2022年01月11日公開
2024年11月17日更新
シャリアピンソースの原料や名前の由来は?基本の作り方を紹介!
シャリアピンソースの原料や名前の由来について解説します。シャリアピンソースとはどのようなソースか、味の特徴や作り方などを詳しく説明します。いろいろな使い方ができるおすすめの人気レシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
シャリアピンソースはどのようなものか解説!
主に肉料理に使われるシャリアピンソースですが、どのようなソースか説明できる人は少ないのではないでしょうか?
本記事ではシャリアピンソースの由来や原材料、作り方などを詳しく解説します。シャリアピンソースを使ったおすすめの人気レシピも紹介しているので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
シャリアピンソースとは?
使われている原料と味
シャリアピンソースの主な原料は玉ねぎと赤ワイン、それから醤油や砂糖です。レシピによっては塩コショウやにんにく、酢などを入れることもありますし、バターを加えてコクを出すこともあります。
醤油が入っていることで日本人の舌に合うソースに仕上がっており、ステーキだけでなく炒めものにも利用できます。玉ねぎの甘みと赤ワインの深みのある味が混ざり合い、特に肉料理との相性が抜群のソースです。
名前の由来
シャリアピンソースの「シャリアピン」とは、もともとロシアのオペラ歌手の名前です。フョードル・シャリアピンというオペラ歌手が1936年に来日したのですが、当時シャリアピンは歯の調子が悪くて硬い肉を食べられませんでした。
それを聞いた帝国ホテルの料理長は、肉を柔らかくするためにいろいろな工夫をしました。そのときに使われたのが玉ねぎのみじん切りで、シャリアピンはこのソースを大変気に入ったといわれています。
それ以来このソースは「シャリアピンソース」と呼ばれるようになり、主に肉料理に使うソースとして広く知られるようになりました。
発祥の地
シャリアピンソースは外国で作られたソースだと思っている人も多いでしょうが、前述した通り帝国ホテルが発祥の日本生まれのソースです。そのため、醤油ベースの和風味で、洋食だけでなく和食の素材ともよく合います。
外国では「シャリアピンソース」と言っても通じないことが多いのですが、最近ではアニメやyoutubeの影響でその名前が少しずつ浸透してきているようです。
シャリアピンソースの基本の作り方
材料と作り方
基本のシャリアピンソースの材料は、小さめの玉ねぎ1個、醤油大さじ4杯、砂糖大さじ2杯、赤ワインと酢が大さじ1杯ずつです。あとはにんにくチューブを1cmほどとバター5g、水大さじ3杯を用意しましょう。
玉ねぎはすりおろし、バター以外の材料をすべて鍋に入れます。中火にかけて玉ねぎに火が通ったら、バターを入れて軽く混ぜれば完成です。
赤ワインがないときは料理酒で代用しても良いですし、お好みでブラックペッパーなどを加えても良いでしょう。玉ねぎをみじん切りにする場合は、他の調味料と合わせる前にあらかじめバターで炒めておきましょう。
保存方法
シャリアピンソースは傷みやすいので、冷蔵保存が基本です。できるだけ長持ちさせるためには、煮沸消毒をした瓶に入れて密閉するのがおすすめです。
しかし、冷蔵庫で保存しておいてもそこまで日持ちしないので、すぐに使わない場合は冷凍保存してしまうのが一番です。冷凍保存する場合はソースをジップロックなどのフリーザーパックに入れて、平らに広げて凍らせましょう。
ソースが凍ると簡単に折れるようになるので、使いたい分だけパキっと折って使うことができます。
おすすめの使い方
シャリアピンソースは、やはりステーキにかける使い方が一番おすすめです。硬い肉でも柔らかくなるので、安いステーキ肉でも美味しく食べることができます。
ステーキだけでなくハンバーグやポークソテーなど、いろいろな肉料理にかけることができます。もちろん使い方はこれだけでなく、魚料理にかけたりしゃぶしゃぶのタレとして利用することも可能です。
また、お餅と絡めるなど面白い使い方もできるので、いろいろな使い方を試してみましょう。
市販のシャリアピンソースもおすすめ
シャリアピンソースには市販の商品もあるため、たっぷりと使いたいときは市販のソースを買ってしまうのがおすすめです。ただ、同じシャリアピンソースでも商品によって味が違うので、買う前に材料を確認してみるのがおすすめです。
「シャリアピン」という名前がなくても似たような材料で作られたソースもあるので、いろいろと探してみると良いでしょう。
シャリアピンソースを使ったおすすめレシピ
鶏むね肉のシャリアピンステーキ
【材料】
- 鶏むね肉 1枚
- 玉ねぎ 1/2個
- 生姜 輪切り1cm
- A バター 10g
- A 醤油 大さじ1
- A みりん 大さじ1
- A 酢 大さじ1/2
- 塩コショウ 適量
- 刻みネギ 適量
【作り方】
- 生姜と玉ねぎの半分をすりおろします。
- 残りの玉ねぎはみじん切りにします。
- 鶏肉は厚さを均等にして切り込みを入れて、塩コショウを振ります。
- 3を皿に乗せて1と2を塗り、ラップをしてしばらく放置します。
- 鶏肉から玉ねぎと生姜を取り除き、油をひいたフライパンで片面をしっかり焼きます。
- 焼き色がついたら裏返し、火が通ったら取り出します。
- フライパンに5の玉ねぎと生姜を入れて、Aを加えて炒めます。
- 鶏肉を皿に盛りつけ、7をかけて刻みネギをかけたら完成です。
硬くなりがちな鶏むね肉も、シャリアピンソースを使うことで柔らかいステーキに仕上がります。ワインの代わりにみりんを加えているため、より和風味が強くなります。
生姜を入れることで良いアクセントがつきますが、子供が食べる場合は除いてしまっても大丈夫です。
マンダイのソテーシャリアピンソース
別名アカマンボウとも呼ばれる、マンダイを使った人気のソテーを紹介します。マンダイは焼くとふっくらと柔らかくなり、シャリアピンソースとの相性も抜群です。
玉ねぎの自然の甘みを活かしたさっぱりとしたシャリアピンソースで、カジキなど他の魚にもよく合います。
シャリアピンソースのトンテキ
シャリアピンソースのトンテキは、松屋の人気メニューを再現したレシピです。玉ねぎを飴色になるまでじっくりと炒めることで、ソースにしっかりとした甘さとコクが出ます。
松屋のトンテキは肉の上にバターが乗っていますが、あらかじめソースと混ぜてしまっても大丈夫です。
シャリアピンソースで肉料理を美味しく食べよう!
シャリアピンソースの特徴や作り方、おすすめの人気レシピなどをまとめました。シャリアピンソースは名前の響きから洋風メニューに合いそうなイメージがありますが、玉ねぎと醤油をベースにしているため和風メニューにも使えます。
いろいろな素材に使えますがやはり肉料理との相性が抜群で、安い肉でも美味しく食べることができます。牛肉はもちろん豚肉や鶏肉などどのような肉とも合わせられるので、ぜひ普段の食事にシャリアピンソースを取り入れてみてください。