生クリームが分離する原因は?元に戻す方法や予防するコツを解説

生クリームが分離してしまう原因を説明します。また、分離した生クリームを元に戻す方法や、分離を防ぐコツも解説します。さらに、泡立てるときの注意点も詳しく紹介しているため、お菓子作りをする際には、ぜひとも参考にしてみてください。

生クリームが分離する原因は?元に戻す方法や予防するコツを解説のイメージ

目次

  1. 1生クリームが分離する原因や元に戻す方法を解説
  2. 2生クリームが分離する原因
  3. 3生クリームが分離したら元に戻せる?
  4. 4生クリームが分離しないコツ
  5. 5生クリームが分離する原因を知って対策をとろう

生クリームが分離する原因や元に戻す方法を解説

ココアパウダーをかけた生クリーム

生クリームを作る際によくある失敗は、分離させてしまうことです。分離してしまうと、全体的にぽろぽろとしてしまい味気ないものになります。

せっかく作ったスイーツも美味しく食べられなく、残念な気持ちになることもあるでしょう。正しく作ることで、美味しい生クリームを簡単に生みだすことができます。

この記事では、なぜ生クリームが分離するのか、また分離を防ぐための方法をわかりやすく掘り下げます。生クリームが分離しない泡立て方のコツを覚えて、ぜひともスイーツ作りに活用してみてください。

生クリームが分離する原因

原因①泡立て方が強すぎる

生クリームを泡立てるフードミキサー

泡立て方が強いと、分離することがあります。強く泡立てると、生クリームに含まれている脂肪同士が強く接合するからです。必要以上に脂肪同士がくっつくと、大きな生クリームのかたまりになってしまい水分が出てきます。

水分が出た生クリームはぽろぽろとした状態になり、味気ないものになるでしょう。水分が分離しない程度の力加減で泡立てることで、美味しい生クリームを作ることができます。

原因②生クリームの温度が高い

チョコソースがかかった生クリームワッフル

生クリームが分離してしまうのは、温度が高いことも原因です。温度が高いと脂肪が柔らかくなり、泡が立ちづらくなるからです。適温は5℃前後で、空気を含ませるようにゆっくりとかき混ぜましょう。使用するボウルをしっかりと冷やしておくのもおすすめです。

夏だとより分離する可能性が高まります。夏は湿度も高く空気中の水分が原因で、泡が立ちにくくなるためです。調理器具もしっかりと冷やした状態で、生クリームを泡立たせることでより分離する可能性を低くすることができます。

泡立て始めてすぐに、クリームの中の脂肪が高温のため軟らかくなってしまい、空気を巻き込むためのしっかりした骨格をつくることが出来ません。この場合は1分以内にホイップを止め、一晩冷蔵庫で冷却してから再度ホイップしてください。

原因③生クリームに水分が混入する

混ぜた生クリーム

水分が混入するのも分離を引き起こすことになります。調理器具は必ず水滴がついていない状態で、使用してください。あらかじめ冷蔵庫でボウルを冷やしても、時間が経つと結露が発生します。

結露が発生しないように、冷やしたボウルを冷蔵庫から出したら時間をおかずに生クリーム作りに取り掛かりましょう。水分が混入しないように、注意して作ることがポイントです。

生クリームが分離したら元に戻せる?

生クリームが完全に分離したら元に戻せない

生クリームがたっぷりのシュークリーム

一般的に分離してしまうと、基本は元には戻せないと考えたほうが良いです。戻すには卓越した技術が必要です。しかし、完全にふわふわの生クリームに戻すことは難しいですが、分離した生クリームの活用方法はあります。

分離してしまったからといって、破棄してしまうのは非常にもったいないため活用方法を覚えて美味しく生クリームを味わってください。

牛乳を加えて元に戻す

いちごと生クリームのスイーツ

牛乳を投入することで、分離した生クリームのぽろぽろとした食感を改善することができます。同じ乳製品の牛乳を入れることで、全体的に滑らかになり牛乳の脂肪分が生クリームの脂肪分を結合する役割を担うからです。

しかし、この際に強くかき混ぜると逆効果になるため、ヘラなどを使ってゆっくりかき混ぜましょう。少々柔らかい生クリームになりますが、口当たりは改善するでしょう。

ヨーグルトを加えて元に戻す

生クリームへ加えるためのヨーグルト

ヨーグルトを投入しても改善できます。ヨーグルトの脂肪分は生クリームの脂肪分をまとめる性質があるためです。ヨーグルトを入れたら再度泡立たせることで、元の美味しい生クリームを堪能できます。

しかし、分離してから時間がある程度経っていると、ヨーグルトを入れても効果はそこまで表れません。分離をしてしまったらすぐに実行に移しましょう。

ヨーグルトの量は、生クリーム200mlに大さじ1~2杯が目安といわれています。氷水でボウルを冷やしながらかき混ぜることでさらに効果がみられるため、ぜひ試してみてください。

生クリームが分離したときのリメイク方法

大盛りの生クリームが乗ったパンケーキ

どうしても上手く分離を防げなかった場合は、バターにリメイクすることをおすすめします。分離した後もさらに混ぜることで水分が出ています。あえて水分を出しきりましょう。出てきた水分を捨てることで、脂肪分を残しバターにリメイクすることが可能です。

その結果、お手製バタークリームとして、ほかのスイーツにも再利用ができます。失敗したからといって破棄してしまうのはもったいないため、ぜひ利用してみてください。

生クリームが分離しないコツ

コツ①冷たい状態を保つ

生クリームが乗ったコーヒーゼリー

冷えている状態を保ってください。生クリームそのものはもちろんのこと、かき混ぜる際に使うボウルや泡だて器もしっかりと冷蔵庫で冷やしておくのもポイントです。

氷水にボウルを浸しながらかき混ぜると、さらに失敗する可能性を低くすることができます。温度管理は重要な要素なため、冷えた状態でかき混ぜるようにしてください。

コツ②分離直前の状態を見極める

ココアにかけた生クリーム

分離直前の状態を見極めるのもコツです。生クリームはかき混ぜ続けると滑らかな状態から、角が立つ状態へと変化します。この状態からさらにかき混ぜてしまうと、分離する恐れがあります。

分離直前の生クリームは全体的にツヤが無くなり、ぽろぽろとした状態になります。ホイップができる状態になったら、かき混ぜるのをやめるようにしましょう。

コツ③レモン汁を加える

生クリームに入れるレモン汁

レモン汁加えるのは非常に効果的です。レモン汁は生クリームの泡を長時間保つ性質があります。同時に分離を防ぐ効果も確認されています。また、レモン汁の酸味でさっぱりとした味にもなるため、しつこさも改善できるでしょう。

さらに、レモン汁を加えないでかき混ぜるのと、レモン汁を加えてかき混ぜるのとでは出来上がる時間に差があります。

レモン汁を加えたほうが、約半分の時間でホイップクリームが完成されるといわれています。しかし、レモン汁を入れすぎてしまうと、味に影響を与えてしまうため全体の5%前後のレモン汁を加えるようにしてください。

コツ④調理器具の水分をしっかり拭き取る

生クリームを泡立てるための調理器具

先述した通り、水分が入ると水っぽくなり分離してしまいます。水分が混ざると上手く泡を立たせることができずに分離して、味気ないものになります。そのため、水分が入らないようにするのは必須条件といえるでしょう。

生クリームを作る際には、調理器具は必ず乾いた布巾でしっかりと拭いてから作ってください。湿度も影響が出るため力は入れずに、且つ手早く作ることを心がけましょう。

生クリームが分離する原因を知って対策をとろう

泡立てた生クリーム

生クリームが分離してしまうと、せっかく作ったスイーツも味が半減します。美味しく生クリームを満喫するためには、分離させないことが条件です。

泡の立たせ方や温度、水分の混入など一つ一つ丁寧に対応することで誰でも美味しい生クリームを作ることが可能です。分離する理由を把握し、正しい工程を覚えて美味しい生クリームを作ってみてください。

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