2022年02月22日公開
2024年11月19日更新
カレーが酸っぱいときは腐っている?原因や味の改善方法も解説
カレーが酸っぱい原因について解説します。酸っぱい味のカレーは腐っているか、その判断の基準を詳しく説明!カレーが酸っぱくなりがちな食材についても紹介します。味を改善する方法や上手な保存方法など、カレーを作る上で役に立つ知識が満載です。
目次
カレーが酸っぱいときの原因や味の改善方法は?
家でも手軽に作れるカレーですが、いくつかの要因によって酸っぱい味になることがあります。カレーの味が酸っぱいと、食べて良いか判断に迷うこともあるでしょう。
本記事では、カレーが酸っぱい味になる原因について解説します。酸っぱい味を改善する方法や、上手な保存方法もまとめています。普段からカレーをよく作る人は、一度チェックしておきましょう。
カレーが酸っぱいときの原因
原因①酸味のある食材を使いすぎている
カレーは家庭にもよって味が異なり、さまざまな隠し味を入れることもあります。しかし、酸味が強い食材を入れすぎると、酸っぱい味になってしまいます。カレーによく使われる酸味の強い食材は、トマト、ヨーグルト、ワインなどです。
トマトは加熱すると甘くなりますが、加熱不足だと酸味が飛びません。トマトカレーを作るときは、トマトの中に火が通るまで煮込むことが大事です。ワインも同じく、加熱不足だと酸っぱくなってしまいます。
アルコールが飛ぶまで、しっかり煮詰めるようにしましょう。ヨーグルトで酸っぱくなる場合は、単純に量を使いすぎているケースが多いです。ヨーグルトを入れる分量は、人数分×小さじ1程度を目安にしましょう。
また、カレーにはワインビネガーを使うこともありますが、他の食材以上に酸味がきつくなります。商品によって酸味や味が違うため、味の確認をしてから適量使うようにしましょう。
原因②カレーが腐っている
カレーが腐ると、味が酸っぱくなることがあります。腐っているかどうかは、味以外でも判断できます。表面にカビが生えていたり、水気が糸を引いている場合は、腐っている証拠です。食べずに処分しましょう。
カレーは冷めると表面に白い膜が張ることがありますが、これは食べても問題ありません。カビと見分けがつかないときは、一度加熱するのがおすすめです。カビでない油膜であれば、加熱すると溶けてなくなります。
見た目に明らかな異常がなくても、すでにカレーが傷んでいることもあります。酸味がある食材を使っていないにも関わらず、酸っぱい味やにおいがするときは要注意です。
また、常温で2時間以上放置していたカレーが酸っぱいときは、傷んでいる可能性が高くなります。念のため、食べずに処分したほうが良いでしょう。
白色や緑色といった斑点や膜がカレーの表面に見られる場合、カビの可能性があります。このような見た目になった場合は、カビの部分を取っても全体的に菌は繁殖している為、食べないようにしましょう。また、カレーが腐ると、ルーの粘度の変化や気泡の発生が見られることも特徴的です。
カレーが酸っぱいときに味を改善する方法
方法①じっくり時間をかけて煮込む
煮込み時間を長くすることで、酸味を飛ばすことができます。煮込むときはフタをして、焦がさないように弱火でじっくり加熱しましょう。野菜が少ない場合は、途中で水分不足になることもあります。
何度か鍋の中を確認しながら、様子を見て水分量を調整しましょう。ただ、あまり長時間煮込みすぎても、具材からエキスが出すぎて味がなくなることがあります。肉などもパサパサになってしまうため、煮込みすぎには注意しましょう。
方法②砂糖を加える
酸味が強い食材を入れすぎたときは、砂糖で酸味を消しましょう。砂糖はどの家庭でも常備しているため、誰でもすぐに試すことができます。
砂糖で味のバランスが崩れたときは、同時に塩を加えて味を調整しましょう。砂糖は一度に多く入れず、様子を見ながら少しずつ加えるのがおすすめです。
方法③甘みのある調味料や食材を加える
砂糖以外の甘みのある調味料や食材でも、カレーの酸味をおさえることができます。チャツネ、はちみつ、生クリーム、ジャム、ドライフルーツなどがおすすめです。これらの食材を加えると、酸味が消えるだけでなく、いつもよりコクのあるカレーに仕上がります。
はちみつにおいては、でんぷんを分解する働きがあり、とろみがなくなってしまうこともあります。はちみつはルーを加える前に入れて、20分以上煮込むようにしましょう。
方法④重曹を加える
トマト缶が原因でカレーが酸っぱい場合は、重曹で対処することも可能です。トマト缶には、クエン酸が含まれています。重曹はこのクエン酸を中和して、酸味を消すことができます。
クエン酸には食用と掃除用の2種類があるため、食用の商品を選んでください。クエン酸に味はありませんが、入れすぎるとトマトの味が薄くなることがあります。また、カレーが泡立つことあるため、様子を見ながら少しずつ加えましょう。
カレーを酸っぱい味にしないためのポイント
ポイント①カレーが冷めてからフタをする
カレーを酸っぱい味にしないためには、微生物の活動を極力おさえることが大事です。カレーが冷めないうちにフタをすると、カレーの温度がなかなか下がりません。すると、微生物の働きが活発になり、腐って酸っぱい味になってしまいます。
カレーはしっかりと冷めてからフタをして、保存するときは冷蔵庫に入れましょう。また、再加熱をするときは、中まで火を通すことも大事なポイントです。カレーが煮立ったら、よく混ぜながら1分以上加熱してください。
ポイント②翌日も食べる場合はジャガイモを入れない
カレーにはジャガイモを入れることが多いですが、ジャガイモは腐りやすい食材です。翌日以降も食べる予定があるときは、ジャガイモは使わないようにしましょう。
その日のうちに食べ切る場合は、ジャガイモを使ってもかまいません。もしも予期せずに余ってしまったときは、具からジャガイモだけ取り除くのがおすすめです。
ポイント③正しい方法で保存する
カレーは保存方法が間違っていると、腐敗が進んで酸っぱい味になってしまいます。菌にもさまざまな種類があり、カレーには「ウェルシュ菌」という菌が発生しやすいです。この菌は100℃で加熱しても6時間は耐えられる、耐熱性の強い菌になります。
一度発生してしまうとなかなか死滅しないため、増やさないことが大事です。ウェルシュ菌は10℃以下では繁殖が遅くなるため、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。ただ、冷蔵庫に鍋のまま入れると、雑菌が繁殖しやすくなります。
冷蔵庫に入れる際は、密閉できる容器や保存袋を利用しましょう。しばらく食べる予定がないときは、冷凍保存がおすすめです。冷蔵と同じように、密閉できる容器やフリーザーパックに入れて保存してください。
冷蔵だと2〜3日、冷凍だと1ヶ月ほど日持ちします。保存状態によっては、日持ち期限が短くなることもあるでしょう。保存していたカレーを食べるときは、見た目やにおいを確認しましょう。
カレーが酸っぱいときは調味料や食材で味を改善しよう!
カレーが酸っぱい味になる原因は、腐敗や使う食材にあります。腐敗して酸っぱい場合は、そのカレーを食べることはできません。食中毒を避けるためにも、すぐに処分するようにしましょう。
しかし、食材のせいで酸っぱい場合は、調味料などで味を調整することが可能です。腐っていないカレーが酸っぱいと感じたときは、紹介した方法で味を改善してみましょう。