ミニトマトのカロリーは1個でどのくらい?栄養成分やダイエット効果も調査
赤くて可愛らしいミニトマト。お弁当に入れたりサラダにトッピングしたり、料理に彩をプラスするのにもよく使うミニトマトですが、驚きの事実がだくさんつまっている魅力的な野菜なのです。今回は、ミニトマトにどんな栄養成分がつまっているのか、1個で何キロカロリーあるのか、またカロリー制限したいダイエット期にミニトマトをおすすめしたい理由など、皆さんがまだまだ知らないミニトマトの魅力をもとことん紹介していきます。
目次
ミニトマトってどんな野菜?
皆さんは、野菜の中でも「ミニトマト」についてどれだけ知っていますか?赤くて可愛らしくて、甘みのあるミニトマトは大人気です。皆さんの中にもきっとミニトマトが大好きな人もいると思います。お弁当のおかずや様々な料理にトッピングされ、彩りも華やかにしてくれるミニトマトですが、実は魅力たっぷりの野菜なのです。
アンデス地方が原産のトマトを改良したもので、果実が小粒な液果で、糖度の高い野菜です。日本では、はじめ機内食用として栽培されていましたが、昭和50年代ごろから人気が出始め栽培も急速に拡大されたとされています。
露地栽培での出荷期は7月から9月頃です。別名で「プチトマト」とも言われていますが、どちらも和製英語です。1個の果実の大きさが5グラムから30グラム程の小さなトマトの総称で、ミニトマトにもたくさんの品種があります。赤色だけでなく黄色いものもあり、形も丸いものだけでなく、卵型やイチゴ型があります。
ミニトマトの栄養成分は?
ミニトマトは、小さい分ギュッと栄養価がつまっている野菜です。トマトと聞けば、真っ先に浮かぶ栄養成分はリコピンです。赤い色素の元になっているカロテンの一種で、抗酸化作用が高いことで知られており、多くの健康番組や健康雑誌でも取り上げられています。
ミニトマトに含まれる栄養成分は、リコピン、βカロテン、ビタミンC、カリウム、食物繊維などです。小粒ながら、各栄養成分のほとんどが実は普通の大きさのトマトよりも多く含まれているというから驚きです。
緑黄色野菜の代表でもあるミニトマト、これだけ栄養価が高いのであれば、ぜひ積極的に普段の食事に取り入れていきたい野菜です。野菜が高騰する今、比較的安定した価格で購入できるのもミニトマトが人気の理由です。
ミニトマトは生活習慣病の予防にも効果的!
前述した通り、ミニトマトにはたくさんの栄養がつまっていることが分かりました。では今度は、摂取することで私たちの身体にも嬉しい効能があることを紹介していきます。
リコピンには有名な美白効果の他に、不妊症の予防や改善、さらには喘息症状の緩和にも役立つとされています。そして、カルシウムやカリウムなどのミネラルも含まれているので、胃酸の過多を抑えて胃もたれや胸焼けの症状も緩和してくれます。カリウムには身体に不要になった水分を排出させる働きもあるので、高血圧の予防にも効果的です。
ミニトマトには鉄分も含まれており、鉄分の吸収を良くしてくれるビタミンCとの相乗効果で貧血予防にも効果的です。そして、リコピン・ビタミンC・ビタミンEはお互いに作用することで脳の錆びつきを防ぐ効果があるとされており、認知症予防に役立つ野菜としても注目されています。
ミニトマトでは皮を剝く方が大変なので皮は剝く人は少ないと思いますが、皮には便秘に効く食物繊維が多く含まれていますからトマトを食べる時は皮つきがおすすめです。さらに、ビタミンCとビタミンEは同時に摂取することで、活性酸素の大量発生を防ぐ抗酸化作用を大きくしてくれる効果があるので、ストレスの溜まりやすい人にとって、動脈硬化予防やがん予防にも良いとされています。
お酒を飲む時に一緒にトマトを食べると、血液中のアルコール濃度が3割ほど低下するという話も。アルコールが完全に分解される時間も速くなるとの事ですので、ぜひ実践しましょう。
ミニトマトのカロリー
ミニトマト1個分のカロリーは?
ミニトマトのカロリーは、五訂増補日本食品標準成分表によると100g中で29キロカロリーとなっています。ミニトマトも大中小とサイズが色々ありますが、それに基づいて計算すると、1個あたりのカロリーは3~5キロカロリーとなります。ちなみに普通のトマトは100g中19キロカロリーですので、カロリー計算上での比較はミニトマトの方が高いことになります。
ミニトマトはカロリーを抑えたいダイエット期におすすめ!
低カロリーなミニトマト
脂肪を燃焼させる作用のあるリノール酸も含んでいるミニトマトは、脂肪燃焼を促したいダイエット中の方にもぜひおすすめしたい野菜です。前述したようにミニトマトの1個あたりのカロリーは3キロカロリーから5キロカロリー程度ですので、少し小腹が空いた時につまむのにも適していますし、食事の摂取カロリーを管理する際も計算しやすいですね。糖度が高く、少しの量でも満足感を得やすいのも嬉しい魅力です。
トマトに多く含まれるリコピンは抗酸化作用だけでなく、血液中の中性脂肪の量を減少させてくれる働きを持っています。これがダイエットには重要なポイントで、基礎代謝を徐々に上げていくことでダイエットに一役買ってくれるのです。そしてもう一つのポイントは、リノール酸にあります。脂肪燃焼の効果があるとされる栄養素は、体内のコレステロールを下げてくれるのです。
カロリーを抑えたい時に活躍するミニトマト
自分で料理を作る時も、ダイエット中などカロリー計算をしながら食事管理をしたい時に活躍するのがミニトマト。加熱にも強いので、複雑に考えずに調理に使いやすのも魅力です。甘めの酸味は様々な料理の隠し味にも適しています。普段作っている料理にミニトマトを追加して、オリジナルのレシピを考えるのも悪くありません。
ミニトマトは糖質制限ダイエットにも向いているのか?
ミニトマトの糖質はどれくらい?
女性に嬉しい食物繊維も含まれているミニトマト。カロリーも低いし積極的に取り入れたい野菜ですが、普通のトマトよりも甘みを強く感じるミニトマト。皆さんの想像通り、糖質は普通のトマトよりも高いのです。ミニトマト100gあたり糖質は5.8g含まれているとされています。
糖質制限が必要な場合は注意!
野菜の中でも糖質が決して低くはないので、糖質制限が必要な人には注意が必要です。また、加工品であるケチャップなども、カロリーオフでない限り糖質はさらに高くなりますので、よく計算して摂取するようにしましょう。加工品の場合は、購入する際、パッケージに表示されている成分表示にも注目しましょう。糖質の含有量は炭水化物量から食物繊維量を差し引くという計算式で算出することが可能です。
低カロリーなミニトマトのおすすめの調理法
低カロリーなミニトマト、カロリー計算もしやすく普段の料理にも使いやすいので、ぜひ多く取り入れて欲しいものです。どのように食べたらいいのかも紹介します。
多くの野菜は加熱することで栄養素が壊れてしまうというイメージがあるので、生で食べた方が良いのではないかと思いがちです。ですがトマトは別格で、よく熱に強いとされて、生で食べるよりも熱を加えた方が良いと言われています。
リコピンは熱を加えることで吸収率が上がり、体を温めることで脂肪燃焼を助ける働きがあるとされています。なので、ミニトマトも生野菜で食べるのももちろん良いのですが、ダイエット中の場合はぜひ熱を加える食べ方をおすすめします。
食べるタイミングとしては、食時の最初のほうで摂取するのが良いとされています。これはダイエット中の食べ方としての王道とも言えますが、普通の食事を食べる前に食べておくことで、満腹感が得られ食事の量を抑えることが可能です。夜にまとめて食べるよりも食事前に食べる方が、満腹中枢を刺激してより抑えられます。量の目安としてはミニトマト5~8個で分量を計算しましょう。
低カロリーだけどミニトマトを食べ過ぎるとどうなるの?
カロリーが低いからといって食べ過ぎは注意が必要!
トマトには「シュウ酸」という、いわゆるアクに当たる成分が多く含まれています。この成分が体内のカルシウムと結合すると、シュウ酸カルシウムという物質が生じます。このシュウ酸カルシウムは胆石の原因となる危険性があります。なので、ミニトマトも食べ過ぎには注意しなければなりません。
また、ミニトマトは夏野菜ですので、体を冷やす効果があります。冷え性の方などは食べ過ぎてしまうと体が冷え過ぎてしまいますので、注意が必要です。ミニトマトは、1個1個が小さくて食べやすいのでついつい口に頬張ってしまいます。もちろん個人差があるので、一概に何個以上は食べ過ぎという断言できませんが、5~10個程度で抑えるように心掛けましょう。
ミニトマトについてのまとめ
今回はミニトマトについて詳しく紹介しました。栄養成分やカロリー、そしてギュッとつまった身体に良い成分を最大限に生かす調理方法など、こうしてみるとかなり奥深い野菜だということも分かります。
何気なく普段口にしている「ミニトマト」ですが、今回紹介した魅力を皆さんもぜひ自分で体感してみて下さい。スーパーで手に取り、自宅で様々な料理に使ってみて下さい。そして、他の食材とも相性が良いので、他の野菜も多く摂取して、健康的な生活を送りましょう。