2022年05月23日公開
2024年05月24日更新
みょうがは生で食べられる?日持ち期間と保存方法・注意点やレシピも
みょうがは生で食べられるのかどうか、調べてまとめています。みょうがを生で食べるときの下ごしらえ方法や切り方、注意点などを詳しく説明!冷凍保存など、長く日持ちさせられる保存方法についても解説します。生で食べられるレシピも紹介しているため、参考にしてください。
目次
みょうがを生で食べるときの注意点やおすすめレシピを紹介
独特な味と香りが人気のみょうがは、よく薬味として使われる食材です。頻繁に食べる食材でないため、生で食べて良いか迷うこともあるでしょう。
本記事では、みょうがを生で食べるときの注意点や、下ごしらえ方法などを解説します。賞味期限を伸ばせる保存方法や、おすすめのレシピも紹介します。
みょうがは生で食べられる?
みょうがは生で食べられる
みょうがは、生のまま食べても問題ありません。主に薬味として使われる野菜であるため、生で食べたことがある人も多いでしょう。生で食べると独特の苦味を強く感じますが、体に悪いものではありません。
加熱するとクセが和らぎますが、逆に食感も悪くなります。シャキシャキとした食感を楽しみたいのであれば、生のまま食べるのがおすすめです。
和食の薬味として使われているみょうがは、生で食べても問題はありません。日頃スーパーで見かけることの多い、赤くて芽に似た形をしているものは「花みょうが」と呼ばれます。生産量は少ないですが葉の部分を軟化栽培することで竹の子のような形状にした「みょうがたけ」もあり、どちらも生で食べることができます。
みょうがの栄養成分と生で食べるメリット
みょうがには、ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。ビタミンの中でも含有量が多い成分は、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンK、葉酸です。ビタミンCには抗酸化作用があり、健康や美容に効果的です。
ビタミンB1は、糖質からのエネルギー産生を助ける働きがあります。ビタミンB2は、脂質の代謝促進をサポートする栄養素です。ビタミンB1とB2による効能は、ダイエットにも役立ちます。葉酸には細胞の生成を助けたり、赤血球の生成を助ける働きがあります。
みょうがに多く含まれているミネラルは、カリウム、マグネシウム、カルシウムです。カリウムは細胞内液の浸透圧を調整したり、血圧を下げたりします。マグネシウムには、カリウムと同じく血圧を下げる働きや、酵素の働きをサポートする働きがあります。
カルシウムは骨や歯を作るため、成長期には欠かせない栄養素です。これらのビタミンやミネラルは熱に弱く、加熱調理をすると効果が低下します。熱を通さず生で食べることで、これらの栄養を無駄なく摂取することができるのです。
美味しいみょうがの選び方
美味しいみょうがは、全体的に丸みがあって身がしまっているものです。皮にツヤがあって、色が鮮やかであればなおさら良いです。みょうがは鮮度が悪くなると、徐々に黒ずんできます。葉や茎の先端を見て、黒っぽくなっているものは避けましょう。
みょうがの日持ち期間と保存方法
みょうがの日持ち期間
みょうがは乾燥に弱いため、冷蔵庫に入れてもそれほど日持ちしません。そのままの状態で冷蔵保存した場合、日持ち期間は2〜3日程度です。しかし、上手に保存することで、日持ち期間を格段に伸ばすことができます。
みょうがの冷蔵保存方法
みょうがを冷蔵保存するときは、ペーパータオルを使って乾燥を防ぎましょう。まずは、みょうがをよく洗い、濡らしたペーパータオルで包みます。この際は、2〜3個ずつまとめて包んでも大丈夫です。
ペーパータオルで包んだらポリ袋に入れて、口を閉じて野菜室で保存します。ペーパータオルは、2〜3日に一度取り替えてください。この方法で保存すれば、10日は日持ちさせることができます。
この他にも、水に浸けて保存する方法もあります。洗ったみょうがを保存容器に入れて、全体が浸る程度の水を加えます。そのままフタを閉め、野菜室で保存しましょう。2日に一度水を取り替えれば、1ヶ月ほど保存することができます。
みょうがの冷凍保存方法
1ヶ月よりも長い期間保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。みょうがをよく洗って汚れを落としたら、ペーパータオルなどで水気を拭き取りましょう。もしも先端に傷んでいる部分があれば、切り落としてください。
水気を拭いたら1個ずつラップで包み、保存袋に入れて凍らせればOKです。正しく冷凍保存した場合は、2ヶ月ほど日持ちします。冷凍した後は解凍しなくても、そのまま切って調理することができます。固くて切りづらいときは、常温に4〜5分置いておきましょう。
解凍すると水っぽくなるため、生ではなく加熱して食べるのがおすすめです。カットしてから冷凍することもできますが、その場合の日持ち期間は約2週間です。すぐに使えて便利ですが、丸ごとよりは日持ちしません。
カットした場合の冷凍保存方法は、丸ごと保存するときと同じです。カットしたものを小分けにしてラップに包み、保存袋に入れて冷凍してください。凍ったままの状態で、薬味や料理の具材として使うことができます。
みょうがを生で食べるための下ごしらえと切り方
みょうがの下ごしらえ
生のみょうがは丁寧に下ごしらえすることで、美味しく食べることができます。まずは、水が入ったボウルにみょうがを入れて、振り洗いして泥を落とします。水で落ちきらなかった汚れは、包丁で削ぎ落としてもOKです。
料理に使う大きさに切ったら、水に30秒ほどさらしてアクを取ります。ザルに上げてペーパータオルで水気を切ったら、下ごしらえの完了です。アクを取るときは、短時間で水から上げることがポイントです。
長く水に浸けてしまうと、色や香りが抜けてしまいます。アクが気になるからといって、長時間水に浸けることはやめましょう。
みょうがの切り方①千切り
シャキシャキとした食感を楽しみたいときは、千切りにして食べましょう。縦方向に半分に切り、端から1〜2mm程度の幅で切ればOKです。
麺類の薬味に利用すると、麺と一緒につかむことができて便利です。また、サラダのトッピングなど、存在感を出したいときに利用すると良いでしょう。
みょうがの切り方②小口切り
細かくて食べやすい小口切りは、他の具材と混ぜ合わせたいときにおすすめの切り方です。他の野菜の小口切りと同じように、切り口が円になるように端から切りましょう。
厚みは2mm程度が一般的ですが、使うメニューによって変えてみてください。納豆と混ぜたり和え物に使うのはもちろん、餃子やチャーハンの具材として使うこともできます。
みょうがを生で食べるときの注意点
注意点①食べ過ぎると体を冷やす
みょうがには独特な香りがありますが、その香りのもとは「αピネン」という成分です。αピネンには血行を良くする働きがあり、適量を食べると体を温めるのに効果的です。
しかし、同時に発汗作用もあるため、食べ過ぎると発汗によって体温が低下してしまいます。αピネンは揮発性であるため、生で食べるとより効果が出やすくなります。生で食べるときは、体が冷えるほど食べ過ぎないように気をつけましょう。
注意点②腹痛や下痢になることもある
みょうがには食物繊維が豊富に含まれており、食べ過ぎると消化不良を起こすことがあります。消化不良を起こすと、下痢や腹痛などの症状が出てきます。
少量食べる程度であれば問題ありませんが、食べ過ぎには注意が必要です。もともと胃腸が弱い人は、特に消化不良を起こしやすくなります。自分の体長も考慮しながら、食べる量を調整しましょう。
注意点③アレルギーや食中毒の危険性がある
みょうがには、「肝蛭(かんてつ)」という寄生虫の幼虫や、卵が付着していることがあります。肝蛭の幼虫や卵を食べてしまうと、「肝蛭症」という食中毒の原因となります。肝蛭症の症状は、腹痛や嘔吐、発熱や蕁麻疹などです。
加熱すれば死滅するため、免疫が下がっているときは加熱調理をしたほうが安心です。また、生のみょうがを食べることで、アレルギー症状が出ることもあります。まだ消化機能が未熟な赤ちゃんには、特に注意が必要です。
生で食べることができるのは、3歳頃からだといわれています。しかし、苦味が強い野菜であるため、小さい子供に無理に食べさせる必要はありません。
みょうがを生で美味しく食べられるレシピ
みょうがのしらす和え
【材料】
- みょうが 1パック
- しらす 1パック(32g)
- A 塩 小さじ1/5
- A 味の素 3振り
- A ごま油 小さじ2
- A 黒コショウ 適量
【作り方】
- みょうがをすべて千切りにして、ボウルに入れます。
- 1にしらすを入れて混ぜます。
- Aを加えてよく混ぜます。
- 器に盛りつけ、黒コショウをかけたら完成です。
お酒に良く合う、みょうがのしらす和えのレシピです。しらすとみょうがの配分で食感が変わるため、お好みで量を調節してみてください。黒コショウを多めにかけると、パンチがきいた味に仕上がります。
みょうがのピクルス
【材料】
- みょうが 15〜20個
- A 水 200cc
- A 塩 大さじ1
- B 水 100cc
- B 酢 500cc
- B 粒コショウ 5〜6個
- B 砂糖 大さじ1
- B ローリエ 2枚
- B にんにく 1片
- B 鷹の爪 2本
【作り方】
- みょうがをよく洗い、下部をカットして縦に少し切り込みを入れます。
- Aをボウルに入れて混ぜ合わせ、1を入れます。
- 重しをして、2〜3時間ほど漬けます。
- 3をザルに上げます。
- 鍋にBを入れて沸騰させます。
- 沸騰したら弱火で10分加熱し、粗熱を取ります。
- 煮沸消毒したビンに4を入れて、6を加えます。
- フタをして、2〜3日漬けたら完成です。
生のみょうがが多く手に入ったら、ピクルスを作ってみましょう。唐辛子やコショウを一緒に浸けることで、ピリ辛味のピクルスに仕上がります。
お酒のおつまみや、箸休めの一品におすすめです。数日漬けておくため、保存容器はしっかりと消毒しておきましょう。
みょうがを生で食べるときは下ごしらえをしよう
みょうがは生で食べられますが、アクが強い食材です。生で食べるときは下ごしらえをすることで、さらに美味しく食べることができます。
しかし、食べ過ぎてしまうと、腹痛などを起こすこともあります。生で食べるときは食べ過ぎに気をつけて、適量を楽しむようにしましょう。