がより凹んでいて、ヘタがコルク状に乾燥しているかぼちゃがおすすめです。かぼちゃは熟成すればするほど甘くなるので、ヘタの周辺が凹んでいたりひび割れていたりすると完熟して甘いかぼちゃになっているサインです。
形が綺麗に整っているかも選ぶポイントとしては重要です。栄養が行き渡っているかぼちゃは美しい形をしています。左右対象であること、へこみやなどがないことなどをよく確認しましょう。形が歪んだかぼちゃは受粉不良ですので、避けた方が良いです。
選び方2:手に取ってみる
皮が固く肉厚であるかぼちゃを選びましょう。爪で軽く立ててもへこまない程度の皮の固さがおすすめです。また、他の野菜と同じように、手に取った時にずっしりと重みを感じるかぼちゃは実の詰まったとても良いかぼちゃです。
カットされている場合は?
カットされている場合も、皮や見た目の注意点は丸々一個のかぼちゃと選び方は変わりません。ただ、中身が見えますので、よりオレンジが濃いものがおすすめです。また、種がふっくらと立派なものや、ワタが綺麗なものを選ぶとより美味しいかぼちゃを選ぶことができます。
西洋かぼちゃと日本かぼちゃの見分け方
スーパーにかぼちゃが並んでいても、どちらが西洋かぼちゃでどちらが日本かぼちゃか、見分けるのが難しい時がありませんか?向いている調理法が違ったりもしますので、西洋かぼちゃと日本かぼちゃの間違いは避けたいところだと思います。そこで、簡単な見分け方を紹介します。もちろん、例外もありますので気をつけてください。
一番簡単な見分け方は、商品名で品種を見分ける方法です。商品名に「栗」が入っている場合はほとんどが西洋かぼちゃです。また、「伝統野菜」と名前がついている品種は日本かぼちゃです。パッと見ればわかるので、簡単な見分け方として覚えておくと良いでしょう。
代表的なかぼちゃは見た目でわかる見分け方があります。「黒皮栗かぼちゃ」に代表される西洋かぼちゃは緑や薄緑色の外皮をしており、表面の凹凸が少なく、比較的つるっとした見た目をしています。一方「黒皮かぼちゃ」に代表される日本かぼちゃは黒に近い緑色で、表皮はゴツゴツしており溝が深いです。もちろん例外もありますが、一つの見分け方として覚えておくことをおすすめします。
かぼちゃの種類を活かして美味しい食事を!
いかがでしたでしょうか?一口にかぼちゃといっても様々な品種があり、様々な特徴があることがわかっていただけたと思います。見た目が面白いかぼちゃや珍しいかぼちゃなどまだまだ種類はたくさんありますので、ぜひ調べてください。今回紹介した選び方や見分け方を参考に、それぞれのかぼちゃにぴったりの美味しい料理にチャレンジしてみてください。